ウイスキーの世界を探求していると、「オールド パー」と「サントリーオールド」という、名前が似ている二つの銘柄に出会うことがあります。
サントリー オールドパーって何?2つの違いはあるの?と疑問に思う方も少なくないでしょう。
そもそもオールドパーとはどんなウイスキーなのか、そして長年日本人に愛されてきたサントリーオールドとは、一体どんなお酒なのでしょうか。
この記事では、多くの人が抱くこれらの疑問に答えるため、それぞれのウイスキーの歴史的背景から、味わいの特徴、気になる価格までを徹底的に解説します。
サントリーオールド 終売の噂を徹底調査しつつ、価値は?オールドパー 旧ボトルの見分け方といった愛好家ならではの視点も加えます。
さらに、オールドパー12年とシルバーの価格と味の違い、より熟成感のあるオールドパー18年とスーペリアの価格と味についても詳しく掘り下げていきます。
結局オールドパーの最上級は何ですか?という問いや、オールドパー12年1000mlの定価はいくら?といった具体的な情報まで、この記事を読めばすべてが分かります。
記事のポイント
- オールド パーとサントリーオールドの歴史的な関係性がわかる
- それぞれのウイスキーの味わいや香りの違いが理解できる
- オールドパーの各ラインナップの特徴と価格帯を把握できる
- 自分に合ったウイスキーを選ぶための知識が身につく
オールド パーとサントリーオールドの気になる関係性

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この章では、オールド パーとサントリーオールドの関係性を徹底解説します。
名前が似ている二つのウイスキーの歴史や違い、終売の噂の真相を知りたい方はぜひ参考にしてください。
ポイント
- サントリー オールドパーって何?2つの違い
- そもそもオールドパーとはどんなウイスキー?
- 日本人に愛されるサントリーオールドはどんなお酒ですか?
- サントリーオールド 終売の噂を徹底調査
- 価値は?オールドパー 旧ボトルの見分け方
サントリー オ-ルドパ-って何?2つの違い

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「オールド パー」と「サントリーオールド」、この二つのウイスキーについて、名前が似ていることから関係性を疑問に思う方がいます。
最初に明確にすべき最も重要な点は、これらが全く異なる会社の製品であり、ウイスキーとしての法的カテゴリーも違うという事実です。
まず、「オールド パー」は、イギリスのスコットランドで製造される「スコッチウイスキー」に分類されます。
世界最大級の酒類メーカーであるディアジオ社がブランドを所有しており、スコッチの伝統と法規制に則って造られています。
一方、「サントリーオールド」は、日本のサントリーが国内で製造・販売する「ジャパニーズウイスキー」です。
日本のウイスキーの歴史を切り拓いたサントリーのロングセラー商品として、確固たる地位を築いています。
では、なぜ国も会社も違うこの二つの製品が混同されたり、関係が噂されたりするのでしょうか。
その背景には、サントリーオールドが1950年に開発された当時の時代状況があります。
当時、日本市場においてオールド パーは高級スコッチの代名詞であり、多くの人々の憧れの的でした。
このため、サントリーが新たな国産ウイスキーを開発する際に、市場で成功を収めていたオールド パーを目標の一つとして意識したのではないか、という説が根強く語られています。
特に、その説を象徴するのが両者のボトルデザインです。
サントリーオールドの丸みを帯びた特徴的な形状(通称:だるま)は、オールド パーのユニークなボトルからインスピレーションを得たのではないかと言われています。
もちろん、これはサントリーが公式に発表している情報ではなく、あくまでウイスキー愛好家の間で語られる歴史的な考察の範囲です。
言ってしまえば、両者の関係は直接的なものではなく、国産ウイスキーの黎明期において、海外の優れた製品を目標とし、研究を重ねた歴史的背景が「関係性」として語られている、と考えるのが自然でしょう。
味わいの方向性も明確に異なります。
オールド パーは、キーモルトにスペイサイドのクラガンモアを使用し、スコッチ特有のピート香(スモーキーさ)と幾重にも重なる複雑な香味を持ちます。
対してサントリーオールドは、山崎蒸溜所のシェリー樽原酒などをキーに、日本人の繊細な味覚に合わせてブレンドされた、まろやかで穏やかな甘みが特徴です。
したがって、これらはそれぞれが持つ独自の個性と歴史を尊重し、別々の銘柄として楽しむべきウイスキーなのです。
そもそもオールドパーとはどんなウイスキー?

