マッカラン1946の値段は?定価や空き瓶の価値と伝説の味 | Guide of Whisky

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スコッチ マッカラン

マッカラン1946の値段は?定価や空き瓶の価値と伝説の味

 

こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。

 

ウイスキー好きなら一度は耳にしたことがあるかもしれない、伝説のボトル「マッカラン 1946」。

 

ふと気になってネットで検索してみたら、家が一軒買えるようなとんでもない値段が出てきて、思わず二度見してしまった方も多いのではないでしょうか。

 

あの金額を見ると、ウイスキーというよりは、もはや資産や宝石に近い扱いですよね。

 

あるいは、あの人気番組『探偵!ナイトスクープ』で放送された「開かないマッカラン1946の木箱」という神回をご存知の方もいるかもしれません。

 

「中身は空っぽなのに、社長が大事にしている」という依頼でしたが、番組内で明かされたその驚愕の鑑定額に、お茶の間が騒然となったのをよく覚えています。

 

実はこの1946年ヴィンテージ、単に「古いから高い」というだけのウイスキーではありません。

 

第二次世界大戦直後の混乱期、スコットランドで起きた「ある深刻な物資不足」が原因で生まれた、マッカランの長い歴史の中でも唯一無二の「異端児」なんです。

 

その特殊な背景を知ると、なぜこれほどまでに世界中のコレクターが血眼になって探しているのか、その理由がストンと腑に落ちるはずです。

 

もしご実家の蔵や、お知り合いの社長さんのコレクションの中にこのボトルがあったら、例え中身が入っていない空き瓶だったとしても、絶対に捨ててはいけません。

 

それだけで数十万円の価値がつくことだってあるのですから。

 

この記事では、そんなマッカラン1946の現在の驚くべき市場価値や買取相場から、なぜそこまで特別視されるのかという歴史的な背景、さらには偽物をつかまされないための注意点まで、ウイスキーファンとしてできるだけ分かりやすく、そして詳しく解説していきます。

 

記事のポイント

  • マッカラン1946の現在の買取価格やオークション相場
  • セレクト・リザーブとファイン&レアの決定的な違い
  • 戦後の石炭不足が生んだ「ピート臭」の秘密
  • 空き瓶だけでも数十万円の価値がつく理由と注意点

 

Table of Contents

マッカラン1946の値段と市場価値

高級オークション会場でスポットライトを浴びる希少なヴィンテージウイスキーのボトル


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まずは皆さんが一番気になっているであろう「お金」の話からいきましょう。

 

このボトル、家一軒とまではいきませんが、高級車が買えるくらいの値段で取引されることもあるんです。

 

ただ、一口に「マッカラン 1946」と言っても、実は大きく分けて2つの種類があり、それぞれ値段が全然違います。

 

ここでは現在のリアルな相場観を見ていきましょう。

 

マッカラン1946の値段はいくらか

長い熟成を経た美しい琥珀色のマッカランが、クリスタルグラスに注がれる瞬間のイメージ


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結論から申し上げますと、現在市場で流通している「マッカラン 1946」のほとんどは「セレクト・リザーブ 52年」というボトルですが、これ一本で高級車が買えるほどの資産価値を持っています。

 

具体的にどれくらいの金額が動いているのか、2025年から2026年にかけての最新市場データを基に、3つの視点(買取・オークション・小売)で整理してみました。

 

 

【マッカラン1946(セレクト・リザーブ)の相場目安】

買取価格(業者買取)

約120万円 〜 170万円
※手元に残る現金としての目安です。完品かどうかが大きく影響します。

 

オークション落札相場

約180万円 〜 300万円前後
※海外オークションを含む手数料込みの実勢価格です。

 

販売価格(小売店)

約400万円 〜 550万円以上
※酒販店やバーでの提供価格目安。在庫があること自体が奇跡的です。

 

この金額を見て「幅がありすぎる」と思われたかもしれませんね。

 

実は、このクラスの古酒になると「付属品の有無」と「ボトルの状態」だけで数十万円〜100万円単位の差が生まれてしまうんです。

 

特に重要なのが、重厚な「木箱」と、その箱を開けるための「鍵」、そしてボトルのIDが記された「証明書(冊子)」です。

 

これらが全て揃っている「完品(コンプリートセット)」であれば、買取価格は上限の170万円に近づきますが、逆に箱や鍵がない「ボトルのみ」の状態だと、査定額はガクンと下がってしまいます。

