こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。
「山崎 ハイボール缶 コンビニ」と検索されたということは、「あの山崎が、もしかしたら近所のコンビニで手軽に買えるかも?」という期待と、「でも、本当はどこで売ってるの?」という切実な疑問をお持ちなんだと思います。
2024年の発売日には「コンビニで買えた!」というSNSでの目撃情報 も確かにありましたが、実際には「何軒回ってもどこにもない!」と感じた方のほうが多かったのではないでしょうか。
2025年の最新リリース(再販)情報も発表され 、今年の発売日はいつなのか、定価はいくらなのか、値段が上がった という話もあって、気になっている方も多いと思います。
本当に、あの高級感あふれる缶を一度は定価で手にしてみたいものです。
私もウイスキーに興味がある一人として、この話題はいつもチェックしています。
2024年の時も、「もしかしたら...」と淡い期待を抱いて近所のセブンイレブンやローソン を何軒か回ってみたものの、結局は値札すら見かけることができず、出会えなかった苦い記憶があります。
そこでこの記事では、2025年に向けて発表された最新の「山崎ハイボール缶」の発売日や定価、値段に関する公式情報 をしっかり押さえつつ、皆さんが一番知りたい「コンビニでの販売・入荷の可能性」について、過去の実績から傾向を分析します。
また、コンビニ以外のイオン での予約や抽選販売 も含めて、どうすれば入手確率を上げられるか、私なりに整理してみました。
この記事が、あなたの「山崎ハイボール缶探し」のヒントになれば嬉しいです。
記事のポイント
- 2025年版の発売日と製品情報
- 定価と実際の値段の比較
- 主要コンビニ(セブン、ローソン、ファミマ)での販売実績
- コンビニでの入荷傾向と探し方のコツ
山崎ハイボール缶のコンビニ販売状況

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さて、まず一番気になるのが「本当にコンビニで買えるの?」という点ですよね。
あの山崎が、身近なコンビニで手に入るかもしれないというのは、とてもワクワクする話です。
ここでは、2025年に向けて発表された最新のリリース情報や、過去のコンビニチェーン(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)での販売実績を深掘りし、コンビニ入手の「現実」を探っていきます。
2025年版の発売日と基本情報

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まず押さえておきたいのが、2025年の最新リリース情報です。
サントリーは2023年、2024年とプレミアムハイボール缶をリリースしてきましたが 、これらはもはや「年末の風物詩」とも言えるイベントになっていますよね。
2025年に向けても、新たなバージョンの発売が公式に発表されています 。
2024年に発売されたのは「サントリープレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉」でした 。
これは名前の通り、スパニッシュオーク樽原酒を使った濃厚でビターな味わいが特徴的で、私も印象に残っています 。
対して2025年版は、「サントリープレミアムハイボール山崎〈芳醇な香りと奥深い余韻〉」という名称に変更されています 。
この「サブタイトル」を変えてくるところに、サントリーのこだわりを感じます。
これは単なる再販ではなく、中味のコンセプトを新たにした「2025年限定バージョン」であることを示しています。
2025年版〈芳醇な香りと奥深い余韻〉の特徴
2025年版の最大の特徴は、そのブレンドにあります。
2024年版でも使われた「スパニッシュオーク樽原酒」由来の芳醇さをベースにしながら、今回はアクセントとして「高酒齢ミズナラ樽原酒」を加えている点です 。
ミズナラ樽といえば、まさに「山崎」ブランドを象徴する樽ですよね。
白檀(びゃくだん)のようなオリエンタルな香りが特徴で、ジャパニーズウイスキーの個性を世界に知らしめた立役者とも言えます。
その「高酒齢=長期熟成」の原酒を使っているというのは、ウイスキー好きとしては非常に心惹かれるポイントです。
また、基本的なスペックも強力です。
ポイント
- アルコール度数9%:
一般的な缶ハイボール(5〜7%程度)と比べて明らかに高く、しっかりとした飲みごたえを意図して設計されています 。 - 原材料「モルト/炭酸」:
2023年モデルと同様、香料、酸味料、甘味料などを一切使わず 、山崎モルトウイスキーと炭酸ガスのみ。原酒の品質への自信が伺えます。
発売日も2025年12月23日(火)と、クリスマスや年末年始のタイミングに完璧に合わせてきています 。(2024年版も12月24日発売でした 。)
これはもう、「年末のご馳走 や、一年頑張った自分へのご褒美 として、この贅沢な一杯を楽しんでください」というサントリーからの明確なメッセージかなと思います。
過去モデルとのスペック比較
これまでのモデルと、2025年の最新版のスペックを比較してみましょう。
プレミアムハイボール山崎 スペック比較
| 項目 | 2023年版(8月発売) | 2024年版(12月発売) | 2025年版(12月発売) |
|---|---|---|---|
| 正式名称 | プレミアムハイボール〈山崎〉 | プレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉 | プレミアムハイボール山崎〈芳醇な香りと奥深い余韻〉 |
| 発売日 | 2023年8月8日 | 2024年12月24日 | 2025年12月23日 |
| 希望小売価格(税別) | 600円 | 600円 | 750円 |
| 容量 | 350ml | 350ml | 350ml |
| アルコール度数 | 9% | 9% | 9% |
| コンセプト原酒(※) | (特になし) | スパニッシュオーク樽原酒 | スパニッシュオーク樽原酒 + 高酒齢ミズナラ樽原酒 |
(出典:サントリーホールディングス ニュースリリース No.14929 、No.14679 )
※価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません。 (※)コンセプト原酒は公式ニュースリリース等から読み取れる特徴です。
こうして比較すると、2025年版はコンセプトをさらに深掘りし、価格も一段上がった、まさに「プレミアム」な位置づけであることが明確ですね。
原材料やウイスキー原酒の価格高騰を考えると、この価格改定は仕方ない部分もあるかなと思います。
いずれにしても、コンセプトも価格も、2025年の年末商戦に向けたサントリーの本気度が伝わってくる内容です。
ウイスキー好きとしては、この「芳醇な香りと奥深い余韻」を確かめないわけにはいかないな、と思っています。
定価はいくら?実際の値段も解説

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次に、一番シビアな問題、価格についてです。この手のプレミアム缶で「いくらで買えるのか」は、最大の関心事ですよね。
まず、過去のモデルを振り返ると、2023年や2024年に発売された山崎ハイボール缶は、希望小売価格が600円(税別)、税込だと660円でした 。これでも一般的な缶ハイボール(約200円前後)と比べると3倍以上で、「缶飲料に660円か...」と、私も買うときに少し勇気がいりました。
そして、2025年12月23日に発売される新バージョン「〈芳醇な香りと奥深い余韻〉」は、その価格がさらに引き上げられました。サントリーの公式発表によると、希望小売価格は750円(税別)、消費税10%を加えると税込825円となります 。(出典:サントリーホールディングス ニュースリリース No.14929 )
2024年版から約25%の値上がり...。これは、昨今の世界的なウイスキー原酒の需要増 や、国産ウイスキー自体の資産価値の高まり に加えて、今回使用される「高酒齢ミズナラ樽原酒」 といった、より希少で高コストな原酒を使っていることの表れだと、私は推測しています。
825円の価値をどう見るか?
