オールド パーとサントリーオールドは、どちらも名称に「オールド」を含みますが、同じメーカーの商品や関連シリーズではありません。オールド パーはスコットランドで造られるスコッチウイスキーのブランド、サントリーオールドは日本で製造されるサントリーのウイスキーです。
両者には、製造地域、分類、適用される表示基準、熟成年数表示、アルコール度数、容量などの違いがあります。名称や容器の印象だけではなく、ラベルとメーカー公式情報を項目ごとに確認することが重要です。
なお、オールド パーには複数の現行製品があります。本記事では、ブランドとしてのオールド パーとサントリーオールドの関係を整理したうえで、個別仕様を比較する箇所では「オールド パー12年」と「サントリーウイスキーオールド 700ml瓶」を主な対象とします。オールド パーのほかの製品は、表示の違いを確認するために必要な範囲で取り上げます。
注意:商品構成、アルコール度数、容量、ラベル、輸入者表示などは変更される場合があります。ここでは2026年9月5日に確認した公式情報を基に整理していますが、実際に確認する際は、手元の商品表示とメーカーの最新情報を優先してください。熟成年数や商品名だけで、品質や優劣を判断するものではありません。
この記事で確認できること
- オールド パーとサントリーオールドのブランド上の関係
- 製造地域とウイスキーとしての分類の違い
- 原料・原酒構成に関する表示の読み分け方
- 熟成年数表示・アルコール度数・容量の違い
- ラベルと公式商品情報を使った見分け方
オールド パーとサントリーオールドの分類・製造地域
オールド パーとサントリーオールドは、名称に「オールド」という共通語を含みますが、異なる地域で製造され、異なるメーカーが展開するウイスキーです。
オールド パーは複数の商品を含むスコッチウイスキーのブランドです。一方、サントリーオールドはサントリーが展開する一つの商品です。まず、ブランドと個別商品という比較範囲の違いを明確にしたうえで、製造地域と分類を整理します。

同じメーカーの商品や関連シリーズではない
オールド パーはスコットランドで造られるスコッチウイスキーのブランドです。サントリーオールドは、日本で製造されるサントリーのウイスキーです。
名称が似ていても、同じメーカーの商品、共同開発品、関連シリーズという意味ではありません。「オールド」という言葉や容器の印象だけから、両者の関係を判断することはできません。
両者を見分ける場合は、次の情報を確認します。
- 正式商品名
- ブランド名または製造者名
- 製造国・原産国
- ウイスキーの分類
- アルコール度数と内容量
- 熟成年数表示の有無
オールド パーはスコットランドで造られるスコッチウイスキー
オールド パーの現行商品は、公式サイトで「ブレンデッドスコッチウイスキー」と案内されています。ブレンデッドスコッチウイスキーは、スコットランドのモルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせた分類です。
スコッチウイスキーの名称を使用するためには、英国の法令に定められた原料、蒸留、スコットランドでの熟成、最低熟成期間などの条件を満たす必要があります。
オールド パーには、12年などの熟成年数が表示された商品と、具体的な年数が表示されていない商品があります。そのため、「オールド パー」というブランド名だけでは、熟成年数、アルコール度数、容量を特定できません。個別の商品名とラベル表示を確認する必要があります。
サントリーオールドは日本で製造されるウイスキー
サントリーウイスキーオールドの現行700ml瓶は、メーカーの商品情報で品目が「ウイスキー」、原材料が「モルト、グレーン」と表示されています。モルト原酒とグレーン原酒を組み合わせた製品は、一般的なタイプ分類ではブレンデッドウイスキーと呼ばれます。
また、サントリーは同製品について、日本洋酒酒造組合が定める「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に合致した製品であることを案内しています。
酒税法上の品目としての「ウイスキー」と、業界団体の表示基準に基づく「ジャパニーズウイスキー」は、確認する制度が異なります。品目、一般的なタイプ分類、表示基準への適合を分けて理解することが大切です。
| 確認項目 | オールド パー | サントリーオールド |
|---|---|---|
| 比較する範囲 | 複数の商品を含むブランド | サントリーの個別商品 |
