こんにちは。
ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。
カナディアンウイスキーの王道として知られるクラウンローヤル。
気になっているけれど、ネットの検索でまずいといった評価を目にして、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
どこの国で作られているのかや、アルコール度数などの基本情報はもちろん、最近では生産終了や終売理由についても噂されていますよね。
また、2026年現在の最新価格や、古酒や12年の価値、さらにおすすめの飲み方やウイスキー買取の相場まで、知りたい情報はたくさんあるはず。
この記事では、そんな疑問をすべて解決できるように詳しくまとめました。
最後まで読めば、あなたがどのボトルを選ぶべきか、きっと答えが見つかるかなと思います。
記事のポイント
- クラウンローヤルの歴史と原産国の詳細
- 日本国内での終売理由と最新の流通価格
- 味のプロファイルとまずいと言われる真相
- 2026年の最新ニュースとおすすめの飲み方
クラウンローヤルの評価と歴史的背景を徹底検証

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クラウンローヤルがなぜ世界中でこれほどまでに高い評価を受けているのか。
まずはその成り立ちや、日本での入手環境、そしてスペック面からその正体を探っていきましょう。
ウイスキーのクラウンローヤルはどこの国の銘柄か

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クラウンローヤルは、広大な自然が広がるカナダを代表するカナディアン・ブレンデッド・ウイスキーの最高峰です。
カナダ国内にはいくつか蒸留所がありますが、この銘柄はカナダ中央部に位置するマニトバ州のギムリ(Gimli)蒸留所という場所で、現在そのすべての原酒が造られています。

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このブランドを語る上で欠かせないのが、1939年の歴史的な出来事です。
当時のイギリス国王ジョージ6世とエリザベス王妃が、カナダを史上初めて公式訪問しました。
その際、カナダのスピリッツ界を牽引していたシーグラム社の会長サミュエル・ブロンフマンが、国王夫妻を歓迎するために最高級の原酒を厳選し、なんと600種類以上の試作ブレンドを繰り返して完成させたのが、このクラウンローヤルなんです。
まさに、王室への敬意から生まれた究極の1本と言えますね。
製法のこだわりも非常に深く、単一の蒸留所でありながら、トウモロコシ、ライ麦、大麦麦芽を主原料とした5つの異なるマッシュレシピ(穀物配合)を使い分けています。
これらを12基もの個性豊かな蒸留器で蒸留し、最終的に約50種類もの異なるキャラクターの原酒を誕生させ、それらを熟練のブレンダーが一つにまとめ上げることで、あの複雑ながらも調和の取れた味わいが実現されているんです。
マニトバ州ギムリの環境
- ウィニペグ湖の西岸に位置し、厳しい冬と暑い夏が交互に訪れる気候が熟成を早めます
- 蒸留に使用される水は、湖の地下にある石灰岩(リムストーン)で自然にろ過された清冽な水です
- 原料となる穀物の約80%は、マニトバ州周辺の地元の農家から調達されています
また、カナダの法律(食品医薬品規則)では、カナディアンウイスキーと名乗るために「カナダ国内で糖化・蒸留し、700リットル以下の小樽で3年以上熟成させること」などが厳格に定められています。
クラウンローヤルはこの基準をクリアした上で、さらに独自の品質基準を設けているため、カナダ国内だけでなく、アメリカや日本を含む世界中で「カナダの誇り」として愛され続けているのかなと思います。
現在はイギリスのディアジオ社がオーナーとなっていますが、その製造プロセスや「王室への献上品」という誇り高いアイデンティティは、今もギムリの地で脈々と受け継がれています。
詳しい製造の歴史などは、Diageo(ディアジオ)公式サイトなどの一次情報も併せてチェックしてみると、より深く楽しめるかもしれませんね。
生産終了や終売の理由と日本国内の流通状況

