スコッチウイスキーハイボールの魅力ガイド | Guide of Whisky
スコッチウイスキーハイボールの魅力ガイド

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ウイスキー

スコッチウイスキーハイボールの魅力ガイド

 

こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。

 

最近、ウイスキー人気もあって、スコッチウイスキーのハイボールに挑戦してみようかな、と思っている方が増えているみたいですね。

いつものハイボールもいいけれど、ちょっと個性的で奥深い味わいも試してみたい、そんな気分でしょうか。

 

でも、いざ「スコッチ ウイスキー ハイボール」と調べてみると、いろんな情報が出てきますよね。

「スコッチハイボールとは?」と聞かれても、普通のウイスキーとの違いをはっきり説明するのは難しいかもしれません。

特に、初めて飲んだ時に「なんだか薬品みたい…」「スモーキーすぎてまずい」と感じてしまった経験がある方もいるかなと思います。

私も最初はあの独特なクセに少し戸惑った経験があります。

 

一方で、「スコッチハイボールはうまい!」という熱心な評価もたくさん見かけます。

あのスモーキーさがクセになる、と。そうなると、美味しい作り方には何か特別な黄金比があるのか、あるいは「まずい」と感じたのは銘柄選びのせいだったのか、気になってきますよね。

ハイボールに合うスコッチウイスキーのおすすめと言われても、種類が多すぎて迷ってしまいます。

 

それに、どんなおつまみが合うのかも知りたいところです。

また、最近はセブン-イレブンなどで「レジェンダリースコット」をはじめとしたスコッチウイスキーのハイボール缶も見かけるようになりました。

手軽な缶の評価はどうなのか、ボトルで自分で作るのとどう違うのかも、選ぶ上での大事なポイントですよね。

 

この記事では、そんなスコッチウイスキーのハイボールに関する様々な疑問—「まずい」を「うまい」に変えるコツから、コスパの良いおすすめ銘柄、缶ハイボールの評価まで—を、一つひとつ丁寧に解き明かしていきますね。

この奥深い世界への、最初のガイドになれば嬉しいです。

 

記事のポイント

  • スコッチハイボールが持つ独特の風味の理由
  • 「まずい」を「うまい」に変える飲み方のコツ
  • 他のウイスキーハイボールとの明確な違い
  • ハイボールに合うスコッチの選び方とおつまみ

 

Table of Contents

スコッチウイスキー、ハイボールの基本

スコッチウイスキー、ハイボールの基本


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まずは「スコッチハイボールって結局なに?」という基本の部分から見ていきましょう。

独特の風味の正体や、多くの人がつまずきがちなポイント、そして美味しく飲むための秘訣まで、基本をしっかり押さえていきますね。

 

スコッチハイボールとは?

スコッチハイボールとは?


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まず基本ですが、スコッチハイボールとは、その名の通り「スコッチウイスキー」を炭酸水(ソーダ)で割った飲み物のことです 。

 

「それだけ?」と思うかもしれませんが、この「スコッチウイスキー」というベースが、日本のハイボール(角ハイボールなど)とはまったく違う風味の世界への入口なんです。

 

スコッチウイスキーは、イギリスのスコットランドで造られるウイスキーのことで、非常に厳格な法律(スコッチウイスキー法)によってルールが決められています 。

 

スコッチウイスキーの主なルール(抜粋)

  • スコットランドの蒸溜所で、穀類(主に大麦麦芽)と水、酵母を原料に造られること。
  • スコットランド国内のオーク樽で最低3年以上熟成させること。
  • 瓶詰め時のアルコール度数は40%以上であること。
  • 水とカラメル色素以外の添加物は認められないこと。

 

 

この「3年以上の樽熟成」が、スコッチならではの複雑で奥深い風味を生み出す源泉なんですね。

 

最大の特徴:「ピート」という個性

スコッチハイボールを語る上で絶対に欠かせないのが、「ピート(泥炭)」です 。

これは、ウイスキーの原料である大麦麦芽を乾燥させるときに使う、燃料のことです。

 

このピートを焚きしめることで、麦芽に独特のスモーキーな香り(燻製のような香り)が付きます。

これが、スコッチのあの有名な風味の正体です。

人によっては、「正露丸みたい」「病院の消毒液の匂い」と表現されることもあり 、これが「まずい」と感じる原因の一つにもなっています(詳しくは次の見出しで解説しますね)。

 

重要:「スコッチ=スモーキー」とは限らない!

ここで一番のポイントですが、全てのスコッチがスモーキー(ピーティー)なわけではありません

これが最大の誤解かもしれません。

 

スコットランドは6つの産地に分かれていて、産地によって風味は全然違います 。

 

スペイサイド産

ピートをほとんど使わず、リンゴや洋梨のようにフルーティーで華やかな香りが特徴の銘柄が多いです 。

 

アイラ産

ピートを強烈に焚きしめるため、あの「薬品っぽさ」や「海藻のような塩気」が特徴の銘柄が多いです 。

 

つまり、「スコッチハイボール」と一口に言っても、選ぶボトルによって「フルーティー&スイート」から「スモーキー&ソルティ」まで、味わいが全く変わるんです

 

