「サントリーオールドまずい」は誤解?味の真相と歴史を解説 | Guide of Whisky
「サントリーオールドまずい」は誤解?味の真相と歴史を解説

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サントリー

「サントリーオールドまずい」は誤解?味の真相と歴史を解説

 

「サントリーオールドはまずい」という、少し辛辣なキーワードで検索されたあなたは、購入を迷っていたり、あるいは過去に飲んでみてしっくりこなかった経験をお持ちなのかもしれません。

このウイスキーが抱える評価は、まさに光と影のように二極化しています。

 

そもそもサントリーオールドって何ですか?と問われれば、多くの人が世代を超えて愛されてきた、あの漆黒で丸みを帯びたボトルを思い浮かべるでしょう。

その姿から付いた愛称は「だるま」。サントリーオールドはなんて呼ばれますか、と尋ねれば、多くの人がそう答えるほど、日本の家庭や酒場の風景に溶け込んできました。

これほどまでに長く親しまれてきた国民的ウイスキーが、なぜ一方でネガティブな評価を受けてしまうのでしょうか。

 

その背景には、このウイスキーが歩んできた長い歴史が深く関わっています。

例えば、ラベルに輝いていた「特級」の文字。

かつてのサントリーオールドの特級とは何ですか?という疑問は、日本の酒税法が大きく変わる前の、品質とステータスの証であった時代へと繋がります。

また、その輝かしい歴史の中には、一部で今も語られる「だるま ウイスキー 事件」という、ブランドの信頼を揺るがした出来事の噂も存在します。

 

この出来事が尾を引き、本当にウイスキーじゃないと言えるのか?という根強い不信感や、インターネット上で見かける、まずいランキングと混ぜ物の噂を検証する声に繋がったとも考えられます。

さらに、時代の変化とともに味わいがリニューアルされたことで、「昔の味と違う」と感じる方々から、一時期、製造中止になったって本当?という心配の声が聞かれることさえあります。

 

この記事では、そうした過去のイメージや噂を一つひとつ丁寧に解き明かしながら、現在のサントリーオールドは結局のところどんな味ですか?という最も核心的な疑問に迫ります。

また、永遠のライバルとも言える定番のサントリー角瓶との違いを具体的に比較し、このウイスキーが持つ独自の立ち位置を明らかにします。

そして、サントリーオールドはハイボールがうまい?という現代的な楽しみ方にも光を当て、もし「まずい」と感じたことがあるのなら、それは飲み方が合っていなかっただけかもしれない、という新たな視点を提供しながら、その真の魅力と最高の楽しみ方を探っていきます。

 

この記事でわかること

記事のポイント

  • 「まずい」と言われる歴史的な背景と現在のウイスキーとしての品質
  • サントリーオールドが持つ本来の味わいの特徴
  • 多くの人に愛される定番ウイスキー「角瓶」との具体的な違い
  • サントリーオールドの魅力を最大限に引き出す美味しい飲み方

 

サントリー オールドがまずいと言われる理由の真相

サントリー オールドがまずいと言われる理由の真相


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この章では「まずい」と言われる噂の原点を、サントリーオールドが歩んできた歴史から探ります。

誕生の背景から過去の品質問題、そして「特級」表示の意味や製造中止の噂まで、その評価を形作った歴史的背景を詳しく解説していきます。

 

ポイント

  • そもそもサントリー オールドって何ですか?
  • 愛称は?サントリーオールドはなんて呼ばれますか
  • かつてのサントリーオールドの特級とは何ですか?
  • 「だるま ウイスキー 事件」の噂を解説
  • 本当にウイスキーじゃないと言えるのか?
  • 一時期、製造中止になったって本当?

 

そもそもサントリー オールドって何ですか?

そもそもサントリー オールドって何ですか?


