サントリーオールドで作るハイボールの魅力と評価 | Guide of Whisky

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サントリー

サントリーオールドで作るハイボールの魅力と評価

 

「だるま」の愛称で親しまれ、多くのバーの棚や家庭の食卓で時代を超えて愛されてきたサントリーオールド。そのウイスキーで作るハイボールは、どこか懐かしくも洗練された味わいで、多くの人々を魅了し続けています。

しかし、その一方で「そもそもサントリー オールドって何だろう?」という基本的な疑問や、「愛称『だるま』の由来はどこから来たのだろう?」と改めて問われると、意外と知らない方もいるかもしれません。

この記事では、サントリーオールドはどんなお酒ですか?という根本的な問いに丁寧にお答えし、その奥深くまろやかな味と華やかな香りの秘密を紐解きます。

さらに、長年のファンを不安にさせる「サントリーオールド 終売」の噂は本当なのか、その気になる真相にもしっかりと迫ります。

 

そして、サントリーオールドが持つ独自の個性をより鮮明に浮かび上がらせるため、この記事では永遠のライバルとも言えるスコッチウイスキー「オールドパー」を比較対象として取り上げます。

比較の前にオールドパーとはどんなウイスキーなのか、その歴史的背景から丁寧に見ていきましょう。

オールドパーはどのようなウイスキーですか?という基本的な解説に始まり、日常的に楽しめるオールドパー シルバーと定番のオールドパー12年の違いや気になる価格、さらには少しお得なオールドパー12年1000mlの定価も調査しました。

加えて、特別な日に味わいたい上級品のオールドパー18年とオールドパー スーペリアの違いに触れつつ、多くの愛好家が抱く「オールドパーの最上級は何ですか?」という率直な疑問にもお答えします。

それだけに留まらず、コレクター心をくすぐる、価値が上がると言われるオールドパー旧ボトルの世界まで、深く掘り下げていきます。

サントリーオールドに関するあらゆる疑問から、ライバルとの比較を通じた深い考察まで、この記事を読み終える頃には、あなたは「だるまハイボール」をこれまで以上に愉しむための知識を全て手にしていることでしょう。

この記事で分かること

記事のポイント

  • サントリーオールドの基本的な特徴と歴史
  • サントリーオールドで作るハイボールが美味しい理由
  • ライバルウイスキー「オールドパー」の各ラインナップ詳細
  • 両者を比較して分かるサントリーオールドならではの個性

 

Table of Contents

愛され続ける理由とは?サントリーオールドで作るハイボールの魅力

愛され続ける理由とは?サントリーオールドで作るハイボールの魅力


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この章では、サントリーオールドがなぜ「だるま」と呼ばれるのか、その歴史的背景から、多くの人を魅了する甘くまろやかな味わいの秘密、そして気になる終売の噂の真相までを詳しく解説します。

基本情報を知りたい方はぜひ参考にしてください。

 

ポイント

  • サントリー オールドって何?愛称「だるま」の由来
  • サントリーオールドはどんなお酒ですか?味と香りを解説
  • 「サントリーオールド 終売」の噂は本当?

 

サントリー オールドって何?愛称「だるま」の由来

サントリー オールドって何?愛称「だるま」の由来


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サントリーオールドは、サントリーが製造・販売するブレンデッド・ジャパニーズウイスキーです。

その歴史は非常に古く、初めて世に送り出されたのは1950年(昭和25年)にまで遡ります。

(出典:サントリー公式サイト オールドの歩み

まだ戦後の復興期にあった日本において、本格的な国産ウイスキーの先駆けとして華々しく登場しました。

当時、洋酒はまだ庶民にとって高嶺の花でしたが、サントリーの創業者・鳥井信治郎の「日本人の繊細な味覚に合った、世界に誇れるウイスキーを造りたい」という情熱の集大成として誕生したこの一本は、多くの人々にとって豊かな生活への憧れの象徴となりました。

 

サントリー オールド 700ml 43度

 