「シングルモルト」と「ブレンデッド」の違い

さらに、スコッチには大きく分けて2つのタイプがあり、これもハイボールの味わいを左右します。

 

シングルモルトウイスキー

「単一の蒸溜所」で、「大麦麦芽100%」で造られたウイスキーのこと 。

蒸溜所の個性がそのまま出ます。

アイラ産の「ラフロイグ」や、スペイサイド産の「グレンフィディック」などが有名です。

ハイボールにすると、その蒸溜所の個性がダイレクトに楽しめます。

 

ブレンデッドウイスキー

複数の蒸溜所の「シングルモルト」と、トウモロコシなどを原料にした「グレーンウイスキー」をブレンドしたものです 。

世界のスコッチの約9割がこれです 。

味わいのバランスが良く、飲みやすく調整されているのが特徴で、「ジョニーウォーカー」や「バランタイン」など、ハイボールのベースとして広く愛されています。

 

このように、スコッチハイボールとは、単なる「ウイスキーのソーダ割り」ではなく、どの産地の、どのタイプのウイスキーを選ぶかで、味わいが無限に広がる奥深い飲み物なんですね。

 

まずいと言われる3つの理由

まずいと言われる3つの理由


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スコッチハイボールを初めて飲んだ人から「なんだかまずい…」という感想を聞くことがあります。

私も最初はあの独特なクセにちょっと戸惑った経験があるので、その気持ち、よく分かります。

 

でも、その「まずい」と感じた体験、実はウイスキーの品質が悪いんじゃなくて、「スコッチの個性」との出会い方やま、作り方の「技術的な失敗」が原因であることがほとんどなんですよ 。

 

その理由を、大きく3つのポイントに分けて見ていきましょう。

 

理由1:独特すぎる「ピート」の香り

最大の理由は、やはり「ピート香」です 。

 

前の見出しでも触れましたが、スコッチ、特にアイラ島で造られるウイスキーには、麦芽を乾燥させる燃料のピート(泥炭)に由来する、独特のスモーキーな香りがあります 。

 

これが、愛好家にはたまらない魅力なんですが、初めての方にとっては、「正露丸みたい」「病院の消毒液の匂い 」「海藻のような潮っぽさ 」といった、お酒とは思えない香りに感じられることがあります。

 

日本で親しまれている角ハイボールのような、クリアで軽快な飲み口 をイメージしていると、この強烈な個性に脳がびっくりして、「まずい!」と拒否反応を示してしまうんですね。

これは「ピートショック」とも言える現象です 。

 

理由2:ウイスキーが「濃すぎる」作り方

「まずい」と感じる原因の多くは、実は作り方の失敗にあるかもしれません 。

 

特に、ウイスキーと炭酸水の比率です。

日本のウイスキーでよく言われる「黄金比1:3」 を、そのままピートの強いスコッチに当てはめてしまうと、どうなるでしょう?

 

結果は、個性が強すぎて「濃すぎる」ハイボールの完成です 。

ウイスキーのアルコールの辛味や刺激、そしてピート香だけが際立ってしまい、とても飲みにくいバランスの悪い味わいになってしまいます 。

(じゃあ、スコッチの黄金比は?というと、それは次の見出しで詳しく解説しますね!)

 

理由3:「ぬるい」ハイボール

ハイボールの命は「冷たさ」と「炭酸」です。これはスコッチでも変わりません 。

 

グラスが冷えていなかったり、氷が少なかったり、炭酸がぬるかったりすると、どうなるでしょうか。

 

すぐに氷が溶けて、全体が「ぬるく」、そして「水っぽい」ハイボールになってしまいます 。

 

温度が高いと、ウイスキーの持つ良い香りよりも、アルコールの刺激的な匂い(アルコール臭)ばかりが目立ってしまいます

せっかくのスコッチの複雑な香りが閉じてしまい、嫌な部分だけが強調されてしまうんです。

このように、ウイスキーの品質自体が「まずい」のではなく、「風味のミスマッチ(強すぎる個性との出会い)」や、「作り方の失敗(比率や温度)」が、「まずい」と感じる主な原因なんですね 。

 

うまい飲み方の黄金比とは

うまい飲み方の黄金比とは


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では、どうすれば「うまい」スコッチハイボールが作れるんでしょうか?

前の見出しで「濃すぎる」「ぬるい」といった失敗例を挙げましたが、それを解決する「黄金比」と「作り方」があります。

もちろん好みもありますが、基本を知っておくのが「うまい」への一番の近道ですね。

 

スコッチに合わせた「黄金比」の使い分け

ハイボールの黄金比というと、多くのバーやガイドで「ウイスキー1:炭酸水3」が基本として紹介されています 。ウイスキーの芳醇な香りや味わいをしっかり感じつつ、炭酸の爽快感も楽しめる、まさに王道のバランスです。日本洋酒酒造組合もこの比率を推奨しています 。

 

でも、ここがスコッチハイボールの重要なポイントです。前の見出しでお話ししたように、スコッチは銘柄によって個性がまったく違います 。

 

私が特におすすめしたいのは、風味が強いスコッチや、ピート香が特徴的な銘柄の場合、あえて炭酸を多めにする「ウイスキー1:炭酸水4」の比率です 。スコッチは風味が力強いため、炭酸を多めにすることで全体の調和が取れ、強すぎる個性がまろやかになるんです 。