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オールド パーは、150年以上の長きにわたり世界中で愛され続ける、由緒あるブレンデッドスコッチウイスキーです。
ウイスキーには様々な種類がありますが、オールド パーは、個性豊かな「モルトウイスキー」と、穏やかで飲みやすい「グレーンウイスキー」という二つの異なるタイプの原酒を数十種類ブレンドして造られます。
このブレンドにより、複雑でありながらも驚くほど調和の取れた、バランスの良い味わいが生まれるのです。
その印象的な名は、15世紀末から17世紀半ばにかけて、152歳という驚異的な長寿を全うしたとされるイギリスの農夫「トーマス・パー」に由来します。
「Old Parr(古きパー翁)」という敬称を込めたその名は、ウイスキーに長寿と繁栄の願いを込める象徴として名付けられました。
日本でこのウイスキーが特に有名になった逸話として、明治時代に岩倉具視をはじめとする使節団が欧米から持ち帰ったという話が広く伝えられています。
しかし、前述の通り、これを裏付ける公式な記録はなく、その真偽は定かではないものの、古くから日本と縁の深いウイスキーとして認識されてきた証左と言えるでしょう。
(出典:オールド・パー - Wikipedia)
このウイスキーの味わいを語る上で最大の鍵となるのが、卓越したブレンド技術です。そのブレンドの核、すなわちキーモルトには、スコッチの名産地であるスペイサイド地方のクラガンモア蒸溜所で造られる原酒が贅沢に使われています。
クラガンモアは、華やかでフルーティーな香りと、蜜のような甘さ、そして複雑な香味を持つことで高く評価されており、オールド パーに他にはない独特の奥行きと気品あるバランスの良さをもたらしているのです。
オールドパー 12年 40度 正規 箱付 750ml
また、一度見たら忘れられない特徴的なボトルデザインも、オールド パーを語る上で欠かすことのできない要素です。
ボトル表面に施された、ひび割れたような「クラックル・パターン」は、長い熟成の年月や歴史の重みを表現しているかのようで、古風で重厚な印象を与えます。
さらに、この四角いボトルは完全に水平な場所に置くと斜めに自立するというユニークな形状をしています。
この姿が「右肩上がり」を連想させること、そして「決して倒れない」ことから、成功を願う縁起物として、特に日本の政財界で愛されてきました。
実際に、吉田茂や田中角栄といった歴代の総理大臣が愛飲したことでも知られています。
このように、オールド パーは単なる嗜好品にとどまらず、飲む人の人生に寄り添う物語性をもった特別なウイスキーなのです。
日本人に愛されるサントリーオールドはどんなお酒ですか?

