サントリー山崎の定価について調べているあなたへ。
ウイスキーの世界に足を踏み入れた方なら誰もが一度は憧れる、その特別な一本。「いつかは飲んでみたい」と思いつつも、いざ探してみると、その価格に驚いた経験はありませんか。
あるいは、そもそも店頭で見かけることすらない、という状況に直面しているかもしれません。
この記事では、そんな多くの疑問や関心にお応えするため、サントリー山崎の価格に関する情報を網羅的に解説します。
まず基本となる、山崎 ノンエイジの定価と現在の価格、そしてジャパニーズウイスキーの象徴ともいえる山崎12年の定価と現在の価格、さらに長期熟成の深みを堪能できる山崎18年の定価と現在の価格を、それぞれ詳しく見ていきます。
もちろん、山崎 シングルモルト 700mlの定価はいくらですか?というシンプルな問いにも、正確な情報をお届けします。
さらに、しばしば比較対象となる人気の響と山崎のどっちが高いのか、価格を比較しながらその価値の違いにも迫ります。
そして、この記事の核心とも言える、サントリー山崎はなぜ手に入らないのですか?という根本的な理由を、歴史的背景から現在の市場動向まで多角的に解き明かします。
その上で、山崎 ウイスキーはどこで買えるのか、特に幻とも言われる定価で買える店は存在するのか。その答えとして、現在最も現実的な手段であるサントリー 山崎の抽選販売の情報をまとめ、具体的な入手方法を提案します。
最後に、実際に山崎12年が定価で買えたという口コミを調査し、その実態にも光を当てていきます。
この記事を読むことで「サントリー 山崎 定価」と検索した読者が具体的に何について理解を深められるか
記事のポイント
- 山崎のラインナップ別定価と市場価格
- 山崎が定価で買えない理由
- 定価で山崎を購入するための具体的な方法
- 響との価格比較や口コミの実態
サントリー山崎の定価とは?ラインナップ別の価格一覧

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この章では、山崎のノンエイジから長期熟成品までの公式な定価を一覧で解説します。
現在の市場価格や、人気の「響」との価格差も知りたい方はぜひ参考にしてください。
ポイント
- サントリー山崎の正規価格はいくらですか?
- 山崎 ノンエイジ 定価と現在の価格
- 山崎12年 定価と現在の価格
- 山崎18年 定価と現在の価格
- 山崎 シングルモルト 700ml 定価はいくらですか?
- 響と山崎のどっちが高いか価格を比較
サントリー山崎の正規価格はいくらですか?

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サントリー山崎の正規価格、すなわちメーカーが設定している「希望小売価格」は、サントリーの公式サイトで正式に公開されています。
この価格は、山崎という製品の価値を示す上での一つの基準となります。
ただし、この希望小売価格はあくまでメーカーが推奨する価格であり、多くの人が市場で目にする実際の販売価格とは大きく異なっているのが現状です。
この点を理解する上で重要なのが、2024年4月1日出荷分から実施された価格改定です。
サントリーは、国産プレミアムウイスキーの一部商品について、希望小売価格を大幅に引き上げることを発表しました。
この価格改定の背景には、ブランド価値の維持向上に加え、将来にわたって製品の安定供給を図るための設備投資などが目的として挙げられています。
出典:サントリー値上げ 「山崎」「白州」ノンエイジで税別7000円へ 25年ものは16万円→125%の改定
山崎 NV 700ml サントリー シングルモルト 箱付
2025年10月時点における、価格改定後の主なラインナップの希望小売価格は以下の通りです。
銘柄 | 容量 | 希望小売価格(税込) |
---|---|---|
シングルモルトウイスキー山崎 | 700ml | 7,700円 |
シングルモルトウイスキー山崎12年 | 700ml | 16,500円 |
シングルモルトウイスキー山崎18年 | 700ml | 60,500円 |
シングルモルトウイスキー山崎25年 | 700ml | 396,000円 |