 

もちろん、お酒があまり得意でない方や、食事と合わせてごくごくスッキリ飲みたい方は「1:5」くらいから試してみるのも良いと思いますよ 。

 

黄金比の使い分け(目安)

  • 1:3(基本):ウイスキーの香りも炭酸の爽快感も楽しみたい時。バランス系スコッチに。
  • 1:4(推奨):ピートが強いスコッチや、アルコール感が強い銘柄を和らげたい時。
  • 1:5(軽め):お酒に弱い方や、食事中にスッキリ飲みたい時。

 

炭酸を逃さない!プロ直伝の作り方

比率と同じくらい、いや、それ以上に大事なのが「作り方」です。

炭酸をいかに逃さず、ウイスキーの香りを立たせるか。

プロが実践している手順には、ちゃんと科学的な理由があるんです 。

 

プロ直伝「うまい」ハイボールの作り方
  1. 徹底的に冷やす(グラス)
    まず、グラスに氷をパンパンに入れます。
    マドラーでぐるぐる回して、グラス自体をキンキンに冷やしましょう 。
  2. 水切りと冷却(ウイスキー)
    氷が溶けてグラスの底に溜まった水は、必ず捨ててください。
    これが水っぽさを防ぐ第一のコツです。
    そこにウイスキー(例:30ml)を注ぎ、マドラーで軽く混ぜてウイスキー自体も冷やします 。
  3. 炭酸を静かに注ぐ
    ここが一番大事です。
    よく冷やした炭酸水(例:90ml~120ml)を、氷に当てず、グラスの内側の縁に沿わせるように静かに注ぎ入れます 。
  4. 混ぜない!(ステアは1回だけ)
    炭酸ガスは混ぜるほど逃げてしまいます 。
    ウイスキーと炭酸水は比重が違うので自然と混ざろうとしますから、マドラーをグラスの底に一度静かに差し込み、氷を持ち上げるように縦に1回だけ混ぜれば、もう完成です 。

 

 

豆知識:なぜ最初に氷を混ぜるの?

さっきの手順1で「グラスを氷で冷やす」と書きましたが、あれには炭酸の美味しさを守る、もう一つの大事な意味があるんです。

 

それは「氷の角(かど)を取るため」なんです 。

 

買ってきたばかりの氷は、表面が霜でザラザラしていたり、鋭い角が立っていたりしますよね。

この凸凹(でこぼこ)が、炭酸水を注いだ時に泡立ちを刺激する「キッカケ」になってしまうんです 。

 

最初に氷をマドラーで回して表面を滑らかにしておくことで、炭酸が激しく泡立つのを最小限に抑え、ガスが抜けるのを防ぐことができます。

地味ですが、とても大事なテクニックですね。

まずは基本の「1:3」、ピートが強そうだなと思ったら「1:4」を試してみてください。

この「冷やす」「混ぜない」を守るだけで、いつものスコッチハイボールが格段に美味しくなるはずですよ。

 

普通のウイスキーとの違いを解説

普通のウイスキーとの違いを解説


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「スコッチハイボール」と検索する方は、「普通のウイスキー(例えば角ハイボール)と何が違うの?」と疑問に思っているかもしれません。

ハイボールにした時の風味の違いを、代表的なウイスキーと比較してみますね。

 

この違いは、ウイスキーが造られる「土地の哲学」や「法律」の違いから来ていて、ハイボールにするとその差がハッキリと現れます。

 

vs ジャパニーズウイスキー(角ハイボールなど)

日本で一番飲まれている「角ハイボール」などに使われるジャパニーズウイスキーは、繊細でバランスが良く、食事に合うように造られているものが多いです 。

唐揚げや焼き鳥の味を邪魔せず、むしろ口の中をさっぱりと洗い流して、次の一口を美味しくさせてくれるイメージですね。

 

もちろん「余市」や「白州」のようにピート(スモーキーさ)を使った銘柄もありますが 、一般的なハイボールはクセが少なくクリアな印象かなと思います。

 

対してスコッチハイボールは、たとえピートを使っていないフルーティーな銘柄(スペイサイド産など)であっても、原料である大麦麦芽の風味や、熟成に使われた樽の個性が、もっと力強く前に出てくる傾向があります 。

飲みごたえがあり、ウイスキーの「キャラクター」をしっかり感じられるハイボール、と言えるかもしれません。

 

vs バーボン(アメリカンウイスキー)

これは一番違いが分かりやすい比較ですね。バーボン(ジムビームやメーカーズマークなど )との違いは決定的です。

 

ポイント

  • 原料
    スコッチが主に「大麦麦芽」なのに対し、バーボンは「トウモロコシを51%以上」使う必要があります 。

  • バーボンは「内側を焦がした新品のオーク樽」で熟成させなければなりません 。

 

このトウモロコシと新品の焦がし樽のおかげで、バーボンハイボールは「バニラ」や「カラメル」のようなハッキリとした甘い香りが特徴です 。

甘くて香ばしいハイボールが好きな方にはぴったりですね。

 