愛称「だるま」の秘密

このウイスキーが広く「だるま」という愛称で親しまれている最大の理由は、その唯一無二のボトルデザインにあります。

どっしりと安定感のある丸みを帯びた黒いボトルが、古くから縁起物として知られる「だるま」を強く彷彿とさせることから、いつしかそう呼ばれるようになりました。

 

しかし、この愛称は単に形が似ているというだけではありません。

七転び八起きの精神を表すだるまは、目標達成や忍耐の象徴です。

これは、戦後の困難な時代から立ち上がり、経済的な発展を目指していた当時の日本人の心意気と見事に重なり合いました。

多くの人々が、このウイスキーを手にすることに自らの成功を重ね合わせていたのかもしれません。

また、一部ではその愛嬌のある姿から「たぬき」という愛称で呼ばれることもあり、いかに国民的な存在であったかがうかがえます。

 

発売当初は、その品質の高さから非常に高価な高級品であり、「出世してから飲む酒」というイメージが定着していました。

当時のビジネスマンにとって、バーでオールドのボトルをキープすることは成功の証であり、一つのステータスシンボルだったのです。

その後、日本の経済成長とともにサントリーオールドもより多くの人々の手に届くようになり、憧れの存在から、少し贅沢な日常を彩る親しみやすいウイスキーへと姿を変えていきました。

このようにして、日本のウイスキー文化の発展と普及に大きく貢献した、まさに歴史的な一本と言えるでしょう。

 

サントリーオールドはどんなお酒ですか?味と香りを解説

サントリーオールドはどんなお酒ですか?味と香りを解説


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サントリーオールドは、日本のウイスキーの父・鳥井信治郎が完成させた、まさにサントリーのウイスキーづくりの原点と言えるお酒です。

これは単に歴史が古いというだけでなく、模倣ではない「日本人の繊細な味覚に合うウイスキー」を追求した鳥井信治郎の哲学が凝縮されています。

そのため、その味わいは何か一つの個性が突出することなく、全ての要素が調和した日本のウイスキーの王道を行く、絶妙なバランスの仕上がりとなっています。

 

香りの特徴

グラスに注ぎ、少し時間を置くと、まず感じられるのは非常に華やかで多層的な甘い香りです。

この香りの核となっているのは、サントリーのウイスキーづくりの中核を担う山崎蒸溜所で、シェリー樽で熟成されたキーモルト原酒に由来するものです。

ただ甘いだけでなく、焼き菓子を思わせるような甘いバニラの香りに加え、レーズンやアプリコットのようなドライフルーツの芳醇なアロマが複雑に絡み合います。

その奥には、ほのかにオレンジマーマレードのような柑橘系の爽やかさも感じられ、全体として重厚でありながらも親しみやすい印象を与えます。

 

味わいの特徴

口に含むと、まず驚かされるのはそのまろやかで優しい甘みです。舌の上を滑るような非常にスムーズな口当たりが、このウイスキーの品質の高さを物語っています。

味わいの中核には、透明感のあるハチミツや黒糖のようなしっかりとした甘さが存在し、それを追いかけるようにして、長年の熟成によって生まれたオーク樽由来の心地よいウッディなニュアンスが全体を引き締めます。

 

特筆すべきは、ピート(泥炭)由来のスモーキーさが意図的に控えめになっている点です。

これは、繊細な和食との相性も考えられた、日本人向けの味わいを追求した結果であり、ウイスキーを飲み慣れていない方でも「美味しい」と感じやすい大きな理由です。

余韻(フィニッシュ)は穏やかで、心地よい甘さと樽由来のほろ苦さがすっと消えていきます。

 

2025年9月時点の公式情報によると、アルコール度数は43%とされています。

(出典:サントリー公式サイト 製品情報

この度数がしっかりとした骨格を与えているため、豊かな香りとまろやかな甘みが、後述するハイボールのようにソーダで割っても薄まることなく、その魅力を存分に発揮してくれるのです。

 

サントリー オールド 700ml 43度

 

「サントリーオールド 終売」の噂は本当?