出典:サントリーシングルモルトウイスキー 山崎、【2025年最新】日本で販売しているウイスキーの定価一覧を紹介
特に注目すべきは、その値上げ幅です。
「山崎25年」は旧価格の160,000円(税別)から360,000円(税別)へと125%もの大幅な引き上げとなりました。
同様に「山崎18年」も約72%、「山崎12年」は50%、「山崎(ノンエイジ)」も約56%の値上げが実施されています。
出典:【サントリーウイスキー価格改定】2024年4月から値上がりした主な銘柄20選
大切なのは、これらの価格が法律で定められたものではなく、あくまでメーカー側の「希望」であるという点です。
サントリー公式サイトにも「価格は販売店様の自主的な価格設定を拘束するものではありません」と明記されています。
このため、多くの小売店では、後述する深刻な品薄状態と旺盛な需要を背景に、希望小売価格を大きく上回る、いわゆる「プレミアム価格」で販売しているのが実情です。
したがって、この正規価格は「運良く抽選に当選した場合などに購入できる価格」と認識しておくのが現実的と言えます。
山崎 ノンエイジ 定価と現在の価格

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山崎のラインナップの中で、最もスタンダードな製品として知られるのが、熟成年数表記のない「山崎 ノンエイジ(NV)」です。このウイスキーの定価は、700mlボトルで税込7,700円に設定されています。
この製品は、2012年に発売されました。当時、ハイボールブームをきっかけにウイスキーに親しみ始めた層に向けて、「理屈抜きに美味しいもの」をコンセプトに開発された経緯があります。
その香味を構成するために、伝統的なミズナラ樽原酒に加え、ワイン樽で熟成させた原酒が使用されているのが大きな特徴です。
これにより、苺やさくらんぼを思わせる華やかな果実香と、蜂蜜のようななめらかな甘みが生まれます。 出典:山崎蒸溜所 - Wikipedia
このように、山崎ブランドへの入り口として位置づけられている製品ですが、その人気は非常に高く、定価での入手は極めて難しくなっています。
現在の市場価格を見てみると、その人気ぶりが数字に表れています。
オンラインショップなどでは、おおむね11,000円から18,000円前後で取引されることが多く、定価の1.5倍から2倍以上の価格がついています。
過去の価格推移を追うと、この高騰は近年特に顕著です。
ある調査によれば、2012年頃には約3,000円で取引されていたものが、2022年には約13,000円、2023年には一時約17,500円にまで上昇しました。
出典:2024年値上りしそうな山崎ウイスキー。12年18年25年価格推移 リンク先:
また、コンビニエンスストアなどで見かけることがある180mlのミニボトルも存在します。
こちらの定価は税込2,145円ですが、市場では4,000円を超える価格で取引されることも珍しくありません。
出典:【2025年最新】日本で販売しているウイスキーの定価一覧を紹介
比較的手に入りやすいとされるノンエイジでさえこのような状況であることは、山崎ブランド全体の人気の高さを明確に示していると言えます。
山崎 NV 700ml サントリー シングルモルト 箱付
山崎12年 定価と現在の価格

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日本のシングルモルトウイスキーを代表する銘柄であり、世界中のウイスキー愛好家から高い評価を得ている「山崎12年」。
その定価は、700mlボトルで税込16,500円に設定されています。
このウイスキーは、1984年に山崎蒸溜所の稼働60周年を記念して発売されました。
その香味は、ホワイトオーク樽で熟成させた原酒をキーとしながら、シェリー樽原酒や、日本固有のミズナラ樽で熟成させた原酒を絶妙なバランスでブレンドすることで生まれます。
甘いバニラのような香りと熟した果実香が重なり合い、奥行きのある甘みと厚みのある味わいが特徴です。
出典:山崎12年とは?定価や価格推移、味や飲み方についても解説