スコッチのスモーキーさとは対極的な風味ですし、スコッチのフルーティーさ(洋梨やリンゴ系 )とも違う、わかりやすい「甘さ」が魅力です。

 

vs カナディアンウイスキー

「C.C.(カナディアンクラブ)」 などで知られるカナディアンウイスキーも、スコッチとは設計思想が異なります。

 

カナディアンウイスキーの最大の特徴は、法律でボトル内の9.09%までワインやラム、ブランデーなどの香味付け(フレーバリング)が許可されていることです 。

 

そのため、非常に軽くスムースで、クセのない味わいのものが多いです 。

まさにハイボールやカクテルのベースとして「混ぜやすく」造られているんですね。

 

一方、スコッチは法律で水とカラメル色素以外の添加物が原則認められていません 。

ウイスキーの風味は、穀物と水と酵母、そして熟成させる「樽」だけで表現するという、ある意味「頑固」とも言える哲学があります。

 

ポイント

スコッチハイボールは、他のハイボールと比べて「原料や樽、そしてピートといった素材そのものの個性がより強く主張する、飲みごたえのあるハイボール」と言えるかもしれません。

だからこそ、選ぶ銘柄によって味わいがガラリと変わる奥深さがあるんですね。

 

ハイボールに合うおつまみ

ハイボールに合うおつまみ


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スコッチハイボールは個性が豊かなので、おつまみもその風味に合わせて選ぶと楽しさが倍増しますよ。

ペアリングの考え方は、大きく分けて2つの方向性があると思います。

 

基本の「脂をカット」

まずはハイボールの基本機能です。

ハイボールの炭酸とアルコールは、口の中の脂っぽさをスッキリと洗い流してリセットしてくれます。

 

なので、鶏の唐揚げやフライドチキン、脂の乗った焼き鳥(塩)といった脂っこい料理とは、まさに鉄板の組み合わせです 。

一口食べて、一口飲む。これを繰り返すことで、お互いの美味しさがずっと続く感じですね。

 

風味で合わせるペアリング(同調)

もう一つは、スコッチの個性に「同調」させる選び方です。

ウイスキーの持つ風味と、おつまみの持つ風味の要素を合わせることで、お互いの香りを高め合う「ハーモニー」を楽しむアプローチですね。

 

スモーキーなハイボールには「燻製」

これは一番わかりやすいペアリングかもしれません。

ラフロイグ やボウモア 、ティーチャーズ など、ピート(スモーキーさ)が特徴のハイボールには、やはりスモークチーズやスモークサーモン 、燻製ベーコン がぴったりです。

 

加工品セットBL-50ボンレスハムブロック じっくり燻製ベーコン

 

ウイスキーのスモーキーな香りと、燻製おつまみの香りが口の中で出会うことで、お互いの風味が何層にも深まって、すごくリッチな味わいになります。

特にスモークサーモンの持つ塩気と魚介の旨味は、ピートの風味と非常によく合いますよ 。

 

フルーティーなハイボールには「甘み」

バランタイン やグレンフィディック 、シーバスリーガル など、華やかでフルーティーなハイボールには、その上品な甘さに同調するおつまみが合います。

 

代表的なのはドライフルーツですね 。

 

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ウイスキーの持つ上品な甘さと、ドライフルーツの凝縮された果実の甘みがマッチします 。

意外なところでは、スナックの「コロッケのまんま」がフルーティーな「シーバスリーガルミズナラ」に推奨されていたりします 。

これはコロッケの持つ甘みが、ウイスキーのフルーティーさと同調するためと考えられますね。

 

スパイシー&潮風ハイボールには「薬味」

タリスカーのように、潮気とコショウのようなスパイシーさがある個性的なハイボール もあります。

 

こういうタイプには、鰹のたたき(薬味たっぷり)なんかもおすすめです 。

鰹の風味と、ネギ、ミョウガ、生姜といった薬味の爽やかな香りが、ハイボールの爽快感と見事にマッチします。

お互いのスパイシーさや爽やかさが引き立て合う、面白いペアリングですよ。

 

「とろ鰹(かつお) たたき 2本入り」

 

注意ポイント

この記事ではアルコール飲料を紹介しています。飲酒は20歳になってから。

適量を守って楽しみましょう 。

健康に関する情報(カロリーや糖質など)は一般的な目安です。

ウイスキー自体は蒸留酒なので糖質ゼロ ですが、アルコール自体のカロリーは含まれます 。

厚生労働省は「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」 で、生活習慣病のリスクを高める量として、1日あたりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上と示しています 。

不安な点は専門家にご相談ください。

 

スコッチウイスキーのハイボールおすすめ銘柄

スコッチウイスキーのハイボールおすすめ銘柄


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基本を押さえたところで、ここからは「じゃあ、どのスコッチを選べばいいの?」という疑問にお答えしていきます。

スコッチは本当に種類が多いので、まずは価格帯や好みの風味で選んでみるのがおすすめですよ。

 

1000円台のおすすめ(コスパ)

1000円台のおすすめ(コスパ)


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まずは、毎日でも気軽に楽しめる1000円台のスコッチウイスキーから。

この価格帯は、熟成年数が比較的若い銘柄が多いんですが、それがハイボールにはぴったりなんです

 