「サントリーオールド 終売」の噂は本当?


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これほど長く愛され、多くのファンを持つ製品だからこそ、時折インターネット上などで「サントリーオールドは終売になった」という情報が見受けられると、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、まず結論から申し上げますと、その噂は明確な誤りです。

 

2025年9月現在、サントリーオールドは終売になっておらず、サントリーのウイスキーラインナップの中核を担う現行品として、全国の酒販店やスーパーマーケット、オンラインストアなどで安定して販売されています。(出典:サントリー公式サイト 製品情報

その存在感は、日本のウイスキー市場において不動のものと言って良いでしょう。

 

では、なぜこれほど確かなロングセラー商品に対して、繰り返し終売の噂が流れるのでしょうか。

考えられる理由は、主にその長い歴史と、それに伴う製品展開の多様性にあります。

 

サントリー オールド 700ml 43度

 

一つ目の理由として、過去に幾度となく行われたラベルやボトルのデザイン変更が挙げられます。

サントリーオールドは1950年の発売以来、70年以上の非常に長い歴史を持つ商品です。

その間に、時代に合わせてラベルのデザインは少しずつリニューアルされてきました。

久しぶりに手に取ろうとした方が、昔見慣れたデザインと違うことに気づき、「あのボトルはもう無くなったのか」と早合点してしまうケースは十分に考えられます。

 

もう一つの大きな理由が、限定デザインボトルの存在です。

その代表格が、毎年年末になると発売される、翌年の干支をかたどった陶製ボトル、通称「干支ボトル」です。

これはコレクションアイテムとして人気が高く、毎年数量限定で販売され、完売することも珍しくありません。

この「限定品が売り切れた」「今年の干支ボトルは販売終了」という情報が、いつの間にか「サントリーオールド自体が終売した」という誤った情報にすり替わって広まってしまう可能性が考えられます。

 

いずれにしても、これらの噂は製品が持つ豊かな歴史の裏返しとも言えます。

定番の黒い「だるま」ボトルは、これからも日本のウイスキーの定番としてあり続けますので、どうぞご安心ください。

 

ライバル比較で探るサントリーオールドで作るハイボールの個性

ライバル比較で探るサントリーオールドで作るハイボールの個性


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この章では、永遠のライバル「オールドパー」を比較対象とし、その歴史や味わい、多彩なラインナップを徹底解剖します。

他のお酒と比べることで見えてくる、サントリーオールドならではの個性と魅力を知りたい方は必見です。

 

ポイント

  • オールドパーの歴史とブランドの成り立ち
  • どんな味?オールドパーの製法と風味を解説
  • オールドパー シルバーとオールドパー12年の違いと価格
  • オールドパー12年1000mlの定価も調査
  • 上級品オールドパー18年とオールドパー スーペリア
  • オールドパーの最上級は何ですか?という疑問
  • 価値が上がる?オールドパー旧ボトルの世界
  • 総括:家飲みに最適なサントリーオールドで作るハイボール

 

オールドパーの歴史とブランドの成り立ち

オールドパーの歴史とブランドの成り立ち


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サントリーオールドが持つ「日本らしさ」や独自の個性をより深く、そして客観的に知るためには、優れた比較対象と並べてみることが最も効果的な方法です。

そこでこの記事では、数あるウイスキーの中でも特に日本と縁が深く、長年にわたり愛され続けてきたブレンデッド・スコッチウイスキーの金字塔、「オールドパー」を取り上げます。

 

オールド・パー 12年 40度 750ml Old Parr

 

オールドパーとは、世界最大のスピリッツメーカーであるイギリスの「ディアジオ社」が製造する、世界的に有名なブレンデッド・スコッチウイスキーのブランドです。

その印象的な名前は、152歳まで生きたとされる17世紀のイギリスの農夫、トーマス・パーの伝説に由来しています。

この名前は単なる逸話ではなく、「時間」「熟成」「長寿」を尊ぶという、ブランドの核となる哲学を体現しており、長い年月を経てこそ生まれる品質と味わいの深みを象徴しているのです。