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インターネットで「クラウンローヤル」と検索すると、予測候補に「生産終了」や「終売」という不穏な言葉が出てきて驚いた方も多いかもしれません。
ですが、安心してください。メーカー自体が製造をやめたわけではありません。
現在もカナダ本国では元気に造り続けられています。
では、なぜこれほどまでに終売の噂が広がったのか。
その最大の理由は、長らく日本での正規代理店を務めていたキリンビール(キリンホールディングス)が、2021年4月をもって日本国内での販売を終了したことにあります。
この「公式ルートの消滅」が、多くのショップの棚から一時的に姿を消す原因となり、ファンの方々の間で終売という認識が広がったんですね。
当時の販売終了の明確な理由は公表されていませんが、世界的な需要の高まりに加え、パンデミックによる物流の混乱や、米国内での在庫不足が重なり、日本への安定供給が難しくなったことが背景にあると推測されています。
私としても、あの慣れ親しんだキリンのラベルが見られなくなったのは少し寂しいなと感じています。
2026年の新たな供給リスクについて
実は現在、ファンが注視すべき最新の動きがあります。
製造元のディアジオ社が、オンタリオ州にある瓶詰め工場を2026年2月に閉鎖すると発表しました。
これに伴い、地元政府との間で供給を巡る政治的な紛争も起きており、今後、並行輸入品の価格や流通量に一時的な影響が出る可能性も否定できません。
とはいえ、現在の日本国内における流通の主役は「並行輸入品」です。
Amazonや楽天市場などの大手ECサイト、あるいは輸入酒に強い専門店では、現在も安定して購入が可能です。
むしろ、正規代理店時代にはなかなかお目にかかれなかった「アップル」や「ピーチ」といったフレーバード・シリーズや、上位モデルの「XO」などが手に入りやすくなったという、怪我の功名のような側面もあるんです。
「正規販売終了」という言葉だけを聞くと不安になりますが、流通ルートが変わっただけなので、今すぐ飲めなくなる心配はありません。
ただし、前述の工場閉鎖の影響や為替の変動により、在庫状況や価格は日々変わっています。
お気に入りのボトルがある方は、こまめに販売サイトをチェックして、適正価格のうちに確保しておくのが賢い選択かなと思います。
最新の正確な情報は、各ECサイトや輸入業者の告知を必ずご確認くださいね。
ウイスキーの買取相場と2026年の最新価格データ

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クラウンローヤルを「安くてコスパの良いお酒」だと思っていたら、最近のショップ価格を見て驚いた…という方も多いのではないでしょうか。
実は2026年現在、この銘柄を取り巻く価格環境は大きく変化しています。
ここでは、現在の市場価格(販売価格)と、お手元にあるボトルを売却する際の買取相場の両面から、最新データを詳しく解説しますね。
2026年現在の市場価格:3,000円台が新常識に
かつては2,000円前後で見かけることも多かったスタンダード品の「デラックス」ですが、現在は3,500円前後が一般的な目安となっています。
これには世界的なインフレや為替の影響に加え、2026年2月に予定されているカナダ・オンタリオ州のボトリング工場閉鎖というニュースが影を落としています。
供給体制の変化や政治的な供給リスクへの懸念から、並行輸入品の仕入れコストが上昇傾向にあるんです。
| 銘柄名(種類) | 2026年最新の販売相場 | ウイスキー買取の目安 |
|---|---|---|
| デラックス(通常版 750ml) | 約3,520円前後 | 約300円〜1,000円 |
| ノーザン・ハーベスト ライ | 約5,870円前後 | 約1,500円〜2,500円 |
| スペシャルリザーブ(12年) | 約4,500円〜6,000円 | 約2,000円〜5,000円 |
| 15年熟成(希少ボトル) | 流通極少 | 約20,000円前後 |
| XR(ラ・サール原酒等) | 約25,000円〜45,000円 | 約15,000円〜25,000円 |
※価格は2026年2月時点のAmazonや大手ECサイト、専門買取店のデータを参考にした目安です。
正確な情報は各公式サイトや専門店をご確認ください。
高額査定の鍵は「紫の袋」と「液面」にあり
もし、ご自宅に眠っているクラウンローヤルを売却したいと考えているなら、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。
特に、この銘柄特有の評価ポイントは以下の通りです。
高額買取を狙うためのチェックリスト
- 付属品の有無:
クラウンローヤルの象徴である「金刺繍の紫色の巾着袋」は必須。
これがないと査定額が数百円単位で下がることがあります。 - 液面の低下(天使の分け前):
古いボトルの場合、未開封でも中身が蒸発して減っていることがあります。
液面が肩のラインより下がっていると、評価が大きく下がる傾向に。 - 古酒の価値:
今はなき「ラ・サール蒸留所」や「ウォータールー蒸留所」の原酒が使われている旧ボトル(XRシリーズなど)は、歴史的価値を含めて数万円単位の高値がつくことも。
スタンダード品については、大量生産されているため買取価格は控えめですが、熟成年数が表記された「12年」「15年」や、限定版の「XR」などは、ウイスキー投資の観点からも2026年以降さらに注目される可能性があります。
売却を検討される際は、送料や手数料を考慮し、複数の専門買取店で見積もりを取るなど、最終的な判断は専門家にご相談されることをおすすめします。
また、これから購入を考えている方は、「安いうちに確保しておくべき」という専門家の意見もある通り、流通が不安定になる前に1本ストックしておくと、後々「あの時買っておいてよかった」と思えるかもしれませんね。
クラウンロイヤルのアルコール度数と銘柄別の違い