 

 

もうひとつの怪物「ファイン&レア 1946」

もし、お手元のボトルがセレクト・リザーブではなく「ファイン&レア 1946 56年」だった場合、話は別次元になります。

 

こちらは生産本数が極端に少なく(換算350本程度)、コレクターが手放さないため、市場に出れば500万円〜1000万円クラスの取引になることも珍しくありません。

 

ラベルに手書き風の文字で詳細なデータが書かれているのが特徴です。

 

このように、マッカラン1946は単なるお酒の枠を超え、世界中の投資家が注目する金融商品のような側面を持っています。

 

もし売却を検討される場合は、必ず複数の専門業者に査定を依頼し、付属品の価値まで正しく評価してもらうことを強くおすすめします。

 

発売当時の定価と現在の価格推移

金庫のような高級ガラスケースに厳重に保管された、資産価値の高騰を象徴するヴィンテージ・マッカラン


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「昔はもっと安かったんじゃないの?」

 

古くからのウイスキーファンの方であれば、そう思うのも無理はありません。

 

実際、その感覚は正解です。この「マッカラン1946(セレクト・リザーブ)」が1998年にリリースされた当時、日本国内での定価は約52万5,000円でした。

 

ザ・マッカラン 1946 52年 40%700ml

 

もちろん、当時としても50万円のお酒というのは破格の高級品です。

 

しかし、現在の市場価格が数百万〜500万円規模に達していることを考えると、当時の価格は「今思えば信じられないほどお買い得だった」と言わざるを得ません。

 

具体的に、この四半世紀でどれほど価格が推移してきたのか、市場の動向を時系列で見てみましょう。

 

時期価格・相場の目安市場の状況
1998年(発売時)約525,000円当時のメーカー希望小売価格。富裕層向けの超高級品としてデビュー。
2010年代中期約100万円〜世界的なウイスキーブームの到来により、徐々にプレミア価格が定着。
2020年〜2023年約250万円〜350万円投資対象としての注目度が爆発。コロナ禍の「実物資産」需要も追い風に。
2025年〜現在約400万円〜550万円世界的在庫の枯渇。専門店での店頭価格はさらに高騰傾向。

 

この急激な価格上昇の背景には、単なるインフレだけでなく、マッカランというブランドが「飲むための酒」から「投資価値のあるアートピース(資産)」へと変貌を遂げたことがあります。

 

特に2018年以降、アジア圏を中心とした富裕層によるマッカランの買い占めが加速し、オークション相場が跳ね上がりました。

 

1946年ヴィンテージに関しては、「戦後の石炭不足でピートを使った」という唯一無二のストーリー性が、コレクター心理を強く刺激し続けています。

 

【豆知識】「オークション価格」と「小売価格」の差に注意

ウイスキーの価格を見る際、オークションでの「落札価格(ハンマープライス)」と、専門店での「販売価格(リテールプライス)」には大きな乖離があります。

 

現在、オークションでは200万〜300万円前後で落札されることが多いですが、専門店で購入しようとすると、真贋保証や保管コスト、利益が上乗せされるため、400万〜500万円以上の値札が付くのが一般的です。

 

発売当初にこのボトルを手に入れ、今まで開けずに持っていた方は、文字通り「宝くじに当たった」ようなものですね。

 

これから購入を検討される方は、この価格推移のリスクとリターンを慎重に見極める必要があります。

 

オークションでの高額落札事例

激しい競り合いの末、高額で落札が決まった瞬間のオークションハンマー(ガベル)のアップ


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世界のオークションハウス、例えば「サザビーズ(Sotheby's)」や「ボナムズ(Bonhams)」、そしてオンライン大手の「Whisky Auctioneer」などの結果を見てみると、マッカラン1946が世界中のコレクターからどれほど熱狂的に求められているかがよく分かります。

 

近年の海外オークションにおける落札実績(ハンマープライス)を分析すると、その過熱ぶりは明らかです。

 

【海外オークションでの落札事例(2023年〜2025年)】

Fine Spirits Auction(欧州)

セレクト・リザーブ 52年が、手数料込みで約23,000ユーロ(約370万円)で落札。

 

Unicorn Auctions(米国)

