こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。
「アイリッシュ ウイスキー クリーム」というキーワードで検索して、このページにたどり着いたということは、きっと色々な情報が一度に目に入ってきて、「一体どれが正解なの?」と少し混乱されているのではないでしょうか。
「ウイスキー」と名前がついているけれど、「クリーム」とも書いてあるし...。
これはもしかして、ウイスキーの特定の銘柄や種類の名前なのかな?
それとも、アイリッシュウイスキーを使った甘いリキュールか何かなのかな?と疑問に思いますよね。
もしリキュールだとしたら、一体どんな味で、アルコール度数はどれくらい強いんだろう、なんてことも気になります。
ウイスキーに興味を持って調べていると、やっぱり美味しい飲み方や、おすすめのカクテルレシピなんかも知りたくなります。
でも、さらに不思議なのが、調べていくと「紅茶」や「茶葉」といった、まったく別ジャンルの言葉が一緒に出てくることなんです。
特にドイツの有名な紅茶ブランド「ロンネフェルト」の「アイリッシュモルト」という人気商品が頻繁にヒットしませんか?
ここで、「え、お酒の話じゃなかったの?紅茶なの?」と、疑問は深まるばかりです。
もし紅茶だとしたら、それはそれでどんな香りや味わいなのか気になりますし、お酒の「アイリッシュ ウイスキー クリーム」とは全くの別物なのか、それとも何か関係があるのか...。
そして、その人気の紅茶はどこで買えるのか、例えば「ルピシア」 や「成城石井」 のような身近な店舗 で手に入るのかも、知りたいポイントですよね。
この記事では、その「アイリッシュ ウイスキー クリーム」という言葉が指し示す複数の正体を、一つずつ丁寧に解き明かしていきます。
多くの人が探しているであろう「リキュール」としての楽しみ方はもちろん、謎の「紅茶」の秘密まで、この記事を読み終わる頃には「なるほど、そういうことだったのか!」とスッキリ解決していただけるかなと思います!
記事のポイント
- 「アイリッシュ ウイスキー クリーム」が指す2つの正体
- 定番リキュール「ベイリーズ」の美味しい飲み方と注意点
- 人気の紅茶「アイリッシュモルト」の風味と特徴
- ロンネフェルト紅茶が買える店舗や通販情報
アイリッシュ ウイスキー クリームの基本(リキュール編)

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まず、このキーワードで検索したときに、最も多くの人が探しているであろう、甘くて美味しい「リキュール」について見ていきましょう!
これはウイスキーそのものではなく、ウイスキーをベースにしたお酒のジャンルですね。
結局、どんな味?

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まず結論から言うと、「アイリッシュ ウイスキー クリーム」というのは、特定のウイスキーの銘柄ではなく、「クリームリキュール」というお酒のカテゴリ(種類)を指すことがほとんどです。
その中で最も有名で、世界中で愛されているのが「ベイリーズ (Baileys)」というブランドですね 。
1974年にアイルランドで、ウイスキーにクリームを入れて飲む古い習慣をヒントに開発された、世界初のクリームリキュールだと言われています 。
ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム 17度 700ml
その味は、ひと言でいうと「飲む、とろけるデザート」です 。
主な原材料は、その名の通りアイルランド産の新鮮なクリームとアイリッシュウイスキー、そして砂糖やスピリッツです 。
そこに、あの独特の甘い風味を加えるため、チョコレート、カカオ、バニラといった香りがブレンドされています。
人によっては、隠し味にコーヒーやココナッツのような風味を感じることもあるみたいです。
「アイリッシュクリーム」は法律で守られたお酒
実は「アイリッシュクリーム」は、シャンパンやスコッチのように、EUや英国の法律で厳しく定義された「地理的表示(GI)」という保護を受けているんです 。
そのルールはとても厳格で、例えば…
- アイルランド島(北アイルランド含む)で製造されなければならない 。
- 乳脂肪分が最低でも10%必要 。