| 製造地域 | スコットランド | 日本 |
| 公式情報で確認できる分類 | ブレンデッドスコッチウイスキー | 品目はウイスキー |
| 一般的なタイプ分類 | ブレンデッドウイスキー | ブレンデッドウイスキー |
| 主に確認する規則・基準 | 英国のスコッチウイスキー関連法令 | 日本の酒税法上の品目とジャパニーズウイスキー表示基準 |
| 熟成年数表示 | 商品によって異なる | 現行定番品には年数表示なし |
両者は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせたブレンデッドタイプという共通点があります。ただし、製造地域、適用される規則・基準、個別商品の表示内容は異なります。
具体的な原料・原酒構成、熟成年数表示、アルコール度数、容量については、次の比較で確認します。
分類・製造地域・表示基準は2026年9月5日に確認。出典:オールド パー公式サイト、サントリー公式商品情報、英国「The Scotch Whisky Regulations 2009」、日本洋酒酒造組合「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」
オールド パーとサントリーオールドの原料・原酒構成・年数表示・度数・容量
個別の仕様を比較するため、ここでは「オールド パー12年」と「サントリーウイスキーオールド 700ml瓶」を主な対象とします。
オールド パー12年には12年の熟成年数表示があり、アルコール度数は40%です。サントリーオールドの現行定番品には熟成年数の数字が表示されておらず、アルコール度数は43%です。容量も異なるため、ブランド名だけではなく、個別の商品表示を確認する必要があります。

原料表示と原酒構成は分けて確認する
オールド パー12年は、公式情報でブレンデッドスコッチウイスキーに分類されています。英国のスコッチウイスキーに関する規則では、ブレンデッドスコッチウイスキーは、1種類以上のシングルモルトスコッチウイスキーと1種類以上のシングルグレーンスコッチウイスキーを組み合わせたものと定義されています。
一方、サントリーオールドの公式商品情報では、原材料が「モルト、グレーン」と表示されています。一般的なタイプ分類では、モルト原酒とグレーン原酒を組み合わせたブレンデッドウイスキーとして整理できます。
両者ともモルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせる点は共通しますが、使用する原酒の製造地域、適用される規則、熟成条件、配合、製品設計は異なります。
また、「モルト、グレーン」という原材料表示やブレンデッドという分類だけから、次の情報を確定することはできません。
- モルト原酒とグレーン原酒の配合比率
- すべての構成原酒の蒸溜所
- 使用した樽の種類と割合
- 各原酒の個別の熟成年数
- 製品に使用された原酒の総数
メーカーが公表していない原酒構成や配合比率は、原材料欄や香味の印象だけから推測して断定しないことが大切です。
オールド パー12年の「12年」は最も若い原酒を基準にする
オールド パー12年の「12年」は、製品に使用した原酒の平均熟成年数を示す数字ではありません。スコッチウイスキーに熟成年数を表示する場合は、使用した原酒のうち最も熟成年数の短い原酒を基準にします。
したがって、オールド パー12年は、使用されたすべての原酒が12年以上熟成されていることを示します。12年より長く熟成された原酒が含まれる可能性はありますが、その構成や割合は「12年」という表示だけでは分かりません。
これに対して、サントリーオールドの現行定番品には、具体的な熟成年数が表示されていません。年数表示がないことは、熟成していないことや、品質が低いことを意味するものではありません。
年数表示は熟成年数に関する情報であり、異なる製品の品質、価格、香味の優劣を直接示すものではない点にも注意が必要です。
アルコール度数と容量は個別の商品表示で確認する
2026年9月5日に公式情報を確認した時点では、オールド パー12年のアルコール度数は40%、公式掲載容量は200ml・750ml・1000mlです。サントリーウイスキーオールドの現行定番品は43%・700mlです。
| 確認項目 | オールド パー12年 | サントリーオールド |
|---|---|---|
| 製造地域 | スコットランド | 日本 |