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サントリーオールドは、日本のウイスキーの歴史そのものを体現すると言っても過言ではない、象徴的なブレンデッドウイスキーです。

その誕生は1950年、まだ戦争の爪痕が色濃く残る時代にまで遡ります。製造元はサントリー(当時は株式会社壽屋)で、開発の指揮を執ったのは、日本のウイスキーの父であり、サントリーの創業者、そして初代マスターブレンダーでもある鳥井信治郎氏でした。

彼の「日本人の繊細な味覚に合った、世界に誇れるウイスキーを造る」という情熱が、この一本に結実しています。

 

戦後の復興期にあった日本において、ウイスキーは一般庶民には手の届かない「舶来品」というイメージが強い、まさに高嶺の花でした。

そのような時代背景の中、サントリーオールドは国産の「高級品」として市場に登場しました。

発売当時の価格は、一説には大卒の初任給の約半分にも相当したと言われており、給料日にようやく一本手に入れることがサラリーマンのステータスとされたほど、多くの人にとって豊かさへの憧れを象徴する存在だったのです。

(出典:サントリー公式サイト サントリーオールドの物語

 

このウイスキーの味わいの根幹をなすのは、サントリーが誇る複数の蒸溜所から集められた、個性豊かなモルト原酒とグレーン原酒を緻密にブレンドする「調和」の技術です。

特に、香味の核となる「キーモルト」の存在は欠かせません。

現在のオールドには、世界的な評価を受ける山崎蒸溜所にて、スパニッシュオーク製のシェリー樽でじっくりと熟成させたモルト原酒が贅沢に使用されているのが最大の特徴です。

このシェリー樽原酒がもたらす、ドライフルーツのような濃密な甘さと華やかな香りが、オールドならではの味わいを形作っています。

 

誕生から70年以上という長い歳月が流れた2025年現在でも、その人気が色あせることはありません。

幾度かのリニューアルを経て味わいは洗練され続けていますが、その根底にある精神は変わらず、多くの長年のファンに支えられ、また新たな世代にも発見されながら、日本のウイスキー文化の礎として、そして時代を映す鏡としてあり続けているのです。

 

愛称は?サントリーオールドはなんて呼ばれますか

愛称は?サントリーオールドはなんて呼ばれますか


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サントリーオールドがこれほどまでに広く、そして長く人々に記憶されている背景には、その味わいだけでなく、一度見たら忘れられない独特なボトル形状の存在が欠かせません。

製品に愛称がつくというのは、それだけ消費者に深く親しまれている証拠であり、サントリーオールドにはその象徴的な姿から生まれた、いくつかの温かい呼び名が存在します。

 

最も広く知られ、世代を超えて共通認識となっている愛称は、やはり「だるま」でしょう。

この呼び名は、どっしりと丸みを帯びた漆黒のボトルデザインが、日本の伝統的な縁起物である「だるま」を強く彷彿とさせることに由来します。

だるまは、願いを込めて片目を入れ、願いが成就したらもう片方の目を入れるという風習や、「七転び八起き」の精神を象徴する存在です。

この不屈のイメージが、戦争からの復興を目指して誰もが懸命に生きていた発売当初の日本の世相と見事に重なり、多くの人々にとって単なるウイスキーボトル以上の、勇気と希望を与えてくれる存在となりました。

 

また、それとは別に、一部では「タヌキ」という愛称で呼ばれることもあります。

これもまた、丸々として愛嬌のあるボトルの見た目が、古くから日本で親しまれている信楽焼のタヌキの置物などを連想させることから来ています。

どこかユーモラスで安心感を与えるその姿は、多くの人々の記憶に深く刻まれる大きな要因となったのです。

 

特筆すべきは、このボトルデザインが、当時主流であったスコッチウイスキーなどの角張ったボトルとは全く異なる思想で設計された点です。

これは、日本人の手にしっくりと馴染み、洋酒でありながらも日本の生活空間に違和感なく溶け込むような、親しみやすさを意図してデザインされたと言われています。

(出典:たのしいお酒.jp

計算され尽くしたこの造形美があったからこそ、「だるま」や「タヌキ」といった、日本文化に根差した愛称が自然発生的に生まれたのです。

このように、愛称が生まれるほど特徴的で、時代を超越したデザインも、サントリーオールドが単なる嗜好品ではなく、文化の象徴として長年にわたり愛され続ける理由の一つであると考えられます。

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かつてのサントリーオールドの特級とは何ですか?