 

このウイスキーが日本にもたらされた歴史は非常に古く、記録によれば明治時代の岩倉具視使節団が欧米から持ち帰ったのが最初とされています。

文明開化に沸く当時の日本において、オールドパーは西洋文化の洗練された象徴として上流階級の間で瞬く間に広まりました。

以来、吉田茂や田中角栄といった歴代の総理大臣が愛飲したことでも知られ、「政治家の酒」としての確固たる地位を築いてきました。

 

また、オールドパーを語る上で欠かせないのが、そのユニークなボトルデザインです。

四角いボトルは完全に立つことなく、必ず少し傾いて自立します。この「決して倒れない」姿が「右肩上がり」の縁起物として珍重され、多くの政治家や財界人が願掛けのように愛飲してきました。

さらに、ボトルの表面には「クラックル・パターン」と呼ばれるひび割れ模様が施されており、これが長い歴史と風格を物語っています。

このように、オールドパーもサントリーオールドと同様に、単なるお酒という存在を超え、日本の近代史や文化と深く結びついた物語を持つウイスキーと言えるでしょう。

 

どんな味?オールドパーの製法と風味を解説

どんな味?オールドパーの製法と風味を解説


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オールドパーは、スコットランドの個性豊かな様々な蒸溜所で造られるモルトウイスキーと、味わいの土台を支えるグレーンウイスキーを、卓越した技術でブレンドして造られる「ブレンデ-ッド・スコッチウイスキー」です。

このブレンドの妙こそが、オールドパーの味わいの秘訣と言えます。

 

その味わいの核、いわばブレンドの心臓部となっているのは、スコットランドでも特に華やかでフルーティーなウイスキーが多く生まれる名産地、スペイサイド地方の「クラガンモア蒸溜所」のモルト原酒です。

このクラガンモアがもたらす、蜂蜜のような甘やかさと花を思わせる香りが、オールドパー特有の柔らかく芳醇なキャラクターを決定づけています。

 

オールド・パー 12年 40度 750ml Old Parr

 

全体的な特徴としては、熟したリンゴや洋梨のようなフルーティーさと、まろやかな甘みが口の中に広がり、その奥から土や若葉を思わせる穏やかなピート香が全体を優しく包み込む、非常に調和の取れた味わいです。

サントリーオールドと比較すると、このスコッチウイスキーならではの微かなスモーキーさや、幾重にも重なる香りの複雑味をよりはっきりと感じられる点が大きな違いと言えるでしょう。

 

一方で、これだけの複雑さを持ちながらも、どちらもアルコールの刺激が少なく驚くほど滑らかな口当たりを持つ点は、両者に共通する美点です。

この親しみやすさが、ウイスキー初心者から長年の愛好家まで、世界中の幅広い層に受け入れられ続けている理由と考えられます。

日本のウイスキーの代表格として「和」の調和を追求したサントリーオールドと、スコッチの伝統と格式を継承するオールドパー。

出自は違えど、共に時代を超えて愛されるこの二つはまさに良きライバルであり、並べて味わうことで、それぞれの魅力がより一層際立つのです。

 

オールドパー シルバーとオールドパー12年の違いと価格

オールドパー シルバーとオ-ルドパー12年の違いと価格


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オールドパーのラインナップには、それぞれ異なる個性とターゲットを持つ製品が揃っていますが、ここでは特に人気の中心となっている「シルバー」と、ブランドの顔である「12年」について、その違いを詳しく解説します。

この二つは、ブランドが持つ「現代的な側面」と「伝統的な側面」をそれぞれ象徴していると言えるでしょう。

 

オールドパー シルバー

オールド・パー シルバー 40% 750ml

 

「シルバー」は、世界的なハイボールブームを背景に、ソーダで割って飲むスタイルを強く意識して開発された、比較的新しい現代的な製品です。

 