状態良好なセレクト・リザーブ22,900ドル(約340万円)で落札された一方、キャップシールにダメージがある個体は10,100ドル(約150万円)まで価格が落ち込むなど、状態による格差が鮮明に。

 

Sotheby's(英国・米国)

より希少な「ファイン&レア 1946」クラスになると、35,000ドル(約520万円)を超える高値で取引されるケースも確認されています。

 

特に注目すべきは、「液面の低下(Ullage)」や「キャップシールの状態」が価格にダイレクトに響くという点です。

 

50年以上前のコルクは非常に脆くなっているため、少しでも液漏れの痕跡や蒸発による減少が見られると、数百万円単位で価値が下落するシビアな世界です。

 

一方で、日本国内のオークション(毎日オークションやシンワオークション、Yahoo!オークションなど)でも取引は活発です。

 

国内では海外に比べてやや割安になる傾向がありましたが、最近は円安の影響もあり、海外バイヤーが日本のオークションに参加して価格を吊り上げるケースも増えています。

 

国内オークションの面白い現象

日本では「中身のない空き瓶」や「木箱のみ」が出品されることも多く、それでも数万円〜数十万円の値がつくことがあります。

 

「マッカラン 1946 オークション」で検索して過去の履歴を見てみると、ボトル一本の値段とは思えない数字が並んでいて、見ているだけで心拍数が上がりますよ。

 

世界一高いマッカラン1926との差

美術館のガラスケースに展示された、芸術品のような価値を持つ世界最高額級のヴィンテージウイスキー


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「マッカランで一番高いのは何ですか?」と聞かれたら、その王座は間違いなく「マッカラン 1926」に譲ることになります。

 

1946年ヴィンテージも数百万〜1000万円クラスという凄まじい価格ですが、1926年は桁がさらに2つほど違います。

 

ウイスキー投資の世界では「聖杯(Holy Grail)」とも呼ばれる別格の存在です。

 

記憶に新しいところでは、2023年にロンドンで開催されたサザビーズのオークションにて、「マッカラン 1926(ヴァレリオ・アダミ・ラベル)」が、なんと約218万ポンド(当時のレートで約4億円以上)で落札され、ワイン・スピリッツ部門の世界最高額記録を更新しました。

 

なぜ「マッカラン1926」は億越えするのか?

 

その理由は「希少性」と「アート」の融合にあります。

 

伝説の樽「カスク#263」

60年間熟成されたこの樽からは、わずか40本しかボトリングされませんでした。

 

著名アーティストによるラベル

ピーター・ブレイク(ビートルズのジャケット作者)やヴァレリオ・アダミといった巨匠がラベルデザインを手掛けたことで、芸術作品としての価値が付与されています。

 

では、私たちが注目している「1946」と、この雲の上の存在である「1926」にはどのような関係性があるのでしょうか。

 

1946年と1926年の立ち位置の違い

1926年(60年熟成)

世界に40本のみ。

 

美術館に収蔵されるレベルの「美術品」。

 

飲むことよりも所有することに意味がある、投資の最終到達点。

 

1946年(52年/56年熟成)

数百万〜1000万円クラス。

 

超高級ではあるが、1926に比べればまだ市場に流通しており、バーで提供されることもある「伝説の実用品」

 

つまり、1926年が「神話」だとしたら、1946年はギリギリ手が届くかもしれない「歴史的遺産」といったところでしょうか。

 

また、1926年は「長期熟成の奇跡」として評価されていますが、1946年は「ピーテッド麦芽を使用した」という香味のユニークさで評価されています。

 

味の個性という意味では、1946年も決して引けを取らない、マッカラン史上の準主役と言えるでしょう。

 

マッカランが高級ウイスキーな理由

マッカランのこだわりである無着色の美しい琥珀色を、光にかざして入念に確認する日本人の専門家


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そもそも、なぜマッカランは数あるスコッチウイスキーの中で、これほどまでに「高級」で「別格」な存在として扱われているのでしょうか?