- 使うクリームは「新鮮なアイルランド産クリーム」でなければならず、長期保存用のUHT(超高温殺菌)処理や冷凍されたクリームは使用禁止 。
- 必ず本物の「アイリッシュウイスキー」を最低1%は含まなければならない 。
この「新鮮なクリームしか使えない」というルールこそが、あのリッチで滑らかな味わいの秘密なんですね。
味わいの特徴は、なんといってもその「口当たり」と「質感」かなと思います。
技術的なお話になっちゃいますが、このリキュールはクリーム(脂肪)とウイスキー(水分)が分離しないように「乳化(エマルジョン)」という技術で作られています 。
このおかげで、舌触りが非常に滑らかで、ベルベットのような「クリーミーな質感 」が生まれるんです。
ベースとなっているウイスキーの「角」はすっかり丸くなっていて 、アルコールの刺激はほとんど感じません。
その代わりに、アイリッシュウイスキーが本来持っている(ピート香のない)穀物由来の豊かなコク だけが、クリームの甘さと一体化しています。
「ベイリーズ」の味と香りのまとめ
- 香り: チョコレート、バニラ、カカオが混ざった甘く芳醇な香り。
- 味わい: 非常に甘口。新鮮なクリームの濃厚なコクと、ウイスキーのまろやかなコクが主体。
- 質感: とろりとした、ベルベットのような滑らかな口当たり。
気になるアルコール度数は

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はい、これが一番大事なポイントかもしれませんね。前の見出しで「飲むデザート」と紹介したように、ベイリーズはチョコレートやバニラのような風味 が前面に出ているので、ついつい忘れがちですが、もちろん立派なお酒です。
代表的な「ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム」のアルコール度数は17度 です。
これは、一般的なワイン(約12〜15度)よりも少し高く、日本酒(約15度)とほぼ同じくらいですね。
もちろん、ビールの平均(約5度)と比べると3倍以上、ストレートのウイスキー(約40度)よりは低い、といった立ち位置です。
ちなみに豆知識ですが、前の見出しで紹介した「アイリッシュクリーム」の法的な定義(地理的表示)では、アルコール度数は最低でも15% v/v以上でなければならない、というルールがあります 。
なので、ベイリーズの17度というのは、まさにこの基準を満たした標準的な度数と言えそうです。
カロリーも知っておこう (ベイリーズ公式情報)
アルコール度数とあわせて気になるのがカロリーですよね。
甘くてクリームがたっぷりなので、やはり「デザート級」です。
ベイリーズの公式サイトによると、100mlあたりの栄養成分は以下のようになっています 。
- エネルギー: 314 kcal
- 脂質: 13.6 g
- 炭水化物: 21.7 g (うち糖類 18 g)
100mlで300kcal超えというのは、なかなかの数値です(笑)。
一般的なショートケーキ1切れ分に近いくらいかもしれません。
飲みすぎだけでなく、カロリー面でも「ちょっと贅沢なご褒美」として楽しむのが良さそうですね。
注意ポイント
飲酒に関する大切な注意点
アルコール度数が17度あり、飲み口が甘くジュースのように感じられるため、意図せず飲みすぎてしまう可能性があります。
アルコールの摂取は、急性アルコール中毒や、長期的には肝臓の病気、循環器疾患、がんなど、さまざまな健康上の問題を引き起こすリスクを高めることが知られています 。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を「1日平均の純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上」としています 。
ベイリーズ(17度)を例にすると、ロックグラス1杯(約60ml)で純アルコールは約8〜9g程度になります。
とても美味しいのでついおかわりしたくなりますが、ご自身の体質や体調を考慮し、くれぐれも節度ある適度な飲酒を心がけてくださいね。
もちろん、20歳未満の方の飲酒や、妊娠中・授乳中の方の飲酒は法律で禁止・推奨されていません。
正確な健康情報については、専門の医療機関にご相談ください。
おすすめの美味しい飲み方