ウイスキーの「若さ」は時々「荒々しい風味」 とも言われますが、その個性が炭酸で割ることでグッと引き立ち、豊かな香りとキレの良い爽快な味わいに変わることが多いんですね。

まさに「コスパ最強」と言える銘柄がたくさんあります。

 

銘柄名風味の特徴ハイボールでの味わい
デュワーズ ホワイト・ラベル世界中のバーで愛される定番中の定番ですね。主な特徴は、どこまでもスムースな口当たりと、ほのかに感じるハチミツのような甘みです。バランスが良く、スコッチ入門にも最適です。クセがなく非常にスムースでクリアな飲み口になります。ほのかな甘みと、ごくわずかなスモーキーさのバランスが良く、飲み飽きないハイボールとして毎日飲むのにもぴったりです。
バランタイン ファイネスト40種類以上ものモルト原酒をブレンドした、スタンダード・スコッチのベストセラーです。華やかでフルーティーな香りが持ち味ですね。バニラやハチミツのような甘い香りが炭酸で弾けて、とっても飲みやすい一杯になります。スコッチ初心者の方が「うまい」と感じる最初のハイボールとして、私もよくおすすめします。
グランツ トリプルウッド「ヴァージンオーク」「アメリカンオーク」「リフィルバーボン」という3種類の樽(トリプルウッド)で熟成させた原酒を使っています。熟した梨やバニラのような甘さが特徴です。甘みとフルーティーさが爽快に楽しめます。メーカー自体が「ウイスキー1:ソーダ4」の比率にレモンかライムを絞る飲み方を推奨している ほど、ハイボールとの相性は抜群です。
カティサーク特徴的なのは、ピート(スモーキーさ)をあえて使わない、ライトでスムースな味わいを追求している点です。ウイスキーの個性を強く主張させず、軽快な喉越しを楽しみたい時に最適です。どんな食事にも合わせやすい、名脇役といった感じですね。

 

【正規品】デュワーズ ホワイト・ラベル スコットランド 700ml 40.0%

バランタイン ファイネスト 40度 700ml

グランツ トリプルウッド (ファミリー リザーブ) 40度 700ml

入手困難 750ml 43度モノ カティサーク

ベル オリジナル ユニオンジャックラベル ブレンデッド スコッチウイスキー 40度  700ml

 

この価格帯には、他にも「ベル オリジナル」 など、魅力的な銘柄がたくさんあります。

ぜひご自身の好みに合う「デイリーハイボール」を見つけてみてくださいね。

 

2000円台のおすすめ(本格派)

2000円台のおすすめ(本格派)


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もう少し予算を上げて2000円~3000円台になると、単に飲みやすいだけでなく、「熟成感」や「樽の個性」がハッキリと感じられる銘柄が増えてきます 。

1000円台のウイスキーと比べると、ハイボールにしても負けない「芯の強さ」が出てくる価格帯ですね。ワンランク上の、飲みごたえのあるハイボールを試したい方におすすめです。

 

ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年

通称「ジョニ黒」。世界で一番売れているスコッチウイスキーとも言われる、まさに王道中の王道です 。

 

ジョニーウォーカー ブラックラベル(黒ラベル) 12年 40度  700ml

 

このウイスキーのすごいところは、12年以上熟成させた40種類以上の原酒をブレンドしている点です 。

スペイサイド産のフルーティーな原酒、アイラ産のスモーキーな原酒など、スコットランド各地の個性が集まっています 。

 

ハイボールにしてもその骨格は一切崩れません。

樽由来のバニラの甘み、フルーツ感、そして全体をビシッと引き締める上品なスモーキーさが複雑に調和して 、リッチで飲みごたえのある本格派の味わいが楽しめます。

メーカーもウイスキー1:ソーダ3のハイボールを推奨していますよ 。

 

バランタイン バレルスムース

これは「バランタイン ファイネスト」の上位版というより、個性派モデルですね 。

ファイネストが「華やか・フルーティー」なら、こちらは「甘やか・スムース」といった感じです。

 

スコッチウイスキー バランタイン バレルスムース

 

その秘密は樽にあります。

内側を通常よりも強く焼いた(トーストした)特別な樽で仕上げることで、樽材から溶け出すバニラやキャラメル、トフィーのような甘い香りを意図的に強調しているんです

ハイボールにしてもその甘く滑らかな個性が際立ち、まろやかな口当たりを楽しみたい方にはぴったりだと思います。

 

デュワーズ カリビアンスムース 8年

こちらもユニークな一本で、近年のウイスキーのトレンドをうまく取り入れていますね 。

 

ベースとなるのは8年以上熟成させたスコッチなんですが、それをさらにカリブ海のラム酒が入っていた樽で追加熟成(フィニッシュ)させています 。

 

【オリジナルグラス付き】デュワーズ カリビアンスムース 8年  ブレンデッド スコッチウイスキー イギリス 700ml

 

このラム樽由来のトロピカルフルーツやブラウンシュガーのような甘い香りが、スコッチ本来の風味に加わって、とても面白い味わいを生み出しています。

ハイボールにするとその甘さが弾けて、いつものスコッチハイボールとはひと味違う、モダンな一杯が楽しめますよ。

 

フェイマスグラウス スモーキーブラック

「フェイマスグラウス」はスコットランド本国でとても人気のあるブランドなんですが、これはそのスモーキー版です 。

 