| 公式情報上の分類・品目 | ブレンデッドスコッチウイスキー | ウイスキー |
| 原料・原酒構成 | モルトウイスキーとグレーンウイスキー | モルト、グレーン |
| 熟成年数表示 | 12年 | 表示なし |
| アルコール度数 | 40% | 43% |
| 公式掲載容量 | 200ml・750ml・1000ml | 700ml |
| 確認時に優先する表示 | 商品名・12年表示・度数・容量・原産国・輸入者 | 正式商品名・品目・原材料・度数・容量・製造者 |
オールド パーには、12年以外にも熟成年数表示、アルコール度数、容量が異なる商品があります。そのため、上表の「40%」「12年」「200ml・750ml・1000ml」をオールド パーの全商品に共通する仕様として扱わないでください。
また、並行輸入品や旧製品では、国内公式サイトに掲載された現行品と容量、ラベルの言語、輸入者表示などが異なる場合があります。実際の商品を確認するときは、手元のラベルに記載された商品名、度数、容量、原産国、輸入者を優先します。
商品仕様の確認日:2026年9月5日
出典:オールド パー12年|公式サイト、サントリーウイスキーオールド 700ml瓶|サントリー商品情報
ラベルでオールド パーとサントリーオールドを見分ける方法
オールド パーとサントリーオールドは、正式商品名、製造地域、熟成年数表示、アルコール度数、容量などを順番に確認することで見分けられます。
オールド パーには複数の商品があるため、「オールド パー」というブランド名だけで判断せず、「12年」などを含む個別の商品名まで確認します。サントリーオールドについても、旧製品と現行品を混同しないよう、実際のラベルとメーカー公式情報を照合することが大切です。

最初に正式商品名と熟成年数表示を確認する
最初に、表ラベルや外箱に記載された正式商品名を確認します。
オールド パーの場合は、「Old Parr」または「オールド パー」というブランド名に加え、「12」「18」「Silver」「Superior」など、個別の商品を識別する表示を確認します。
「12」や「18」の数字が熟成年数として表示されている場合は、使用した原酒のうち最も若い原酒を基準とする年数表示です。一方、「Silver」や「Superior」という商品名だけから、具体的な熟成年数を判断することはできません。
サントリーオールドの現行品では、「サントリーウイスキーオールド」などの商品名を確認します。現行の定番品には、12年や18年のような具体的な熟成年数は表示されていません。
原産国・製造者・輸入者の表示を確認する
次に、裏ラベルなどで製造地域や事業者に関する表示を確認します。
- オールド パー:原産国、スコッチウイスキーであること、輸入者または販売者
- サントリーオールド:品目、原材料、製造者または販売者
オールド パーは輸入ウイスキーであるため、日本国内向けの商品には日本語による輸入者表示が設けられています。正規輸入品と並行輸入品では、輸入者名、ラベルの言語、容量などが異なる場合があります。
サントリーオールドは、公式商品情報で品目が「ウイスキー」、原材料が「モルト、グレーン」と表示されています。商品名が似ていても、オールド パーとは製造地域と事業者表示が異なります。
旧製品では、現在とは異なる会社名、所在地、容量、級別表示などが使われている場合があります。ただし、一つの表示だけから製造年や品質を断定することはできません。
度数・容量・商品コードを公式情報と照合する
正式商品名を確認した後は、アルコール度数と内容量を読み取ります。現行品の主な比較対象では、オールド パー12年は40%、サントリーオールドは43%です。
容量については、オールド パー12年に複数の展開がある一方、サントリーオールドの公式商品情報には700ml瓶が掲載されています。容量だけで商品を決めず、商品名、熟成年数表示、度数、原産国、事業者表示と組み合わせて確認してください。
JANコードが記載されている場合は、メーカー公式商品情報に掲載された商品コードとの照合にも使用できます。ただし、容量違い、旧製品、並行輸入品ではコードが異なる可能性があります。
ラベル確認は6項目の順番で行う
手元の商品を確認するときは、次の順番で情報を整理すると、名称や外観だけによる取り違えを防ぎやすくなります。
- 正式商品名:ブランド名だけでなく、12年などの個別商品名まで確認する
- 分類・品目:スコッチウイスキー、ウイスキーなどの表示を確認する