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ウイスキーを選ぶ際、ついボトルの見た目や熟成年数に目が行きがちですが、実は「アルコール度数(プルーフ)」の違いに注目すると、その銘柄が狙っている「味のパンチ力」や「飲み方の適性」がはっきりと見えてきます。
クラウンローヤルは、この度数設定が非常に戦略的なんです。
現在流通している主要なラインナップの度数と、その意図について詳しく紐解いていきましょう。
2026年最新:カテゴリー別アルコール度数一覧表
銘柄ごとの度数と、私がおすすめする飲用シーンを一覧にまとめました。
横にスクロールしてご確認いただけます。
| カテゴリー | 代表的な銘柄 | 度数 | 特徴と飲用シーンの目安 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | デラックス、XO、12年 | 40% | 滑らかさ重視。ロックやハイボールに万能 |
| ロバスト(力強い) | ブラック、ライ、シングルモルト | 45% | ボディが厚い。カクテルベースやじっくり加水に |
| マスターズ(超熟) | 29年、30年、31年、32年 | 46% | 極めて希少。複雑な余韻を楽しむための最高峰 |
| フレーバード | アップル、ピーチ、バニラ | 35% | 甘み重視。ショットやソーダ割り、スイーツ向け |
標準的な40%と、あえて「45%以上」に引き上げた銘柄の差
基本となる「デラックス」や「XO」が40%(80プルーフ)なのは、カナディアンウイスキーの法的基準を満たしつつ、ブランド最大の持ち味である「スムーズさ」を最もバランス良く表現できるからです。
ストレートで飲んでもカドがなく、初心者の方でもスイスイ飲めてしまうのは、この絶妙な数値のおかげですね。
対して、「ブラック」や「ノーザン・ハーベスト ライ」、そして2024年に登場した「シングルモルト」などは45%(90プルーフ)に設定されています。
これは、焦がした樽の強いバニラ感やライ麦の力強いスパイシーさを、アルコールの力でしっかりと支えるため。
度数が高い分、香りの分子が揮発しやすくなるので、グラスに注いだ瞬間の広がりも一段とパワフルに感じられるはずです。
2026年の注目トレンド:超長期熟成の「46%」
最近リリースされた31年や32年熟成といったプレミアムボトルは、さらに高い46%(92プルーフ)でボトリングされています。
30年以上もの年月を樽の中で過ごした複雑な成分を、加水で薄めすぎず「樽出しに近いポテンシャル」で届けるためのこだわりです。
もはや飲み物というよりは、香りの芸術品といった評価がふさわしいかもしれません。
このように、クラウンローヤルは度数を見るだけで「誰に、どんなシーンで飲んでほしいか」を雄弁に物語っています。
度数が高いものは少しずつ加水して味の変化を楽しみ、低いものは冷やしてスイーツ感覚で堪能するなど、数字をヒントに飲み方を変えてみると、より深くこのブランドの価値を理解できるかなと思いますよ!
ローヤルウイスキーはどんな味?官能評価の結果