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ベイリーズを手に入れたら、そのまろやかな風味をどう楽しむか、ワクワクしますよね。
アルコール度数は17度あるので 、ストレートでグイッといくには少し濃厚すぎるかもしれません。
ここでは、私が「これは美味しい!」と思った、ベイリーズのポテンシャルを最大限に引き出すシンプルなおすすめの飲み方を紹介しますね。
まずは定番!オン・ザ・ロック
ベイリーズの公式でも推奨されている、最もクラシックなスタイルが「オン・ザ・ロック」です 。
大きめのロックグラスに氷を入れ、ベイリーズを注ぐだけ。とってもシンプルです。
最初は濃厚な甘さとカカオやバニラの香りをガツンと感じますが、氷がゆっくりと溶けていくにつれて、アルコールの角が取れ、甘さがほどよくまろやかに変化していきます。
その味わいのグラデーションをゆっくり楽しむのが、この飲み方の醍醐味かなと思います。
究極のまろやかさ。ベイリーズ・ミルク
「オン・ザ・ロックでもまだ濃いかも」という方に、ぜひ試してほしいのが「ミルク割り(ベイリーズ・ミルク)」です 。
ベイリーズ自体が新鮮なクリームをたっぷり使っているので 、牛乳との相性は言うまでもありません。
リキュールのクリーム感と牛乳のコクが合わさって、「大人のための贅沢なデザートミルク」といった味わいになります。
とってもクリーミーで飲みやすいので、ついつい飲み過ぎてしまうのが玉にキズですね(笑)。
「のい」おすすめの比率(目安)
私は、ベイリーズ「1」に対して、冷たい牛乳を「2」くらいで割るのが好きです。
これでも十分甘いですが、もっとお酒感を抑えたい方は「1:3」でも美味しいですよ。
お好みの濃さを見つけてみてください。
いつものコーヒーを格上げ!ベイリーズ・コーヒー
これも定番中の定番ですね。
いつものホットコーヒーやアイスコーヒーに、ミルクと砂糖の「代わり」にベイリーズをティースプーン数杯、お好みの量で加えるだけです 。
コーヒーの苦味とベイリーズの濃厚な甘さ、そしてウイスキーの芳醇な香りが絶妙にマッチします。
一気に贅沢な「大人のフレーバーラテ」に早変わりしますよ。
在宅ワーク中の一息にも…はダメですね、アルコール入りなので休日のお楽しみにしましょう!
豆知識:「アイリッシュ・コーヒー」との違い
この「ベイリーズ・コーヒー」は、伝統的なカクテル「アイリッシュ・コーヒー」とは別物です。
伝統的な「アイリッシュ・コーヒー」は、本物のアイリッシュウイスキーとコーヒーを合わせ、その上にホイップした生クリームを浮かべたカクテルです 。
ベイリーズ(リキュール)は使いません 。
ベイリーズ・コーヒーは、その本格的なカクテルの味わいを「もっと手軽に、甘く」楽しめるようにした、簡単なアレンジ版、という感じですね。
かけるだけ!贅沢アフォガート風
これはもう「飲み方」というより「食べ方」ですが、私が一番好きな楽しみ方かもしれません(笑)。
バニラアイスクリームに、ベイリーズをそのままかけるだけ 。
これだけで、本当に驚くほどリッチな大人のデザートが完成します。
ベイリーズの公式レシピでも、エスプレッソと一緒にアイスにかける「ベイリーズ・アフォガート」が紹介されています 。
アイスがベイリーズのアルコール感を和らげ、ウイスキーとバニラの香りが最高にマッチしますよ。
寒い夜に。ホット・ベイリーズ
コーヒーで割るのに似ていますが、シンプルに「ホットミルク」で割るのも、寒い季節にはたまりません 。
マグカップにベイリーズを注ぎ、温めた牛乳を加えるだけ。
体がポカポカと温まる、寝る前の一杯にもぴったりな飲み方です。
(もちろん、飲み過ぎには注意して楽しんでくださいね!)
定番カクテルレシピ3選

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オン・ザ・ロックやミルク割りも最高ですが、せっかくなら「カクテル」と呼べるものにも挑戦してみたいですよね。
「カクテル」と聞くとシェイカーが必要だったり、手順が難しそう…と思うかもしれませんが、ベイリーズがもともと完成された美味しさを持っているので、実は簡単な組み合わせでも本格的なバーの味に近づけるんです。
ここでは、ベイリーズを使ったカクテルの中でも特に有名で、おうちでも試しやすい定番のレシピを3つ、紹介しますね!