 

かつて、著名なウイスキー評論家マイケル・ジャクソン氏が「シングルモルトのロールスロイス」と評したことは有名ですが、その名声は単なるブランドイメージだけで作られたものではありません。

 

そこには、他社が真似できないほどの「コスト」と「狂気的なこだわり」が存在します。

 

【マッカランが高価になる3つの理由】

1. シェリー樽への異常な投資
静寂の中で長い年月をかけて原酒を熟成させる、マッカランのこだわりのシェリー樽が並ぶ貯蔵庫


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マッカランの最大の特徴は「シェリー樽熟成」です。

 

彼らは樽を市場から買うだけでなく、スペインの森で木を選び、自前で樽を作り、シェリー酒を詰めてシーズニング(味付け)を行う工程まで管理しています。

 

このコストは、一般的なウイスキーに使われるバーボン樽の約10倍とも言われています。

 

2. スペイサイド最小の蒸留釜
マッカランの濃厚な味わいを生み出す、スペイサイドで最小と言われる伝統的な銅製の小型蒸留釜


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「カリアスリー・スモール・スチル(Curiously Small Stills)」と呼ばれる極めて小さな蒸留釜を使用することで、アルコール蒸気と銅の接触面積を増やし、マッカラン特有の「リッチでオイリー、かつ重厚な酒質」を生み出しています。

 

効率よりも味を優先した結果です。

 

3. 天然色(ナチュラルカラー)への執着

多くのウイスキーが色味を調整するためにカラメル色素(E150a)を使用する中、マッカランは一貫して無着色です。

 

あの美しい琥珀色は、純粋に樽と原酒の対話だけで生まれた色なのです。

このように、通常の製造工程ですらコスト度外視で作られている上に、1946年ヴィンテージのようなオールドボトルには「不可逆的な希少性」という要素が加わります。

 

ウイスキーはワインと異なり、瓶詰めされた時点で熟成は止まりますが、物理的な本数は消費されるたびに減っていきます。

 

世界中の富裕層が「飲みたい」「持ちたい」と熱望する一方で、現存数は一日一刻とゼロに近づいていく。

 

つまり、マッカラン1946の価格が高騰し続けるのは、「最高品質の液体」と「二度と増えない歴史的資産」という2つの価値が掛け合わされているからに他なりません。

 

マッカラン1946の特徴と空き瓶

1946年当時のスコットランド蒸溜所で、石炭の代わりにピート(泥炭)をキルンにくべる作業風景のイメージ


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ここからは、価格だけでなく「中身」や「エピソード」に注目してみましょう。

 

なぜ1946年だけが特別扱いされるのか、その理由は当時の時代背景にありました。

 

なぜ高いのか歴史的背景を検証

1946年、戦後の石炭不足によりマッカラン蒸溜所でピートをキルンにくべる作業員の様子


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1946年という年は、第二次世界大戦が終結した翌年であり、世界中が復興の第一歩を踏み出したばかりの時代でした。

 

しかし、当時のイギリス経済は疲弊しきっており、あらゆる物資が配給制となるなど、深刻な欠乏状態にありました。

 

スコットランドのウイスキー造りにおいて致命的だったのが、産業の血液ともいえる「石炭」の供給不足と価格高騰です。

 

通常、マッカランは大麦麦芽(モルト)を乾燥させる際、雑味や煙の匂いがつきすぎないよう、高品質な「コークス(無煙炭)」を使用します。

 

これによって、マッカラン特有のフルーティーでクリーンなニュースピリッツが生まれるのですが、この時期に限っては、その石炭がどうしても手に入らなかったのです。

 

そこで当時のマッカラン蒸溜所が下した苦渋の決断は、敷地内や近隣で豊富に手に入る「ピート(泥炭)」を、石炭の代用燃料として乾燥塔(キルン)で焚くことでした。

 

この「歴史的な燃料不足」というアクシデントが、本来のマッカランには存在しないはずの「力強いスモーキーフレーバー(ピート臭)」を原酒に刻み込むことになります。

 

意図して作られた製品ではなく、生き残るための「工夫」が生んだ突然変異。

 

これこそが、1946年ヴィンテージが唯一無二の存在として神格化されている最大の理由なのです。

 

独特なピート臭が生まれた理由

重厚な木箱に入ったウイスキーの空き瓶と、重要な付属品である真鍮製の鍵と証明書


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そこで当時のマッカラン蒸溜所が下した苦渋の決断は、敷地内や近隣で豊富に手に入る「ピート(泥炭)」を、石炭の代用燃料として乾燥塔(キルン)で焚くことでした。

 

その結果、本来のマッカランには存在しないはずの「力強いスモーキーフレーバー(ピート臭)」をたっぷりと纏った原酒が生まれてしまったのです。

 

