そもそもサントリーオールドとはどのような歴史を持つウイスキーなのか、そしてなぜ一部で「ウイスキーじゃない」とまで言われる理由が存在するのか、多くの方がその背景に深い疑問を感じています。
この記事では、単なる噂で終わらせることなく、過去の不祥事とされた出来事の背景を当時の法律や市場の状況まで遡って掘り下げます。
そして、当時のボトルの中身は何だったのか、またしばしば話題に上がる添加物カラメルとの関係性についても、客観的な情報に基づいて詳しく解説していきます。
さらに、70年以上の時を経て、過去から現在までの味わいの変化を丁寧に追いながら、一部で聞かれる「まずい」という評価が本当なのかという率直な疑問にも真摯に向き合います。
その一方で、今なお多くのファンを魅了し続ける特徴的な甘いシェリー樽の香りや、その魅力を最大限に引き出す定番の飲み方である水割り、そして多くの人に人気のハイボールで楽しむ魅力とは何かについても、具体的なコツを交えてご紹介します。
この記事を最後まで読めば、サントリーオールドに関する長年の疑問が解消され、その歴史と現在の姿を深く理解できるはずです。
この記事でわかること
記事のポイント
- 過去の「混ぜ物」とされた噂の真相と歴史的背景
- 現在のサントリーオールドの正式な原材料と味わいの評価
- 昔のボトルと現在のボトルで味わいがどう違うのか
- サントリーオールドを最も美味しく楽しむための飲み方
サントリーオールド混ぜ物問題の歴史と真相

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サントリーオールド混ぜ物問題の歴史と真相
この章では、サントリーオールドにまつわる「混ぜ物」の噂について、その歴史的背景から徹底解説します。
当時の法律やウイスキーの定義、「ウイスキーじゃない」と言われる理由の真相を知りたい方はぜひ参考にしてください。
ポイント
- そもそもサントリーオールドとは?
- 「ウイスキーじゃない」と言われる理由
- 過去の不祥事とされた噂の背景
- 当時のボトルの中身は何だったのか?
- 添加物カラメルとの関係性
- 過去から現在までの味わいの変化
そもそもサントリーオールドとは?

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サントリーオールドは、日本のウイスキー史を語る上で欠かすことのできない、まさに象徴的な一本です。
1950年(昭和25年)、サントリーの前身である壽屋から世に送り出されました。
戦後の混乱がまだ残る時代に、「本格的な国産ウイスキー」として登場したことは、多くの人々にとって品質と豊かさへの希望の光となりました。
その黒く丸みを帯びた優雅なボトル形状から、いつしか「だるま」や「たぬき」といった愛称で広く親しまれるようになります。
発売当時は旧酒税法における「特級ウイスキー」に分類され、価格も非常に高価でした。
そのため、誰もが気軽に飲めるものではなく、人々の憧れの的だったのです。
戦後の復興期から高度経済成長期にかけて、家庭の飾り棚やバーのバックバーにこのボトルが鎮座していることは一種のステータスシンボルであり、少し贅沢な晩酌や大切な人への贈り物として特別な存在感を放っていました。
特に、年末のお歳暮の定番として、多くの家庭で感謝の気持ちを伝える役割を担ってきた歴史があります。
このウイスキーは、サントリーの創業者であり、日本のウイスキーの父と称される鳥井信治郎が、生涯の夢であった「日本人の繊細な味覚に合うウイスキー」を追求し、その集大成として完成させた最後の作品としても知られています。
彼のウイスキーづくりへの情熱と哲学が、この一滴一滴に深く込められているのです。
時代は移り、現在では比較的手に取りやすい価格帯で販売されています。
しかし、それは決して品質が下がったことを意味するわけではありません。
むしろ、その伝統に裏打ちされた確かな品質と、時代に合わせて洗練されてきた味わいが、長年のファンを離さない理由となっています。
加えて、その歴史的な価値とコストパフォーマンスの高さから、近年では新しいウイスキー愛好家にも「日本のウイスキーの原点を知る一本」として再評価され、支持され続けています。
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「ウイスキーじゃない」と言われる理由