「缶ハイボール1本に825円は高すぎる」と感じるのも、ごく自然な感覚だと思います。ですが、一方で「これは安い」と見ることもできるのが、この商品の面白いところです。
なぜなら、これは「山崎の体験」への最も手頃な入場券だからです。例えば、他の方法で山崎を体験しようとすると、どうなるでしょうか。
「山崎」体験コスト比較(目安)
| 体験方法 | 想定コスト | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| ボトル購入 (山崎NV 700ml) | 約11,000円~ | 好きな飲み方で約23杯分楽しめるが、初期投資が非常に大きい。そもそも定価でまず買えない。 |
| バーでハイボールを1杯 | 約1,500円~ | プロが作った完璧な一杯を楽しめるが、缶2本分近い価格で、お店に行く手間もかかる。 |
| ハイボール缶 (定価) | 税込825円 | 最も安価に「本物の山崎」の味わいを体験できる。ただし、数量限定で入手自体が困難。 |
こうして比較すると、山崎蒸溜所の特別な原酒を使ったブレンドを、1,000円以下で体験できるというのは、まさに「手の届く贅沢(Accessible Luxury)」として、非常に価値のある選択肢と言えるかもしれません。
注意!定価で買えない「もう一つの値段」
ただし、この「825円」という価格は、あくまでコンビニやスーパーなどの正規取扱店で、運良く定価で買えた場合の価格です。
この商品の人気と希少性ゆえに、市場には「もう一つの値段」が生まれてしまっています。それが、二次流通市場での「プレミアム価格(プレ値)」です。
実際の販売価格に関する注意点
購入ボタンを押す前に、必ず以下の2点を確認してください。
ポイント
- 転売マーケットの「プレ値」
メルカリ やヤフオク などを検索すると、1缶あたり1,500円~2,500円といった、定価を大幅に上回る価格で取引されているケースが目立ちます 。
これは個人の出品者が設定した価格であり、定価ではありません。 - ネット通販の「セット販売」
Amazon や楽天市場 の正規販売店(酒やビック 、まるひろ百貨店 など)では、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」といった他のビールと抱き合わせのセット で予約販売されることが主流です。
例えば、「山崎ハイボール缶4本+マスターズドリーム4本(計8本)で4,464円(税込)」 といった形です。
一見すると高く見えますが、1本あたりに換算すると定価(825円+ビール代)に近くなるよう計算されています。
これが、ネット通販における実質的な「定価販売」となっていることが多いので、セット内容をよく確認することをおすすめします。
セブンイレブンでの目撃情報

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では、本題の「コンビニで買えるのか」について、チェーンごとに詳しく見ていきましょう。
メインキーワードに「コンビニ」とあるように、ここが一番知りたいポイントですよね。
結論から言うと、過去の販売実績から「セブンイレブンでも買える可能性はある」というのが答えになります 。
コンビニチェーンの中でも、セブンイレブンは店舗数が最も多いためか、SNSなどでの目撃情報も比較的多く挙がっている印象です。
2024年発売日の実績:「買えた」報告が多数
特に2024年の発売日(12月24日) には、SNS上で「セブンで買えた!」「棚にあった!」という喜びの報告が相次ぎました。
消費者レビューサイトにも「購入場所:セブンイレブン」という具体的な書き込みが確認できます 。
実際に、あるメディア(グルメ Watch)の記者が発売日当日に都内のコンビニを調査したところ、複数のセブンイレブン店舗で「サントリープレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉」の在庫が棚に並んでいたことを確認しています 。
これは、コンビニにも正規ルートで流通している明確な証拠ですね。
ただし、これはすべての店舗ではありません。同メディアの報告でも、店舗によって「棚の在庫多」「棚の在庫少」とバラつきがありました 。
私が見た情報でも、「5軒回ったけど無かった」という声も多く、都心部や、普段からお酒のラインナップに力を入れている店舗ほど入荷した可能性が高いと推測されます。
コンビニ探しの2大ハードル:「店舗」と「時間」
コンビニでの入手が「ハント(狩り)」 と呼ばれるのは、2つの大きなハードルがあるからです。
ポイント
- 店舗の壁(入荷の有無)
まず、「入荷する店舗」と「入荷しない店舗」があります。
これは、お店の立地や規模、オーナーさんや店長さんの発注方針によって決まるため、私たち消費者には事前に知ることができません。 - 時間の壁(入荷のタイミング)
次に入荷する店舗だとしても、問題は「いつ棚に並ぶか」です。
セブンイレブンは店舗ごとに1日に2回または3回、商品が配送されるタイミング(物流便)が異なります 。(俗に「偶数便・奇数便」などと呼ばれたりしますね)
例えば、A店は朝7時の便で入荷して棚に並ぶかもしれませんが、B店は夕方16時の便で入荷するかもしれません。
つまり、「入荷する店舗」を突き止め、かつ「入荷する時間」にピンポイントで訪れる必要がある。これが、コンビニ入手が非常に困難な理由です。
最も確実な「入荷のサイン」とは?