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サントリーオールドは、1950年(昭和25年)にサントリーの前身である壽屋から発売された、日本のウイスキー史を代表する国産ブレンデッドウイスキーです。
サントリー創業者・鳥井信治郎氏が「日本人の感性に応える、日本の本格ウイスキー」の完成形として世に送り出した渾身の一本であり、その卓越した品質から当時は「特級ウイスキー」に分類されていました。
戦後の日本においてウイスキーがまだ一部の富裕層のための高級品であった時代に登場し、その丸みを帯びた優美なボトルデザインから「だるま」の愛称で瞬く間に広く親しまれるようになりました。
この愛称は単なる見た目からだけでなく、「七転び八起き」の縁起物であるだるまと、戦後復興から高度経済成長へと向かう日本の姿とが重なり、多くの人々の心に響いたのです。
多くの家庭の応接間の棚に飾られ、父の日の贈り物や、特別な日の乾杯の酒として、日本のウイスキー文化そのものを創り上げ、発展させてきた貢献は計り知れません。
その味わいは、徹頭徹尾、日本人の繊細な味覚に合わせて設計されており、非常にまろやかでスムーズな飲みやすさが最大の特徴です。
サントリーが誇る山崎蒸溜所のシェリー樽原酒をキーモルトとして贅沢にブレンドされており、それ由来の華やかで甘い香りと、穏やかで深みのあるコクを両立させています。
特筆すべきは、日本の飲酒文化である「水割り」にしても風味が崩れにくい香味設計です。
これは繊細な和食と共に楽しむ食中酒としての役割を深く理解していたからこそ実現できたものであり、サントリーのブレンド技術の高さを物語っています。
サントリーオールドが果たしてきた役割は、単なるアルコール飲料にとどまりません。
高度経済成長期の日本では、洋酒を飲むこと自体が一つのステータスであり、サントリーオールドはその象徴的な存在でした。
当時の大卒初任給が1万円に満たない時代に1本1,500円以上したこのウイスキーは、庶民にとってまさしく「憧れ」であり、それを飲むことは豊かさの証でもあったのです。
小津安二郎の映画や開高健の小説など、昭和を代表する多くの文化作品にも登場し、時代を映す文化的アイコンとしての側面も持っています。
まさに、日本のウイスキーの歴史そのものを体現したお酒であり、それを飲むことは、まろやかな味わいを楽しむと同時に、昭和という時代が育んだ豊かな文化の一端に触れる体験でもあるのです。
サントリー オールド 700ml 43度
サントリーオールド 終売の噂を徹底調査

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長年愛され続けるロングセラー商品であるサントリーオールドについて、「終売になったのではないか?」という心配の声や噂が、インターネット上などで時折聞かれます。
しかし、最初に結論を申し上げますと、2025年9月15日現在、サントリーオールドは終売になっておらず、サントリーの主要なウイスキー製品として現在も安定して製造・販売が継続されています。
サントリーの公式サイトにも製品情報がしっかりと掲載されており、全国の酒販店やスーパーマーケット、オンラインストアなどでいつでも購入することが可能です。
(出典:サントリーウイスキーオールド 700ml瓶 商品情報(カロリー・原材料) サントリー)
では、なぜこのような終売の噂がなくならないのでしょうか。
それには、いくつかの複合的な理由が考えられます。
一つ目の大きな理由として、近年のジャパニーズウイスキー市場全体の深刻な原酒不足が挙げられます。
世界的な人気急騰により需要が供給を大幅に上回り、特に「山崎10年」や「白州12年」といった熟成年数の長い製品が次々と休売や生産終了に追い込まれました。
このニュースが大きく報じられたため、サントリーオールドのような長年のファンを持つ商品についても、「いつかは終売になるのでは」という漠然とした不安感が広がり、噂の一因となった可能性があります。
二つ目の理由として、時代による製品ラインナップの変遷が挙げられます。
サントリーオールドは70年以上の歴史の中で、ラベルデザインやブレンドのマイナーチェンジを繰り返してきました。
例えば、かつて販売されていた酒税法改正前の「特級」表示があるボトルや、2006年から2008年頃に流通した「The Suntory Old」といった特定期間の製品は、当然ながら現在は生産されていません。
これらの特定の時代の製品、いわゆる「旧ボトル」が市場から姿を消したことを、「サントリーオールド自体が終売になった」と誤解してしまうケースも考えられます。
最後に、限定品の存在も噂に拍車をかけているかもしれません。
サントリーオールドは、年末年始にその年の干支をあしらった「干支ボトル」を数量限定で発売することが恒例となっています。
これらの限定品は人気が高く、発売後すぐに完売することも珍しくありません。
