カナディアン ウイスキー ハイボールの味と缶を評価 | Guide of Whisky
カナディアン ウイスキー ハイボールの味と缶を評価

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ウイスキー

カナディアン ウイスキー ハイボールの味と缶を評価

 

こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。

 

「カナディアン ウイスキー ハイボール」って、最近よく耳にしますよね。

コンビニ、特にセブンイレブンに行くと、「ハーウッド ハイ ボール」や「カナディアンクラブハイボール」の缶が新商品として目立つところに並んでいたりして。

ウイスキー好きとしては、この新しい流れがすごく気になっている人も多いかなと思います。

「また新しいハイボール缶か」と思いつつも、「カナディアン」って何が違うんだろう?と、つい手に取ってしまいますよね。

 

でも、いざ飲もうと思ったり、買おうか迷ったりするとき、色々な疑問が浮かびませんか?

「そもそもカナディアンハイボールとは何?」、「スコッチウイスキーのハイボールと具体的に何が違うの?」とか、「カナディアンウイスキー自体の味って、どんな特徴があるんだろう?」とか。

私自身も、最初は「軽いのかな?」くらいのイメージしかありませんでした。

 

さらにネットで見ると、「カナディアンクラブハイボールはまずい」なんていう、ちょっとネガティブな評価も目に入ったりして...。

もしかしたら、実際に飲んでみたけど「味が薄い」とか「物足りない」と感じた人もいるかもしれません。

そうすると、ますます「本当のところはどうなの?」と迷ってしまいますよね。

 

この記事では、そんなカナディアン ウイスキー ハイボールの「?」に答えるため、その味の基本的な特徴から、スコッチとの比較、そして話題の缶製品(ハーウッドやC.C.)の実際の評価、さらにはボトルで楽しむためのおすすめの美味しい作り方まで、私が気になって調べたことをまとめてみました。

このウイスキーの本当の魅力を知って、あなたに合うかどうか、その判断材料になれば嬉しいです。

 

記事のポイント

  • カナディアンハイボールの基本的な味と特徴
  • スコッチハイボールとの具体的な違い
  • 人気の缶ハイボール(C.C.やハーウッド)の評価
  • 自宅でできる美味しい作り方

 

注意ポイント

【はじめに】安全にお酒を楽しむための大切なお願い

この記事ではアルコール飲料について触れていますが、お酒は20歳になってからです。

未成年者の飲酒は法律で固く禁止されています。

また、飲酒運転は絶対にしないでください。

妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがありますので、お控えください。

アルコールの摂取は、さまざまな健康リスクを伴う可能性があります 。

厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」 などを参考に、ご自身の健康を第一に考えて楽しんでくださいね。

 

Table of Contents

カナディアン ウイスキー ハイボールの味と特徴

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まず、カナディアン ウイスキー ハイボールの基本的な「味」や「特徴」について、スコッチとの違いにも触れながら見ていきましょう。

 

カナディアンハイボールとは?

カナディアンハイボールとは?


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カナディアンハイボールとは、その名の通り「カナディアン・ウイスキー」をソーダで割ったハイボールのことです。

シンプルですよね。

 

 

ですが、スコッチやバーボンのハイボールと一線を画す、はっきりとした個性を持っています。

その最大の特徴は、多くの人が感じる「ライト(軽やか)」で「スムース(なめらか)」な味わい

ウイスキー特有のクセが少なく、スルスルと飲めてしまうクリーンな口当たりが、カナディアンハイボールのアイデンティティかなと思います。

 

この「飲みやすさ」は偶然生まれたものではなくて、カナダのウイスキーの「法律」と「製造方法」によって、いわば“設計”された味わいなんです。

 

「自由度の高さ」が味を生む、カナダの法律

まず、カナダのウイスキー法は、他の国と比べてすごく「柔軟」なのが面白いところです 。

 

もちろん、「カナダ国内で製造・蒸留・熟成すること」 や、「700リットル以下の木製樽で3年以上熟成すること」 といった基本的なルールはしっかり決まっています。

 

でも、例えばアメリカン・バーボンが「原料の51%以上はトウモロコシ」 で「内側を焦がした“新樽”を必ず使う」 と決められているのに対し、カナダは「穀物」としか規定されておらず、樽も「木製樽」であればOK(新樽でも古樽でもいい)なんです。

 

この「柔軟さ」こそが、カナディアンウイスキーの味の秘密に繋がっています。

 

「ベース」と「風味」を別々に造る、特有の製法

カナディアンウイスキーの多くは、2種類の異なるウイスキーを別々に造って、最後にブレンドしています 。

 

1. ベースウイスキー (Base Whisky)

主にトウモロコシを原料にします 。

 

連続式蒸留器でアルコール度数を高く(90%以上とか)して蒸留することで、雑味やクセを極限まで取り除いた、非常にクリーンなスピリッツを造ります 。

 

これを、バーボンの熟成に使った「古樽(Used Barrel)」などで熟成させるため、樽からの風味も穏やかにつきます 。

 