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サントリーオールドが一部で「ウイスキーじゃない」と噂される背景には、一言では説明できない複雑な事情があります。
その答えは、過去と現在における日本の「ウイスキー」の定義が大きく異なる点、特に数十年にわたる日本の酒税法の歴史と、近年のウイスキー市場の劇的な変化が深く関係しています。
まず、現代の基準から見てみましょう。現在の「ジャパニーズウイスキー」の定義は、日本洋酒酒造組合(JSLMA)が世界的な人気の高まりを受けて品質とブランド価値を守るため、2021年に新たに定めた自主基準によって厳しく管理されています。
この基準では、原材料に麦芽を必ず使用することや、日本国内の木製樽で3年以上の貯蔵が必要であることなど、スコッチウイスキーの定義に近い厳格なルールが定められています。
現在のサントリーオールドは、もちろんこの基準を満たす本物のウイスキーです。
しかし、この厳格な自主基準が制定される以前、特に1989年(平成元年)に大規模な酒税法改正が行われるまでは、ウイスキーの法的な定義は驚くほど緩やかでした。
戦後の物資が乏しい時代から続くこの法律の下では、例えばウイスキー原酒(モルトウイスキーやグレーンウイスキー)の混和率が全体の10%以上あれば、残りの約90%に安価な醸造アルコールやスピリッツ、さらには甘味料や香料などを加えても「ウイスキー」として販売することが法的に認められていたのです。
これは、限られた原酒で安定的に商品を供給するための、当時の時代背景を反映した措置でした。
パラメータ | 旧酒税法 (1989年以前) | 2021年 JSLMA基準 (「ジャパニーズウイスキー」表示) |
---|---|---|
最低熟成期間 | 規定なし | 木製樽で3年以上 |
原材料 | 穀類(広義) | 麦芽(必須)、穀類、日本国内の水 |
製造場所 | 規定なし | 糖化・発酵・蒸留を日本国内で実施 |
添加物 | アルコール、スピリッツ、香味料、色素などが許容(原酒10%以上) | 色調整のためのカラメルのみ許容 |
このような歴史的背景から、当時の緩やかな法律の下で製造されていた過去のサントリーオールドが、現在の厳格な基準に照らし合わされることで、「現在の定義ではウイスキーとは言えない」、つまり「ウイスキーじゃない」と表現されることがあるのです。
これは、過去の製品が偽物だったというわけではなく、時代の異なる二つの物差しが存在することから生じる、一種の言葉のあやと言えるでしょう。
出典:日本洋酒酒造組合 ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準
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過去の不祥事とされた噂の背景

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「サントリーオールド 不祥事」という、非常に強い印象を与える言葉が一部で語られることがあります。
しかし、この背景を詳しく見ていくと、単一の企業不祥事というよりも、1980年代初頭のある象徴的な出来事と、その後の日本の酒類市場全体の劇的な変化が複雑に絡み合って生まれた、複合的な噂であることがわかります。
その発端とされるのが、1981年頃に起きた出来事です。
ある消費者団体が、当時のサントリーオールドの成分構成を分析し、ウイスキーの主原料であるモルト原酒やグレーンウイスキー以外のものが含まれていると指摘した、という情報があります。
これが後に「混ぜ物問題」として、ウイスキーファンの間で長く語り継がれることになりました。
多くの消費者が「純粋なウイスキー」と信じて愛飲していただけに、この指摘は少なからぬ驚きをもって受け止められたのです。
しかし、この指摘が直接的な引き金となって直ちに売上が落ち込んだと結論づけるのは早計です。
より大きな要因として、当時の市場環境の地殻変動を無視することはできません。
1980年代は、日本の飲酒文化が大きく変わった「焼酎ブーム」の時代でした。
すっきりとした味わいの甲類焼酎をベースにした「チューハイ」などが大流行し、若者を中心に多くの人々がウイスキーから離れていきました。
これはウイスキー業界全体にとって「冬の時代」の到来であり、サントリーオールドも例外ではなく、販売数が大きく減少する時期を経験します。
この「混ぜ物」の指摘と、市場全体の冷え込みによる「売上低迷」という二つの出来事が同じ時期に起こったため、いつしか両者が結びつけられ、「不祥事が原因で人気がなくなった」という単純化されたイメージが形成されていった可能性があります。
ここで最も重要な点は、前述の通り、当時の製法は旧酒税法の範囲内で認められていたものであり、法的な問題があったわけではないということです。
時代の価値観と法律の中で作られた製品が、後の評価や市場の変化によって「不祥事」という言葉で語られてしまった、というのがこの噂の背景にある複雑な事情と言えるでしょう。
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当時のボトルの中身は何だったのか?