限定品が手に入らなくなった状況が、定番品も終売したという誤った情報に繋がっている可能性も否定できません。
これらの理由から終売の噂が立つことはありますが、現行品のサントリーオールドは、日本のウイスキー文化を支える重要な銘柄として、今後も安定して供給される見込みです。
時代と共に愛され続けるその変わらぬ味わいを、安心して楽しむことができます。
サントリー オールド 700ml 43度
価値は?オールドパー 旧ボトルの見分け方

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オールドパーの旧ボトル、通称「オールドボトル」は、ウイスキー愛好家やコレクターの間で常に高い関心を集める特別な存在です。
その魅力は、単に古いというだけではありません。
現行品とは異なる原酒のブレンド比率や、今では閉鎖されてしまった蒸溜所(ロストディスティラリー)の希少な原酒が使われている可能性など、「失われた味わい」へのロマンが詰まっているからです。
また、時代を色濃く反映したラベルデザインは、それ自体が歴史的な資料とも言えるでしょう。
旧ボトルの価値は、流通していた年代や希少性、そして何よりもボトルの保存状態によって大きく変動します。
日常的に楽しめる数千円のものから、コレクターズアイテムとして数十万円の値がつくものまで、まさに千差万別です。
ここでは、その価値を判断するための、具体的な見分け方のポイントを詳しく解説します。
(希少・レア・正規品・旧ボトル) オールドパー 18年 46度 750ml 箱付
ラベルとボトル形状
ボトルに貼られたラベルは、そのウイスキーの戸籍謄本のようなもので、年代を特定するための情報の宝庫です。
「特級」表示の有無
最も分かりやすく重要なポイントです。
これは1989年4月の酒税法改正以前に適用されていた分類で、ウイスキーの品質を「特級」「一級」「二級」に分けていました。
「特級」は最も品質基準が厳しく、最高級品の証です。この表示があるボトルは、少なくとも30年以上前のものであることが確定します。
アルコール度数と容量表記
70年代頃までは、アルコール度数は「43%
」、容量は「760ml
」という表記が多く見られます。
その後、国際基準に合わせて「40%
」「750ml
」へと変更されていくため、これも年代を推測する有力な手がかりとなります。
ボトルの特徴
ラベルだけでなく、ボトル自体も年代によって細かな違いがあります。
ガラスの色が濃い茶色から徐々に明るい色へ変化したり、ボトル底面に刻印されたロットナンバーや製造会社の情報も参考になります。
キャップの仕様
ボトルのキャップは、年代を象徴する重要なパーツです。
ティンキャップ
1970年代以前の非常に古いボトルに見られる仕様で、コルク栓の上からブリキ(Tin)製のキャップを被せたものです。
気密性が比較的高く、長期保存されたウイスキーの状態が良い可能性もあるため、コレクターからの評価が非常に高いポイントです。
スクリューキャップ
ティンキャップ以降に主流となったねじ込み式のキャップです。
しかし、これも年代によって材質(金属製からプラスチック製へ)や、キャップ上部に刻印されたロゴのデザインなどが変遷しており、細かく見ていくことで流通時期を絞り込むことが可能です。
輸入代理店の表示
日本国内で正規に流通していたボトルには、必ず日本語の輸入代理店ラベルが貼られています。
この代理店名もまた、年代を特定する上で欠かせません。
時代によって正規代理店は「明治屋」「日本リカー」「ジャーディン・マセソン」「MHD モエ ヘネシー ディアジオ」などと変遷してきました。
ご自身の持っているボトルや、購入を検討しているボトルの代理店名を確認することで、おおよその流通時期を推測することができます。
これらの旧ボトルを探す際は、信頼できる古酒専門店や、実績のあるオークションサイトを利用することが大切です。
ただし、どんなに希少なボトルであっても、古酒は保存状態によって風味が大きく変化している可能性がある点には最大限の注意が必要です。
キャップの封印状態、液面の低下(液減り)の度合い、ボトル内に浮遊物(澱)がないかなどをしっかりと確認し、古酒特有のリスク(期待した味ではない可能性など)を十分に理解した上で、歴史の一片を味わうような気持ちで購入を検討するのが良いでしょう。
オールド パーとサントリーオールドの価格と特徴を比較

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この章では、オールドパーの主要なラインナップを価格や味の観点から詳しく比較します。
シルバー、12年、18年、スーペリアの中から自分に合った一本を見つけたい方は必見です。
ポイント
- オールドパー12年とシルバーの価格と味
- オールドパー18年とスーペリアの価格と味
- 結局オールドパーの最上級は何ですか?