これが、ウイスキー全体の「軽さ」「スムースさ」の土台になります 。

 

2. フレーバリングウイスキー (Flavoring Whisky)

主にライ麦(Rye)を使いますが、小麦や大麦も使われます 。

 

ベースとは逆に、原料の風味を残すために「低い」アルコール度数で蒸留します 。

 

これを「新樽」など、風味が強く出る樽で熟成させ、ライ麦のスパイシーさや樽の香りを凝縮させた「風味の原液」のようなウイスキーを造ります 。

 

カナディアンウイスキーのブレンダーは、このクリーンな「ベース」というキャンバスに、この「フレーバリング」という絵の具で、どれくらい風味を描き加えるか、という芸術的な仕事をしているんですね。

これが「カナディアンクラブ」や「クラウンローヤル」の味の違いを生んでいます。

 

なぜこの「軽さ」が生まれた? 禁酒法と「C.C.」

この「ライト&スムース」なスタイルが世界的に広まった背景には、1920年代のアメリカの「禁酒法」 が大きく関係しています。

 

当時、アメリカ国内では「密造酒(粗悪品)」が横行していました 。

そんな中、国境を接するカナダは「天国」でした。

カナダは「アメリカの酒庫」と呼ばれ、デトロイト川を挟んだ対岸(カナダ・ウィンザー)などから、大量のウイスキーが密輸されたんです 。

 

その密輸品の中で、アル・カポネ をはじめとするギャングたちがこぞって運んだのが、「カナディアンクラブ(C.C.)」でした 。

 

カナディアンクラブ 40度 700ml

 

当時のアメリカ人が飲んでいた粗悪な密造酒と違って、C.C.はカナダ政府の法律(3年熟成など)に裏打ちされた、信じられないほど「スムース」で「高品質」なウイスキーでした 。

 

この歴史的な出来事を通じて、アメリカの人々の舌は「カナディアンウイスキーの軽やかでスムースな味わい」を「美味しいウイスキーの基準」として覚えた、と言われています 。

 

つまり、私たちが今ハイボールで楽しんでいる「飲みやすさ」は、100年前の禁酒法時代に「本物の味」として渇望された、歴史的な味わいそのものなんですね。

 

カナディアンウイスキーの味と評価

カナディアンウイスキーの味と評価


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では、カナディアンウイスキーそのものの「味」と「評価」について、もう少し深く掘り下げてみますね。

 

「カナディアンハイボールとは?」のセクションでも触れた通り、一般的な評価はやっぱり「クセがなくて飲みやすい」「ライトでスムース」というのが中心です 。

これは、トウモロコシ主体のクリーンな「ベースウイスキー」 が大半を占めているから。

ほのかな甘みと、引っかかりのないクリーンな口当たりが最大の特徴と言えます。

 

でも、「クセがない」=「個性がなくてつまらない」かというと、それは早計かもしれません。

カナディアンウイスキーの味の評価には、2つの大きな「知っておくと面白い(そしてちょっと紛らわしい)ポイント」があるんです。

 

① 最大の誤解?:「ライ・ウイスキー」という名前の混乱

カナディアンウイスキーを調べると、「カナディアン・ライ・ウイスキー (Canadian Rye Whisky)」という言葉がよく出てきます 。

 

「あ、ライ麦がメインなんだな。スパイシーなのかな?」と思ってしまいますが、これが一番の落とし穴かもしれません。

というのも、アメリカの「ライ・ウイスキー」は法律で「原料の51%以上ライ麦を使うこと」と厳格に決まっています 。

 

ところが、カナダの法律では「カナディアン・ウイスキー」と「カナディアン・ライ・ウイスキー」は法的に同じものとして扱われるんです

極端な話、原料の9割がトウモロコシでも「ライ・ウイスキー」と名乗れてしまう 。

 

これは、昔風味付けにライ麦を使っていたことの「歴史的な名残」 だそうで、味わいを表す言葉というより、伝統的な「呼び名」なんですね。

 

【購入時のヒント】2種類の「ライ」を見分けよう

じゃあどうすればいいの?というと、カナディアンを選ぶ時は、その「ライ」が「呼び名」なのか「原料」なのかを見極めるのがおすすめです。

 

 

 

ポイント

  1.  レガシー・ライ(呼び名)
    「カナディアンクラブ 1858」 や「クラウンローヤル デラックス」 など、伝統的な銘柄。これがまさに「ライト&スムース」な、コーン主体の味わいです。
  2.  トゥルー・ライ(原料)
    「アルバータ・プレミアム」(100%ライ麦) や、「カナディアンクラブ 100%ライ」 、「クラウンローヤル ライ」(90%ライ麦) など。
    これらは、本当にライ麦を多く使っているので、アメリカン・ライのようにスパイシーで力強い味わいです。

 

「カナディアン=軽い」と思って「トゥルー・ライ」のボトルを買うと、「味が全然違う!」と驚くことになるので、この違いは知っておくと便利ですよ。

 