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「ローヤル(王室)」の名を冠するこのウイスキー。
一体どんな味がするのか、気になりますよね。
その味わいを一言で表現するなら、「バニラの濃厚な甘みと、驚くほどドライで清涼感のあるフィニッシュの調和」と言えます。
ライトな印象が強いカナディアンウイスキーの中で、クラウンローヤルはしっかりと芯のある「ミディアムボディ」な立ち位置なんです。
アロマ:バニラとフルーツが織りなす「王室の気品」
グラスに注いだ瞬間、まず飛び込んでくるのはオーク樽由来のバニラやキャラメル、そしてメープルシロップを思わせるクリーミーで芳醇な香りです。
さらに深く香りを取ると、熟したメロンやリンゴ、洋梨のようなフレッシュなエステル香が重なり、全体に華やかさを与えています。
一部の熟練テイスターからは「ココナッツのような芳醇さ」や「ハチミツの甘いアロマ」も指摘されており、低価格帯のウイスキーとは一線を画す、非常に複雑で品のある構成になっているのが特徴ですね。
フレーバー:ベルベットのような口当たりと予想外の刺激
口に含んだ瞬間のテクスチャーは、ブランドが自ら「ベルベットのよう」と称する通り、極めて滑らかでシルキー。
舌の上では、まず黒糖やハニーアーモンドのような濃厚な甘みが前面に出ますが、ここからがクラウンローヤルの真骨頂です。
中盤から、ライ麦由来の独特なスパイシーさ(シナモンやクローブのようなハーブ系の刺激)が追いかけてきて、味わいに心地よい「パンチ」を加えてくれるんです。
官能評価のプロファイルまとめ
- アタック:バニラ、キャラメル、熟したフルーツの濃厚な甘み
- マウスフィール:クリーミーでとろみのある、極上の滑らかさ
- ミドル:ライ麦由来のスパイシーさと、かすかなウッディー感
- フィニッシュ:甘さを残さず、驚くほどスッキリとドライに抜ける余韻
「重厚さと軽やかさ」の不思議な共存
カナディアンウイスキーらしい軽快さをベースに持ちつつ、バーボンのような力強さと、ブランデーを思わせるフルーティーさが同居している点が非常に個性的です。
特にフィニッシュについては、入り口の濃厚な甘さとは対照的に、驚くほどクリーンに消えていきます。
この「濃厚なアタックから爽快なフィニッシュへ」という遷移があるからこそ、一口ごとに新鮮な驚きがあり、次の一口を誘う構造になっているんですね。
まさに、50種類もの原酒を巧みに操るブレンダーの「魔法」が詰まった味わいと言えるかなと思います。
※味わいの感じ方には個人差があります。正確なテイスティングノートについては、Crown Royal(公式ブランドサイト)なども参考に、ぜひご自身の舌で確かめてみてくださいね。
クラウンローヤルの評価を分ける味の真相と楽しみ方

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豪華なボトルに惹かれる一方で、味覚の評価については意見が分かれることも。
ここではネガティブな評価の背景や、マニア垂涎のボトル、そして最高の楽しみ方について深掘りします。
クラウンローヤルがまずいと言われる原因を深掘り

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高級感あふれるボトルに、美しい紫の巾着袋。
一見すると「どれだけ甘くてトロトロなんだろう?」と期待してしまいますよね。
でも、いざ飲んでみるとネット上の評価では「まずい」という声が一定数あるのも事実です。
なぜこれほどまでに評価が分かれるのか、私なりにその理由を深掘りしてみたところ、いくつかの明確な「味覚のミスマッチ」が見えてきました。
購入を迷っている方は、まずこの正体を知っておくと安心かなと思います。
1. 豪華すぎるボトルが招く「期待値のズレ」
一番大きな原因は、あのデキャンタのような豪華な外見にあるかもしれません。
人間はどうしても見た目から味を想像してしまいます。
あの王冠型のボトルを見ると、多くの人は「シルクのように滑らかで、一切の刺激がない超高級ブランデーのような味」を想像してしまいがち。
ところが、実際の中身はしっかりとした穀物感とライ麦のスパイシーさを持つウイスキーです。
この「優雅な見た目」と「芯のあるパンチ」のギャップが、特に初心者の方には「思っていたのと違う(=まずい)」という評価に繋がってしまっているようです。
2. ライ麦由来の独特な「薬草感」と「刺激」
クラウンローヤルの味の核となっているのは、カナダ産ライ麦による個性です。
このライ麦が生み出すシナモンやクローブのようなスパイシーな香りは、人によっては「薬っぽい」「歯磨き粉のよう」と感じてしまうことがあります。
また、アルコール度数は40%と標準的ですが、ブレンドされている原酒の一部に若さがあるため、鼻に抜けるときにツンとした溶剤のような刺激を感じるモニターもいるのが現実です 。
ネガティブな評価を下しやすい人の特徴
- 繊細すぎる味を好む:スコッチの18年物のような、熟成による完全な丸みを期待している人
- 人工的な甘みが苦手:オーク樽由来の濃厚なバニラ香を「合成された香り」のように捉えてしまう人
- ボディの厚さを重視:香りの甘さに反して、口当たりが「水っぽくて薄い」と感じてしまう人
3. 「甘いのにドライ」というトリッキーな構造
クラウンローヤルは、香りはキャラメルのように強烈に甘いのに、飲み込んだ後の余韻は驚くほどドライでスッキリしています。
この「入り口はベタつくほど甘いのに、出口は何も残らない」という独特の消え方が、飲み慣れていない人には「深みがない」とか「物足りない」という物足りなさに映ってしまうこともあるんですね。
逆に言えば、これが「飲み飽きない良さ」でもあるのですが、初見のインパクトとしては好みが分かれる最大のポイントかなと思います。
失敗しないためのアドバイス
もしあなたが「やっぱり自分には合わないかも」と思ったら、ぜひ試してほしいのがハイボールやコーラ割り(クラウン&コーラ)です。
炭酸を加えることで、気になっていたアルコールの刺々しさが消え、隠れていたフルーティーな甘みだけが綺麗に引き立ちます。
実は、本場北米のバーでも「ストレートでちびちび」よりは「カクテルベース」としての評価が圧倒的に高い銘柄なんです 。
自分の好みに合わせて飲み方を変えるだけで、評価がガラッと変わる。
そんな懐の深さも、このウイスキーの隠れた魅力だと私は思いますよ!
クラウンローヤル12年や古酒の希少性と品質評価