このウイスキーの最大の特徴は、冷却ろ過をしない「ノンチルフィルタード製法」を採用している点にあります。

通常、ウイスキーは冷却してろ過することで、温度が下がった際に澱(おり)が出て白く濁るのを防ぎます。

しかし、この工程ではウイスキー本来の細かな香味成分も一部取り除かれてしまいます。

「シルバー」はあえてこの工程を行わないことで、原酒が持つ豊かな香りと味わいの成分を余すところなくボトルに閉じ込めています。

そのため、ハイボールにした際に氷やソーダで冷やされても、味わいが薄まりにくいという利点があります。

 

香りはグレープフルーツやレモンの皮を思わせるフレッシュな柑橘系が主体で、味わいは若々しくスパイシーな印象が際立ちます。

ソーダの炭酸と合わさることで、その爽快な香りとキレのあるドライな味わいが一層引き立ち、まさにハイボールで真価を発揮するように緻密に設計されたウイスキーです。

 

オールドパー 12年

オールド・パー 12年 40度 750ml Old Parr

 

一方、「12年」は、100年以上にわたって受け継がれてきたオールドパーの伝統と品質を体現する、ブランドの顔とも言える定番商品です。

 

ラベルに「12年」と表記するためには、ブレンドに使用する全ての原酒が最低でも12年以上樽で熟成されている必要があります。

この長い歳月が、原酒から刺激的な角を取り除き、深くまろやかな味わいを生み出します。

香りは凝縮されたドライフルーツやカラメル、そして蜂蜜のような濃厚な甘さが感じられ、口に含むと非常に滑らかで、ベルベットのような舌触りが楽しめます。

熟成によって生まれた円熟味と、キーモルト由来の芳醇な甘みが完璧に調和しています。

 

その完成されたバランスの良さから、じっくりと味わうストレートやロック、香りを広げるトワイスアップ(ウイスキーと常温の水を1:1で割る飲み方)など、様々なスタイルでその魅力を堪能できます。

 

価格については、当然ながら販売店によって異なりますが、2025年9月時点の市場価格を見ると、750mlボトルで「シルバー」が3,000円前後から、「12年」が4,000円前後から販売されていることが多いようです。

長期熟成にかかるコスト(樽の管理や蒸発による減少分など)が価格に反映されるため、一般的に熟成年数が明記された「12年」の方が高価になります。

どちらを選ぶかは優劣ではなく、「爽快なハイボールを楽しみたい日にはシルバー」「ゆったりとウイスキーの奥深さを味わいたい夜には12年」というように、気分やシーンに合わせて選ぶのが良いでしょう。

 

オールドパー12年1000mlの定価も調査

オールドパー12年1000mlの定価も調査


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オールドパー12年を日常的に楽しまれる方にとって、一般的な750mlボトルよりも容量が多く、コストパフォーマンスに優れる1000ml(1L)ボトルは魅力的な選択肢です。

この大容量サイズについても、価格の実態を調査しました。

まず前提として、現在の日本においてウイスキーのような輸入品には、厳密な「定価」という概念が希薄になっています。

これは、オープン価格制度が主流であることに加え、輸入コスト(為替レートや輸送費)、酒税、そして各販売店の利益や販売戦略など、数多くの変動要因が価格に影響を与えるためです。

したがって、ここではメーカーが定める「希望小売価格」や、市場での実勢価格である「参考価格」として捉えるのが最も適切です。

 

その上で、2025年9月時点の大手オンラインストアや酒販店の価格を参考にすると、オールドパー12年1000mlボトルの参考価格は、おおむね4,100円台から5,500円台の範囲で推移していることが多いようです。

(出典:価格.comYahoo!ショッピング

 

750mlボトルが4,000円前後で販売されているケースが多いことを考えると、1000mlボトルはmlあたりの単価が割安になることが多く、頻繁に飲まれる方にとっては経済的なメリットが大きいと言えます。