② 賛否両論の「9.09%ルール」という名の奥の手

カナディアンウイスキーの「味」を語る上で、絶対に外せないのが、通称「9.09%ルール」(1/11ルールとも呼ばれます)です 。

 

これは、カナダの法律で「ウイスキーの総量のうち、最大9.09%まで、“別の”スピリッツやワインを加えて風味付けしても良い」という、ちょっと驚きのルールなんです 。

 

ただし、何でもOKというわけではなく、加えられるのは「木樽で2年以上熟成させたスピリッツ(例えば、バーボン、ラム、ブランデーなど)やワイン(シェリーなど)」に限られます 。

 

このルール、ウイスキー純粋主義の人たちからは「それはもうウイスキーじゃない」「ズルいじゃないか」と批判的に見られることもあります 。

 

でも、私はこれを「ブレンダーの“奥の手”」であり、カナダのウイスキー造りの「イノベーション」 だなと感じています。

ハイラム・ウォーカー蒸留所のマスターブレンダーであるドン・リバーモア氏も、このルールを「ブレンダーが風味を調整するための楽しいツールだ」という趣旨の発言をしています 。

 

「9.09%ルール」の具体的な実例

この「奥の手」は、実際にいくつかの製品で使われています。

 

ポイント

  • アルバータ・プレミアム・ダークホース
    ベースのウイスキーに、約8%の「オールド・グランダッド・バーボン」と、少量の「シェリー」を加えて、風味に厚みと甘さを加えています 。
  • J.P.ワイザーズ ユニオン52
    なんと「52年熟成のスコッチ」をブレンドに使った、という驚きのボトルもあります 。

 

これが、カナディアン ウイスキー ハイボールの「味」にどう繋がるか?

 

つまり、ベースはあくまでクリーンで「ライト」。

でも、ハイボール(カクテル)にした時に「もう一味、果実感が欲しいな」と思ったら、ブレンダーは合法的に「シェリー」を足して風味をブーストできるわけです 。

 

この「味の柔軟性」こそが、カナディアンウイスキーが「カクテルベースとして使いやすい」 と評価される、最大の理由なんですね。

 

スコッチウイスキーのハイボールと比較

スコッチウイスキーのハイボールと比較


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カナディアンハイボールの立ち位置を考えるとき、やっぱり「スコッチウイスキーのハイボール」と比べるのが一番分かりやすいかなと思います。

 

もし一言でその違いを言うなら、まさに「個性の立ち方」ですね。私が思う、それぞれのハイボールのイメージをまとめてみます。

 

スコッチハイボール:「ウイスキーが主役」のハイボール

スコッチウイスキー、特に日本のハイボールで人気のものには、スモーキーな「ピート(泥炭)」の香りや、麦芽(モルト)由来のしっかりとした「甘さ」や「コク」を持つものが多いですよね。

 

これをハイボールにすると、その「ピート香」や「モルティな風味」が炭酸の泡と弾け合って、ガツンと前に出てきます。

ソーダはあくまで、その強い個性を「解放する」ための脇役。味わいの主役は、最初から最後までウイスキーそのもの、という感じです。

 

これはこれで、「ウイスキーを飲んでる!」という満足感がすごく高いです。

ただ、個性が強い分、繊細な和食などと合わせると、ウイスキーの香りが料理に勝ってしまうこともありますよね。

 

カナディアンハイボール:「調和と引き立て」のハイボール

一方のカナディアンハイボールは、まったく逆のアプローチです。

主役は「ウイスキー」ではなく、「ハイボールという飲み物全体」、あるいは「食事」そのものかもしれません。

 

前の見出しで解説したように、カナディアンウイスキーは、クリーンな「ベースウイスキー」が主体 。

そのため、ハイボールにしてもウイスキーが「俺が!俺が!」と前に出てこないんです。

 

むしろ、炭酸の爽快感を邪魔せず、その清涼感をブーストしてくれる感じ。

そして、ウイスキーが持つ「ほのかな甘み」や「フレーバリングウイスキー由来のスパイシーさ」 が、食事の味わいをそっと引き立てるんです。

 

最強の「食中酒」としての側面

これが「カナディアンハイボールは食中酒に最適」 と言われる理由ですね。

スモーキーなスコッチが「料理に香りを“足す”」ハイボールだとしたら、カナディアンは「料理の脂を“洗い流し”、次のひと口を美味しくする」ハイボール。

 

唐揚げやピザ、餃子など、味がしっかりした料理との相性は抜群だと思います。

ウイスキーの風味が料理の邪魔をせず、完璧な「調和」を生み出してくれます。

 

【まとめ】ロックバンドの例え、再び

「ロックバンドのボーカルとベース」という例えを使いましたが、まさにそんな感じです。

スコッチハイボール(個性的)カナディアンハイボール(調和的)
味わいピート香や麦芽のコクが主張するクリーンな味わいで、炭酸の爽快感を引き立てる
バンドの役割ボーカル(主役)。その人の声が聴きたいベース&ドラム(土台)。曲全体のノリを良くする
おすすめシーンウイスキーの味を単体で楽しみたい時食事と一緒に、スッキリと楽しみたい時