フェイマス グラウス スモーキーブラック (Famous Grouse Smoky Black) 700ml 40度

 

「ジョニ黒」ほど複雑ではありませんが、2000円台という価格で、しっかりとしたピートの香りとスモーキーさを感じられるのが魅力です。

1000円台の「ティーチャーズ」 よりも、もう少し本格的なスモーキーハイボールを試してみたい、という方におすすめですね。

 

フルーティーでハイボールに合う銘柄

フルーティーでハイボールに合う銘柄


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「スコッチのあのスモーキーさが、どうも苦手で…」「まずいと感じたのがピート香だったかも」という方、結構多いと思います。

でも、安心してください。スコッチウイスキーの世界はスモーキーなものだけじゃありません。

 

特にスコットランドのスペイサイド地方などで造られる銘柄は、ピートをほとんど使わず、リンゴや洋梨、ハチミツのような華やかでフルーティーな銘柄もたくさんあるんです

こうした銘柄で作るハイボールは、日本のウイスキーハイボールの感覚に近い、あるいはそれ以上に華やかな味わいになるんですよ。

 

スコッチハイボールの入口に:グレンフィディック 12年

「まずい」という経験を上書きしたい方、スコッチハイボールの「うまい」体験の入口として、私がまずおすすめしたいのがこの「グレンフィディック 12年」です。

 

グレンフィディック 12年 スペシャル リザーブ シングルモルト 40度 箱付 700ml

 

ポイント

  • スペイサイド産のシングルモルトで、最大の特徴は「洋梨のようなフルーティーな香り」です 。
  • レビューをみてもピート香についての言及はほとんどなく、「スムース」「甘い香り」といった評価が多いですね 。
    まさに「さっぱりタイプ」に分類されます 。
  • ハイボールにすると、そのフルーティーさが引き立ち、非常にさっぱりとして飲みやすい味わいになります 。
    まさにスコッチハイボールの「入口(ゲートウェイ)」として最適な一本だと思います。

 

アイラ島産、なのにノンピート:ブルイックラディ ザ・クラシックラディ

こちらはすごくユニークな一本です。

産地は、あの強烈なピート香で有名なアイラ島。

ラフロイグやアードベッグと同じ島 なのに、あえてピートを一切使わない「ノンピート」で造られています 。

 

ブルイックラディ ザ クラシック ラディ 50% 700ml

 

風味は「マーマレードのような甘み」と「わずかな塩っぽさ」。

ハイボールにすると、その甘みと塩気がソーダで弾けて、非常に爽快な「フルーティー&スパイシー」な味わいが楽しめますよ 。

 

甘じょっぱさが魅力:ハイランドパーク 12年

スコットランド北端のオークニー諸島で造られるシングルモルトです 。

これもウイスキー初心者の方でも飲みやすい味わいとして人気がありますね 。

 

ウイスキー 40度 ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー 700ml

 

特徴は、ブルイックラディとも少し似ていて、「オレンジマーマレードのような甘み」と「わずかな塩辛さ」 。

この絶妙な「甘じょっぱさ」が、ハイボールにすることで一層引き立てられて、爽快な中にも飲みごたえのある一杯になります。

 

上品なフルーティーさ:アランモルト 10年

アラン島で造られるシングルモルトで、こちらも人気があります。

 

アランモルト 10年 [ ウイスキー イギリス 700ml ] 正規品

 

ソフトな甘さ」と「フルーティーなアロマ」が特徴で、ハイボールとの相性も抜群と評価されています 。

クセが少なく上品なので、ピートが苦手な方には間違いなくおすすめです。

 

ちょっと贅沢な選択肢:ザ・マッカラン 12年

「シングルモルトのロールスロイス」なんて呼ばれることもある、高級ウイスキーの代表格ですね 。

高価なのでハイボールにするのは「もったいない」 と思うかもしれませんが、その味わいは格別です。

 

ザ マッカラン 12年 シェリーオーク 40度 700ml

 

最大の特徴は「シェリー樽熟成」によるもので、これこそがマッカランのフルーティーさの源泉です 。

フレッシュな洋梨というよりは、「ドライフルーツ」のような凝縮されたリッチな甘さと、ナッツのような香ばしさがあります 。

ハイボールにすると、そのリッチな甘さと炭酸の爽快感が両立した、とても贅沢な味わいになりますよ。

 

もちろん、1000円台のセクションで紹介した「バランタイン ファイネスト」 なども、華やかでフルーティーなハイボールが楽しめるブレンデッドウイスキーとして、とてもおすすめです。

 

スモーキーでハイボールに合う銘柄

スモーキーでハイボールに合う銘柄


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スコッチの醍醐味である「スモーキーさ」や「ピート香」をハイボールで楽しみたい方へ。

ここからは、個性の強い「スモーキータイプ」のスコッチウイスキーをご紹介します 。

 

「まずい」と感じる理由にもなった強烈な個性ですが、ハイボールにすることで、その強すぎる個性が少し和らぎ、奥に隠れていた甘みや爽やかさが顔を出すという、素晴らしい変化を楽しめるんです 。

 

スモーキーなハイボールの世界、その入口から奥深いところまで、おすすめの銘柄をステップアップ形式で見ていきましょう。

 