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当時のサントリーオールドが具体的にどのような原材料で構成されていたのか、その正確なレシピについては、サントリーが公式に発表している記録は見当たりません。
飲料メーカーにとって製品のレシピは最重要の企業秘密であり、特に歴史的な製品の配合が詳細に公開されることは極めて稀です。
そのため、当時のボトルの中身を正確に断定することは困難であり、私たちは残された情報や時代の背景からその姿を推測することになります。
現在、手がかりとされているのが、前述の通り、1981年頃にある消費者団体によって指摘されたとされる内容です。
その情報によれば、当時のオールドにはウイスキーの根幹であるモルト原酒やグレーンウイスキーの他に、甘味果実酒やリキュール、そして色素としてのカラメルなどが混和されていた、とされています。
これらの添加物がどのような役割を果たしていたかを考えると、甘味果実酒やリキュールは、ウイスキーに豊かな甘みやまろやかさを与え、口当たりをスムーズにするために用いられたと推測されます。
これはあくまで当時指摘された内容であり、公式な情報ではないという点には、重ねて注意が必要です。
繰り返しになりますが、このような製法は当時の酒税法では認められていた正当なものでした。
この背景には、日本のウイスキー製造が歩んできた歴史が深く関わっています。
戦後の物資が不足していた時代から、限られた貴重なウイスキー原酒を有効に活用しつつ、多くの消費者が求める安定した品質と味わいを手頃な価格で供給する必要がありました。
もっと言えば、これは単なるコスト削減や増量のためだけではなく、当時の日本人の味覚に合わせた味わいを創り出すための「工夫」であったとも考えられます。
ウイスキーにまだ馴染みの薄かった人々にとって、より甘く、より飲みやすい味わいは歓迎されました。
こうした製法は、ウイスキー文化を日本に根付かせる過程で、重要な役割を果たした一つのアプローチだったと言えるでしょう。
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添加物カラメルとの関係性

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ウイスキーについて調べていくと、しばしば「カラメル」という添加物が話題に上がります。
サントリーオールドに関しても、このカラメルが使用されていることが、一部で「混ぜ物」ではないかという議論の根拠として挙げられることがあります。
「添加物」という言葉の響きから、何か不純なものが加えられているのではないかと感じる方もいるかもしれません。
しかし、まず理解しておくべきは、色調を調整する目的でのカラメル(E150a:プレーンカラメル)の添加は、現在の日本の酒税法、および日本洋酒酒造組合が定める厳格な自主基準においても正式に認められているということです。
これは日本独自の緩いルールというわけでは決してなく、「ウイスキーの王様」とも言えるスコッチウイスキーの非常に厳格な規則(スコッチウイスキー規則2009)においても同様に許可されている、世界的に標準的な手法なのです。
では、なぜカラメルを添加する必要があるのでしょうか。
その理由は、ウイスキーというお酒の製造工程にあります。
ウイスキーの色は、蒸溜された無色透明のニューポット(原酒)を木製の樽で長期間熟成させることで、樽の成分が溶け出して生まれます。
しかし、使用する樽の種類(シェリー樽かバーボン樽か、新樽か古樽かなど)や、個々の樽が持つ個体差、熟成期間、さらには貯蔵庫の環境によって、完成したウイスキーの色合いには必ずばらつきが生じます。
消費者がブランドを信頼し、商品を安心して手に取るためには、製品の外観、特に色が一貫していることが非常に大切です。
昨日買ったボトルと今日買ったボトルの色が明らかに違えば、品質に問題があるのではないかと不安にさせてしまうかもしれません。
カラメルは、こうした自然発生的な色のばらつきを補正し、ブランドとして定められた色調に常に一定に保つために、ごく微量だけ使用される着色料なのです。
味わいに影響を与えることはほとんどないとされており、あくまで視覚的な品質を安定させるための調整役と言えます。
したがって、サントリーオールドにカラメルが使用されていること自体は、ウイスキーの品質を損なうものでも、現在の厳格な基準から逸脱するものでもありません。
むしろ、世界中の多くの蒸溜所で行われている、安定した品質を消費者に届けるための標準的な工程の一つであると理解するのが正確でしょう。
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過去から現在までの味わいの変化