 

どっちが優れている、という話ではなく、「どう飲みたいか」で選ぶのが正解ですね。

この違いが分かると、ウイスキー選びがもっと楽しくなるかなと思います。

 

カナディアンクラブハイボールの味

カナディアンクラブハイボールの味


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カナディアン ウイスキー ハイボールと聞いて、ほとんどの人が真っ先に思い浮かべるのが、この「カナディアンクラブ(C.C.)」じゃないかなと思います 。

1858年から続く 、まさにカナディアン・ウイスキーの「顔」であり、多くの人がここからウイスキーの旅を始める「基準点」のような存在ですよね。

 

その味わいを一言でいうと、まさに「ザ・カナディアン」。サントリーの公式サイトでも「すっきりとした味わい、ほのかな甘い香り」 と表現されている通り、とにかくクリーンで雑味がないのが特徴です。

 

でも、私がC.C.を評価しているのは、「ただ軽い」だけじゃないところ。

水っぽさや物足りなさがなく、ハイボールにしても「ほのかな甘い後味」が芯としてしっかり残るんです 。

 

 

この絶妙なバランス、どこから来るんだろう?と思って調べてみたら、面白い話がありました。

C.C.も他のカナディアンと同様にコーンが主体なんですが、一説によると、標準的なカナディアンウイスキーの中では「最もライ麦(フレーバリングウイスキー)の比率が高い」そうなんです 。

 

この、スムースな口当たりの中に隠されたライ麦由来のスパイシーさや甘みが、C.C.の「飲みやすいけど薄くない」という、あの独特の“芯”を作っているのかもしれませんね。

 

【豆知識】「C.C.で!」という“合い言葉”

C.C.がどれだけ別格だったかは、禁酒法時代 のエピソードが物語っています。

 

C.C.は当時、アメリカで「最も多く密輸されたウイスキー」だったそうです 。

当然、その人気にあやかって、粗悪な「偽物」もたくさん出回りました 。

 

そこで、本物のC.C.を守るために、「バーで“C.C.”と指名してくれれば、本物を出しますよ」というキャンペーンが行われたとか 。

「C.C.で!」という注文は、本物の高品質なウイスキーを求める“合い言葉”だったんですね。

歴史のロマンを感じます...!

 

セブンイレブンで買える「C.C.缶」の評価

このC.C.の味わいは、セブンイレブンで買えるサントリーの「カナディアンクラブ ハイボール」缶でもしっかり楽しめます 。

 

この缶のすごいところは、その「潔さ」。

パッケージの裏を見ると、原材料が「ウイスキー、ソーダ」のみなんです 。

 

つまり、甘味料や酸味料、香料などで「ハイボール風」に味付けしたお酒ではなく、純粋にボトルから作ったハイボールの味を再現しよう、という本格志向なんですね。

 

アルコール度数は8% と、一般的なハイボール缶(7%)より少し高め。

この度数と、C.C.本来の「ほのかな甘み」が、余計なものが入っていないソーダのキリッとした炭酸と合わさって、非常にスッキリ、かつ飲みごたえのある味わいになっています 。

 

「C.C.ってどんな味?」を知るには、この缶は最適だと思います。

特に、唐揚げやフライドポテトみたいな、味の濃いものと合わせた時の「スッキリ感」は格別ですよ。

 

ハーウッド ハイ ボールの味

ハーウッド ハイ ボールの味


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「カナディアンクラブ(C.C.)」がカナディアンハイボールの「王道」だとしたら、セブンイレブン限定で売られている「ハーウッド ハイボール」は、その対抗馬となる「個性派」かもしれません 。

 

もちろん、これもカナディアンウイスキーなので、基本となる「スムース」で「飲みやすい」という骨格はC.C.と共通しています。

では何が違うのか?

 

C.C.の味が「キリッとしたクリーンな甘み」 だとすれば、ハーウッドの味は「華やかで穏やかな香り」に全振りしている感じがします。

 

 

公式の情報によると、このウイスキーは厳選された「トウモロコシ、ライ麦、モルト」を原料に使い、オーク樽で3年以上熟成 。

カナダの最低熟成基準 をクリアしていますね。

その風味は「バニラ、キャラメル、ナッツ、ハチミツ」 といった要素がバランスされている、とあります。

 

ですが、私がいろいろなレビュー を見ていて「おっ」と思った、このハーウッドの最大の特徴は、それらの甘い香りに加えて、はっきりと感じられる「フローラル(花の香り)」でした。

 

ウイスキーに「花の香り」って、ちょっと珍しいですよね。

C.C.が食事の脂をキリッと流す「動」のハイボールなら、ハーウッドは香りをゆっくり楽しむ「静」のハイボール、という印象です。

味わいも、C.C.(アルコール8%) よりドライな飲み口で、ほのかな甘みとスパイシーさ が後からついてきます。

 

【驚きの発見】ハーウッドの香りを最大限に引き出す「飲み方」

このハーウッドの「フローラルな香り」 ですが、実はすごく繊細みたいなんです。

 

私が見つけたあるレビュー では、この缶を3通りの飲み方で比較していました。

 

ポイント

  • 「氷なし(常温)」や「氷あり」でグラスに注ぐと…香りは「穏やか」で、 floral な感じは「かすか」 。
  • ところが、冷蔵庫でよく冷やした「缶から直接」飲むと…「アロマの広がりがとんでもない」「フローラルなブーケがいきなり広がる」と評されていました 。

 

これ、すごく面白い現象ですよね!