では、どうすればそのタイミングを掴めるのか。
この「ハント」において、過去のウイスキーミニボトルなどの争奪戦 を通じて、SNSコミュニティなどで最も確実な「入荷のサイン」として扱われている情報があります。
それが、「値札の先行設置」です 。
コンビニ探しのヒント:まず「値札」を探せ
商品がバックヤードに到着し、レジに商品情報が登録されると、店員さんが売り場を確保するために、商品本体よりも先に「値札」だけを棚に貼り付けることがあります 。
発売日当日(2025年版なら12月23日 )にコンビニのお酒コーナーを覗いて、この「山崎ハイボール缶 825円(税込)」の値札を見つけたら...。
それは「この店には入荷する(または、すでに入荷しているがまだ棚に出ていない)」というほぼ確定のサインと言えます。
もし商品がまだ並んでいなければ、その後の配送便のタイミング(例えば、夕方や深夜など)を狙って再訪するのが、最も効率的な戦略だったようです。
もう一つのチャネル:「ネットギフト」の抽選販売
セブンイレブンでの入手方法は、店頭でのゲリラ販売だけではありません。
全く別のルートとして、ECサイト「セブン-イレブン ネットギフト」の存在も知っておく必要があります 。(これは、セブン-イレブンの店舗アプリとはまた別物です)
こちらでは、メルマガ会員を対象に、希少な国産ウイスキーの「抽選販売」が不定期で行われます。
ネットギフトでの抽選実績
2025年10月にも、「セブン-イレブン ネットギフト」のメルマガ会員向けに「国産ウイスキー抽選販売」が実施されました 。
この時の対象は「山崎 2025」(ボトル)や「白州 2025」(ボトル)がメインでした が、今後ハイボール缶が対象になる可能性もゼロではありません。
抽選販売は、情報に気づかなければ応募すらできないので、メルマガ登録は一つの戦略として有効かなと思います。
このように、セブンイレブンと一口に言っても、「店頭でのゲリラハント」と「ECサイトでの抽選エントリー」という2つの異なるアプローチがあるんですね。
ローソンでの取り扱いと入荷傾向

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ローソンについても、セブンイレブンと同様に、過去の販売情報を見ると取り扱いの実績はあったようです。
2024年の発売時も「ローソンでゲットした」という声はSNSで確認できました。
ただ、私が見た範囲では、セブンイレブンに比べると目撃情報の数は少し少なかったかな、というのが正直な印象です。
ローソンでの入手を考える上で、他のチェーンとは少し違う「ローソンならではの特徴」が2つあると私は思っています。
1. 独自の限定アルコール飲料への注力
ローソンは「マチのほっとステーション」というだけあり、地域密着型であると同時に、ユニークな限定商品に力を入れている印象があります。
例えば、人気のアイリッシュウイスキー「バスカー」を使った「バスカーハイボール」は、ローソン限定での取り扱いですよね。
定番の角ハイボール などもしっかり抑えつつ、こうした「ローソンでしか買えないお酒」で、他チェーンとの差別化を図っている感じがします。
この「独自路線」が、山崎ハイボール缶のような<全方位的な超・目玉商品>の仕入れにどう影響するかは、正直読みづらいところです。
もしかすると、店舗によっては、こうした定番の限定品よりも、自社が推すユニークな商品を優先する、なんてこともあるかもしれませんね。
入荷数は、セブンイレブン以上に店舗のオーナーさんや店長さんの裁量 によるところが大きいと私は推測しています。
2. 店頭販売から「アプリ抽選」への移行
ここが一番重要なポイントかもしれませんが、ローソンも希少品の販売チャネルを、店頭でのゲリラ販売から「ローソンアプリ」を使った抽選販売へと移行させているフシがあります。
例えば、2025年3月には、希少な高級日本酒「SAKE HUNDRED」の抽選販売を、ローソンアプリ限定で実施していました 。
これはウイスキーではありませんが、「高額・希少なアルコール飲料は、店頭の混乱を避けてアプリの会員向けに抽選で販売する」という仕組み(インフラ)を、ローソンがすでに持っている、という何よりの証拠です。
この流れを考えると、今後、山崎ハイボール缶や、山崎・白州のボトルなども、店頭でのゲリラ販売から、このアプリ抽選に切り替わっていく可能性は十分にあると私は見ています。
入荷の傾向としては、セブンイレブンと同様に発売日当日の早朝や深夜の配送便でひっそりと入ってくるケースが考えられますが、これも店舗によって本当にまちまちです。
「値札が先行する」 といった明確なサインもローソンではあまり語られておらず、セブン以上に神出鬼没な印象ですね。
ローソンでの入手戦略まとめ
ポイント
- 店頭ハント:
発売日当日、お酒に力を入れている店舗(お酒コーナーが大きい、独自のお酒が置いてあるなど)を根気よく回る。ただし、入荷は運次第。 - アプリの監視:
「ローソンアプリ」をインストールし、希少酒の抽選販売 のお知らせが来ていないか、定期的にチェックする。こちらが本命になる可能性も。
私の予想では、店頭での入手難易度はセブンイレブンより高いかもしれません。
その分、アプリ抽選の動向は、今後しっかりウォッチしていく価値があると思います。
ファミリーマートの販売実績

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最後に、ファミリーマートでの販売実績についても見ていきましょう。