この繊細かつ複雑な味わいは、2003年に世界的な酒類コンペティションであるISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で、日本のウイスキーとして史上初の金賞を受賞するなど、国際的に高く評価されています。
こうした客観的な評価の積み重ねが、現在の入手困難な状況と価格高騰の大きな要因の一つと考えられます。
市場での販売価格は非常に流動的ですが、2025年10月時点では、オンラインショップなどで約25,000円から35,000円程度で販売されているのが一般的です。
出典:山崎12年の定価はいくら?市場価格や定価で買う方法9選も紹介
山崎 12年 43度 サントリー 700ml 化粧箱入り
過去の価格推移を見ると、その上昇は著しいものがあります。
ある調査によると、2012年頃には約6,000円で取引されていたものが、2018年には約27,000円、2023年には約36,000円にまで高騰したとされています。
出典:2024年値上りしそうな山崎ウイスキー。12年18年25年価格推移
また、お試し用として流通している50mlのミニチュアボトルも存在します。
こちらの定価は税込1,452円ですが、市場では3,000円から4,000円程度で取引されており、容量あたりの単価で考えるとフルボトル以上に高騰している状況です。
出典:山崎12年の定価はいくら?市場価格や定価で買う方法9選も紹介
このように、定価と市場価格の乖離が非常に大きいのが「山崎12年」の現状であり、その価値と人気の高さを物語っています。
山崎18年 定価と現在の価格

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山崎のラインナップの中でも、長期熟成ウイスキーの真髄を堪能できる逸品として、国内外の愛好家から絶大な支持を集めるのが「山崎18年」です。
その定価は、2024年4月の価格改定により、700mlボトルで税込60,500円に設定されました。
このウイスキーは、酒齢18年以上の長期熟成を経たモルト原酒のみを厳選してブレンドされています。
特にシェリー樽で熟成させた原酒が中心に使われており、圧倒的な熟成感と奥行きのある複雑な香味を生み出しています。
著名なウイスキー評論家チャールズ・マクリーン氏は、その香りについて「レーズンやイチゴジャム、アンズや干し柿のような香りが顕著になる」と評しており、長期熟成ならではの豊かで深遠な世界観が専門家からも高く評価されています。
このように卓越した品質と、長期熟成ゆえの生産量の少なさから、その希少価値は年々高まっています。
現在の市場価格は定価を大幅に上回っており、その乖離は他のラインナップと比較しても特に大きいです。
オンラインショップなどでは、おおむね100,000円から145,000円前後で販売されているのが一般的です。
出典:人気で品薄なウイスキー、山崎とは?人気の理由、種類、値段、味を徹底解説!
調査によっては、販売店によって価格に幅があり、楽天市場では90,090円から220,000円といった非常に広い価格帯で取引されている例もあります。
出典:山崎18年の定価は?値上がり後の価格や購入方法についても解説
過去の価格推移を見ると、その高騰ぶりは極めて顕著です。
ある調査データによれば、2012年頃には約19,000円で取引されていたものが、ジャパニーズウイスキーブームが本格化した2018年には約95,000円にまで上昇。
その後も高値を維持し、10年後の2022年には約145,000円へと、約7.6倍にまで跳ね上がりました。
出典:2024年値上りしそうな山崎ウイスキー。12年18年25年価格推移
サントリー 山崎 18年 43度 700ml 箱付
さらに、通常品とは別に「山崎18年 LIMITED EDITION」のような海外限定でリリースされるボトルも存在します。
これらは日本国内での定価設定はありませんが、希少性から国内では15万円から20万円前後で取引されることもあり、コレクターズアイテムとして高い人気を誇っています。
山崎 シングルモルト 700ml 定価はいくらですか?