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サントリーオールドの味わいは、1950年の誕生から今日に至る70年以上の長い歴史の中で、一度も立ち止まることなく、時代と共に変化と進化を遂げてきました。
もし1970年代に流通していたボトルと、現在私たちが手に取れるボトルを飲み比べることができたなら、その香味の明確な違いに驚くことでしょう。
この変化は単なる偶然ではなく、日本の食文化や人々の嗜好の移り変わりに寄り添い、ブレンダーたちが常に最高の味を追求してきた軌跡そのものなのです。
昔の味わいの特徴
発売当初や日本のウイスキー市場が成熟期を迎えた1970年代頃のオールドは、現在よりも明らかにスモーキーな香りが際立ち、口に含むとしっかりとした厚みを感じる、骨太で飲みごたえのある味わいであったと言われています。
当時の日本のウイスキー愛好家の多くは、お手本とされたスコッチウイスキーのような、どっしりとしたピート香と複雑な味わいを好む傾向にありました。
その嗜好に応えるように、当時のオールドは山崎蒸溜所のモルト原酒が持つ力強さを活かし、落ち着いたスモーキーさと、長く続く豊かな余韻を感じさせるブレンドでした。
現在の味わいの特徴
一方、現在のサントリーオールドは、より幅広い層の人々にウイスキーの魅力を届けるため、非常にまろやかでスムースな口当たりへと変化しています。
この現代的な味わいの核となっているのが、ブレンドのキーモルトとして使用されている山崎蒸溜所のシェリー樽原酒です。
この原酒に由来する、レーズンやドライフルーツを思わせる華やかで熟成感のある甘い香りが、グラスに注いだ瞬間から豊かに立ち上ります。
かつての特徴であったスモーキーさは穏やかに抑えられ、口に含むとシェリー樽由来の甘みが優しく広がります。
それを支えるように、なめらかなグレーンウイスキーが全体を調和させ、非常にバランスの取れた穏やかな味わいを実現しています。
ただ甘いだけでなく、幾重にも重なる複雑さと心地よい樽の余韻も感じられ、ストレートやロックはもちろん、水割りやハイボールといった飲み方にも見事に応える懐の深さを持っています。
このように、サントリーオールドはその時代に生きる人々のニーズや嗜好の変化を敏感に捉え、香味を柔軟に進化させてきたウイスキーであると言えます。
これは、ブランドが伝統に安住するのではなく、常に最高の品質を追求し続けるサントリーのブレンダーたちの哲学の表れでもあるのです。
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現在のサントリーオールドと混ぜ物を楽しむ飲み方

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この章では、現在のサントリーオールドの本当の評価と、その魅力を最大限に引き出す飲み方を解説します。
美味しいと言われる理由や、家庭でできる水割り・ハイボールの黄金比を知りたい方はぜひお読みください。
ポイント
- 「まずい」という評価は本当か?
- 特徴的な甘いシェリー樽の香り
- 定番の飲み方である水割り
- ハイボールで楽しむ魅力とは
- 総括:サントリーオールド混ぜ物の噂の結論
「まずい」という評価は本当か?

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サントリーオールドの味わいをインターネットなどで調べると、「まずい」という厳しい評価が一部で見られますが、この言葉を額面通りに受け取る前に、なぜそうした声が上がるのかを深く理解することが大切です。
ウイスキーの評価は、飲む人の好みや経験、さらにはその日の飲み方によって大きく左右される、非常に主観的なものであると考えられます。
まず、「まずい」あるいは「期待外れだった」と感じる方の意見を詳しく見ていきましょう。
その理由として最も多く挙げられるのが、「甘みが強すぎる」「個性が弱く、飲みごたえがない」「昔の味と比べて物足りない」といったものです。
特に、スコットランドのアイラ島で作られるような、煙や薬品を思わせる力強いスモーキーさを求める方や、一つの樽の個性をじっくりと味わう複雑なシングルモルトを好む方にとっては、現代のサントリーオールドの穏やかでバランスの取れた味わいが、少し単調で刺激に欠けると感じられるかもしれません。
また、長年のファンにとっては、かつての骨太な味わいの記憶が強く、それと比較してしまうことで物足りなさを感じるという側面もあります。
一方で、「美味しい」と感じ、定番の一本として愛飲している方が非常に多くいるのも事実です。
こちらの意見で共通しているのは、「価格に対して品質が非常に高い」という圧倒的なコストパフォーマンスの良さです。
2025年8月現在、2,000円前後で手に入るウイスキーとしては、その口当たりの滑らかさや味わいのまとまりは傑出していると言えます。
そして、特徴である「シェリー樽由来の心地よい甘み」は、多くの人に安らぎを与えてくれます。
特にウイスキーを飲み慣れていない方にとっては、アルコールのツンとした刺激が少なく、優しい甘みを素直に感じられるため、ウイスキーの世界への素晴らしい入門編としても最適な一本です。
結局のところ、味わいの評価は個人の物差しによって決まりますが、現在のサントリーオールドは、挑戦的で個性的な味わいを目指すのではなく、より多くの人に受け入れられ、様々なシーンで楽しめるように計算し尽くされた、バランスの取れたウイスキーであることは間違いないでしょう。
誰が飲んでも破綻のない味わいは、その裏返しとして「個性が弱い」と評されることもありますが、それこそが長年スタンダードとして愛され続ける理由なのかもしれません。
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特徴的な甘いシェリー樽の香り