 

おそらく、この華やかな香りの成分は揮発しやすく、氷を入れたグラスに注ぐときの衝撃や、グラスの広い口から、繊細な香りが逃げてしまうのかもしれません。

 

もしハーウッドの真価を試したいなら、グラスに移さず、キンキンに冷やして缶のまま香りを「閉じ込めた」状態で飲むのが、一番美味しい楽しみ方かもしれませんね。

これは試してみる価値、大いにありです!

 

カナディアン ウイスキー ハイボール、缶の評価

カナディアン ウイスキー ハイボール、缶の評価


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ボトルで買うのもいいですが、やっぱり気になるのは手軽な「缶」ですよね。

ここでは、セブンイレブンで買える缶の評価や、「まずい」という噂の真相、美味しい作り方を見ていきます。

 

「まずい」という評価の真相は?

「まずい」という評価の真相は?


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「カナディアンクラブハイボール まずい」...。

これは、ウイスキーについて調べるのが好きな私にとっても、ちょっとドキッとする関連キーワードですよね。

「まずい」って、かなり強い言葉です。

 

私も気になって、なぜそういった評価が出てくるのか、いろいろな意見を見てみました。

 

その結論から言うと、これはウイスキーの「品質」が悪いという話ではなく、「ウイスキーのスタイル」が、飲む人の「期待」と“すれ違っている”のが最大の理由かな、と思います。

 

つまり、「まずい」というよりは「好みに合わない」が、より正確な表現かもしれません。

その「すれ違い」が起こる主な理由は、3つあると私は分析しています。

 

理由①:「軽さ」が「物足りなさ(水っぽさ)」に感じるから

これが一番多い理由だと思います。

 

前の見出しでも触れたように、カナディアンウイスキーの最大の魅力は「ライト&スムース」 です。

クセをなくし、飲みやすさを追求したスタイルなんですね。

 

でも、もし飲む人が、スモーキーなスコッチウイスキーの「ピート香」のパンチや、バーボンウイスキーの「樽の香り」のガツンとした甘さ を“ウイスキーらしさ”として期待していたら...。

 

カナディアンウイスキーを飲んだ時、「あれ? 香りがしない」「コクがない」と感じてしまうんです。

この「物足りなさ」が、イコール「水っぽくて、まずい」という評価に直結してしまうんですね。

これは、ウイスキーに求める「個性」のミスマッチなんです。

 

理由②:C.C.缶が「本格派」すぎて、アルコールが強く感じるから

これは特にセブンイレブンで買える「カナディアンクラブハイボール」の缶 に言えることかもしれません。

 

あの缶のすごい所は、原材料が「ウイスキー、ソーダ」だけ という点です。

日本の多くの缶チューハイや一部のハイボール缶と違って、甘味料や酸味料、香料などで味を“ごまかして”いない、すごく本格的な仕様です。

 

ですが、その「本格的」な仕様が、逆に「まずい」と感じさせる原因になることも...。

 

C.C.缶はアルコール8% と、一般的なハイボール缶(7%)より少し高めです。

味がクリーンで甘味料も入っていない分、8%のアルコールの刺激が、舌にダイレクトに「ピリッ」と来てしまう。

甘いお酒に慣れていると、この刺激を「アルコール臭い」「キツい」と感じて、「まずい」という感想につながってしまう可能性があります。

 

理由③:ハーウッドの「フローラルな香り」が「ウイスキーっぽくない」から

もう一方の「ハーウッド ハイ ボール」 にも、すれ違いのポイントがあります。

 

前の見出しで触れたように、ハーウッドの最大の特徴は「フローラル(花の香り)」 です。

でも、多くの人が「ウイスキーの香り」としてイメージするのは、「樽のウッディな香り」や「麦芽の甘い香り」、あるいは「スモーキーな香り」ですよね。

 

そこに「花の香り」がすると、脳が「あれ、これウイスキー?」と混乱してしまう。

この「馴染みのない香り」を、「人工的な香料みたい」とか「香りが変」とネガティブに受け取ってしまうケースもあると思います。

なので、「まずい」という評価は、そのウイスキーの絶対的な品質ではなく、「期待していた味(パンチ、甘さ、スモーキーさ)と、実際の味(スムースさ、ドライさ、華やかさ)が違った」という時に出てくる感想なんだと、私は思います。

 