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「山崎 シングルモルト 700ml」と一括りに言っても、その定価はラインナップによって大きく異なります。
山崎ブランドには、熟成年数の違いによって複数の製品が存在し、それぞれにメーカー希望小売価格が設定されています。
前述の通り、サントリーが公式に設定している主なラインナップの希望小売価格は、以下の表の通りです。
これは2024年4月1日の価格改定後のものとなります。
銘柄 | 希望小売価格(税込) |
---|---|
シングルモルトウイスキー山崎 | 7,700円 |
シングルモルトウイスキー山崎12年 | 16,500円 |
シングルモルトウイスキー山崎18年 | 60,500円 |
シングルモルトウイスキー山崎25年 | 396,000円 |
サントリー 山崎 25年 新型 シングルモルト 700ml 箱付
この表が明確に示すように、熟成年数が長くなるほど、その希少性と製造にかかる時間とコストを反映して定価は大幅に上がります。
特に「山崎25年」は、年間生産本数が千数百本と極めて少ないため、定価自体が非常に高額に設定されています。
出典:山崎ウイスキー販売中止は本当?なぜ手に入らない?どこで買えるか解説
しかし、最も大切なのは、これらの定価はあくまで「希望小売価格」であるという点です。
どの製品も市場ではこの定価を大きく超えるプレミアム価格で取引されているのが実情であり、定価での購入は非常に困難な状況が続いています。
例えば、定価7,700円の「山崎(ノンエイジ)」でさえ、オンラインショップでは11,000円を超える価格で販売されているのが一般的です。
したがって、「山崎 シングルモルト 700mlの定価はいくらですか?」という問いに対しては、「どの熟成年数の製品かによって異なり、その価格はあくまで抽選販売などで当選した場合に適用される基準価格である」と理解しておくのが適切です。
響と山崎のどっちが高いか価格を比較

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サントリーが誇る二大プレミアムウイスキー、「響」と「山崎」。どちらも高い人気を誇りますが、「どちらがより高価なのか」という疑問を持つ方は少なくありません。
この問いに対する答えは、比較するラインナップや、定価で見るか市場価格で見るかによって変わってきます。
まず、メーカー希望小売価格(定価)で比較してみましょう。
最もスタンダードな熟成年数表記のない(ノンエイジ)クラスで見ると、「山崎(NV)」の定価が税込7,700円であるのに対し、「響 JAPANESE HARMONY」は税込8,250円と、響の方がわずかに高い設定になっています。
出典:山崎・白州・響を徹底比較!定価や味の違い、おすすめの飲み方とは
これは、響が複数の蒸溜所の原酒をブレンドするという、より複雑な工程を経て造られるブレンデッドウイスキーであることも一因と考えられます。
一方で、実際の市場での取引価格、特に希少価値の高い長期熟成品で比較すると、状況は逆転する傾向が見られます。
例えば、ヤフオクでの過去の落札価格を調査したデータによると、「山崎18年」が約100,000円で取引されているのに対し、より熟成年数の長い「響21年」は約65,000円と、山崎の方が高値で取引されています。
響 サントリーウイスキー 響21年 700ml 専用箱あり
さらに超長期熟成クラスではその差はより顕著になり、ある買取実績では「山崎25年」が1,000,000円で買い取られたのに対し、「響21年」は559,000円という記録もあります。
この価格差が生まれる背景には、ウイスキーのカテゴリーの違いが大きく影響しています。
山崎は、山崎蒸溜所という単一の蒸溜所で作られたモルト原酒のみを使用した「シングルモルトウイスキー」です。
この製法は、その土地や蒸溜所の個性が色濃く反映されるため、特定の蒸溜所のファンからの強い支持を集めやすい特徴があります。
出典:ウイスキー『山崎』が手に入らない理由とは?その魅力や購入方法も解説
対して響は、山崎蒸溜所や白州蒸溜所のモルト原酒と、知多蒸溜所のグレーン原酒など、複数の蒸溜所の様々な個性を持つ原酒をブレンドして造られる「ブレンデッドウイスキー」です。
ブレンダーの卓越した技術によって調和のとれた味わいを生み出すのが魅力ですが、市場ではシングルモルトの長期熟成品の方が、その希少性から特に高い価値がつく傾向があります。
出典:山崎・白州・響を徹底比較!定価や味の違い、おすすめの飲み方とは
以上のことから、「定価では響の方がやや高いが、市場価格、特に長期熟成品では山崎の方が高価になる傾向が強い」というのが現在の状況と言えます。
サントリー山崎を定価で入手するための方法と現状

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この章では、山崎が定価で買えない理由を深掘りし、具体的な入手方法を解説します。
抽選販売の情報や、実際に購入できた人の口コミが知りたい方は必見です。
ポイント
- サントリー山崎はなぜ手に入らないのですか?