1. B-52 (ビーフィフティーツー)
これは、味もさることながら、見た目のインパクトが抜群のショットカクテルです。
アメリカの爆撃機「B-52」が名前の由来だとか。
最大の特徴は、3種類のリキュールが混ざらずに、くっきりとした3つの層を作る「プースカフェスタイル」 と呼ばれるものです。
パーティなどでこれが出てくると、一気に場が盛り上がりますよね。
B-52の材料(目安は 1:1:1)
- コーヒーリキュール (カルーアなど): 15ml (1/2オンス)
- ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム: 15ml (1/2オンス)
- オレンジリキュール (グランマルニエなど): 15ml (1/2オンス)
作り方には少しコツがいりますが、これが楽しいんです。
- ショットグラスを用意し、まず一番重いコーヒーリキュールを静かに注ぎます。
- 次に、バー・スプーン(なければ普通のティースプーンでもOK)の背をグラスの内側に当て、そのスプーンを伝わせるようにベイリーズをゆっくりと注ぎます。
- 最後に、同じようにして一番軽いオレンジリキュールをベイリーズの上に重ねます。
リキュールの比重(重さ)の違いを利用した、科学の実験みたいでワクワクしますよ。
飲むときは、層を混ぜずにそのまま一気に味わうのが一般的です。
コーヒー、クリーム、オレンジの風味が口の中で順番に広がる面白い体験ができます。
2. マッドスライド (Mudslide)
「Mudslide」とは「泥流」という意味 なんですが、名前とは裏腹に、非常に甘美な「飲むデザートシェイク」の代表格です 。
ベイリーズの公式サイトでも「デザートと飲み物を一度に楽しむ!」と紹介されています 。
ベイリーズとコーヒーリキュールという鉄板の組み合わせに、ウォッカを加えることで、甘さの中にキリッとしたアルコールの輪郭が生まれます。
マッドスライドの材料(例)
- ウォッカ: 20ml〜30ml
- コーヒーリキュール (カルーア): 15ml〜20ml
- ベイリーズ: 15ml〜20ml
作り方は、上記の材料を氷と一緒にシェイカーに入れ、よくシェイクしてカクテルグラスに注ぐだけです 。
アレンジ:フローズン・マッドスライド
さらにデザート感をアップさせたいなら、ブレンダー(ミキサー)を使う「フローズン」スタイルがおすすめです。
上記の材料にバニラアイスクリーム(3スクープ程度)と砕いた氷を加え、滑らかになるまでミキサーにかけるだけ 。
まさに「大人のためのブージー・ミルクシェイク」 の完成です!
3. ベイリーズ・ホットチョコレート
前の見出しで「コーヒー割り」を紹介しましたが、こちらは冬の定番、ホットチョコレート(ココア)と合わせる、心も体も温まるカクテルです 。
シェイカーも特別な技術も不要。
必要なのは、美味しいホットチョコレートとベイリーズだけです。
ベイリーズ公式レシピ(目安)
- ベイリーズ オリジナル: 50ml
- ホットチョコレートパウダー: 小さじ1杯
- ミルク: 100ml
- お好みのトッピング(ホイップクリーム、マシュマロ、チョコソースなど)
作り方はとっても簡単。
- まず、パウダーとミルクでいつものホットチョコレートを作ります。
- お気に入りのマグカップに注ぎ、そこにベイリーズを加えます。
- ホイップクリームやマシュマロ、チョコレートスプリンクルなどを「これでもか!」とトッピングすれば完成です 。
ベイリーズ自体が持つカカオやバニラの風味が、ホットチョコレートのコクと合わさって、驚くほどリッチな味わいになります。
寒い夜に映画でも見ながら、ゆっくりと楽しみたいカクテルですね。
自家製は可能?手作りレシピ

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「あの甘くて美味しいリキュール、もしかして家で作れるの?」と思った方、いいところに気が付きました。実は、ご家庭でもベイリーズに似た「アイリッシュクリーム風」ドリンクは作れちゃうんです。
もちろん、市販品は高圧の専用機械でクリームとアルコールを完璧に乳化(均一に混ぜ合わせる)させているので 、まったく同じ滑らかさにはなりませんが、材料さえ揃えれば「あ、この味!」と嬉しくなるような、濃厚でクリーミーな一杯が楽しめますよ。
いろいろなレシピがありますが、海外のレシピサイトなどでよく紹介されている基本的な材料はこんな感じです。
自家製アイリッシュクリーム風ドリンクの材料(例)
- アイリッシュウイスキー: 約380ml (1 2/3カップ)
- コンデンスミルク(加糖練乳): 1缶 (約400g)
- 生クリーム(乳脂肪分が高いもの): 約240ml (1カップ)
- チョコレートシロップ: 大さじ1〜2杯
- インスタントコーヒーの粉末: 小さじ1〜2杯
- バニラエッセンス: 小さじ1杯
- (お好みで)アーモンドエッセンス: 小さじ1/2杯
作り方は驚くほど簡単。
上記の材料をすべてブレンダー(ミキサー)に入れて、滑らかになるまで混ぜるだけ 。
目安は30秒ほどでしょうか。
ただし、ひとつだけコツがあります。
それは「混ぜすぎない」こと!