もしあなたが「スッキリしていて食事に合うハイボール」を探しているなら、カナディアンウイスキーはきっと最高のパートナーになってくれるはずですよ。

 

セブンイレブンの新商品と値段

セブンイレブンの新商品と値段


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カナディアンハイボールが気になり始めた一番のキッカケ、やっぱりセブンイレブンの「新商品」として棚に並んでいるのが大きいですよね。

 

2025年現在、セブンイレブンでこの「カナディアンウイスキーハイボール」のブームを牽引しているのは、個性の違うこの2種類かなと思います。

 

① 本格・辛口派:「カナディアンクラブ ハイボール」(サントリー)

こちらは「C.C.」の愛称で知られる、王道のカナディアンクラブを使ったハイボール缶です 。

 

 

最大の特徴は、パッケージにも書かれている通り、原材料が「ウイスキー、ソーダ」のみという潔さ 。

甘味料や香料、酸味料などで味を調整していない、すごく本格的な仕様です。

 

アルコール度数は8%と少し高め

C.C.本来の「ほのかな甘い後味」 はありつつも、全体としてはキリッとシャープな飲み口。甘くないハイボールが好きな人や、食事と合わせたい人には、まさにピッタリだと思います。

 

② 華やか・香り派:「カナディアンウイスキーハイボール ハーウッド」

もう一つが、セブンイレブン限定で展開されている「ハーウッド」です 。

 

 

こちらもカナディアンウイスキー(トウモロコシ、ライ麦、モルト使用) なので、スムースな口当たりは共通しています。

が、C.C.とは個性がはっきり違います。

 

ハーウッドの特徴は、バニラやキャラメルのような甘い香りに加え、はっきりとした「フローラル(花の香り)」 があること。

アルコール度数は7%(※商品による場合があります)で、C.C.と比べると香りが華やかで、穏やかな印象を受けます。

 

食事と合わせるより、香りそのものをリラックスして楽しみたい人に向いているかなと思います。

 

2種類の缶の比較と、気になる値段は?

改めて、2つの缶の個性を比較してみます。

 

項目カナディアンクラブ ハイボールハーウッド ハイボール
アルコール度数8%7%(※目安)
味の方向性原材料「ウイスキー・ソーダ」のみ
本格的でキリッとドライ
バニラやキャラメル、ナッツの風味
「フローラル」な香りが特徴
こんな人におすすめ甘くないハイボールが好き
食事(特に脂っこいもの)と合わせたい
ウイスキーの香りを楽しみたい
リラックスタイムに飲みたい

 

そして、気になる「値段」についてです。

 

私が見かけた情報だと、「ハーウッド ハイボール」は350ml缶が206円(税込)、500ml缶が283円(税込)という価格例がありました。

「カナディアンクラブ ハイボール」も、大体同じくらいの価格帯で販売されていることが多いかなと思います。

 

注意ポイント

【価格についての注意】

ここに記載した値段は、あくまで私が見かけた時点での「一例」です。

お酒の価格は、販売する地域、店舗、キャンペーンの有無によって、かなり変動します。

必ず購入するお店の店頭価格を、ご自身で確認してくださいね。

あくまで「200円〜300円くらいが目安なんだな」という参考程度に思っていただけると助かります。

 

おすすめの美味しい作り方

おすすめの美味しい作り方


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缶ハイボールの手軽さは最高ですが、「やっぱりボトルから自分で作りたい!」という時もありますよね。

ウイスキーのボトル(例えばカナディアンクラブ 1858 )を買えば、自分好みの濃さやアレンジが楽しめます。

 

せっかくなら、お店で飲むような美味しいハイボールを作りたいもの。ここでは、プロが実践しているテクニック や、サントリーが推奨する「C.C.ハイボール」の公式な作り方 を参考に、カナディアンウイスキーの繊細な味わいを最大限に引き出すレシピをまとめてみました。

 

最大のポイントは、たった2つ。「徹底的に冷やすこと」「炭酸ガスを絶対に逃がさないこと」です。

 

プロが実践する5つのステップ

 

 

1. グラスをキンキンに冷やす

まず、グラスに氷をぎっしり詰めます 。

そしてマドラーでぐるぐる混ぜて、グラス自体を冷やします。

グラスが冷えたら、氷が溶けて出た水は必ず捨ててください。

グラスが温かいと、その熱で氷がすぐに溶けて、一杯目が薄まってしまいます 。

 

2. 【最重要】ウイスキーを先に冷やす

ここが、家飲みハイボールとお店の味を分ける、一番大事なポイントかもしれません。

氷の入ったグラスにウイスキー(30ml目安)を注いだら、ソーダを入れる前に、マドラーでしっかりかき混ぜてウイスキー自体を冷やします

C.C.の公式サイトでも「しっかりかきまぜます」 と強調されています。

常温のウイスキーに冷たい炭酸を注ぐと、温度差で炭酸が気化してしまう(=泡が抜ける)んです。

これを防ぐための、大事なひと手間ですね。

 

3. 氷を「追い氷」する

ウイスキーをステア(かき混ぜ)したことで、氷が少し溶けてカサが減っているはずです。

ここに、再度グラスいっぱいになるまで「追い氷」をします 。

氷はケチらず、ぎっしり満たすのが美味しく作るコツです 。

 

4. ソーダを“縁から”静かに注ぐ

炭酸が抜けないよう、炭酸水は「氷に当てない」ように、グラスの「縁」に沿わせて、そーっと静かに注ぎ入れます

氷のゴツゴツした表面に炭酸水を当てると、その衝撃で一気に炭酸が抜けてしまいます。

 

5. 混ぜない!(タテに1回だけ)

炭酸を注いだら、ぐるぐる混ぜるのは絶対にNGです!