かつてのサントリーオールドの特級とは何ですか?


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古いサントリーオールドのボトルや写真で、ラベルに漢字で「特級」と記されているのをご覧になったことがあるかもしれません。

この表示は、単なるデザインやブランド名の一部ではなく、1953年から1989年までの長きにわたり日本で施行されていた、ウイスキーに関する「級別制度」という法律に基づいた、品質と価格を示す極めて重要な等級表示でした。

 

この制度の目的は、ウイスキーの品質に応じて税率を変えることにありました。

具体的には、ウイスキーに含まれるモルト原酒の混和率や熟成年数といった品質基準によって、「特級」「一級」「二級」という3つのカテゴリーに厳格に分類されていました。

そして、その中でも「特級」は、最も高いモルト原酒の混和率(当時は30%以上)などの厳しい基準をクリアした、最高品質のウイスキーだけに与えられる称号でした。

当然ながら、この「特級」には最も高額な酒税が課せられており、それがそのまま販売価格に反映されていました。

 

サントリーオールドは、この制度が運用されていた期間、その大部分において「特級」ウイスキーとして市場に君臨していました。

これは、サントリーがその品質に絶対的な自信を持っていたことの現れであり、また、それが当時のウイスキー市場における最高級品の一つであることの公的な証明でもあったのです。

当時の消費者にとって、ウイスキーを選ぶ際にラベルの「特級」という文字は、まるで現在の食品における認証マークのように、間違いのない品質を保証してくれる信頼の証でした。

給料日に少し奮発して購入する一本、あるいは大切な人への贈答品として選ばれる一本には、この「特級」の文字が輝いていたのです。

 

しかし、市場の国際化や消費者の価値観の多様化といった時代の流れを受け、1989年4月の酒税法改正によって、この級別制度は完全に廃止されました。

そのため、2025年現在、新しく製造されているサントリーオールドのボトルに「特級」の表示は一切ありません。

もしご自宅の棚や古い酒屋さんでこの表示があるボトルを見つけたならば、それは少なくとも30年以上前に製造され、日本のウイスキーが独特の制度と共に歩んだ時代を生き抜いてきた、歴史的な価値を持つ「オールドボトル」であることの何よりの証拠となるのです。

(出典:お酒買取リンクサス

 

「だるま ウイスキー 事件」の噂を解説

「だるま ウイスキー 事件」の噂を解説


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サントリーオールドの評価を語る上で避けて通れないのが、一部で「だるま ウイスキー 事件」または「オールド・ショック」と俗に呼ばれる、1981年頃に起きたブランドの信頼を揺るがす出来事です。

この事件が、現在の「まずい」という評価の源流の一つになったとも考えられています。

 

当時、ある消費者団体がサントリーの内部資料とされる文書を入手し、その内容を公表したことが事の発端でした。

その資料には、サントリーオールドの原材料として、ウイスキーの原酒だけでなく、甘味果実酒やリキュール、醸造アルコール(スピリッツ)などが添加されていると記されていたのです。

この内容が報道機関を通じて一斉に広まると、「国民的ウイスキーの中身は、純粋なウイスキーではなかったのか」という驚きと失望が広がり、一部の消費者から厳しい批判が巻き起こりました。

 

ただ、ここで極めて重要なのは、当時の法律との関係です。

当時の日本の酒税法における「ウイスキー」の定義は、現在の国際的な基準と比較して非常に寛容なものでした。

そのため、これらのウイスキー原酒以外の成分を添加して風味を調整する行為そのものは、法律上は全く問題のない、完全に合法なものだったのです。

これはサントリーに限ったことではなく、当時の日本の酒造業界では、コストや味わいの安定化のために一般的に行われていた慣行でもありました。

 

しかし、法律上の合法性と、消費者が製品に抱くイメージとの間には、大きな隔たりがありました。

多くの人々は、ウイスキーとは「麦芽などの穀物を原料に、樽でじっくり熟成させて造られる本格的なお酒」という、スコッチウイスキーに代表されるような純粋なイメージを抱いていました。