生クリームが入っているので、ミキサーを長時間かけすぎるとホイップ状に泡立ってしまい、トロリとした液体になりません 。
全体が滑らかに混ざったら、すぐに止めましょう。
自家製のポイント
このレシピの鍵は、「コンデンスミルク(加糖練乳)」 です。
これが市販品のような濃厚な甘さととろみの土台になってくれます。
また、市販品が使う高圧の乳化装置 の代わりに、家庭用ブレンダーでもウイスキー(アルコール)と生クリーム(脂肪)を安定して混ぜ合わせるのを助けてくれるんですね。
使うウイスキーは、もちろん「アイリッシュウイスキー」がおすすめです。
ベイリーズのベースにも使われているジェムソン などが一般的によく使われるようですが 、わざわざ高級なものを用意しなくても、手頃なもので十分美味しくできると思いますよ。
注意ポイント
【最重要】保存方法と賞味期限の決定的な違い
ここが一番の注意点です!
市販のベイリーズは、高度な製造技術(乳化)とアルコールの保存効果によって、未開封でも開封後でも、常温保存(直射日光を避ける)で約2年間もつとされています 。
冷蔵庫に入れる必要すらないんですね。(すごい技術です…)
しかし、自家製のものは「生クリーム」を使った「生もの」です。
そのため、市販品とは保存性がまったく異なります。
- 必ず煮沸消毒した密閉容器に入れ、「冷蔵庫」で保存してください 。
- 古い伝統的なレシピでは「卵」を使うものもありますが 、安全性を考えると、ここで紹介した卵不使用のレシピのほうが管理しやすいかなと思います。
- 冷蔵保存でも、長くとも2週間以内 には飲み切るようにしましょう。
美味しさのあまり、つい作り置きしたくなるかもしれませんが、あくまで「手作りの生もの」として、早めに楽しむのが鉄則ですね。
「アイリッシュ ウイスキー クリーム」という名の紅茶

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さて、リキュールのことは分かりましたが、検索すると必ず一緒に出てくる「紅茶」「茶葉」の謎について迫ってみましょう。
私も最初は「ウイスキー入りの紅茶?」と思いました。
なぜ紅茶と関係が?

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はい、ここが「アイリッシュ ウイスキー クリーム」というキーワードで検索したときに、多くの人が一番混乱するポイントかなと思います。
リキュール(お酒)の話を調べていたはずなのに、なぜか「紅茶」や「茶葉」 という単語が頻繁に出てきますよね。
その理由は、「フレーバードティー(香りをつけた紅茶)」の世界に、まさにそのリキュールをイメージして作られた、非常に人気のある商品が存在するからなんです。
前の見出しで解説したリキュール(ベイリーズなど)は、「アイリッシュウイスキー + クリーム + カカオやバニラの甘い香り」 が特徴でしたよね。
一部の紅茶ブランドは、この「アルコールリキュールが持つ、甘く芳醇な香り」を、紅茶の茶葉と香料(アロマ)で再現した製品を作ったんです。
人気の紅茶製品を例にとると、こんな感じです。
- ベース: コクが強くミルクと相性抜群の「アッサム」という紅茶の茶葉 。
- 風味の核: 香ばしさを加える「カカオの実(の殻など)」 。
- 香りの決め手: 「アイリッシュウイスキーのアロマ(香料)」 。
これをミルクティーにすると、本物のリキュールみたい!と人気が出たんですね。
さらに混乱に拍車をかけているのが、その「名前」です。
ドイツの有名紅茶ブランド「ロンネフェルト」の日本輸入代理店では、この紅茶のことを、ずばり「アイリッシュウィスキークリーム (Irish Whiskey Cream)」という品名で紹介しているんです 。
これはもう、検索したらリキュールと一緒に出てくるのも無理はないですよね(笑)。
(※この紅茶は、お店によっては「アイリッシュモルト」という名前で売られていることもあり、両者は同じ茶葉を指すことが多いようです )
そして一番大切なことですが、これはあくまで紅茶に「香り」をつけているだけなので、製品自体にアルコールは一切含まれていません 。
お酒が苦手な方や、お昼間でも、あのリッチなデザート感を安心して楽しめるということで、紅茶のジャンルでも大人気になった、というわけです。
人気の茶葉アイリッシュモルト