- オールドパー12年1000mlの定価はいくら?
- 総括:オールド パーとサントリーオールド選びの結論
オールドパー12年とシルバーの価格と味

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オールドパーの多彩なラインナップの中で、最も広く知られ、多くのウイスキーファンにとってエントリーポイントとなるのが「オールドパー12年」と「オールドパー シルバー」です。
これらは同じブランドの紋章を掲げながらも、明確に異なるコンセプトとターゲット層を持っており、価格や味わいのキャラクターにもはっきりとした違いが存在します。
どちらを選ぶかによって、ウイスキー体験は大きく変わるでしょう。
ブランドの伝統を体現する「オールドパー12年」
オールドパー 12年 40度 正規 箱付 750ml
「オールドパー12年」は、ブランドの哲学と歴史を象徴する、まさにスタンダードボトルです。
最低でも12年以上熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒のみを、長年の経験を持つマスターブレンダーが絶妙な比率でブレンドしています。
この12年という熟成期間が、原酒の持つ荒々しさを和らげ、柔らかく調和の取れた豊かな味わいを生み出します。
香りは、熟したリンゴやオレンジのようなフルーティーさに加え、蜂蜜やバニラを思わせる甘やかさが主体です。
味わいは非常にスムーズで、舌の上で心地よい甘みが広がった後、オールドパーの根幹をなすキーモルト「クラガンモア」由来の複雑さと、かすかなピート(泥炭)のスモーキーさが追いかけてきます。
この奥深さがありながらも、飲み疲れしないバランスの良さが、長年にわたり愛され続ける理由です。
2025年9月15日時点での市場価格は、750mlボトルで3,000円台から4,000円台が中心となっており、熟成年数を持つスコッチウイスキーとしては比較的手に取りやすい価格帯です。
その万能性から、ロックや水割り、そして少し贅沢なハイボールまで、幅広い飲み方でその真価を発揮します。
(出典:オールドパー 12年 - 価格.com)
現代のスタイルに応える「オールドパー シルバー」
オールドパー シルバーラベル 正規品 40度 750ml
一方、「オールドパー シルバー」は、近年のハイボール人気という現代の飲用スタイルに完全に応える形で開発された、戦略的な銘柄です。
熟成年数の表記がない「ノンエイジ」ウイスキーであり、熟成年数に捉われず、ブレンダーが「ハイボールにした際に最も映える香味」を追求して原酒を選び、ブレンドしています。
その最大の特徴は、フレッシュな柑橘類や青リンゴを思わせる、爽快でフルーティーな香りにあります。
口に含むと、甘さは控えめで、スムーズでありながらも若々しいスパイシーさと、キレの良い後味が感じられます。
このキャラクターは、炭酸の泡と合わさることで一気に花開き、爽快感を最大限に引き立てます。
もちろんストレートやロックでも楽しめますが、このウイスキーの魅力を100%味わうのであれば、やはりハイボールが最適でしょう。
市場価格は750mlボトルで2,000円台後半から3,000円台前半と、12年よりも手頃な設定になっています。
気軽にウイスキーを楽しみたい方や、食事と共に爽やかなハイボールを味わいたい方にとって、これ以上ない選択肢となります。
(出典:オールドパー シルバー 750ml - 価格.com)
オールドパー18年とスーペリアの価格と味

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オールドパーのラインナップにおいて、日常的な楽しみから一歩踏み込んだ、より贅沢で深みのある世界を提供するのが「オールドパー18年」と「オールドパー スーペリア」です。