- 山崎 ウイスキーはどこで買える?定価で買える店
- サントリー 山崎 抽選販売の情報まとめ
- 山崎12年 定価で買えたという口コミを調査
- まとめ:サントリー山崎の定価と賢い探し方
サントリー山崎はなぜ手に入らないのですか?

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サントリー山崎がこれほどまでに入手困難となり、「幻のウイスキー」とまで呼ばれるようになった背景には、単なる人気という言葉だけでは説明できない、大きく分けて3つの理由が複雑に絡み合っています。
供給側の歴史的な事情、需要側の爆発的な増加、そして市場の過熱という、それぞれの要因が連鎖することで、現在の状況が作り出されました。
1. 深刻な原酒不足
現在の品薄状況を理解する上で最も重要な根本的原因が、過去の生産調整に起因する「原酒不足」です。
1990年代から2000年代初頭にかけて、日本のウイスキー市場は「ウイスキー冬の時代」と呼ばれる長期的な需要の低迷期にありました。
この時期、ウイスキーの消費量は減少し続け、メーカーは将来の過剰在庫を抱えるリスクを避けるため、サントリーを含む各社がウイスキー原酒の生産量を大幅に削減するという経営判断を下したのです。
出典:国産ウイスキーの人気が高騰して原酒が足りない!その理由とは
ウイスキーというお酒は、その価値の大部分が樽での熟成期間によって決まります。
例えば、今日私たちが手にする「山崎12年」や「山崎18年」は、それぞれ12年、18年という非常に長い年月をかけて熟成された原酒がなければ製造できません。
つまり、20年以上前の生産調整という決定が、長い時を経て現在の深刻な熟成原酒の不足として顕在化しているのです。
この問題は、需要が急増したからといって、すぐに供給を増やせるものではありません。
サントリーは現在、蒸溜所の設備を増設して生産量を増やしていますが、新たに仕込んだ原酒が製品として市場に出るまでには、文字通り十数年の歳月が必要となります。
この時間的な制約が、品薄問題を根深く、そして長期的なものにしています。
実際にこの原酒不足の影響で、かつて人気を博した「山崎10年」は2013年に販売終了となるなど、ラインナップにも大きな影響が出ています。
出典:山崎ウイスキー販売中止は本当?なぜ手に入らない?どこで買えるか解説
2. 世界的な需要の爆発
供給が構造的に限られてしまう一方で、2010年頃から需要はメーカーの予測をはるかに超える勢いで急増しました。
この需要爆発は、国内と海外の両方で同時に発生した現象です。
国内においては、2009年頃からサントリーが仕掛けた「角ハイボール」がブームとなり、ウイスキーが「中高年の飲み物」というイメージから脱却し、若者や女性にも親しまれるようになりました。
さらに、2014年に放送されたNHKの連続テレビ小説「マッサン」が、ニッカウヰスキーの創業者をモデルに日本のウイスキー造りの歴史や情熱を描いたことで、国民的な関心が一気に高まりました。
出典:人気で品薄なウイスキー、山崎とは?人気の理由、種類、値段、味を徹底解説!