ファミリーマートも、セブンやローソンと同様に、2024年の発売日には「棚に在庫があった」「ファミマで確認」といった購入報告がSNSなどで確認されています 。
大手コンビニチェーンの一角として、やはり一定量の流通はあったようです。
あるメディア(グルメ Watch)が発売日当日に調査したレポートによると、都内の「ファミリーマートA店では棚の在庫多」「ファミリーマートB店では棚の在庫少」といったように、同じチェーンでも店舗によって入荷状況に大きな差があったことが報告されています 。
入荷の鍵は「店舗の裁量」か
私が見ている限り、ファミリーマートは(現時点では)セブンイレブンの「ネットギフト抽選」 や、ローソンの「アプリ抽選」 のような、大々的なデジタル抽選の仕組みをあまり打ち出していない印象です。
これは何を意味するかというと、入荷するかしないかが、各店舗のオーナーさんや店長さんの「発注判断」に大きく依存している可能性が高い、ということかなと思います。
普段からお酒に力を入れている店舗、ウイスキー好きの店長さんがいる店舗は、この希少な商品を確保しようと積極的に発注していたかもしれませんね。
その分、入荷数はサントリー公式の言う「数量限定」 のため、1店舗あたりに割り当てられる本数は本当にごくわずかだったようです。
私が見た情報では、棚に数本だけ並んでいる写真や、「お一人様1本まで」といった購入制限を設けている店舗も多かったと記憶しています。
これは、転売目的の買い占めを防ぎ、少しでも多くの人に渡るように、というお店側の苦肉の策であり、配慮だったのだと思います。
コンビニ巡り(コンビニマラソン)の心構え
結局のところ、どのコンビニチェーンであっても、店頭での入手は「発売日当日に、運良く入荷のある店舗に、運良く入荷のタイミングで立ち寄れるか」という、かなり偶然の要素に左右されるのが実情かなと思います。
この「コンビニ巡り(コンビニマラソン)」 に臨むにあたって、いくつか大切な心構えを共有させてください。
注意:発売日の「ハント」は節度を持って
コンビニ巡りを計画している方もいらっしゃるかもしれませんが、以下の点はぜひ心に留めておいてほしいです。
注意ポイント
- あくまで「見つけたらラッキー」で
「何軒も回ったのにどこにも売ってない!」 と不満を感じるかもしれませんが、サントリーは公式に「数量限定」 と明記しています。
これは「供給量が著しく限定されているにもかかわらず、その限定の内容が明瞭に記載されていない」という、いわゆる景品表示法上の「おとり広告」 には当たらないんですね。
最初から「出会えない可能性の方が高い」と思っておくのが精神衛生上も良いと思います。 - 店舗スタッフさんへの過度な問い合わせはNG
これが一番大切なことです。ただでさえ忙しい店舗のスタッフさんに対して「山崎ハイボール缶ありますか?」「次いつ入りますか?」と執拗に尋ねるのは、お店の通常業務の妨げになってしまいます 。
入荷情報を知っていても、混乱を避けるためにあえて答えられないケースもあると思います。
希少品を探す側も、節度を持った行動を心がけたいですね。
(20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は適量を楽しみましょう。)
山崎ハイボール缶、コンビニ以外の入手術

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コンビニでの入手が、発売日当日にすべてを懸ける「運試しのハント」だとしたら、もう少し戦略的に動きたい、と考えるのも自然なことですよね。
私も2024年版の争奪戦を経て、コンビニ巡りだけでは限界があるな、と痛感しました。
実際、山崎ハイボール缶はコンビニ以外にも、スーパーやネット通販、百貨店など、さまざまな場所で販売されています 。
ただ、こちらはこちらで「抽選販売」や「セット商品の予約」といった、コンビニ店頭とはまったく異なる「ルール」が存在するんです。
ここでは、コンビニ以外の主な入手先について、どういった戦略で臨むべきか、私が集めた情報を整理してみます。
イオンでの抽選・予約の方法

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コンビニ以外で、山崎ハイボール缶の入手先としてまず名前が挙がるのが「イオン」です 。
過去の発売時には「イオンに普通に売ってた!」 という目撃情報もあり、お酒コーナーが充実している大型店舗(イオンスタイルなど)では、店頭に並ぶこともあったようです。
しかし、これはコンビニと同様に、発売日当日の「ゲリラ入荷」を狙う方法です。
近年の希少ウイスキーの販売傾向を見ていると、イオンも店頭での混乱を避けるためか、販売方法の主軸を「アプリ抽選」へと移行させているのがハッキリと分かります。
コンビニで運に任せて「ハント」するのとは別に、イオンを狙うならこの「アプリ抽選」こそが本命の戦略になると私は思っています。
最重要戦略:「イオンお買物アプリ」での抽選販売
現在、イオンが山崎や白州の「ボトル」を販売する際、ほぼ例外なくこの「イオンお買物アプリ」を使った抽選販売が採用されています。
これは、事前にアプリから抽選に申し込み、当選した人だけが、応募時に指定した店舗のサービスカウンターなどで商品を購入できる、という仕組みです。
ハイボール缶自体が毎回この抽選の対象になるとは限りませんが、2025年11月の抽選では「山崎12年」(ボトル)などが対象になっていました。
この方法は、発売日当日にお店を駆けずり回る必要がないのが最大のメリットですね。