これらは円熟した香味を持ち、特別な日のための一本や、ウイスキーを知る大切な方への贈り物としても最適です。
両者はブランドのプレミアムレンジを担いますが、その個性と目指す味わいの頂点は異なります。
熟成年数がもたらす円熟の極み「オールドパー18年」
オールドパー 18年 ブレンデッドモルトウイスキー 40% 750ml
「オールドパー18年」は、その名の通り、最低でも18年以上という長い年月を樽の中で過ごした希少な原酒のみを贅沢にブレンドした逸品です。
18年という時間は、ウイスキーから刺激的なアルコールの角を取り去り、様々な香味成分をゆっくりと溶け込ませ、円熟の極みへと導きます。
グラスに注ぐと、まず感じるのは芳醇で複雑な香りです。
樽由来の甘いバニラの香りを基調に、レーズンやアプリコットといったドライフルーツ、さらにはカカオやナッツのような香ばしさが幾重にも重なります。
口に含むと、驚くほど滑らかでクリーミーな舌触りが広がり、モルト由来の優しい甘みと、熟成によって生まれた深みのあるコクが感じられます。
フィニッシュは非常に長く、穏やかなスモーキーさと共に心地よい余韻が続きます。
2025年9月15日時点での市場価格は、750mlボトルで10,000円から12,000円前後が目安です。
この重層的でリッチな味わいを最大限に楽しむため、まずはストレートでじっくりと向き合い、次に大きな氷を一つ入れたロックで、温度変化による香味の解放を楽しむのがおすすめです。
(出典:オールドパー 18年 - 価格.com)
ブレンド技術の粋を集めた最高峰「オールドパー スーペリア」
オールドパー スーペリア ウイスキー 43% 750ml 専用箱付き
「オールドパー スーペリア」は、熟成年数の表記がない、ブランドの最上級グレードに位置づけられる製品です。
「Superior(スーペリア)」とは「優れた」「上質な」を意味し、その名の通り、マスターブレンダーが熟成年数という基準に捉われることなく、熟成のピークに達したと判断した極めて希少な長熟原酒のみを厳選し、ブレンドしています。
オールドパーが持つブレンド技術の粋を集めた、まさに芸術品とも言えるウイスキーです。
香りは、18年よりもさらに奥深く華やかで、熟したプラムやベリー、シェリー樽由来の濃密な甘い香りが広がります。
味わいは非常にリッチで複雑。凝縮された果実味と、ビターチョコレート、そしてほのかな潮気と上品なスモーキーさが完璧な調和を見せ、長い余韻となって口内を満たします。
市場価格は750mlボトルで15,000円を超えることもあり、特別な記念日や人生の節目を祝う瞬間にふさわしい、まさに最高峰の一本です。
アルコール度数は43%と他のラインナップより少し高めに設定されており、その力強くもエレガントな香味を支えています。
銘柄 | 熟成年数 | 味わいの特徴 | 推奨される飲み方 | 参考価格帯(750ml) |
---|---|---|---|---|
シルバー | ノンエイジ | フルーティーで爽快、キレが良い | ハイボール | 2,000円台後半~ |
12年 | 12年以上 | 調和が取れ柔らか、蜂蜜のような甘み | ロック、水割り、ハイボール | 3,000円台~ |
18年 | 18年以上 | 芳醇で滑らか、バニラやモルトの甘さ | ストレート、ロック | 10,000円前後~ |
スーペリア | 表記なし(長熟) | 奥深く華やか、熟した果実とスモーキーな余韻 | ストレート、ロック | 15,000円前後~ |
結局オールドパーの最上級は何ですか?