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クラウンローヤルのラインナップの中でも、特にマニアやコレクターが色めき立つのが「熟成年数表記」のあるボトルや、今はなき蒸留所の原酒を使った「XR」シリーズです。
これらはスタンダード品とは一線を画すプレミアムな評価を得ており、2026年現在はさらにその希少価値が高まっています。
具体的に何がそれほど凄いのか、その中身を詳しく見ていきましょう。
ついに「12年」の壁を突破!新生リザーブの衝撃
ウイスキー好きの間で2024年後半から大きな話題になったのが、定番の上位モデルだった「スペシャルリザーブ」のリニューアルです。
これまでは熟成年数が伏せられたノンエイジ(NAS)でしたが、ついにラベルに大きく「12年(Aged 12 Years)」と明記されるようになりました。

クラウンローヤル公式
これはクラウンローヤルにとって、限定品以外で年数表記を冠した画期的な出来事なんです。
マスターブレンダーのマーク・バルケンエンデ氏によると、この12年ボトルは伝統的なリザーブの配合を守りつつ、より力強い果実味と焼き菓子のような甘いスパイス感を強調しているとのこと。
実際に飲んでみると、バニラのニュアンスがより繊細になり、フィニッシュに温かみのあるシナモンが長く続く、非常に洗練された仕上がりになっています。
ギフトとしても「12年熟成」という分かりやすい指標ができたことで、さらに評価が上がっているかなと思います。
XR(エクストラ・レア)シリーズの伝説
XRには「赤ラベル」と「青ラベル」の2種類が存在し、それぞれ歴史的な価値が異なります。
- XR 赤(Waterloo):
1992年の火災で消失した伝説の「ウォータールー蒸留所」の最後期の原酒を使用。
もはや再現不可能で、海外のオークションでは1,000ドルを超えることも珍しくない「伝説のボトル」です。 - XR 青(LaSalle):
かつてクラウンローヤルが開発された「ラ・サール蒸留所」の古酒を使用。
こちらもストックが尽きかけており、メープルシロップやラムレーズンのような濃厚な甘みが絶賛されています。
オールドボトル(15年ゴールドラベルなど)の評価
また、1980年代から90年代にかけて流通していた「15年熟成(ゴールドラベル)」などのオールドボトルも、古酒市場では根強い人気を誇ります。
当時のボトルは、現行品よりもさらに「どっしり」としたボディ感があり、マーマレードのようなとろみのある柑橘感や、なめし皮、ドライアプリコットといった複雑な熟成香が楽しめると評価されています。
ただし、こうした古酒や12年以上の長期熟成ボトルを中古で購入・売却する際は、保存状態に注意が必要です。
クラウンローヤルはコルクではなくスクリューキャップのモデルも多いですが、長期間横置きされていたり、直射日光に当たっていたりすると「液面低下」や「香味の劣化」が起きている場合があります。
特に希少なXRなどは、信頼できる専門店での鑑定や、正確な情報の確認が不可欠です。
究極の1本を探している方は、ぜひ公式サイトの歴史アーカイブなどもチェックして、その「重み」を感じてみてくださいね。
初心者から愛好家まで楽しめるおすすめの飲み方