その信頼と憧れの対象であった「特級」のオールドが、実際にはイメージと異なる製法で作られていたという事実は、消費者にとって裏切りにも似た感情を抱かせるのに十分でした。

(出典:Peaty

 

結果として、この出来事は一部の消費者の心に「サントリーオールドは混ぜ物を使っている、本格的ではないウイスキーだ」という根強い不信感を植え付けました。

たとえその後、サントリーが製品のリニューアルを重ね、現在の製品が厳格な基準をクリアした本物のジャパニーズウイスキーになったとしても、この過去の出来事が記憶として残り、後々まで「まずい」という評価の一因として語り継がれてしまった可能性は否定できないのです。

 

本当にウイスキーじゃないと言えるのか?

本当にウイスキーじゃないと言えるのか?


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前述の通り、「だるま ウイスキー 事件」をきっかけに、一部の消費者から「サントリーオールドはウイスキーじゃない」という、ブランドの根幹を揺るしかねない厳しい声が上がることがありました。

この深刻な評価を正しく理解するためには、過去の法律が抱えていた問題点と、信頼回復のために打ち立てられた現在の厳格な基準との違いを知ることが極めて大切になります。

 

かつての酒税法とウイスキーの定義

事件が起きた1980年代当時の日本の酒税法では、驚くほど「ウイスキー」の定義が曖昧かつ寛容でした。

これは、ウイスキー製造の黎明期や戦後の物資が不足した時代背景を引きずっていたためとも言われています。

例えば、スコッチウイスキーやバーボンウイスキーのように、原材料や製法、熟成年数が法律で厳密に定められているのとは対照的に、日本ではいくつかの抜け道が存在していました。

 

具体的には、海外から樽ごと輸入した安価なバルクウイスキーを、日本国内で瓶詰めしただけでも「国産ウイスキー」として販売することが可能でした。

さらに、ウイスキー原酒の比率がたとえ10%程度と低くても、残りを醸造アルコールなどで補うことで「ウイスキー」として販売できてしまったのです。

このため、サントリーオールドに限らず、当時の多くの国産ウイスキーは、現在の国際的な基準で見ると、とても「ウイスキー」とは呼べない可能性のある製法で作られていた、というのが実情でした。

 

現代の厳格な基準「ジャパニーズウイスキー」

このような状況は、国内の真摯な造り手たちの努力を無にしかねず、また海外からの信頼を損なう大きな要因となっていました。

この危機的な状況を改善し、「ジャパニーズウイスキー」というブランド価値を世界基準で守るため、2021年4月1日に日本洋酒酒造組合は、ついに表示に関する自主基準を施行しました。

 

この基準は、法的な強制力はないものの、主要な国内メーカーすべてが遵守を表明している極めて重要なルールです。

例えば、「日本国内で採水された水を使用」「糖化、発酵、蒸溜を日本国内の蒸溜所で行う」「日本国内で3年以上樽貯蔵する」といった、スコッチウイスキーの基準にも引けを取らない、厳格な内容が定められています。

(出典:日本洋酒酒造組合

 

そして、本稿における最も重要な事実が、サントリーの公式サイト上において、2025年8月現在市場に流通しているサントリーオールドが、この新しい厳格な基準を満たした製品であると明確に発表されている点です。

(出典:サントリー 製品情報

これは、サントリー自らが過去の曖昧な時代の製品と、現在の高品質な製品との間に明確な一線を引いたことを意味します。

 

したがって、過去にどのような製法であったかという歴史的な事実とは切り離して、今私たちが手に取ることができるサントリーオールドは、その品質と出自が保証された、正真正銘の「ジャパニーズウイスキー」であると断言できるのです。

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一時期、製造中止になったって本当?

一時期、製造中止になったって本当?