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前の見出しで「リキュールの香りを再現した紅茶がある」と紹介しましたが、その代表格が、「アイリッシュモルト (Irish Malt)」という名前の茶葉です。
これは特定のお店のオリジナル商品というわけではなく、ドイツの老舗紅茶ブランド「ロンネフェルト (Ronnefeldt)」など、複数のブランドから販売されている人気のフレーバーなんです。
では、なぜこの紅茶がそんなに人気なのか、その中身を分解してみましょう。
風味の構成要素は「アッサム+カカオ+香り」
「アイリッシュモルト」は、一般的に以下の3つの要素で構成されています。
ベースの茶葉:アッサム
紅茶の中でも、特に味が濃く、しっかりとしたコクを持つ「アッサム」をベースにしています。
アッサムは牛乳に負けない力強さがあるので、ミルクティーに最適とされています。
風味の核:カカオ
茶葉と一緒に、本物の「カカオの実(の殻など)」がブレンドされています。
これにより、紅茶にチョコレートのような香ばしさと、ほのかな苦味、そしてコクが加わります。
香りの決め手:フレーバー
そして最も特徴的なのが、リキュールを思わせる「香り」付けです。
ロンネフェルトの認定店などの説明によれば、「芳醇なアイリッシュウイスキーのアロマ」や、「アイリッシュクリーム、バニラ、ラム」といった香料がブレンドされている、とあります。
つまり、真価は「ロイヤルミルクティー」で発揮されるんです。
ロイヤルミルクティー
この「アイリッシュモルト」、ストレートで飲んでも甘く芳醇な香りを楽しめますが、その真価はやはり「ミルクティー」で発揮されます。
特に、お鍋で牛乳と一緒に茶葉を煮出す「ロイヤルミルクティー」にすると、ベースのアッサムのしっかりしたコクと、カカオのビターな風味、そして甘い香りが牛乳と一体化します。
販売店のレビューなどでも「一度飲んだらやみつきに」といった声が見られるほどで、まさに「リキュールみたいな紅茶」「飲むスイーツ」という表現がぴったりの一杯になるんです。
お好みで砂糖を加えると 、よりデザート感が増しますよ。
美味しいロイヤルミルクティーの淹れ方(一例)
お店によっても推奨される淹れ方は様々ですが、一般的なロイヤルミルクティーの淹れ方を紹介しますね。
- 手鍋に水(約100cc)を入れて沸騰させます。
- 沸騰したら茶葉(ティースプーン中盛り2杯ほど、約5〜6g)を入れます。
- 牛乳(約100cc)を加え、鍋を揺すって混ぜます。
- 沸騰し始めたら(吹きこぼれる直前に!)、すぐに火を止めます。
- 茶こしでカップに注いだら完成です。
ロンネフェルトの看板商品

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前の見出しで紹介した「アイリッシュモルト」ですが、これを語る上で欠かせないのが、ドイツの老舗高級紅茶ブランド「ロンネフェルト (Ronnefeldt)」の存在です。
ロンネフェルトには「ルイボスオレンジクリーム」や「スペシャルアールグレイ」など、たくさんの人気フレーバーがあるんですが、その中でもこの「アイリッシュモルト」は日本国内で「一番人気」と紹介されている、まさにブランドの顔とも言える看板商品なんです。
実際、「ザ・ラウンジ byアマン」をはじめとする高級ホテルのラウンジやカフェでも提供されていることが多く、その「特別な一杯」というイメージが人気を後押ししているのかもしれませんね。
ここで、私たちが「アイリッシュ ウイスキー クリーム」で検索した時に混乱した、一番の理由が明らかになります。
この紅茶、多くのお店では「アイリッシュモルト」という名前で売られています。
ところが、ロンネフェルトの日本の輸入代理店のサイトや、一部のホテルのメニューでは、なんと「アイリッシュウィスキークリーム (Irish Whiskey Cream)」という、リキュールとそっくりな名前で表記されていることがあるんです。
もちろん、これらは「同一の茶葉」を指しています。
ロンネフェルトの認定店の原材料表記を見ると、「香料(アイリッシュクリーム、バニラ、ラム)」といった記載もあり、まさにあのリキュールの風味を意図して作られていることがわかります。
これが、お酒(リキュール)と紅茶(茶葉)が一緒に検索される大きな理由だったんですね。
この「リキュールのような体験ができるノンアルコールティー」というユニークな立ち位置こそが、ロンネフェルトの看板商品たるゆえんかな、と私は思います。
ルピシアや成城石井での扱いは?