- 原産国・製造地域:スコットランド製か日本製かを確認する
- 度数・容量:アルコール度数と内容量をセットで確認する
- 事業者表示:製造者、販売者、輸入者の名称を確認する
- 公式情報との照合:商品名、仕様、商品コードをメーカー情報と照らし合わせる
確認時の注意:ボトル形状、ラベルの色、商品名の一部だけでは判断しないでください。現行品と旧製品、正規輸入品と並行輸入品では表示が異なる場合があるため、複数の記載事項を組み合わせて確認します。
まとめ|オールド パーとサントリーオールドの違い
オールド パーとサントリーオールドは、どちらも名称に「オールド」を含みますが、製造地域、ブランド、適用される規則・基準が異なる別のウイスキーです。
- オールド パーとサントリーオールドは、同じメーカーの商品や関連シリーズではない
- オールド パーは、スコットランドで造られるブレンデッドスコッチウイスキーのブランド
- サントリーオールドは、日本で製造されるモルト・グレーンのブレンデッドウイスキー
- オールド パー12年には12年表示があり、現行サントリーオールドには具体的な熟成年数表示がない
- 主な比較対象では、オールド パー12年が40%、サントリーオールドが43%
- 商品を見分けるときは、正式商品名、分類、原産国、年数表示、度数、容量、事業者表示を確認する
オールド パーには複数の商品があるため、ブランド名だけでアルコール度数、容量、熟成年数を特定することはできません。また、現行品と旧製品、正規輸入品と並行輸入品では、ラベルや容量、事業者表示が異なる場合があります。
名称や外観だけで判断せず、手元のラベルとメーカーが公開している最新の商品情報を照合してください。
あわせて読みたい関連記事
- スコッチウイスキーの定義とは?法律上の条件と5分類を整理
- ウイスキーの12年表記とは?熟成期間と表示の見方を解説
- サントリーオールドの年代の見分け方|特級・住所・容量をラベルで確認
- サントリー オールドはウイスキーじゃない?分類と表示から確認
この記事の調査方針
この記事では、オールド パーとサントリーオールドの違いを、名称や外観の印象、価格、人気、口コミによる評価ではなく、メーカー公式情報とラベルで確認できる内容から整理しています。
オールド パーは複数の商品を含むブランドであるため、ブランド全体とサントリーオールド1製品を同一条件で比較しないよう区別しました。アルコール度数、容量、熟成年数表示などの個別仕様については、オールド パー12年とサントリーウイスキーオールド 700ml瓶を主な比較対象としています。
オールド パーの分類と熟成年数表示については、オールド パー公式情報と英国のスコッチウイスキー関連法令を確認しました。サントリーオールドについては、サントリーの商品情報と日本洋酒酒造組合のジャパニーズウイスキー表示基準を照合しています。
メーカーが公表していない原酒の配合比率、すべての蒸溜所、各原酒の熟成年数などは推測していません。商品仕様は変更される可能性があるため、実際の商品を確認する際は、手元のラベルと最新の公式情報を優先します。
公式情報の最終確認日:2026年9月5日
参考情報一覧
- Old Parr(オールド パー)公式サイト(ブランドと現行商品の確認)
- オールド パー12年|公式サイト(分類、熟成年数表示、アルコール度数、容量の確認)
- サントリーウイスキーオールド 700ml瓶|サントリー商品情報(品目、原材料、アルコール度数、容量の確認)
- SUNTORY OLD|サントリー(製品説明とジャパニーズウイスキー表示基準への適合確認)
- The Scotch Whisky Regulations 2009|英国法令(スコッチウイスキーの分類・製造・熟成・年数表示に関する規則の確認)
- ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準|日本洋酒酒造組合(ジャパニーズウイスキーの製造・品質・表示条件の確認)
更新履歴
- 2026年9月5日:比較対象をオールド パーのブランド全体と個別商品に分け、分類、製造地域、原料・原酒構成、熟成年数表示、度数、容量、ラベル確認手順を再構成しました。
- 2026年9月5日:関連記事、調査方針、参考情報一覧、画像構成、メタ情報を見直しました。
- 2026年7月26日:メーカー公式情報と表示基準を再確認し、分類・原料・熟成年数表示・度数・容量に関する記述を更新しました。
- 2025年9月16日:記事を公開しました。