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クラウンローヤルは、その滑らかな酒質から「どんな飲み方でも失敗しにくい優等生」という評価を世界中で受けています。
ですが、2026年現在の最新トレンドや、この銘柄特有の「ライトボディ」という特性を考えると、実はちょっとしたコツで美味しさが何倍にも膨らむんです。
私のおすすめを、シーン別に詳しくご紹介しますね。
1. 圧倒的人気の「ハイボール」と「クラウン&コーラ」
クラウンローヤルの良さを最も手軽に、かつ最大限に引き出せるのは、やはりハイボール(ソーダ割り)です。
炭酸が弾けることで、閉じ込められていたバニラの甘い香りが一気に華やかに開き、ライ麦由来のスパイシーさが心地よいアクセントに変わります。
一部の愛好家からは「バニラとチョコの風味がする」と評されるほど、デザート感覚で楽しめるのが特徴ですね。
また、北米で「クラウン」といえば、コーラで割る「クラウン&コーラ」が不動の定番。
この銘柄が持つチェリーやスパイスのニュアンスがコーラの風味と完璧に調和するため、ウイスキーの苦味が苦手な方でもスイスイ飲めてしまいます。
2025年発売の「チョコレート風味」などは、特にこのコーラ割りで「無限のペアリング」が可能だと高く評価されています。
のい流・最高のハイボールのコツ
- グラスとウイスキーはキンキンに冷やしておくのが鉄則
- 炭酸を注いだ後は混ぜすぎない(香りを逃さないため)
- お好みでオレンジピールを絞ると、気品がさらにアップします
2. ロックが引き出す「ビターな大人の表情」と和食ペアリング
ゆっくりと時間を楽しみたいなら、オン・ザ・ロックが最適です。
温度が下がるにつれて入り口の甘さが適度に抑えられ、代わりに心地よいビター感とウッディーな樽の香りが前面に出てきます。
実はクラウンローヤル、カナディアンウイスキーの中でも「食中酒」としての評価が非常に高く、特に「エビ料理」や「カルパッチョ」といった海鮮系の和食との相性が抜群に良いんです。
ロックで出るわずかな渋みが、魚介の旨みを綺麗に引き立ててくれるんですよ。
3. 冬の至福「ホットウイスキー」でメープルを堪能
意外と知られていないのが、お湯で割るホットウイスキーです。
温めることでメープルシロップのような甘い香りがより強調され、木樽の優しい風味が部屋中に広がります。
暖炉や焚き火を眺めながら飲みたくなるような、深いリラックス効果が得られる飲み方として、愛好家の間では評価5/5の満点を獲得しています。
注意したい飲み方:トワイスアップの落とし穴
ウイスキーの香りを引き出す「トワイスアップ(1:1の常温加水)」ですが、クラウンローヤルの場合は注意が必要です。
もともとボディが軽いため、水を入れすぎると途端に水っぽく、個性がぼやけてしまうという評価もあります。
加水する場合は、数滴ずつティースプーンで足して、自分のベストな「味の厚み」を探るのがコツかなと思います。
初心者の方はフレーバード・シリーズ(アップルなど)のソーダ割りから、愛好家の方は「12年」や「XR」のストレートへとステップアップしていくのも楽しいですよね。
美味しいハイボールの作り方についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのウイスキーの黄金比!ハイボールを最高に美味しく作るコツもぜひ参考にしてみてください。
その日の気分や合わせる料理によって、自分だけの最高の「冠」を見つけてみてくださいね!
縁起物やギフトとして高く評価されるブランド価値