【入門編】ボウモア 12年 (Bowmore 12 Year)

アイラモルト(アイラ島産のウイスキー)の入門編として、私がまずおすすめしたいのがこの「ボウモア 12年」です。

「アイラの女王」とも呼ばれるこのウイスキーは、ピート香と、フルーティーな甘みのバランスが絶妙なんです 。

 

ボウモア 12年 [シングルモルト ウイスキー イギリス 700ml

 

強烈なスモーキーさだけが突出しているのではなく、その奥にしっかりとした甘みも感じられます。

ハイボールにすると、上品なスモーキーさとフルーティーさが軽快に調和して、とてもエレガントな印象になります 。

フルーティーな銘柄から、次のステップに進みたい方にぴったりですよ。

 

【個性派】ラフロイグ 10年 (Laphroaig 10 Year)

「まずい」の原因として挙げた、あの強烈な薬品香や消毒液 のような香りで有名な「ラフロイグ 10年」です。

 

ラフロイグ 10年 オリジナルグラス付 [シングルモルト ウイスキー イギリス 750ml

 

ストレートで飲んで「無理だった…」という方にこそ、ハイボールで再挑戦してみてほしい一本です。

これをハイボールにすると、驚くほど印象が変わります。

あの強烈な薬品香がマイルドになり、隠れていた「塩気」と「ほのかな甘み」が際立ってくるんです

この「クセになる味わい」にハマる人が続出する、まさにスコッチの沼への入口ですね。食中酒としても楽しめますよ。

 

【パワフル】アードベッグ 10年 (Ardbeg 10 Year)

ラフロイグと並び称される、強烈なピート香を持つアイラモルトです 。

ラフロイグが「薬品・塩気」なら、アードベッグは「ピートパラドックス」とも呼ばれる、強烈なピートの奥に隠された柑橘系の爽やかさが特徴です 。

 

アードベッグ 10年 シングル モルト 46度 正規品 700ml

 

ハイボールにすると、その柑橘系の爽やかさが一層引き立てられ、ただスモーキーなだけではない、パワフルで複雑な一杯が楽しめます 。

 

【スパイシー】タリスカー 10年 (Talisker 10 Year)

こちらはアイラ島ではなく、スカイ島という島で造られるウイスキーです 。

これも非常に個性的ですよ。

タリスカー 10年 オリジナルピンバッジ1個付き 46% [ ウイスキー スコットランド 700ml ]

 

スモーキーなピート香に加えて、「ほのかな塩気」と「スパイシーな黒コショウの香り」がはっきりと感じられるのが最大の特徴です 。

 

おすすめのアレンジ:スパイシーハイボール

タリスカーのハイボールは、仕上げにブラックペッパーを軽く振りかける「スパイシーハイボール」が公式にも推奨されています 。

ウイスキーのスパイシーさと、本物のコショウの香りが合わさって、他のウイスキーでは絶対に味わえない、刺激的で美味しい一杯になりますよ。

 

【ハイボール専用】Kunsyu 燻酒

最後に、ちょっと面白いボトルを紹介します。

その名も「燻酒(くんしゅ)」。

これは日本のウイスキーではなく、れっきとしたスコッチモルトウイスキーです 。

 

燻酒 アイラ シングルモルトウイスキー 50度 700ml

 

このウイスキーのすごいところは、「ハイボールで美味しいピートウイスキーをテーマに開発された」という点です 。

アルコール度数もあえて50%と高めに設定されています。

これは、炭酸で割っても味わいの「芯が弱まらない」ようにという意図的な設計なんです 。

まさにスモーキーハイボールのために生まれた、力強くもキリッとした味わいが楽しめます。

 

缶の評価(セブン)

缶の評価(セブン)


ウイスキーガイド イメージ

 

ここまでボトルを紹介してきましたが、「もっと手軽に楽しみたい!」「まずは缶で試してみたい」という方には、もちろん缶ハイボールもおすすめです 。

最近はスーパーだけでなく、コンビニ各社がオリジナルのスコッチハイボール缶に力を入れていて、すごく面白いことになっているんですよ。

 

スーパーなどで見かける定番スコッチハイボール

まずは、スーパーマーケットなどで広く流通している2大定番ブランドですね。

 

ティーチャーズ ハイボール缶

サントリー ティーチャーズハイボール 350ml×24本 1ケース u-sa

 

ベースとなる「ティーチャーズ ハイランドクリーム」は、スモーキーさが豊かなブレンデッドスコッチとして知られています 。

缶ハイボールになってもその個性は健在で、「スモーキーにして爽やかなハイボール」というキャッチコピーの通り 。

実際の評価でも「素直なウイスキーの味わい」と「スモーキーフレーバー」がしっかり感じられる 、飲みごたえのある味わいです。

 

キリン ホワイトホース ハイボール缶

こちらもハイボール缶の定番ですね。「ホワイトホース」は、かつてスコッチウイスキーの国内販売量No.1だったこともある人気ブランドです 。

 

WHITE HORSE(ホワイトホース) チューハイ350ml×24本 ホワイトホース ハイボール

 