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「サントリーオールドは製造中止になった」という噂が、特にウイスキーを飲み始めた方の間で流れることがありますが、2025年8月22日現在、これは明確に事実ではありません。

サントリーオールドは、その70年以上の長い歴史の中で一度も製造が中止されたことはなく、現在も全国の酒店やスーパーマーケットで安定して製造・販売が続けられている、サントリーのラインナップを支える重要なロングセラー商品です。

 

では、なぜこのような「製造中止」の噂が生まれてしまうのでしょうか。

その背景には、いくつかの複合的な理由が考えられます。

 

一つは、前述した級別制度の廃止や、時代の嗜好の変化に合わせて、サントリーオールドが幾度となく重要なリニューアルを遂げてきた歴史です。

例えば1994年には、香味の方向性をより口当たりの柔らかい「マイルド&スムーズ」へと転換しました。

また2006年から2008年にかけては、「THEサントリーオールド」への改称を経て再び現在の名称に戻るなど、ブランドイメージの再構築も行われています。

(出典:サントリー公式サイト オールドの歩み

このように、ラベルデザインや香味プロファイルが過去の製品とはっきりと異なるため、昔の味に愛着のある方々が「自分の知っているオールドはもうなくなった(製造中止になった)」と誤解してしまうケースがあるのかもしれません。

 

もう一つの大きな理由として、2010年代から続く世界的なジャパニーズウイスキーブームによる、業界全体での深刻な原酒不足が挙げられます。

特に「山崎」や「白州」「響」といった熟成年数を表記したエイジド・ウイスキーが極端な品薄状態となり、多くの商品が休売や終売に追い込まれました。

サントリーオールドは熟成年数表記のないノンエイジ製品であるため、直接的な影響は少なかったものの、このウイスキー不足の波は業界全体に及びました。

ウイスキー全体の需要が供給を上回る中で、オールドも一時的に店頭から姿を消したり、手に入りにくくなったりする時期があった可能性は十分に考えられます。

このような状況が、「オールドもついに製造中止になったのではないか」という憶測を呼んだと推測できます。

 

しかし、サントリーの公式サイトや主要なオンラインストアでは常に製品情報が更新・掲載されており、現在も購入可能な現役の製品であることが確認できます。

(出典:サントリーウイスキーオールド 700ml瓶 商品情報

噂はあくまで噂であり、この「だるま」は今もなお、日本のウイスキー文化の第一線でその存在感を示し続けているのです。

 

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サントリー オールドがまずいは誤解!現在の評価

サントリー オールドがまずいは誤解!現在の評価


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この章では「まずい」という評価が誤解である理由を、現在のサントリーオールドが持つ本来の魅力から解説します。

シェリー樽由来の豊かな味わいや角瓶との違い、そしてハイボールなどの美味しい飲み方までを徹底検証し、その本当の価値をお伝えします。

 

ポイント

  • 結局のところオールドはどんな味ですか?
  • 定番のサントリー角瓶との違いを比較
  • サントリーオールドはハイボールがうまい?
  • まずいランキングと混ぜ物の噂を検証
  • まとめ:サントリー オールドまずい説を総括

 

結局のところオールドはどんな味ですか?

結局のところオールドはどんな味ですか?


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現在のサントリーオールドは、発売当初の味わいをただ守り続けているわけではありません。

70年以上の長い歴史の中で、時代の嗜好やブレンディング技術の進化に合わせて幾度となくリニューアルを重ね、特に香味の核であるシェリー樽原酒の個性をより際立たせた、洗練された味わいへと進化を遂げています。

 

そのため、過去の特定の時期に飲んだきりの方が現在のオールドを口にすると、その印象の違いに驚くかもしれません。

ここでは、数多くのウイスキー専門家や熱心な愛好家によるレビューを総合し、2025年8月時点で流通している現行品の客観的な香味プロファイルについて、より深く掘り下げて解説します。

 

香り(アロマ)

グラスに注ぎ、少し空気と触れ合わせると、まず立ち上ってくるのはキーモルトである山崎シェリー樽原酒に由来する、非常に甘く華やかな芳香です。

干しぶどう(レーズン)やアプリコットのようなドライフルーツを煮詰めたような濃密な果実香が、香りの中心をしっかりと構成しています。

 