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クラウンローヤルが、日本において数あるウイスキーの中でも「外さない定番ギフト」として不動の地位を築いているのには、単なる味の良さだけではない、非常にユニークで素敵な理由があります。
実はこの銘柄、ビジネスシーンや政治の世界でも「縁起物」として重宝されているんです。
その背景にある、思わず誰かに教えたくなるようなブランド価値を紐解いていきましょう。
1. 倒れない・右肩上がりを象徴する「不倒のボトル」
クラウンローヤルのボトルをよく見ると、底面が広くどっしりとした形状をしていますよね。
この独特の重心設計により、「斜めに傾けてもなかなか倒れない(安定している)」と言い伝えられてきたことから、日本では「決して倒れない(不倒)」「右肩上がり」というポジティブな意味を持つようになりました。
そのため、以下のようなお祝い事には欠かせない一本となっています。
特に喜ばれるお祝いシーン
- 開店・開業祝い:「商売が傾かない」という願いを込めて
- 就任・昇進祝い:「地位が揺るがない」というエールとして
- 陣中見舞い・必勝祈願:選挙や勝負事の「不倒の象徴」として
2. 王室への献上品という「語れるストーリー」
贈り物には「物語」が添えられていると、受け取った時の感動が深まるもの。
前述の通り、このウイスキーは1939年のイギリス国王来訪のために、600種類以上の試作を経て誕生した特別なブレンドです。
「1939年に、イギリス国王と王妃を歓迎するために作られた、まさに最高級の献上品なんだよ」というエピソードを添えるだけで、相手への深い敬意を伝えることができます。
この格調高い出自が、3,000円〜4,000円前後のギフトとしては破格の満足度を生んでいるんですね。
3. 所有欲を刺激する「高見え」パッケージ
クラウンローヤルの代名詞とも言えるのが、ボトルを包む「金刺繍の紫色のベルベット巾着袋」です。
この紫色は高貴な身分を象徴する色であり、箱を開けた瞬間に現れるベルベットの質感は、実勢価格以上の「高級感」を演出してくれます。
贈答における強みまとめ
- ボトルの造形美:
王冠をモチーフにしたカットガラスが、インテリアや鑑賞用として映える - 圧倒的な知名度:
目上の方や年配者には「昔からの高級酒」として安心感がある - 初心者への配慮:
ボトルが可愛らしく、味も甘くて飲みやすいため、性別を問わず喜ばれる
最近では、この紫の袋をゴルフのボール入れや小物入れとして再利用するのもファンの間では定番になっています。
自分ではなかなか買わないけれど、もらうと確実にテンションが上がる。
そんな「ちょうど良い贅沢感」こそが、クラウンローヤルがギフトとして高く評価され続ける最大の理由かなと思います。
工場閉鎖などの最新ニュースと市場供給の行方

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2026年現在、クラウンローヤルを取り巻く環境には、ファンとして見逃せない大きな動きがいくつもあります。
特にカナダ本国での供給体制の変化や、ブランドの革新的な展開については、今後の流通価格にも影響する可能性があるため、詳しくチェックしておきましょう。
私自身もニュースを追っていて、少しハラハラする場面もありました。
2026年2月:オンタリオ州ボトリング工場の閉鎖と政治的騒動
最も大きなニュースは、製造元のディアジオ社がオンタリオ州アマーストバーグにある瓶詰め(ボトリング)工場を2026年2月に閉鎖することを決定した点です。
これにより約200名の雇用が影響を受けることとなり、オンタリオ州のダグ・フォード首相が「雇用を守る計画が示されない場合、州営のLCBO(酒類管理委員会)からクラウンローヤルを含むすべてのディアジオ製品を撤去する(販売禁止にする)」と異例の警告を出す事態にまで発展しました。
2026年1月末時点では、政府とディアジオ社の間で和解に向けた協議が続いていますが、この「ボイコット騒動」の影響で、北米市場での供給が一時的に不安定になるリスクが指摘されています。
ただし、ウイスキーの蒸留自体はマニトバ州のギムリ蒸留所で継続されるため、味の品質が変わる心配はありません。
ボトリング機能がアメリカや他の州に移転される過程で、日本への並行輸入価格にどう波及するか、慎重に見守る必要があるかなと思います。
革新的な新作:2026年のアワードを席巻する銘柄たち
供給体制に不安がある一方で、ブランドとしての評価はかつてないほど高まっています。
2025年から2026年にかけて、これまでのカナディアンウイスキーの常識を覆すような新商品が次々と賞を獲得しているんです。
最新の注目トピック
- シングルモルト:
2026年のMen's Journal Spirits Awardsで「Best Canadian Single Malt」を受賞。
バニラとバナナの風味が特徴の、ブランド初の意欲作です - チョコレート:
2025年9月に限定発売され、2026年のCanadian Whisky Awardsで「Flavoured Whisky of the Year」に輝きました。
カクテル界でも大きな話題です - 超長期熟成:
「ロイヤルシリーズ」として、31年や32年熟成といった、カナディアンとしては驚異的なヴィンテージが続々とリリースされ、世界中のコレクターから熱視線を浴びています
今後の市場供給と賢い買い時
最新の市場動向をふまえると、クラウンローヤルの評価は「安価な常用酒」から「プレミアムな嗜好品」へと明確にシフトしています。
世界的な需要増と生産コストの上昇、そして前述の政治的リスクを考慮すると、「以前の価格(2,000円台など)に戻ることは当面難しい」というのが、多くの専門家や愛好家の一致した見解です。
「まだ手頃な価格で見つけた時が買い時」という言葉がある通り、供給ルートが不安定になる前に、お気に入りのボトルや新作を1本ストックしておくのが安心かも知れませんね。
正確な最新在庫や海外の動向については、ディアジオ社のプレスリリースなどもチェックしてみると、より確実な情報が得られるかなと思います。
自分好みのボトルを選ぶクラウンローヤルの評価まとめ