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「アイリッシュモルト」がロンネフェルトの看板商品と分かると、次に気になるのは「じゃあ、どこで買えるの?」ということですよね。
私も、紅茶や高級食材を扱う身近なお店として「ルピシア」や「成城石井」で手に入るのかな?と思って、さっそく調べてみました。
ルピシアの場合
まず、「アイ リッシュ モルト ルピシア」で検索してみたんですが、これは少し情報が複雑でしたね…。
ルピシアも過去に「ウイスキー」という名前のフレーバードティーを限定販売していたことがあるようです 。
ただ、その中身を見てみると、スモーキーな燻製茶(ラプサンスーチョン)を使ってスコッチウイスキーをイメージしたもので、ロンネフェルトの「甘く、カカオが香る」アイリッシュモルトとは、コンセプトが全く異なるみたいです 。
さらに、ルピシアの公式サイトには「アイリッシュミルクティー」というレシピも載っているんですが、これは本物のアイリッシュウイスキー(アルコール)を紅茶に加えるカクテルの作り方でした。
ルピシアの結論としては
ロンネフェルトの「アイリッシュモルト(ウイスキー風ノンアルコール紅茶)」と直接競合するような定番商品は、現在(私が見た限りでは)扱っていない可能性が高い、ということになりそうです。
成城石井の場合
次に、高級スーパーの「成城石井」です。
「アイ リッシュ モルト 成城石井」で検索してみると、こちらもちょっと期待とは違う結果になりました。
検索で出てくるのは、
- 成城石井が販売している本物のアイリッシュウイスキー(ジェムソンなど)
- 成城石井が扱っている別のブランドの紅茶(ホーマーのアールグレイなど)
…といった情報がほとんどでした。
ロンネフェルトの「アイリッシュモルト」という茶葉そのものを成城石井の店舗で定番商品として扱っている、という確かな情報は、残念ながら見つけられませんでした。
これはもしかすると、ロンネフェルトがブランドイメージを保つために、販売するお店を厳選している「認定店制度」と関係があるのかもしれないですね。(この点は次の見出しで詳しく!)。
では、ルピシアや成城石井にないなら、一体どこで買えるのか? について、次に紹介しますね。
買える店舗はどこ?

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さて、前の見出しでルピシアや成城石井では見かけない、という話をしましたが、じゃあ一体どこに行けば、あのロンネフェルトの「アイリッシュモルト」に出会えるんでしょうか?
私も気になって調べてみたところ、ロンネフェルトはブランドイメージをとても大切にしていて、誰でも簡単に卸して販売できるわけではないみたいなんです。
これが、成城石井などであまり見かけない理由かもしれませんね 。
なんと、公式の「認定店」という制度があるんです。
15時間ものティートレーニングを受け、テストに合格しないと認定されないとか…!
単に商品を並べるだけじゃなく、紅茶の知識やホスピタリティを持って、その魅力をちゃんと伝えられるお店だけが選ばれる…という、まさに高級ブランドならではの戦略ですね。
すごいこだわりです。
なので、購入できる実店舗は、これらの「認定店」に限られます。
ロンネフェルト公式認定店の例
- ロンネフェルトティーブティック松江店(島根県)
- ロンネフェルトティーブティック高崎 陶豆屋(群馬県)
- ティースイーツラボ・コンテナート(東京都)
- ラ・テイエール(神奈川県)
- ラクシュミー(兵庫県)
(※上記はあくまで一例です。他にも全国に認定店がありますので、詳細は公式サイトを確認してみてくださいね 。)
また、「買う前に一度、どんな味か試してみたい」という方もいると思います。
そういう時は、高級ホテルのラウンジを覗いてみるのがおすすめです。
例えば、東京の「ザ・ラウンジ byアマン」や「グランド キッチン」といった場所でも、メニューに「アイリッシュモルト」が含まれていることがあるみたいですよ 。
とはいえ、「近くに認定店も、高級ホテルもない!」という方がほとんどだと思います。
私もそうです(笑)。
でも安心してください。
実は、先ほど紹介した「ロンネフェルトティーブティック松江店」さんや「高崎 陶豆屋」さん といった公式の認定店が、楽天市場やYahoo!ショッピングに出店しています。
ロンネフェルト アイリッシュモルト 500g
なので、実店舗が近くになくても、これらのオンラインモールを利用すれば、公式認定店から手軽に通販で購入することができる、というわけですね!