それに続いて、バニラエッセンスや黒糖、カラメルソースを思わせる、甘く香ばしいニュアンスが豊かに重なります。

ただ甘いだけでなく、その奥には樽熟成によって生まれた、古木のようなウッディさや、シナモンのような穏やかで温かいスパイス感が確かに感じ取れます。

アルコールの刺激的な香りは抑えられており、全体として非常にリッチで食欲をそそる、複雑なアロマが特徴です。

 

味わい(フレーバー)

口に含んだ瞬間に感じるのは、ピリピリとしたアルコールの刺激よりも、むしろトロリとしたような、豊かな口当たりです。

少しオイリーとも表現できるなめらかな質感が舌を優しく包み込みます。

 

香りから続くシェリー樽由来の甘みが、まるで蜂蜜や熟した果実のように口の中いっぱいに広がります。

しかし、その甘さは決して単調ではありません。

味わいの中盤からは、カカオのような心地よいビターさや、オーク樽由来のウッディなスパイシーさが現れ、甘さをぐっと引き締め、味わい全体に見事な奥行きと複雑さを与えています。

この甘みと苦み、スパイシーさのバランスこそが、オールドの味わいの真骨頂と言えるでしょう。

 

余韻(フィニッシュ)

飲み込んだ後の余韻は、全体的に滑らかで落ち着いています。

長さは中程度で、長くもなく短すぎることもなく、心地よい感覚を残してすっと消えていきます。

シェリー樽由来の甘美な風味と、オーク樽からくる温かいスパイシーなニュアンスが、穏やかな温かさとともに喉の奥で心地よく続きます。

 

特筆すべきは、スコッチウイスキーの一部に見られるような、ピート(泥炭)由来のスモーキーな香りや薬品のような香味はほとんど感じられない点です。

これにより、後口は非常にクリーンで、日本のウイスキーらしい穏やかさが際立っています。

(出典:ラマスピリッツ

 

要するに、現在のオールドは「シェリー樽由来の豊潤な甘さと、それを支える複雑さ、そしてまろやかな口当たり」を意図して丁寧に設計されたウイスキーです。

したがって、この甘美な個性を正しく理解し、受け入れられるかどうかが、味わいの評価を大きく左右する鍵となります。

 

【正規品】サントリー オールド ウイスキー 700ml 43%

 

定番のサントリー角瓶との違いを比較

定番のサントリー角瓶との違いを比較


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角瓶 700ml サントリー ウイスキー ウィスキー

サントリーオールドが持つ独特の個性を、より深く、立体的に理解するために、同じサントリーが製造し、日本のウイスキー市場を代表するもう一つの巨人「角瓶」と比較してみるのが最も分かりやすい方法です。

この二つのウイスキーは、しばしば比較対象として語られますが、実際にはその開発経緯、設計思想、そして目指した味わいの方向性が全く異なります。

 

両者の違いを最も決定づけているのは、香味の核となる「キーモルト」とその熟成樽の違いにあります。

サントリーオールドが、濃厚な甘みと果実香をもたらす「山崎シェリー樽原酒」をキーモルトとしているのに対し、角瓶は、バニラのような甘く軽快な香味を与える「山崎バーボン樽原酒」と、爽やかでキレのある「白州モルト原酒」を骨格としています。

シェリー樽とバーボン樽では、原酒に与える影響が大きく異なり、この樽選びこそが、オールドの「リッチでまろやか」な個性と、角瓶の「ドライですっきり」とした個性を生み出す源泉となっているのです。

 

以下の表は、両者の主な違いを客観的にまとめたものです。

 

表:サントリーオールドと角瓶の比較
項目サントリーオールドサントリー角瓶
愛称だるま、タヌキ
キーモルト山崎シェリー樽原酒山崎バーボン樽原酒、白州モルト原酒
味わいの特徴リッチで甘く、まろやかドライでクリーン、すっきり
香りの特徴レーズン、バニラ、華やか柑橘、ハーブ、穏やか
ボディミディアム~ヘビーライト~ミディアム
推奨される飲み方水割り、お湯割り、ロック、リッチなハイボール爽快なハイボール(食中酒)