ウイスキーの情報を追うなら、このアプリの登録は必須かなと思います。
(ちなみに、ウイスキーの抽選販売情報については、こちらの記事でも詳しくまとめていますので、よければ参考にしてください。)
注意!イオン抽選の「地域限定」の壁
ただし、このイオンのアプリ抽選には、私のような地方在住者にとって大きな壁があります。
それが「対象地域」です。
2025年11月に行われたウイスキー抽選販売 も、受取対象店舗が「東京都・神奈川県・千葉県・山梨県のイオン・イオンスタイル店舗」 と限定されていました。
これだと、対象地域外に住んでいる私は応募すらできないんですよね...。
応募する際は、ご自身のお住まいの地域のイオンが対象になっているか、応募要項をしっかり確認する必要があります。
(出典:イオンお買物アプリ「ウイスキー抽選会」のご案内 )
もう一つの道:ネットスーパー「グリーンビーンズ」
イオン系列でもう一つ注目したいのが、イオンの最新ネットスーパー「グリーンビーンズ(Green Beans)」です。
こちらでは、2024年12月28日(発売日の4日後)に、2024年版の山崎ハイボール缶が販売されていた実績が確認されています。
これはアプリ抽選とは別枠で、自宅に配送してくれる先着順の販売だったようです。
ただし、グリーンビーンズも独自の「抽選販売」を行うことがあり、その場合は参加条件が設けられることがあります。
例えば、2025年10月〜11月のウイスキー抽選(ボトル)では、「①抽選期間にエントリー」し、さらに「②期間中にリカー商品2,000円以上を含む4,000円(税抜)以上を購入」し、「③配送期限までに商品の受け取りを完了する」という3つの条件をクリアする必要がありました 。
このように、イオンと一口に言っても、「地域限定のアプリ抽選(店舗受取)」と「購入条件付きのネットスーパー(配送)」という、異なる2つのルートがあることを理解しておくのが大事ですね。
スーパーはどこで売ってる?

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イオンが「アプリ抽選」というデジタルな戦略に移行している一方で、他のスーパーマーケットチェーンは、まだコンビニに近い「店頭でのゲリラ販売」が中心のようです。
ただ、その入荷状況は店舗によって大きく左右されます。
ここでは、イオン以外のスーパーや、意外な穴場について、過去の販売実績 をもとに深掘りしてみます。
大手スーパー(イトーヨーカドー、ダイエーなど)
イトーヨーカドーやダイエー、西友 といった全国展開のスーパーでも、過去に購入報告は上がっています 。
私も近所のイトーヨーカドーを覗いてみましたが、やはりお酒コーナーの規模に比例するのかな、という印象です。
これもコンビニと同じで、全店舗で一斉に入荷するわけではありません。
私が見た情報でも、「5本買えた」 という幸運な報告もあれば、「[売り切れ続出で] 全く見ない」 という声も多数ありました。
やはり、お酒コーナーの規模が大きい店舗や、普段からウイスキーの仕入れに力を入れている店舗が中心になるようです。
ディスカウントストア(ドン・キホーテなど)
「ドン・キホーテ」 や、ビックカメラなどの大型量販店 も、ウイスキーハントでは外せない場所です。
特にドン・キホーテは、独自の仕入れルートを持っていることもあり、予期せぬタイミングで入荷することがあります。
ただし、これらの店舗は情報が拡散するスピードも速いため、入荷したとしても文字通り「瞬時」に売り切れることが多いようです。
発売日当日に、メインの目的として回るというよりは、「近くに寄ったから覗いてみる」くらいの感覚が良いかもしれません。
意外な穴場?ドラッグストア(マツキヨ・ウェルシアなど)
私がリサーチしていて「おっ、これは意外な穴場かも」と思ったのが、ドラッグストアです 。
「マツモトキヨシ」や「ウェルシア」といった、お酒の取り扱いが多い大型店舗で「マツキヨにハンドソープ買いに行ったら山崎ハイボール売ってたから5本買った」 なんていう、うらやましい情報もありました。
灯台下暗し、と言いますか、多くの人がコンビニやスーパー、酒販店に集中している中で、ドラッグストアのお酒コーナーは比較的ノーマークになりがちです。
もちろん、入荷数はごくわずかだと思いますが、医薬品や日用品を買いに行くついでに、発売日近くにお酒コーナーを覗いてみるのは、とても有効な戦略かもしれませんね。
知っておきたい「お得意様」を優遇する傾向
ここまで店頭でのゲリラ販売について触れてきましたが、スーパー各社も、ただ店頭に並べて転売されて終わり、という状況を良しとはしていません。
そこで、イオンのアプリ抽選 と同じように、「自社の本当のお客さん(お得意様)に優先して販売したい」という意図が、各社の販売戦略から感じられます。
例えば、イトーヨーカドーのネット通販では、希少ウイスキー(ボトル)の抽選条件として「過去1年間に500円(税込)以上の購入履歴があるお客様」 といった、明確な購入履歴を条件に加えることがありました。
これはつまり、「一見さん」ではなく、普段からそのお店を利用している人にこそ、希少品を買う「権利」を差し上げますよ、というメッセージですね。山崎ハイボール缶の入手においても、こうした「顧客の囲い込み」戦略が、今後ますます主流になっていくと私は思います。
ネット通販の再販と予約タイミング

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「発売日にコンビニやスーパーを走り回る時間なんてないよ!」という方にとって、やはりAmazonや楽天市場などのネット通販は便利ですよね 。