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この問いに対する答えは、実は一つではありません。「最上級」をどのように定義するかによって、その答えは変わってきます。
ここでは、三つの異なる視点から「オールドパーの最上級」について掘り下げていきます。
オールドパー スーペリア ウイスキー 43% 750ml 専用箱付き
公式ラインナップにおける「品質の最上級」
まず、ブランドが公式に定める現行ラインナップにおける最上級品は、間違いなく「オールドパー スーペリア」です。
前述の通り、このウイスキーには熟成年数の表記がありません。
これは、マスターブレンダーが年数というスペックに一切縛られることなく、その時点で考えうる最高の味わいを実現するために、極めて希少で円熟のピークに達した長熟原酒だけを厳選し、ブレンドしているからです。
価格も最も高く設定されており、オールドパーが持つブレンド技術の粋と、ブランドの威信をかけて世に送り出す、揺るぎないフラッグシップとしての地位を確立しています。
これは、ブランドが提示する「客観的な最上級」と言えるでしょう。
あなたのための「体験の最上級」
次に、「最上級」の定義は、必ずしも価格やスペックだけでは決まりません。
ウイスキーの真の価値は、飲む人の好みや楽しむシチュエーションによって大きく変わるため、あなた自身のライフスタイルにおける「主観的な最上級」が存在します。
日常の爽快感を求めるなら
気軽に楽しむハイボールの爽快なキレ味と喉ごしを最上級と考えるなら、「オールドパー シルバー」こそがあなたのための最高の選択です。
バランスと万能性を求めるなら
日々の晩酌の質を高め、どんな飲み方でも安定して美味しいという調和の取れた味わいを最上級と捉えるなら、「オールドパー12年」が最高のパートナーとなるでしょう。
深い熟成感を求めるなら
週末の夜、時間をかけてじっくりとその複雑な香味と向き合う豊かな時間を最上級の贅沢と考えるなら、「オールドパー18年」がその期待に応えてくれます。
このように、どのような「体験」をウイスキーに求めるかによって、あなたにとっての「最上級」は変わってくるのです。
コレクターにとっての「希少価値の最上級」
(希少・レア・正規品・旧ボトル) オールドパー 18年 46度 750ml 箱付
最後に、歴史的価値や希少性という視点から見ると、現行品ではなく、特定の年代に流通していた「旧ボトル(オールドボトル)」こそが最上級品と見なされることがあります。
特に状態の良いヴィンテージ品は、オークションなどで現行のスーペリアを遥かに上回る価格で取引されることも珍しくありません。
その価値の源泉は、現行品では味わえないブレンドの風味、今はもう存在しない蒸溜所の原酒が含まれている可能性、そしてボトル自体が持つ歴史的資料としての価値にあります。
以上の点を踏まえると、公式な品質の頂点としては「スーペリア」が最上級品であることは間違いありません。
しかし、最も大切なのは、こうした情報を参考にしながら、あなた自身の価値観や楽しみ方に合った「マイ・ベスト・オールドパー」を見つけること。
それこそが、ウイスキーを愛好する上での本当の「最上級」の体験と言えるでしょう。
オールドパー12年1000mlの定価はいくら?