 

このように言うと、サントリーオールドはウイスキーそのものの持つ豊かな香味をじっくりと「味わう」ための個性を持つ一方、角瓶は食事の味を引き立て、共に楽しむ「食中酒」としての爽快さに特化して設計されていることが明確に分かります。

 

例えば、両者を同じハイボールという飲み方で比較すると、その違いは一層際立ちます。

オールドで造るハイボールは、シェリー樽由来の甘く芳醇な香味が炭酸によって引き立ち、一杯で満足感のある「味わい深いハイボール」になります。

食後にゆっくりと楽しんだり、チーズやナッツなどと共に味わうのに適しています。

対照的に、角瓶で造る「角ハイボール」は、そのドライでキレのある味わいが唐揚げや焼き鳥といった料理の油分をすっきりと洗い流し、食事の味を邪魔しません。

まさに究極の食中酒向けハイボールと言えるでしょう。

(出典:浮世雲の WEB PRO CAMP

 

どちらが優れている、あるいは劣っているというわけでは全くなく、これらは異なる飲用シーンやその日の気分、合わせる食事に合わせて消費者が選べるように設計された、相互補完的な関係にある製品なのです。

オールドに角瓶のようなキレを求めるのがミスマッチであるように、この違いを理解することが、両方のウイスキーを正しく評価する第一歩となります。

 

サントリーオールドはハイボールがうまい?

サントリーオールドはハイボールがうまい?


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サントリーオールドと言えば、長年のファンからは水割りやお湯割りといった、ウイスキーのまろやかな香味をじっくりと楽しむ伝統的な飲み方が支持されてきました。

しかし、現代のウイスキーカルチャーの中心とも言える、爽快なハイボールという飲み方にも、実は非常に高い適性を持っています。

 

オールドで造るハイボールは、前述のサントリー角瓶で造るハイボールとは、目指す方向性が全く異なる、独自の魅力を持っています。

角ハイボールが、どんな食事にも寄り添う「究極の食中酒」としての爽快さやキレを特徴とするのに対し、オールドのハイボールは、ウイスキー自体の豊かな個性を楽しむ「リッチで香味豊かな、味わうハイボール」と表現するのが最もふさわしいでしょう。

 

その美味しさの最大の理由は、オールドの香味の核である山崎蒸溜所のシェリー樽原酒が持つ、甘く華やかな香りにあります。

このリッチな香りが、ソーダの弾ける気泡によって一気に解き放たれ、グラスから豊かに立ち上ります。

爽やかさの中にも、レーズンやバニラを思わせる甘い香りと、しっかりとしたウイスキーのボディ、そして奥深いコクを感じることができるのです。

アルコール度数が43%としっかりしているため、ソーダで割っても味わいの骨格が崩れにくく、水っぽくならないのも大きな利点です。

 

この甘みがしっかりと感じられる特性から、オールドのハイボールは食事と合わせるだけでなく、映画を見ながら、あるいは読書をしながら、その一杯だけでじっくりと味わいたいリラックスタイムにも最適です。

 

ウイスキー専門家や愛好家のレビューを見ても、オールドのハイボールは非常に高く評価されており、「シェリー樽由来の甘みが際立ち、驚くほどフルーティーになる」「ソーダで割っても味がしっかり残っており、飲みごたえがある」といった肯定的な意見が多く見られます。

(出典:ウイスクテンダー

これまでストレートやロックで飲んでみて、その独特のクセやアルコール感が少し強いと感じていた方こそ、ぜひ一度ハイボールを試してみていただきたいです。

炭酸が加わることでアルコールの角が取れ、隠れていた甘くまろやかな魅力が花開き、きっと「まずい」という印象が覆される可能性が高いです。

 

まずいランキングと混ぜ物の噂を検証

まずいランキングと混ぜ物の噂を検証


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インターネット上、特にウェブサイトやSNSで見かける「ウイスキー まずいランキング」といった刺激的なタイトルの記事で、サントリーオールドの名前が挙げられているのを目にすることがあります。