ただし、これはあくまで目安の価格帯であり、購入する店舗のセールやキャンペーン、並行輸入品か正規輸入品かといった違いによって価格は常に上下します。

特に並行輸入品は価格が安い傾向にありますが、ラベルのデザインが国内正規品と異なる場合があるため、その点を理解した上で選ぶことが大切です。

購入を検討する際は、送料なども含めて複数の販売店の価格を比較し、最も納得のいく条件で購入することをおすすめします。

グランドオールドパー 12年  1000ml 43% 箱付 2本

 

上級品オールドパー18年とオールドパー スーペリア

上級品オールドパー18年とオールドパー スーペリア


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オールドパーの世界をさらに深く探求したい方のために、定番の12年よりもさらに長い熟成期間を経て生まれる、二つの卓越した上級品が存在します。

ここでは、円熟の極みとも言える「18年」と、ブランドの威信をかけた最高傑作「スーペリア」を紹介します。

これらは単なる上位版ではなく、それぞれが異なる哲学と個性を宿した、特別なボトルです。

 

表1: オールドパー上級品の比較
項目オールドパー 18年オールドパー スーペリア
熟成年数最低18年以上熟成の原酒を使用熟成年数非公開(長期熟成原酒を使用と推定)
香り熟した果実、バニラ、かすかなスモーキーさ非常に芳醇で複雑、シェリー樽由来の甘い香り
味わいクリーミーで滑らか、オレンジやチョコレートの風味濃厚でリッチ、ドライフルーツやスパイスの重層的な味わい
特徴長期熟成による円熟味と複雑さが特徴ブレンド技術の粋を集めた最高級品。非常に滑らかで長い余韻

オールドパー 18年 750ml

 

「オールドパー 18年」は、ブレンドに使用される全ての原酒が最低でも18年という長い年月をオーク樽の中で過ごした、非常に贅沢な一本です。

18年という時間は、ウイスキーから若さの角を完全に取り去り、代わりに円熟味と深いコク、そして驚くほどの滑らかさをもたらします。

グラスに注ぐと、完熟したリンゴやカリンを思わせる果実香に、バニラやトフィーの甘い香りが重なり、その奥から心地よいピートのスモーキーさが顔を覗かせます。

味わいは極めてクリーミーで、ビターオレンジマーマレードやミルクチョコレートのような複雑な風味が幾重にも感じられます。

時間をかけてゆっくりと変化する香味を楽しむため、ストレートや少量の加水でじっくりと向き合うのに最適なウイスキーです。

オールドパー ( Old Parr ) スーペリア 43° 750ml

 

一方、「スーペリア」は、あえて熟成年数の表記をしていません。

これは、年数という基準だけでは測れない品質の高みを目指した、マスターブレンダーの矜持の現れです。

非常に希少な、厳選された超長期熟成原酒を贅沢にブレンドし、オールドパーが持つブレンド技術の粋を集めて造られたブランドの最高級品と位置づけられています。

その味わいは極めて滑らかで、舌の上でとろけるような質感を持っています。

凝縮されたドライフルーツやシナモン、ナツメグといったスパイス、そしてシェリー樽由来の芳醇な甘露のような香味が一体となり、どこまでも長く続く優雅な余韻へと誘います。

特別な記念日や大切な人への贈り物など、人生の節目を彩るにふさわしい、まさに至高の一本としてウイスキー愛好家から高い評価を得ています。

 

2025年9月現在の市場価格では、「18年」が10,000円前後から、「スーペリア」が15,000円前後からとなっており、その品質に見合った価格帯で取引されています。

どちらもウイスキーというお酒の奥深さと、熟成という時間がもたらす魔法を存分に感じさせてくれる逸品です。

 

オールドパーの最上級は何ですか?という疑問

オールドパーの最上級は何ですか?という疑問


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多くのウイスキー愛好家が抱く「そのブランドの頂点に立つ一本はどれか?」という探究心は、オールドパーにも向けられます。