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ここまで様々な角度から検証してきましたが、クラウンローヤル 評価の最終的な結論としてお伝えしたいのは、このウイスキーが「初心者にはどこまでも優しく、愛好家には新たな発見を与えてくれる非常にバランスの取れた名作」であるということです。
2026年現在は供給体制のニュースで少し騒がしくなっていますが、その実力は世界的なアワードでも証明され続けています。
【目的別】失敗しないボトルの選び方ガイド
クラウンローヤルはラインナップが豊富なため、どれを買うべきか迷ってしまう方も多いはず。
リサーチ結果に基づき、今のあなたに最適な1本を私なりに分類してみました。
のい流・おすすめセレクション
- 初めてのカナディアンなら:
王道の「デラックス」。ハイボールでバニラの甘さを体感するのが一番の近道です - バーボンや強いお酒が好きなら:
「ブラック」か「ノーザン・ハーベスト ライ」。45%の度数とライ麦のパンチが満足させてくれます - 至福のデザートタイムに:
「XO」。
コニャック樽由来のフルーティーでリッチな甘みは、まさに大人へのご褒美です - 贈り物やコレクションなら:
最新の「12年」や、もし見つけられたら「XR」を。
不倒の縁起物としての価値も抜群です
「まずい」という評価を恐れる必要はありません
ネット上の「まずい」という声は、その多くが「高級感のある見た目」と「実際のウイスキーらしい刺激」のミスマッチから生まれているものでした。
もしストレートで飲んで「少し強いな」と感じても、それはこのお酒が持つライ麦の個性。
コーラやソーダで割ることで、その個性は最高のアクセントに変わります。
飲み方一つで評価が180度変わるのも、クラウンローヤルの面白さかなと思います。
2026年以降の入手性と向き合い方
2026年2月のオンタリオ工場閉鎖や、現地でのボイコット騒動といった不透明なニュースはありますが、今のところ日本国内でも並行輸入品を通じて楽しむことができます。
ただ、価格がじわじわと上昇傾向にあるのは事実です。
「いつか飲もう」と思っていたボトルがあるなら、在庫が安定している今のうちに一度手に取ってみるのが良いかもしれませんね。
王冠のボトルを開け、紫の袋から取り出す瞬間のワクワク感は、他のウイスキーではなかなか味わえません。
格式高い歴史を持ちながら、どんな飲み方にも寄り添ってくれる懐の深いこの「冠」を、ぜひあなたの家飲みラインナップに加えてみてください。
きっと、いつもの晩酌が少しだけ特別な時間になるはずですよ。
あなたの最高のウイスキー体験を、心から応援しています!
注意ポイント
運営者の「のい」より:
この記事の内容は2026年2月時点の一般的な市場データや評価に基づいています。
正確な販売状況や価格は各ショップや公式サイトにて改めてご確認ください。
また、お酒は20歳になってから。体調に合わせ、適量を守って楽しく嗜みましょう。
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【参考情報一覧】
- ディアジオ公式サイト: https://www.diageo.com - Diageo Global
- クラウンローヤル公式ブランドサイト: https://www.crownroyal.com - Crown Royal Official
- Whisky Advocate (ウイスキー専門誌): https://www.whiskyadvocate.com - Whisky Advocate
- canadianwhisky.org (カナディアンウイスキー研究): https://canadianwhisky.org - Davin de Kergommeaux
- Distiller.com (ウイスキー評価データベース): https://distiller.com - Distiller
- カナダ政府 食品医薬品規則: https://laws-lois.justice.gc.ca/eng/regulations/C.R.C.,_c._870/ - Government of Canada
- 国税庁 酒類表示基準: https://www.nta.go.jp/taxes/sake/ - National Tax Agency
- barrel365 クラウンローヤル解説: https://www.barrel365.com/crown_royal/ - barrel365
- my-best クラウンローヤル検証: https://my-best.com/products/97433 - my-best
- リンクサス ウイスキー価格・種類: https://linxas.shop/pedia/whisky_crown/ - リンクサス(LINXAS)