また、それに伴うように、かつての「混ぜ物」の噂が、まるで現在の事実であるかのように再び取り沙汰されることも少なくありません。

ここでは、これらのネガティブな評価の背景にあるものを客観的に検証していきます。

 

まず、大前提として、「まずい」という評価は、あくまで個人の味覚やその時々のコンディションに大きく左右される、極めて主観的なものであるという点を理解する必要があります。

サントリーオールドの香味の核となっているのは、前述の通りシェリー樽熟成原酒がもたらす豊かな甘みと、樽材から溶け出したタンニン由来の心地よい渋みや苦みです。

ウイスキーの専門家や経験豊富な愛好家は、この要素を味わいの「複雑さ」や「豊かさ」「奥行き」として高く評価します。

 

しかしながら、ウイスキーを飲み慣れていない初心者の方や、普段からサントリー角瓶のような軽快ですっきりとした味わいを好む方にとっては、このオールドならではの個性が、捉えどころのない「クセが強い」「後味が渋い」といったネガティブな感覚として感じられてしまうことがあります。

これは製品の品質が低いのではなく、飲む人が期待する味わいの方向性と、製品が持つ本来の個性との間にミスマッチが生じている「カテゴリーエラー」と考えるのが妥当でしょう。

 

また、もう一つの根深い問題が、過去の「混ぜ物」という言葉が持つ、強烈なイメージです。

前述の通り、1980年代にウイスキー原酒以外のものが添加されていたのは歴史的な事実です。

この記憶が、まるで都市伝説のように世代を超えて語り継がれ、現在の製品に対する強固な先入観となっている可能性は十分に指摘できます。

 

しかし、これも繰り返しになりますが、現在のサントリーオールドは、日本洋酒酒造組合が定めた厳格な「ジャパニーズウイスキー」の自主基準に適合した製品です。

この基準では、ウイスキー原酒以外のアルコールや添加物を加えることは一切認められていません。

したがって、40年以上も前の製法を根拠に、現在の製品に対して「混ぜ物」という指摘をすることは、事実を誤認させる情報と言わざるを得ません。

 

以上のことから、「まずいランキング」における評価は、あくまで一個人の主観的な感想、あるいは過去の不正確な情報に基づいた先入観として捉えるべきです。

それが2025年8月22日現在、市場で販売されているサントリーオールドの客観的な品質が低いことを示すものではない、と結論づけることができます。

 

まとめ:サントリー オールドまずい説を総括

この記事で解説してきた内容をまとめると、サントリーオールドが「まずい」と言われる背景には、歴史的な経緯や製品の持つ独特な個性、そして飲み方とのミスマッチがあることが分かります。

以下に重要なポイントを箇条書きで示します。

記事のポイント まとめです

  • サントリーオールドは1950年発売の歴史あるウイスキー
  • 愛称はボトル形状に由来する「だるま」
  • かつての「特級」表示は旧酒税法での高品質の証
  • 過去に添加物の使用が指摘された歴史がある
  • 現在の製品は厳格な「ジャパニーズウイスキー」の基準に適合
  • 製造中止の噂は事実ではなく現在も販売中
  • 味わいの核は山崎シェリー樽原酒の甘く華やかな香味
  • 香りはレーズンやバニラを思わせるフルーティーさが特徴
  • 口当たりはまろやかで少しオイリーな質感を持つ
  • シェリー樽由来の甘みと穏やかな渋みが個性
  • 角瓶がドライで爽快なのに対しオールドはリッチで甘い
  • ハイボールにすると甘みが引き立ち味わい深い一杯になる
  • 「まずい」という評価は個人の好みや先入観に起因することが多い
  • ストレートやロックでは個性が強く感じられることがある
  • 真価を発揮するのは水割りやお湯割り、リッチなハイボール

 

【参考情報一覧】

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ウイスキー好き必見!魅力と基本からおすすめ銘柄まで解説
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ウイスキーの常温保存は正解?飲み方や保管のコツ
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ウイスキー ストレートで飲む人への完全ガイド
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