海外では、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)をはじめとする世界的な酒類コンペティションで「山崎」が数々の最高賞を受賞したことが決定打となります。
これにより、ジャパニーズウイスキーの品質が世界的に認められ、海外のウイスキー愛好家やコレクターからの需要が爆発的に増加しました。
これらの要因が共鳴し合い、ただでさえ不足していた原酒の在庫は瞬く間に枯渇し、深刻な品薄状態を招いたのです。
3. 投資・転売市場の拡大
この極端な需要と供給のアンバランスは、予期せぬ市場を生み出しました。
「山崎」は単なる飲むためのお酒から、価値の上昇が見込める投資対象、あるいは金融資産としての側面を強く帯びるようになったのです。
その結果、本来のウイスキー愛好家だけでなく、価格の高騰に目をつけた投資家や、転売を目的とする人々が市場に大量に参入しました。
彼らは、百貨店や量販店が実施する抽選販売などで定価で入手した商品を、オンラインオークションや買取専門店などを通じて高値で売却することで利益を得ています。
この動きが市場価格をさらに押し上げ、一般の消費者が適正な価格で購入する機会をますます困難にしているのです。
出典:山崎ウイスキー販売中止は本当?なぜ手に入らない?どこで買えるか解説
このように、物理的な原酒不足という供給の問題に、市場の投機熱という金融的な問題が加わったことで、入手困難な状況に拍車がかかっていると考えられます。
山崎 ウイスキーはどこで買える?定価で買える店

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入手困難な状況が続くサントリー山崎ですが、定価で購入できる可能性はゼロではありません。
現在の市場環境において、最も現実的な方法は、各種小売店が不定期に実施する「抽選販売」に根気強く応募することです。
ここでは、抽選販売が期待できる店舗の種類や、まれに店頭入荷が見込める場所について、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
大手百貨店(高島屋、伊勢丹など)
高島屋や伊勢丹、三越といった大手百貨店では、定期的または不定期にウイスキーの抽選販売が開催されています。
これらの抽選は、多くの場合、その百貨店が発行するクレジットカードの会員であることが応募の必須条件となっています。
例えば、高島屋ではタカシマヤアプリを通じて抽選が行われ、日本橋三越本店ではエムアイカードプラス会員限定で抽選が実施されるといった事例があります。
また、公には告知されませんが、日頃から付き合いのある外商顧客向けに、優先的に販売されることもあるようです。
百貨店での購入は、正規ルートであるため品質の信頼性が高く、安心して購入できる点が大きなメリットです。
家電量販店(ビックカメラ、ヨドバシカメラなど)
ビックカメラやヨドバシカメラなど、大型の家電量販店に併設されている酒類販売コーナー(ビック酒販など)でも、希少なウイスキーの抽選販売が行われます。
これらの抽選に応募するには、各社のポイントカード会員やアプリ会員であることが求められるのが一般的です。
さらに、ビックカメラの例では、過去一定期間内に一定額以上の購入履歴があることが応募条件に加えられる場合もあります 。
条件は店舗や時期によって変動するため、公式サイトや店舗の告知をこまめに確認することが大切です。
大型スーパー(イオンなど)
イオンなどの大型スーパーマーケットも、定価購入を狙える有力な場所の一つです。
イオンでは、公式アプリ「イオンお買物アプリ」を通じて、山崎を含むプレミアムウイスキーの抽選販売が定期的に告知されます。
また、ごくまれにですが、抽選ではなく通常の販売として、予告なく店頭に商品が並ぶこともあります。
ただし、その場合は入荷情報がSNSなどで瞬く間に拡散し、すぐに売り切れてしまうことがほとんどです。
特に店舗の新規オープンやリニューアルのタイミングは、入荷の可能性が高まるため注目です。
酒類販売チェーン(やまやなど)
「やまや」などの全国展開する酒類専門チェーンでも、会員を対象とした抽選販売が実施されます。
やまやの場合、抽選に参加するには「やまやカード」会員であることが必須条件となります。
店舗によっては、定価そのものではなく、定価に少しだけ上乗せした「準プレミアム価格」で販売されることもあるようです。
この価格は、オンラインショップなどで見られる市場価格よりは大幅に安いため、購入を検討する価値は十分にあります。
その他の店舗
上記のほかにも、コンビニエンスストアでは180mlのミニボトルが不定期で入荷することがあります。