炭酸が全部逃げてしまいます 。

ウイスキーは炭酸水より比重が重いので、マドラーをグラスの底までそっと差し込み、氷を「持ち上げる」ようなイメージで、「タテに1回」だけ 、静かに混ぜて(上げて下ろすだけで)完成です。

これで自然に混ざり合います。

 

ウイスキーと炭酸水の黄金比は?

比率も悩みどころですよね。これは好みによりますが、2つの基準があります。

 

【C.C.公式推奨】ウイスキー 1:ソーダ 3

カナディアンクラブの公式サイトが推奨する比率です。

ウイスキーの「ほのかな甘み」 や香りを、しっかり感じたい人向けの「濃いめ」の比率ですね。

 

【一般的】ウイスキー 1:ソーダ 4

一般的なハイボールのレシピでよく推奨される比率です。

カナディアンウイスキーの「ライト&スムース」な特徴を活かして、ゴクゴク飲める爽快感を重視するなら、こちらがおすすめです。

 

最初は「1:4」 で試してみて、ちょっと物足りないなと感じたら「1:3」 に近づけていくのが、自分好みの味を見つける近道かなと思います。

 

脇役が主役?炭酸水の選び方

ウイスキーにこだわるなら、炭酸水にもこだわりたいですよね。

 

炭酸水には「強度(GV)」や「硬度(軟水/硬水)」 がありますが、カナディアンウイスキーの繊細な風味を活かすなら、「軟水の、炭酸が強すぎないもの」が相性が良い、と言われることがあります(強炭酸は繊細な香りを飛ばしてしまうことがあるため )。

 

【プロの視点】値段より「ガス圧」が大事!

「高いウイスキーには高い炭酸水がいいの?」と思うかもですが、日本バーテンダー協会(NBA)の研究会 で、面白い報告があったそうです。

それは、「地元岡山のスーパーのオリジナルブランド炭酸水も、ガスの抜けが良くなかった(=ガス持ちが良かった)」 という発見。

つまり、ハイボールの品質は、炭酸水の「値段」や「ブランド」よりも、「炭酸ガスの強さ(ガス圧)と、その持続性」 の方がよっぽど大事、ということですね。

これは私たち消費者にとって、すごく嬉しい情報です!

 

ちょっと一工夫:アレンジ

カナディアンウイスキーはクセがない ので、アレンジのベースとしても優秀です。

 

ポイント

  • C.C.ハイボールに「レモンピール(レモンの皮)」を浮かべて、柑橘の香りをプラスする 。
  • 「ミント」などのハーブを添えて、爽快感をさらにアップさせる 。

 

なども、簡単にできておすすめです。

 

注意ポイント

ご自身の飲酒量を管理しましょう

美味しい作り方を知ると、つい飲みすぎてしまうかもですが、ご自身の健康が第一です。

厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」 では、健康リスクを判断する基準として「純アルコール量」の計算が推奨されています。

計算式は 「摂取量(ml) × (アルコール度数/100) × 0.8」 です。

例えば、アルコール度数40%のウイスキーを30ml使ってハイボールを1杯作ると…

30(ml) × 0.40 × 0.8 = 9.6g の純アルコール量になります。

ガイドライン では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量として「1日あたり男性40g以上、女性20g以上」 が示されています。

この「9.6g」という数値は、他のアルコール飲料(例えばビール500ml缶で約20g )と比べても、純アルコール量を把握しやすい、非常に「管理しやすい」飲み方だと言えますね。

ご自身の体調や体質に合わせて、適量を楽しんでください。

 

缶ハイボールの総合評価

缶ハイボールの総合評価


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さて、ここまでセブンイレブンで手に入る2種類の主要な缶ハイボール、「カナディアンクラブ(C.C.)」と「ハーウッド」について、それぞれの味の特徴や評価を見てきました。

 

どちらも同じ「カナディアン ウイスキー ハイボール」という名前を冠していますが、飲み比べてみると、その目指している「体験」がまったく違うのが、すごく面白いところです。

 

ここで、私の独断と偏見も入ってしまいますが、この2つの缶を「じゃあ、結局どっちを選べばいいの?」という視点で、飲むシーンやおすすめしたい人を、私なりに「総合評価」としてまとめてみます。

 