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現在のサントリーオールドの味わいを語る上で、何よりも欠かすことのできない要素が、そのグラスから立ち上る特徴的で華やかな甘い香りです。
この香りの源となっているのが、ブレンドの味わいの骨格を決める「キーモルト」として贅沢に使用されている、サントリー山崎蒸溜所のシェリー樽原酒に他なりません。
山崎蒸溜所は日本のウイスキーの聖地とも呼ばれ、その原酒が使われていることは、オールドが持つ品質の高さを物語っています。
シェリー樽でじっくりと熟成されたウイスキー原酒は、シェリー酒(酒精強化ワイン)が染み込んだ樽材から、非常に豊かで複雑な香味成分を吸収します。
これにより、レーズンやドライフルーツを凝縮したような、濃密で甘い香りをまとうことになるのです。
現在のサントリーオールドをグラスに注ぐと、この華やかなアロマがまず感じられ、そこからさらに黒糖やメープルシロップのような甘いニュアンス、そしてほのかなチョコレートやカカオのビターな香りも見つけることができます。
口に含むと、その香りの印象がそのまま、とろりとしたまろやかな甘みとなって穏やかに広がります。
このリッチなシェリー樽由来の甘みが、ブレンド全体を見事にまとめ上げています。
個性豊かな複数の原酒を組み合わせるブレンデッドウイスキーにおいて、この甘みが全体を優しく包み込むことで、角の取れたスムースで飲みやすいという高い評価に繋がっているのです。
この特徴的な香りを最も深く楽しむためには、やはりロックやストレートといった飲み方がおすすめです。
余計なものを加えず、ウイスキーそのものの香りと向き合うことで、幾重にも重なった甘い香りの層を、時間をかけてじっくりと感じ取ることができるはずです。
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定番の飲み方である水割り

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サントリーオールドが持つ本来の魅力を、最も深く、そして穏やかに引き出してくれる定番の飲み方が水割りです。
単にウイスキーを水で割るというシンプルなスタイルですが、これは日本の繊細な食文化と深く結びついてきた歴史があります。
ウイスキー本来の味わいを尊重しつつも、アルコールの刺激を和らげ、食事の味わいを邪魔しない「食中酒」として、水割りは日本で独自の進化を遂げてきました。
サントリーオールドを水割りにすると、その真価がさらに発揮されます。
もともと持っているシェリー樽由来のまろやかさが一層際立ち、まるで溶かした黒糖や蜂蜜のような優しい甘みが、ゆっくりと時間をかけて口の中に広がっていくのが感じられます。
アルコールの角が取れることで、今まで隠れていたレーズンやバニラのような華やかな香りがふわりと開き、より一層豊かに感じられるようになります。
味わいの輪郭は保ちつつ、より優しく、より親しみやすい表情を見せてくれるのです。
ご自宅で最高の水割りを作るためには、いくつかの簡単なコツがあります。
まず、グラスに見合うだけの氷をたっぷりと、隙間なく入れてください。
氷が少ないとすぐに溶けてしまい、水っぽい味わいになってしまいます。
次に、ウイスキーを先に注ぎ、マドラーで10回以上かき混ぜてウイスキーとグラスをしっかりと冷やすことが重要です。
このひと手間で、氷の溶け方が格段に遅くなります。
その後、良質な冷えたミネラルウォーター(できれば硬度の低い軟水がおすすめです)を、氷に直接当てないようにグラスの縁からそっと注ぎ入れます。
最後に、氷を持ち上げるようにマドラーで縦に一度だけ、ゆっくりと混ぜれば完成です。
この丁寧な手順が、味わいが薄まりすぎない理想的な水割りを生み出します。
おすすめの比率はウイスキー1に対して水が2から2.5程度ですが、その日の気分や食事に合わせて、自分だけの「黄金比」を見つけるのも水割りの大きな楽しみ方の一つです。
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ハイボールで楽しむ魅力とは