自宅にいながらにして、あの山崎ハイボール缶の入手チャンスがあるわけですから。
実際、これらのサイトでも山崎ハイボール缶は(ほぼ通年)取り扱われています 。
ただし、ここが重要な落とし穴なのですが、ネット通販はコンビニ店頭とは全く異なる「戦場」です。
何も知らずに検索すると、かえって損をしてしまう可能性もあるので、ネット通販の「2つの顔」について、少し詳しく解説しますね。
注意点1:常時在庫あり? 罠の「プレミアム価格」
まず、Amazonや楽天、メルカリ などで「山崎ハイボール缶」と検索すると、ほぼいつでも「在庫あり」で見つかります。
しかし、その値段を見てみてください。
1缶あたり1,500円、2,000円、時には2,500円以上 といった、定価(2025年版なら税込825円)とはかけ離れた価格がついているはずです。
これが、いわゆる「プレミアム価格(プレ値)」と呼ばれるものです。
これは、Amazon.co.jp(販売元がAmazon)や楽天の正規店が販売しているのではなく、第三者のマーケットプレイス出品者(主に転売業者)が、希少価値を上乗せして販売している価格です。
もちろん、その価格でも「どうしても今すぐ欲しい」という需要があるから成立しているのですが、定価で買いたいと思っている方にとっては、これは罠とも言えます。
「在庫がある!」と焦って飛びつかない冷静さが必要ですね。
本命戦略:定価ベースの「セット販売予約」
では、ネット通販で「定価」で買う方法はないのか?...というと、ちゃんと存在します。それが、発売日より前に行われる「公式予約販売」です 。
2025年版(12月23日発売 )の場合、2025年10月下旬ごろから、Amazon公式(販売元がAmazon.co.jp) や、楽天市場内の大手酒販店(「酒やビック」 や「まるひろオンラインショップ」 など)が、一斉に予約受付を開始しました。
ただし!ここにも大きな特徴があります。それは、そのほとんどが「単品」ではなく、「他の商品との抱き合わせセット販売」であるという点です 。
なぜセット販売なの?
これは、お店側が希少品であるハイボール缶の利益を、転売業者ではなく自社(と仕入れ先)に還元するための、ある意味「賢い」戦略なんですね。
もし単品(税込825円)で販売したら、BOT(自動購入プログラム)などに一瞬で買い占められ、本当に欲しい一般消費者に届きません。
そこで、サントリーの別ラインの看板商品である「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」 と抱き合わせることで、BOTを回避しつつ、自社の他のプレミアム商品も一緒に楽しんでもらおう、という意図があるわけです。
例えば、2025年版では以下のようなセットが予約販売されていました。
参考
- Amazon.co.jp販売:
山崎ハイボール缶 3本 + マスターズドリーム 4本 = 3,639円(税込) - 楽天市場の酒販店:
山崎ハイボール缶 4本 + マスターズドリーム 4本 = 4,464円(税込)
一見すると「高い!」と感じるかもしれませんが、1缶あたりの価格を計算すると、山崎ハイボール缶が定価825円、マスターズドリームが1本約291円 くらいなので、ほぼ定価通りの公正な価格設定になっているんです。
これが、ネット通販における実質的な「定価販売」と言えます。
ただし、これらの予約セットも超・激戦です。
予約が開始されても数分で売り切れ、その後ゲリラ的に「予約再開」 してはまた売り切れ...の繰り返し。メディア(グルメ Watchなど)が「Amazonで予約再開」とニュースにする くらい、その一瞬のタイミングを掴めるかが勝負になります。
(こうした、ウイスキーを通販で買うときの注意点については、別の記事でも触れていますので、よければどうぞ。)
ネット通販で確認すべき3つのこと
ネット通販を利用する際は、ボタンを押す前に、必ずこの3点を確認してくださいね。
注意ポイント
- 販売元は誰か? (「Amazon.co.jp」や「酒やビック」 か、それ以外の出品者か)
- 価格は定価ベースか? (1缶あたり825円+セット商品代 になっているか、プレ値 か)
- 販売形態は? (単品か、抱き合わせのセット販売か )
百貨店や酒販店の抽選情報

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さて、コンビニ巡りが「ハント(狩り)」であり、ネット通販が「セット予約(瞬殺)」だとすると、残された最も現実的、かつ計画的な入手方法があります。
それが、百貨店や専門酒販店が実施する「抽選販売」へのエントリー(応募)です。
私が思うに、希少なウイスキーを定価で手に入れたいと本気で考えるなら、この「抽選」こそが本命の戦略になります。
なぜなら、運良くコンビニで出会うのを待つよりも、デジタル化された抽選にきちんと応募する方が、よほど再現性があるからです。
伊勢丹 や高島屋 といった百貨店、また「やまや」 や「カクヤス」 といったお酒の専門店 では、定期的に希少ウイスキー(ボトルが中心ですが、ハイボール缶が対象になることもあります )の抽選販売を行っています。
ただし、これらの抽選は「誰でも応募できる」わけではなく、特定の「応募条件」を満たす必要があることがほとんどです。
この「条件」こそが、各社の販売戦略そのものなんですね。
なぜ抽選に「条件」があるのか?