この問いに対する最も的確な答えは、前述の通り、現在安定的に流通している現行ラインナップの中では「オールドパー スーペリア」が最上級品として明確に位置づけられている、というものです。

 

オールドパー ( Old Parr ) スーペリア 43° 750ml

 

スーペリア(Superior)という言葉が「上質、優良、上位」を意味することからも、この製品が単なる高価格品ではなく、ブランドの威信と哲学を懸けて造られた特別なボトルであることがうかがえます。

ウイスキーの世界では、しばしば「18年」「21年」といった熟成年数が品質の序列を示す指標とされがちです。

しかしスーペリアは、あえて年数表記をしていません。

これは、熟成年数という一つの基準だけに頼らず、マスターブレンダーが持つ最高の技術と感覚を駆使し、貯蔵庫に眠る極めて希少な超長期熟成原酒の中から、最高の香味を持つ樽だけを厳選してブレンドした、まさにオールドパーの芸術的な集大成であることの証左です。

年数を超越した次元での完璧な調和を目指した、ブランドの自信作と言えるでしょう。

 

ただし、「最上級」の定義は、時代や視点によって変わることがあるのも事実です。

オールドパーの長い歴史の中では、特定の市場向けにボトリングされたさらに希少な限定品や、現在では入手困難となった「オールドパー 15年 デラックス」のような、今は終売となった長期熟成ボトルも存在しました。

これらのボトルは、コレクターズ市場においてスーペリア以上の高値で取引されることもあり、「希少価値」という点では最上級と見なすこともできるかもしれません。

 

しかしながら、2025年9月現在において、ブランドがその技術の粋を集めて安定的に供給し、一般の愛好家が正規ルートで入手可能な製品の中で、最も贅沢で、疑いなく最高品質のウイスキーを挙げるならば、それは「オールドパー スーペリア」であると考えて間違いありません。

 

価値が上がる?オールドパー旧ボトルの世界

価値が上がる?オールドパー旧ボトルの世界


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ウイスキーの楽しみ方の一つに、時間を遡って過去の味わいを探求する「オールドボトル」の世界があります。

現在流通している商品とは異なる、何十年も前にボトリングされたウイスキーは、コレクターズアイテムとして市場で取引されることがあります。

オールドパーもその例外ではなく、1世紀以上にわたる日本での長い歴史から、様々な年代や仕様の魅力的な旧ボトルが存在します。

オールドパー 18年 46度 750ml 箱付

 

では、旧ボトルの価値は必ず上がるのでしょうか。

これは一概には言えませんが、いくつかの重要な要因が複雑に絡み合い、その価値を大きく変動させる可能性があります。

それは単に古いというだけでなく、歴史的価値、希少性、そして香味への期待が一体となったロマンの世界です。

 

価値が変動する要因

オールドボトルの価値を判断する際には、主に以下の点が専門家やコレクターによって注視されます。

 

保存状態(液面低下とラベル)

最も基本的ながら重要なのが、ボトルの保存状態です。年月が経つと、コルク栓の僅かな隙間から中身のウイスキーが少しずつ蒸発し、液面が下がることがあります。

この液面低下が少ないほど、密閉状態が良く、香味の劣化が少ないと判断され、価値は高まります。

同様に、ラベルの状態も極めて重要です。

破れや汚れ、色褪せが少なく、製造年代や仕様がはっきりと読み取れる美しい状態のラベルは、それ自体が歴史的な資料としての価値を持ちます。

 

時代の違い(香味と原酒構成)

オールドボトルが追い求められる最大の理由が、現行品とは異なる味わいへの期待です。

特に1980年代以前に流通していたボトルは、現在とはブレンドに使用される原酒の構成が異なると言われています。

閉鎖された蒸溜所の希少な原酒が使われていたり、現代とは異なる製法で作られていたりするため、より濃厚で個性的な香味を持つとされ、当時の味わいを求める愛好家からの強い需要があります。

 

歴史的証左(「特級」表示の有無)