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近年、日本の飲酒シーンでウイスキーの楽しみ方としてすっかり定着したハイボールも、サントリーオールドが持つ魅力を最大限に引き出してくれる、相性抜群の飲み方です。
居酒屋の定番メニューとして人気に火が付いたハイボールは、ウイスキーをより気軽に、そして爽やかに楽しむスタイルとして、新しい世代のファンを多く獲得しました。
サントリーオールドをハイボールにすると、水割りとは全く異なる表情を見せてくれます。
炭酸の気泡がはじけるのと同時に、キーモルトであるシェリー樽原酒由来の華やかで甘い香りを爽やかに運び上げてくれるのです。
味わいも、水割りのような穏やかさとは対照的に、軽快ですっきりとした飲み口に変化します。
ただ爽やかなだけでなく、オールドが持つしっかりとした甘みが味わいの土台にあるため、飲みごたえも十分です。
この甘みと炭酸のキレが、例えば唐揚げや餃子、トンカツといった揚げ物や味の濃い料理の油分をさっぱりと洗い流し、口の中をリフレッシュさせてくれるため、食事との相性も非常に良好です。
美味しいハイボールを作るための最大の鍵は、「いかに炭酸を逃さないか」という点に集約されます。
まず、水割りと同様にグラスとウイスキーを事前に冷蔵庫などでしっかりと冷やしておくことが極めて重要です。
温度が高いと炭酸がすぐに気化してしまうため、このひと手間を惜しまないでください。
氷をグラスいっぱいに詰めたらウイスキーを注ぎ、次に強炭酸のソーダを、氷に当てずグラスの縁に沿わせるように、できるだけ静かに注ぎ入れます。
おすすめの比率はウイスキー1に対してソーダが3から4程度です。
そして、混ぜる際もマドラーを縦に一度、そっと通す程度に留め、かき混ぜすぎないようにします。
お好みでレモンピールを少し加える場合は、皮を軽くひねって香りの油分をグラスの上に飛ばしてから入れると、酸味ではなく爽やかな柑橘の香りだけが加わり、オールドの甘みをさらに引き立ててくれるでしょう。
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総括:サントリーオールド混ぜ物の噂の結論
記事のポイント まとめです
- サントリーオールドは1950年に発売された日本のウイスキーの代表的銘柄
- 「だるま」の愛称で長年親しまれてきた歴史を持つ
- 「混ぜ物」や「ウイスキーじゃない」という噂は過去の日本の酒税法が背景にある
- 1989年の法改正以前はウイスキーの定義が現在より緩やかだった
- 当時の基準では原酒以外のアルコールや香味料の添加が認められていた
- 1981年頃に消費者団体から成分に関する指摘があったとされる情報がある
- ただし当時の製法は法的に問題があったわけではない
- 現在のサントリーオールドの原材料はモルトとグレーンのみである
- 現在の製品は日本洋酒酒造組合の厳格な基準を満たすウイスキー
- 着色料としてのカラメル使用は現在の基準でも認められている
- 味わいは時代と共に変化し現在はまろやかで甘い香味となっている
- 「まずい」という評価は個人の好みによるものが大きい
- 山崎シェリー樽原酒由来の甘みが現在の味わいの核となっている
- 水割りにするとまろやかさが際立ちハイボールでは爽快感が楽しめる
- 過去の噂を理解した上で現在の品質を味わうことが大切
【参考情報一覧】
- サントリー公式サイト: https://www.suntory.co.jp/whisky/old/
- 日本洋酒酒造組合: https://www.yoshu.or.jp/
- e-Gov法令検索(酒税法): https://laws.e-gov.go.jp/result
- Wikipedia サントリーオールド: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89
- Barrel365: https://www.barrel365.com/suntory_old/
- Peaty: https://peaty.club/blog/1238
- SPRING NOTE: https://spring-note.com/suntory-old-whisky/
- デマはこうして生まれる...: https://kezawa.hatenablog.com/entry/2023/07/24/202805