お店側からすれば、山崎ハイボール缶や山崎のボトルは、赤字覚悟の「目玉商品」であり、「撒き餌」のようなものです 。
これをフックにして、「自社の本当のお客さん」になってもらいたい、あるいは「いつも利用してくれるお得意様」に優先的に販売したい、という明確な意図があります。
そのため、小売業者のカテゴリごとに、以下のような「忠誠度(ロイヤルティ)」を測るための応募条件が設けられているんです 。
小売カテゴリ別:主な抽選応募条件の傾向
ご自身がどの条件を満たしやすいか、チェックしてみてください。
| 店舗カテゴリ | 主な抽選条件の傾向 | 分析・ひとこと |
|---|---|---|
| 百貨店 (伊勢丹、高島屋など) | ・自社クレジットカード会員限定 (例:エムアイカード、タカシマヤカード) ・自社アプリとカード情報の連携必須 | 最もハードルが高いですが、富裕層・優良顧客を選別しているため、条件さえ満たせばライバルは減るかもしれません。 |
| 専門酒販店 (やまや、カクヤスなど) | ・会員カード(アプリ)会員限定 (例:やまやカード会員) ・メルマガ会員登録が必須 | お酒好きを囲い込む戦略ですね。情報がメルマガで来ることが多いため 、登録は基本中の基本です。 |
| スーパー (イオン、イトーヨーカドーなど) | ・自社アプリ会員 ・過去の購入履歴が必須 (例:イトーヨーカドー:過去1年に500円以上購入 ) | 「普段からウチで買い物してますよね?」という、日常の利用実績が問われるパターンです。 |
取るべき戦略:「絞り込み」と「集中」
この表から分かるように、やみくもに全ての抽選に応募するのは非効率です。
当選への一番の近道は、ご自身が「すでに条件を満たしている」あるいは「これから満たせそう」なお店にターゲットを絞り、そこに集中して応募することだと私は思います。
ポイント
- もし、あなたがすでに「エムアイカード」 を持っているなら、伊勢丹の抽選は絶対に見逃すべきではありません。
- もし、普段の買い物が「イオン」 で、アプリも入れているなら、イオンの抽選が一番の狙い目です。
- もし、近所に「やまや」 があってよく利用するなら、すぐにでも会員カードを作るべきです。
「山崎ハイボール缶」という希少品は、こうした小売各社が仕掛ける「顧客囲い込み戦略」のど真ん中にあります。
どの経済圏(カード、アプリ、店舗)に自分が属するかを見極めることが、抽選を勝ち抜くための第一歩かなと思います。
白州ハイボール缶との違いは?

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山崎ハイボール缶を探していると、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、サントリーのもう一つの柱である「白州ハイボール缶」ですよね 。
それもそのはずで、この2つはサントリーの「プレミアムハイボール缶」戦略の双璧をなす存在です。スペックにも共通点が非常に多いんです。
山崎ハイボール缶と白州ハイボール缶の共通点
ポイント
- 価格帯:
2023年・2024年版はどちらも定価600円(税別)でした 。(※2025年版の山崎は750円(税別)に価格改定されました ) - アルコール度数:
どちらも9%と、飲みごたえのある度数設定です 。 - 原材料:
どちらも「モルト、炭酸」のみ 。香料や酸味料を使わない、ウイスキー本格派のハイボールです。
では、この2つの最大の違いは何か?
それは、サントリーが意図して明確に作り分けている「味わいの方向性」に尽きます。
これはもう、どちらが上かという話ではなく、完全に「好みの世界」ですね。
山崎:芳醇と奥深さ(重厚なウイスキー感)
山崎ハイボール缶のコンセプトは、一貫して「重厚さ」や「深み」にあります。
参考
- 2024年版は「華やかで濃厚な味わい」をテーマに、スパニッシュオーク樽原酒由来のビターさや複雑さが特徴でした 。
- 2025年版は「芳醇な香りと奥深い余韻」をテーマに、スパニッシュオーク樽に加えて高酒齢ミズナラ樽原酒も使用し、さらに奥深さを追求しています 。
味わいとしては、ウイスキーの甘み、厚み、複雑な香りをしっかりと感じるタイプです。
そのため、サントリー公式も2023年版の際に、ビーフシチューやすき焼き、うなぎの蒲焼といった「濃い味の料理」とのペアリングを推奨していました 。
ウイスキー単体の個性をしっかりと感じたい時、リッチな食事と合わせたい時に向いているかなと思います。
白州:爽やかと清涼感(森のスモーキーさ)
一方の白州は、山崎とは完全に対極の個性が与えられています。
ポイント
- コンセプトは「"森の若葉"に例えられる」「爽やかにして豊かな余韻」 。
- 南アルプスのふもとにある「森の蒸溜所」 でつくられる、軽快な酒質と、ほのかにスモーキー(燻製香)な原酒が特徴です。
- 2025年版の白州缶では、アメリカンホワイトオーク樽で熟成させた長期熟成原酒も一部使用し、爽やかさの中に豊かな余韻も加えています 。
味わいは、その名の通り、森を思わせるスッキリとした清涼感と、軽やかなスモーキーさが心地よいタイプ。
山崎のような重厚さより、キレや爽快感を求める時にぴったりです。
(白州ハイボール缶の詳細レビューはこちらの記事で書いています。)
(出典:サントリープレミアムハイボール白州 公式サイト )
戦略的な発売時期の違い
この明確なキャラクターの違いは、サントリーの「発売時期」の戦略にも表れています。
白州ハイボール缶
2023年6月 、2024年6月 、2025年6月 と、決まって「初夏」に発売されています。
これは「爽やか」「清涼感」という白州のイメージを、ハイボールが最も美味しい季節にぶつけてくる戦略ですね。
山崎ハイボール缶
2023年は夏(8月) でしたが、2024年は12月 、2025年も12月 と、「年末」の発売が定番化しつつあります。
「濃厚」「芳醇」な味わいを、クリスマスや年末年始の「ご馳走」 や「自分へのご褒美」 として楽しんでもらいたい、という意図が明確です。
のい的・使い分けイメージ
どちらも素晴らしい品質なので、甲乙つけがたいですが、私ならこう使い分けます。
ポイント
- 山崎:
秋の夜長や冬、暖房の効いた部屋で、ゆったりと読書や映画のお供に。ビーフシチューやすき焼き、チョコレートなど濃厚な味わいのものと。
ウイスキーの「深さ」に浸りたい時に選びたいです。 - 白州:
初夏や夏、晴れた日の昼下がりに、キリッと冷やして飲みたいです。
白身魚のカルパッチョや、シンプルな塩味のナッツ、ハーブを使ったソーセージなど、爽やかな食事と合わせたいですね。
気分を「リフレッシュ」したい時に最高です。
「濃厚でリッチな山崎」と「爽やかでクリーンな白州」。同じプレミアム缶でも個性は正反対。
飲むシーンや気分、食事に合わせて選ぶのが一番かなと思います。
総括:山崎ハイボール缶のコンビニ入手

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さて、ここまで「山崎 ハイボール缶 コンビニ」をテーマに、2025年の最新情報 から、コンビニ各社、イオン、スーパー 、ネット通販 、そして百貨店 まで、考えられるすべての入手経路を詳しく見てきました。
結論として、山崎ハイボール缶をコンビニで入手するのは「不可能ではないけれど、極めて困難な宝探し」というのが、私の偽らざる印象です 。
キーワード「コンビニ」が示す「利便性=いつでも手軽に買える」 という私たちの期待は、この商品に限っては、残念ながらほぼ通用しません。
それが、この商品の特殊性なんだと思います。
なぜコンビニで「買えない」のか?