日本のコレクター市場において特に象徴的なのが、「特級」という表示の有無です。

これは、1989年まで施行されていた日本の旧酒税法において、ウイスキーの中でも最高ランクのものにのみ与えられた等級表示です。

この「特級」ラベルが付いたボトルは、品質が高いとされた時代の証であり、歴史的な付加価値を持つため、コレクターからの人気が非常に高く、査定額も大きく変わる傾向にあります。

 

これらの理由から、保存状態が良好で、なおかつ希少な年代の「特級」表示があるような旧ボトルは、現行品をはるかに上回る高値で取引されることがあります。

ただし、これはあくまでコレクションとしての価値であり、すべての旧ボトルの価値が保証されているわけではありません。

また、オールドボトルの購入には、巧妙に作られた偽造品のリスクや、開封時にコルクが砕けてしまう「コルク落ち」のリスクも常に伴います。

大きな期待を抱いて手に入れたボトルが、必ずしも素晴らしい味わいであるとは限らないという不確実性も含めて楽しむ、それがオールドボトルの世界の醍醐味と言えるでしょう。

 

総括:家飲みに最適なサントリーオールドで作るハイボール

記事のポイント まとめです

  • サントリーオールドは1950年に発売された国産ウイスキーの草分け
  • 愛称「だるま」は丸みを帯びたボトルデザインに由来する
  • 終売の噂は誤りで現在も安定して販売されている
  • 味わいは山崎シェリー樽原酒由来の華やかな甘みが特徴
  • まろやかで滑らかな口当たりはウイスキー初心者にもおすすめ
  • ハイボールにすると甘みが引き立ち爽快な飲み口になる
  • 比較対象のオールドパーは日本で長く愛されるスコッチウイスキー
  • オールドパーはトーマス・パーという人物の名前に由来する
  • オールドパー12年は熟成感のあるバランスの取れた味わい
  • オールドパーシルバーはハイボール向きのスパイシーな味わい
  • オールドパーの上級品には18年やスーペリアがある
  • 現行品の最上級は「オールドパー スーペリア」とされている
  • サントリーオールドはピート香が穏やかで和食にも合わせやすい
  • オールドパーは微かなスモーキーさが特徴でより複雑な味わい
  • コストパフォーマンスを考えると日常的な家飲みに最適

【参考情報一覧】

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  バーや居酒屋の棚で隣り合って並んでいることも多い、サントリーのオールドと角瓶。どちらも日本のウイスキーを代表するロングセラーですが、その違いを詳しく知っている方は意外と少ないかもしれませ ...

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オールドパーとサントリーオールドの違いは?価格・種類を比較
オールドパーとサントリーオールドの違いは?価格・種類を比較

  ウイスキーの世界を探求していると、「オールド パー」と「サントリーオールド」という、名前が似ている二つの銘柄に出会うことがあります。 サントリー オールドパーって何?2つの違いはあるの? ...

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サントリーオールドはウイスキーじゃない?噂の真相を徹底解説
サントリーオールドはウイスキーじゃない?噂の真相を徹底解説

  「サントリーオールドはウイスキーじゃないらしい」そんな噂を耳にして、本当のところはどうなのか気になっているのではないでしょうか。 長年愛され続ける定番の一本ですが、そもそもサントリーオー ...

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【年代別】サントリーオールド特級の見分け方!価値や味の違いは?
【年代別】サントリーオールド特級の見分け方!価値や味の違いは?

  自宅の整理中や親戚の家などで、見慣れないラベルの古いウイスキーボトルを見つけたことはありませんか。 もしそれがサントリーオールド、通称「ダルマ」で、ラベルに「特級」の文字があれば、それは ...

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サントリーオールドの飲み方|だるま愛称のウイスキー入門
サントリーオールドの飲み方|だるま愛称のウイスキー入門

  食卓やバーの棚で、その丸みを帯びた特徴的な黒いボトルを見かけたことはありませんか? 長年、多くの人々に「ダルマ」の愛称で親しまれてきたサントリーオールド。 しかし、その親しみやすい呼び名 ...

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