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「オールドパー12年 1000ml」の購入を検討する際に、多くの方がまず気になるのが「定価」はいくらなのか、という点でしょう。
しかし、結論から申し上げますと、現在の日本の酒類市場において、この商品にメーカーが定めた「メーカー希望小売価格」という形での厳密な定価は設定されていません。
これは、市場の公正な競争を促すために「オープンプライス制度」が広く普及しているためです。
この制度では、メーカーは価格を拘束せず、各小売業者がそれぞれの仕入れ値や販売戦略に基づいて自由に価格を設定します。
そのため、同じ商品であっても、どこで購入するかによって販売価格は異なってくるのです。
参考として、2025年9月15日時点における市場での実売価格を見ると、「オールドパー12年 1000ml」は、おおむね5,000円前後で販売されていることが多いようです。
この価格は、以下のような要因で変動します。
ポイント
- 販売チャネルの違い:
百貨店、スーパーマーケット、ディスカウント酒店などの実店舗と、オンラインストアとでは、運営コストが異なるため価格に差が出ることがあります。 - 輸入品のルート:
正規代理店を通じて輸入された「正規品」と、それ以外のルートで輸入された「並行輸入品」とでは、一般的に並行輸入品の方が安価な傾向にあります。 - セールやキャンペーン:
年末年始や父の日などのギフトシーズンには、特別価格で販売されることもあります。
750mlボトルとのコストパフォーマンス比較
では、より一般的な750mlボトルと比較して、1000mlボトルは本当にお得なのでしょうか。
例えば、750mlボトルが3,800円、1000mlボトルが5,000円で販売されていた場合、1mlあたりの価格を計算してみます。
ポイント
- 750mlボトル:
3,800円 ÷ 750ml = 約5.07円/ml - 1000mlボトル:
5,000円 ÷ 1000ml = 5.00円/ml
このように、多くの場合で1000mlボトルの方が容量あたりの単価が少し割安になる傾向があります。
そのため、オールドパーを日常的に楽しまれる方や、ホームパーティーなどで消費量の多くなる方、また飲食店を経営されている方などにとっては、この1000mlボトルは非常にコストパフォーマンスの良い選択肢となります。
購入を検討される際は、いくつかの店舗の価格を比較することをおすすめします。
その際、特にオンラインストアで購入する場合は、商品本体の価格だけでなく、送料やポイント還元なども含めた支払総額で総合的に判断することが、最も賢明な買い方と言えるでしょう。
グランドオールドパー 12年 デラックス 1000ml 1L 43%
総括:オールド パーとサントリーオールド選びの結論
記事のポイント まとめです
- オールド パーとサントリーオールドは全く別のウイスキー
- オールド パーはディアジオ社が所有するスコッチウイスキー
- サントリーオールドはサントリーが製造する国産ウイスキー
- 両者に直接的な資本関係や提携関係はない
- ボトルデザインの類似性から関係が噂されることがある
- オールド パーはトーマス・パーという人物に由来する
- キーモルトはスペイサイドのクラガンモアを使用
- ボトルは斜めに立つ縁起の良いデザインとして知られる
- サントリーオールドは「だるま」の愛称で親しまれるロングセラー
- 日本人の味覚に合わせた、まろやかで甘い味わいが特徴
- サントリーオールドは終売しておらず現在も購入可能
- オールドパーの現行ラインナップは主に4種類
- 「シルバー」はハイボール向けの爽快な味わい
- 「12年」はバランスの取れたスタンダード品
- 「18年」は長期熟成による芳醇で滑らかな味わい
- 「スーペリア」が価格・品質ともに現行品の最上級
- ウイスキー選びは価格だけでなく好みや飲むシーンが大切
- 自分のライフスタイルに合った一本を見つけることが最良の選択
【参考情報一覧】
- サントリー公式サイト: https://www.suntory.co.jp - サントリーホールディングス株式会社
- Old Parr(オールドパー)公式サイト: https://www.oldparr.jp - MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
- 価格.com(オールドパー 価格比較): https://kakaku.com/drink/whiskey/itemlist.aspx?pdf_ma=12671 - 株式会社カカクコム
- Wikipedia(オールド・パー): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC - Wikimedia Foundation Inc.
- Wikipedia(サントリーオールド): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89- Wikimedia Foundation Inc.
- ビックカメラ.com: https://www.biccamera.com - 株式会社ビックカメラ
- 楽天市場: https://www.rakuten.co.jp - 楽天グループ株式会社
- Amazon.co.jp: https://www.amazon.co.jp - アマゾンジャパン合同会社
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