▼本格・王道派:「カナディアンクラブ ハイボール」の総合評価

C.C.缶の魅力は、ひと言でいうと「ブレない本格感」かなと思います。

 

前の見出しでも触れたように、原材料が「ウイスキー、ソーダ」だけ というのは、ウイスキーそのものの味で勝負している証拠です。

アルコール8% という少し高めの度数と、甘味料ゼロ のキリッとしたドライな飲み口は、「ウイスキーのハイボール」をちゃんと飲みたい人の期待に、正面から応えてくれます。

 

これは「王道」にして、カナディアンハイボールの「基準点」となる一本だと思います。

 

【おすすめしたい人・シーン】
  • 唐揚げやピザ、餃子など、脂の多い「食事」と合わせる時(最強の食中酒です)
  • 甘いカクテルやチューハイが苦手で、ドライな味わいが好きな人
  • 「C.C.」というウイスキー本来の味を、手軽に楽しみたいウイスキーファン

 

▼新感覚・香り派:「ハーウッド ハイ ボール」の総合評価

一方のハーウッドは、C.C.とは対照的に、「新しいハイボール体験」を提供してくれる缶だな、と感じます。

 

C.C.が「ウイスキーの味」をストレートに表現しているのに対し、ハーウッドはカナディアンウイスキーの「スムースな土台」 を活かして、「フローラル(花)な香り」 という新しい魅力を“プラス”している感じ。

 

前の見出しで触れたように、缶から直接飲む と、その華やかな香りがフワッと広がるのが最大の特徴です。

これはもう、食事と合わせるというより、香りそのものを楽しむための飲み物かなと。

 

【おすすめしたい人・シーン】
  • お風呂上がりや寝る前、音楽を聴きながら「一人でリラックス」したい時
  • 強いウイスキー感は苦手だけど、華やかでスッキリしたお酒が飲みたい人
  • 「缶から直接」 という、新しい飲み体験に興味がある人

 

まとめ:あなたの好みはどっち?

どちらも「ライト&スムース」というカナディアンウイスキーのDNA は共通していますが、

  • ウイスキーの“味”をストレートに楽しむ、本格派の「C.C.」
  • ウイスキーをベースに“香り”を楽しむ、新感覚の「ハーウッド」

という感じで、立ち位置がはっきり分かれています。

 

「今日は食事と合わせたいからC.C.にしよう」「今日はゆっくり香りを楽しみたいからハーウッドにしよう」というように、その日の気分や「何を大事にしたいか」で選ぶと、カナディアンハイボールの魅力をより深く楽しめるかなと思います!

 

カナディアン ウイスキーのハイボール総まとめ

カナディアン ウイスキーのハイボール総まとめ


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「カナディアン ウイスキー ハイボール」について、私も今回いろいろ調べてみて、本当に奥が深くてすごく勉強になりました。

 

正直、調べる前は「カナディアンクラブは軽い」とか「セブンイレブンのハーウッドが新しい」といった断片的なイメージが先行して、どこか「ライトで薄いウイスキー」という大雑把な括りで見ちゃっていたかもしれません。

 

でも、それが大きな誤解だったことが分かりました。あの「ライト&スムース」 は、決して「薄い」のではなく、「スムースであるため」の、ものすごく計算された“設計”だったんですね。

 

この記事で見てきたように、それは…

 

ポイント

  • 禁酒法時代 に「本物の高品質な味」としてアメリカの舌を虜にした、という「歴史」。
  • クリーンな「ベースウイスキー」と、風味豊かな「フレーバリングウイスキー」 を別々に造る、という「技術」。
  • そして、シェリー やバーボン さえもブレンドに加える「9.09%ルール」 という、ブレンダーの「奥の手」。

 

…といった、深い理由と工夫に裏打ちされた味わいだったんです。

 

カナディアンウイスキーは、もしかしたら「ハイボールにされること」を最初から想定して造られている、最も“計算された”ウイスキーなのかもしれない、とさえ思いました。

 

だからこそ、C.C. のように食事に完璧に寄り添うクリーンな味わいから、クラウンローヤル のようなリッチでスパイシーな味わい、ハーウッド のような華やかな香りのものまで、こんなに多彩な選択肢が生まれるんですね。

 

ウイスキー初心者さんの「最初の一杯」としても、クセがなくて最高です。

そして、ウイスキーを飲み慣れた人の「最強の食中酒」としても、これ以上ない選択肢だと思います。本当に、懐が深いハイボールです。

 

この記事が、あなたの「カナディアン ウイスキー ハイボール」選びの、なにかの参考になったら、私もすごく嬉しいです。

 

ボトルから美味しい作り方 を追求するのも、手軽な缶 で飲み比べるのも、きっと楽しいですよ。

 

もちろん、お酒はご自身の体調や、法律 をしっかり守って、健康に十分気をつけて楽しんでくださいね。

 

ご自身の「純アルコール量」 を意識するのも、長く楽しむための大切なコツだと思います。

以上、ウイスキーガイドの「のい」でした!

 

【参考情報一覧】

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