また、Amazonでは招待制のリクエスト販売という形で、定価での購入機会が提供されることがあります。
これらの方法は確実性には欠けますが、日頃からアンテナを張っておくことで、思わぬチャンスに巡り会えるかもしれません。
いずれの店舗においても、情報をいち早く掴み、応募条件を満たした上で根気強く挑戦し続けることが、定価購入への最も確実な道となります。
蒸留所で誰でも買える「山崎・白州」限定ボトルが想像以上のクオリティだった‥
サントリー 山崎 抽選販売の情報まとめ

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サントリー山崎を定価で手に入れるための最も有効かつ公正な手段が、メーカーや各小売店が実施する「抽選販売」です。
その人気から当選は容易ではありませんが、継続的に応募することで購入のチャンスが生まれます。
ここでは、どのような店舗でどのような形式の抽選が行われているのか、その具体例と応募のポイントを詳しくまとめます。
販売店カテゴリ | 主な応募方法 | 主な応募条件・注意点 |
---|---|---|
サントリー公式 | 公式サイトの特設ページ | 会員登録不要な場合が多く誰でも応募可能。限定品が対象。当選後の本人確認が必須。 |
百貨店(高島屋など) | 公式アプリ | アプリ会員登録や提携クレジットカード所有が条件の場合が多い。 |
家電量販店(ビックカメラなど) | 店頭カウンターまたはアプリ | 過去の購入履歴が条件になることがある。本人確認書類の提示が必要な場合も。 |
大型スーパー(イオンなど) | 公式アプリ | アプリ会員登録が必須。当選後の購入は指定店舗でのみ可能な場合が多い。 |
酒類販売チェーン(やまやなど) | 店頭または公式サイト | 専用の会員カード所有が必須条件。カード発行に時間がかかるため事前準備が必要。 |
出典:サントリー公式、「シングルモルトウイスキー 山崎 2025」抽選販売、
サントリーウイスキー 抽選販売のご案内、
ウイスキー抽選販売2025年版!
このように、多くの抽選販売では、その店の会員であることや過去の利用実績が応募の条件となっています。
これは、転売目的の応募を避け、日頃から店舗を利用している顧客に優先的に販売したいという店の意図の表れと考えられます。
また、応募方法はオンラインで完結するものから、店舗に直接足を運んで申し込む必要があるものまで様々です。
例えば、ビックカメラの抽選では、店頭の専用カウンターで応募を受け付ける形式が取られることがあります。
抽選に参加する上で、いくつか注意すべき点があります。
第一に、応募期間が非常に短く設定されていることが多いです。
サントリー公式の限定品抽選などはある程度の期間が設けられていますが、小売店の抽選は数日間で締め切られることも珍しくありません。
そのため、各店舗の公式サイトや公式アプリの通知をオンにする、X(旧Twitter)などのSNSアカウントをフォローするなど、情報を見逃さないための工夫が大切になります。
第二に、当選後の手続きです。
当選メールに記載された期間内に購入手続きを完了しないと、権利が無効になってしまうことがほとんどです。
また、購入場所が応募時に指定した店舗に限定される、当選者本人であることを証明するために顔写真付きの身分証明書の提示を求められるなど、転売防止のための厳格なルールが設けられています。
これらのルールを事前にしっかり確認しておくことが、当選のチャンスを確実にものにするために不可欠です。
承知いたしました。ご指示に基づき、「山崎12年 定価で買えたという口コミを調査」のセクションの文章をより長く、詳細に修正します。
山崎12年 定価で買えたという口コミを調査

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「山崎12年を本当に定価で買うことなどできるのだろうか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで、X(旧Twitter)などのSNSやブログに投稿されている口コミを調査すると、実際に定価、あるいはそれに近い価格で購入できたという喜びの報告がいくつか見つかります。
これらの成功体験は、購入を目指す上で貴重なヒントとなります。
購入成功のパターン
口コミの中で最も多く見られるのは、やはり「抽選販売に当選した」というケースです。
特に、イオンやビックカメラ、高島屋などの百貨店が定期的に実施する抽選は、応募条件を満たして根気強く申し込みを続けることで、当選の機会が巡ってくるようです。
イオンでは、山崎12年と他のウイスキーをセットにした定価での抽選販売が行われることもあり、人気を集めています。