味わいの特徴は、ティーチャーズに比べるとスモーキーさは「ほのかに香る」程度で、「柔らかな味わい」と「飲みやすさ」が評価されています 。

 

コンビニ限定缶の面白い戦略

そして、最近特に面白いのが、コンビニ各社が独自に開発・販売しているPB(プライベートブランド)や限定品のスコッチハイボールです。

各社でターゲットが全然違うのが興味深いんですよ。

 

コンビニ各社の戦略の違い

ポイント

  • セブン-イレブン(ビギナー層)
    検索される方も多い「レジェンダリースコット ハイボール」 がこれにあたります。
    あえてピート(スモーキーさ)を「ほのか」 に抑え、柑橘系のフルーティーさや甘みを前に出した、アルコール刺激の少ない飲みやすい味わい で、スコッチハイボールのビギナー層を意識した戦略かなと思います。
  • ローソン(愛好家層)
    セブン-イレブンとは正反対の戦略です。
    「ビッグピート スーパースモーキーハイボール」 という商品を数量限定で発売していますが、これはアイラ島のモルトだけをブレンドしたもので 、まさに「スモーク全開」 の味わいです。
    価格も438円(税込) と高めで、明らかに愛好家(ホビイスト)層を狙っていますね。
  • ファミリーマート(グルメ層)
    こちらは「ウルフギャング・ステーキハウス監修」のハイボール缶 を関東エリア限定で発売しました。
    ベースウイスキーが何かは非公開 ですが、特徴は「香料、添加物を一切含んでいない」 という点。ステーキとの相性を追求したグルメ層向けの戦略です。

このように、同じスコッチハイボール缶でも、ターゲットが全然違うんですね。

特に検索する方が多いセブン-イレブンの「レジェンダリースコット」については、次の見出しでもう少し詳しく見てみましょう。

 

レジェンダリースコットの評価

レジェンダリースコットの評価


ウイスキーガイド イメージ

 

セブン&アイグループ限定で販売されている「レジェンダリースコット ハイボール」は、まさに「スコッチはピートが苦手…」という方に試してほしい缶ハイボールです 。

 

 

ベース

ブレンデッドスコッチウイスキー100%使用で、キーモルトはハイランド地方の「トマーティン」という銘柄が使われています 。

 

風味

最大の特徴は、ピート香(スモーキーさ)を前面に出していない点です。

柑橘系のフルーティーな味わい」や「バニラの甘い香り」が主体で、アルコールの刺激もほとんど感じないほど飲みやすいと評価されています 。

スモーキーさは「ほのか」 、あるいは甘さと「絶妙」なバランス と表現される程度で、ビギナー層を意識した味わいなのがよく分かります。

 

スペック

アルコール度数は8%とやや高めですが、それを感じさせない飲みやすさです 。

価格は350ml缶で220円(税込)と、ローソンの「ビッグピート」(438円税込) と比べても、日常的に試しやすい設定ですね。

 

「スコッチハイボールを飲んでみたいけど、いきなりボトルのスモーキーなのは怖い」という方は、まずセブンでこの「レジェンダリースコット」から試してみるのが、一番失敗のないスタートかもしれません。

 

スコッチウイスキーのハイボール総括

スコッチウイスキーのハイボール総括


ウイスキーガイド イメージ

 

ここまで、スコッチウイスキーのハイボールについて、その特徴から作り方、おすすめの銘柄まで詳しく見てきました。

 

もし、あなたが以前スコッチハイボールを飲んで「まずい」と感じたことがあるなら、この記事で見てきたように、それはウイスキーのせいではなく、強すぎる個性(ピート)との出会い方やま、作り方(比率や温度)が合っていなかっただけかもしれません。

 

私自身がこのガイドをまとめてみて一番お伝えしたかったのは、「スコッチハイボール」は単一の飲み物ではない、ということです。

選ぶボトルがフルーティーな「グレンフィディック」なのか、スモーキーな「ラフロイグ」なのかで、味わいは全く変わります。

 

「うまい」スコッチハイボールに出会う道は、必ずあります。

その鍵は、「①自分の好みに合うボトル(風味)を見つけること」「②その個性を活かす作り方(黄金比や温度)を実践すること」、この2つに尽きるかなと思います。

 

最後に、この奥深い世界を楽しむための「次の一歩」として、あなたへのおすすめアクションプランをまとめておきますね。

 

あなたへのおすすめアクションプラン

手軽に試したい方(缶)

ピートショックを避けるため、まずはセブン-イレブンで「レジェンダリースコット ハイボール」を選んでみてください。

フルーティーで飲みやすいスコッチの世界が体験できるはずです。

 

ボトルで挑戦したい方(フルーティー)

ノンピートの「グレンフィディック 12年」や、コスパ抜群の「デュワーズ ホワイト・ラベル」を、ぜひ「1:4」の比率で、キンキンに冷やして作ってみてください。

 

スモーキーさに挑戦したい方

入門編としてバランスの良い「ボウモア 12年」か、コショウを振って楽しむ「タリスカー 10年」がおすすめです。

 

スコッチウイスキーのハイボールは、選ぶ銘柄ひとつ、作り方ひとつで味わいがガラリと変わる、本当に奥深い世界です。

この記事が、あなただけのお気に入りの一杯を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

 

【参考情報一覧】

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