まとめ:アイリッシュ ウイスキーとクリームの探求

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「アイリッシュ ウイスキー クリーム」を巡る今回の探求、いかがでしたでしょうか。
私もこの記事をまとめるにあたって、「なるほど、そういう繋がりだったのか!」と発見の連続でした。
最初は「ウイスキーの銘柄?」それとも「リキュール?」という一つの疑問から始まったかもしれませんが、このキーワードが指し示すものは、主に2つの、まったく異なるジャンルの製品であることが分かりましたね。
今回の探求の結論
- 1. お酒(リキュール):
ベイリーズに代表される、本物のアイリッシュウイスキーと新鮮なクリームで作られた、甘くて濃厚なリキュール(アルコール度数17度)。 - 2. お茶(ノンアルコール):
ロンネフェルトの「アイリッシュモルト」に代表される、リキュールの風味(カカオやウイスキーの香り)を意図的に再現した人気のフレーバードティー(アルコールゼロ)。
まったくの別物ではあるんですが、両者が「アイリッシュ ウイスキー クリーム」という言葉の周りに集まってくるのには、ちゃんと理由がありました。
それは、どちらもアイルランド発祥の「ウイスキー」と「クリーム」という豊かな食文化をベースにした、「甘く、芳醇で、クリーミーな香り」という共通の魅力を持っている点ですよね。
この記事を読んでくださったことで、これからはご自身の気分やシーンに合わせて、この2つの「アイリッシュ ウイスキー クリーム」を自由に選べるようになったんじゃないかなと思います。
- 「今日は贅沢に、大人のデザートとして楽しみたい!」という夜は、リキュール(ベイリーズ)をオン・ザ・ロックやアイスにかけて。
- 「お酒は飲めないけど、あのリッチな気分を味わいたい…」というお昼休みやリラックスタイムには、紅茶(アイリッシュモルト)で贅沢なロイヤルミルクティーを。
どちらを選んでも、きっと素敵なひとときを過ごせるはずです。
あなたのウイスキー(&紅茶!)ライフが、もっと豊かになるきっかけになれば嬉しいです。
私も今夜は、さっそくアイリッシュモルトのミルクティーで一息つこうかなと思います!
【参考情報一覧】
- ベイリーズ公式サイト (UK): https://www.baileys.com/en-gb
- ベイリーズ米国公式サイト (FAQ): https://www.baileys.com/en-us/frequently-asked-questions
- ベイリーズ公式サイト (栄養成分): https://www.baileys.com/en-us/products/baileys-original-irish-cream
- 株式会社ロンネフェルトティーブティック (認定店一覧): http://www.ronnefeldt.co.jp/sales-store-list/
- 横浜元町紅茶専門店ラ・テイエール: https://latheiere.com/products/detail.php?product_id=10
- 紅茶専門店ロンネフェルト松江: https://www.ronnefeldt-matsue.com/view/item/000000000547
- 英国政府 (GOV.UK) (Irish Cream GI): https://www.gov.uk/protected-food-drink-names/irish-cream
- Drinks Ireland (Irish Cream Technical File): https://www.ibec.ie/drinksireland/spirits/your-association/technical/irish-cream-liqueur
- アイルランド政府 (Irish Whiskey Technical File): http://www.marketaccess.agriculture.gov.ie/media/marketaccess/content/Irish%20Whiskey%20Technical%20File.pdf
- 厚生労働省 e-ヘルスネット (アルコールによる健康障害): https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol-summaries/a-01.html
こんにちは。 ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。 「アイ リッシュ ウイスキー おすすめ」と探してみたものの、いざ選ぶとなると「種類が多すぎて、どれが自分に合うんだろ ... 続きを見る 基本的な知識がわかったところで、いよいよ実践編ですね。基礎編で「アイリッシュウイスキーとは何か」がわかったら、次はもちろん「じゃあ、私にはどれが合ってるの?」という、一番知りたい疑問だと ... 続きを見る
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