出典:山崎12年の定価はいくら?市場価格や定価で買う方法9選も紹介
また、「地方の個人経営の酒屋で偶然見つけた」「スーパーの入荷タイミングにたまたま居合わせた」といった、幸運な出会いに関する報告も散見されます。
これは予測が非常に難しいものの、日常的に店舗のウイスキーコーナーをチェックする地道な努力が実を結んだ例と言えます。
店員さんと顔なじみになり、入荷情報を教えてもらえる関係を築くことも有効な手段かもしれません。
さらに、Amazonが実施している招待制のリクエスト販売に当選して購入できたという声もあります。
これは通常の販売とは異なり、リクエストしたユーザーの中から選ばれた人のみが購入できる仕組みで、価格は定価です。
注意すべきパターン
一方で、「ドン・キホーテで見つけた」という報告も数多くありますが、そのほとんどは定価の2倍から3倍程度のプレミアム価格での販売です。
在庫が比較的安定しているため、すぐにでも手に入れたい場合には選択肢となりますが、定価での購入を目指す場合は注意が必要です。
口コミの中には、価格を見て購入を断念したという声も多く見られます。
出典:山崎12年ドンキホーテ定価で買えた?実際のウイスキー購入価格と場所
同様に、「やまや」などの酒類販売チェーンでも購入報告がありますが、定価より少し高い「準プレミアム価格」での販売が多いようです。
それでも市場価格よりは安価なため、購入を検討する価値はありますが、「定価」ではないことを理解しておく必要があります。
出典:山崎12年の定価はいくら?市場価格や定価で買う方法9選も紹介
これらの口コミから、定価での購入は決して不可能ではないものの、そのためには運だけでなく、各店舗の抽選情報をこまめにチェックする情報収集能力と、継続的に応募を続ける努力が鍵となることがわかります。
まとめ:サントリー山崎の定価と賢い探し方
記事のポイント まとめです
- サントリー山崎には公式の希望小売価格(定価)が存在する
- 2024年4月に価格改定が実施され全体的に値上げされた
- 市場価格は定価を大幅に上回るプレミアム価格で取引される
- 山崎ノンエイジの定価は税込7,700円
- 山崎12年の定価は税込16,500円
- 山崎18年の定価は税込60,500円
- ノンエイジクラスの定価では響の方がわずかに高い
- 市場価格では熟成年数の長い山崎の方が響より高くなる傾向がある
- 品薄の主な原因は過去の生産調整による原酒不足
- 世界的な需要の急増や転売市場の拡大も品薄に拍車をかけている
- 定価で購入する最も現実的な方法は抽選販売への応募
- 大手百貨店や家電量販店、大型スーパーなどで抽選が実施される
- 多くの抽選では会員登録や購入履歴が応募条件となる
- 抽選情報は公式サイトやアプリでこまめに確認する必要がある
- 口コミでは抽選当選や店舗での偶然の出会いによる購入報告がある
【参考情報一覧】
- サントリー公式サイト: https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000038/0000000099.html
- ORICON NEWS: https://www.oricon.co.jp/news/2303458/full/
- Peaty: https://peaty.club/blog/5089
- ウイスキー大学: https://whisky-daigaku.com/ninkiwhiskyteika/7123/
- リンクサス: https://linx-as.store/blogs/pedia/2024-nen-neagari-shi-sona-yamazaki-uisuki-12-nen-18-nen-25-nen
- URIEL CUORE: https://www.uriel-cuore.co.jp/column/yamazaki12_list_price/
- しあわせワイン倶楽部: https://www.shiawasewine-c.com/apps/note/41741
- ウリドキ: https://uridoki.net/sake/kiji_206907/
- モノマニア: https://www.mono-mania.com/brand_colum/itemlist/467.html
- グルメ Watch: https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/2036420.html
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