その「構造的な理由」を、ここまでの情報を踏まえて整理してみます。
注意ポイント
- そもそも供給量が少ない:
サントリーが公式に「数量限定」と明記 している通り、需要に対して絶対的な供給量が不足しています。 - 全店舗に入荷するわけではない:
コンビニ全店に配られるわけではなく、入荷するかどうかは各店舗の裁量(立地、客層、オーナーの発注判断)に委ねられています。 - 入荷タイミングがシビアすぎる:
入荷する店舗だとしても、棚に並ぶのは1日2~3回の物流便 のタイミング。
その瞬間に居合わせなければ買えません。 - 販売チャネルがデジタルに移行している:
これが最大の理由かもしれませんが、小売業者も転売対策と優良顧客の囲い込みのため、店頭に並べる在庫を減らし、その分を「アプリ抽選」 や「ネット予約」 に回す傾向が強まっています。
つまり、私たちがコンビニの店頭で出会える在庫は、これらすべてのハードルを乗り越えてきた、本当にごくわずかな「残り在庫」とも言えます。
コンビニは「最も便利な場所」ではなく、「最も競争率が激しく、運の要素が強い戦場」の一つなんですね。
山崎ハイボール缶入手の2つの戦略まとめ
だからこそ、戦略が重要になります。これまでの情報を踏まえ、私たちが取れる戦略は2つです。
ポイント
- 戦略1:運試しの「ハント(狩り)」
発売日当日(2025年版は12月23日 )、コンビニ、スーパー 、そして意外な穴場であるドラッグストア の店頭を、足で稼いで回る方法。成功の鍵は、事前に「値札が先行設置されていないか」 をチェックすること。
入荷タイミング を読み、運に身を任せる。
まさに短期決戦、お祭りに参加するような感覚ですね。 - 戦略2:本命の「エントリー(応募・予約)」
こちらが本命です。
イオン や百貨店 、酒販店 の「アプリ抽選」に、事前に情報を集めてコツコツ応募する方法。
あるいは、Amazon や楽天 の「セット販売の予約」 開始のタイミングを逃さず、ネット上で確実に押さえる。
計画的な情報収集が求められる中長期型です。
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私の経験上、入手できる確率は、間違いなく「戦略2」の方が高いです。
発売日当日は「ハント」をお祭りとして楽しみつつ、本命は「エントリー」で普段からコツコツと当選を狙う。
これが、この希少なハイボール缶と最もストレスなく付き合っていく方法かなと、私は思います。
ぜひ、ご自身に合った方法でチャレンジしてみてください。
最後に:お酒は適量を、楽しく。
この記事が、あなたの「山崎ハイボール缶探し」のヒントになれば嬉しいです。
最後に大切なことですが、20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
また、山崎ハイボール缶はアルコール度数9% と、一般的な缶チューハイなどと比べても高めに設定されています。
とても美味しいお酒ですが、飲みすぎには注意して、ご自身の適量を守って楽しみましょう。
厚生労働省も「飲酒に関するガイドライン」 で、純アルコール量と健康へのリスクについて情報を提供しています。
自分の適量を知り、長くお酒と付き合っていくことが大切ですね。
(出典:厚生労働省「飲酒に関するガイドライン」)
この記事で紹介した価格 や販売情報 は、2025年11月時点のものです。
抽選販売のスケジュールや価格、応募条件 は変更される可能性がありますので、最新の情報は必ず各店舗の公式サイトやアプリでご自身でご確認くださいね。
【参考情報一覧】
- サントリー公式サイト(山崎):
https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/yphbcan/ - サントリー公式サイト(白州):
https://www.suntory.co.jp/whisky/hakushu/hphbcan/ - グルメ Watch (2025年発売記事):
https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/2058646.html - グルメ Watch (コンビニ購入記事):
https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1650271.html - 価格.comマガジン (山崎660円記事):
https://kakakumag.com/food/?id=19865 - お酒買取専門店リンクサス (販売場所まとめ):
https://linxas.shop/pedia/yamazaki_premium_highball/ - 入荷Now (抽選・予約まとめ):
https://nyuka-now.com/archives/134802 - お酒買取専門店リンクサス (抽選情報):
https://linxas.shop/pedia/yamazaki_lottery/ - YouTube (入荷予測):
https://www.youtube.com/watch?v=SggK-xhGKe8
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