当時の職人たちは「いつものマッカランとは違う」と頭を抱えたかもしれませんが、この「歴史的なアクシデント」が、後に伝説を生むことになります。

 

50年以上という気の遠くなるような熟成期間を経たことで、荒々しかったピートの薫香は角が取れ、シェリー樽由来の重厚な甘みやスパイスと奇跡的に融合しました。

 

現代のマッカランでは決して再現できない、「ピーテッド・マッカラン」という唯一無二の芸術品は、こうして誕生したのです。

 

これこそが、世界中のコレクターがこのボトルを「別格」として扱い、こぞって欲しがる最大の理由ですね。

 

マッカラン1945など他年との違い

1940年代の歴史を刻んだヴィンテージウイスキーのボトルが並ぶ、古びた木製の棚


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検索キーワードでよく見かける「マッカラン 1945」ですが、1946年ヴィンテージとは「希少性の意味合い」が少し異なります。

 

1945年(終戦の年)に蒸留された原酒も確かに存在します。例えば、公式の「ファイン&レア 1945」は生産本数がわずか152本換算と極めて少なく、老舗ボトラーズ「ゴードン&マクファイル(G&M)」からもリリースされています。

 

しかし、これらは「戦時中に蒸留された歴史的資料」としての価値が主です。

 

【戦後マッカランのスタイル変遷】

1945年

大戦終結の年。

 

現存ボトルは極めて少ないが、香味はまだ「ピート全開」の物語とは直結しないことが多い。

 

1946年〜1947年

戦後の燃料危機がピークに。

 

背に腹は代えられず「ピート」を大量に使用したため、アイラモルトのようなスモーキーな原酒が生まれる。

 

1948年以降

石炭の供給が安定し始め、徐々に本来の「ノンピート(またはライトピート)・シェリーカスク」という王道スタイルへ回帰していく。

つまり、「ピートをふんだんに使ったスモーキーなマッカラン」という伝説のエピソードは、燃料不足が深刻化した1946年(および1947年の一部)に特有のものなのです。

 

1948年以降になると、マッカランは再び「石炭(コークス)」を使った伝統的な製法に戻っていきます。

 

そう考えると、1946年ヴィンテージは、マッカランの長い歴史の中でほんの一瞬だけ生まれた、歴史のいたずらによる「突然変異(ミュータント)」のような奇跡のボトルだと言えるでしょう。

 

探偵ナイトスクープでの話題性

バラエティ番組のスタジオで、ついに開けられた重厚な木箱の中に「マッカラン1946」の空き瓶が現れ、その価値に驚愕する日本人出演者たちの様子


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「マッカラン 1946」というワードが、ウイスキーファン以外の方にも広く知られるきっかけになったのが、関西が誇る人気バラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』です。

 

2023年6月30日の放送回で、ゆりやんレトリィバァ探偵が担当した「マッカラン1946の箱が開かない!」という依頼は、まさに伝説級のインパクトを残しました。

 

【依頼内容のあらすじ】

 

大阪のある会社の社長が所有する「マッカラン1946」の木箱。かつて中身は飲んでしまったものの、酔っ払って鍵を捨ててしまい、箱が開かなくなってしまったそうです。

 

社長は「空き瓶でも価値があるから、売って社員全員で山分けしよう」と提案。果たして箱は開くのか、そして空き瓶にいくらの値がつくのか?という内容でした。

 

番組内で無事に箱が開けられ、専門家による査定が行われると、その金額にスタジオは騒然となりました。

 

中身が入っていない、ただのガラス瓶と木箱に数万円〜数十万円クラスの査定額(市場相場では状態が良ければ30万円前後)がついたのです。

 

このエピソードは、「マッカランのオールドボトルは、飲み終わった後もゴミではない。むしろお宝である」という事実を、一般のお茶の間に強烈に印象付けることになりました。

 

マッカラン1946は空き瓶も売れる

重厚な木箱と鍵が揃った、マッカラン1946の空き瓶のディスプレイイメージ


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そうなんです。

 

先ほどご紹介した『探偵!ナイトスクープ』のエピソードは決して大げさな話ではありません。

 

実際に、マッカラン1946(特にセレクト・リザーブ)に関しては、中身が入っていない「空き瓶」だけでも数万円〜30万円前後で取引されることが珍しくないのです。

 

【なぜ空き瓶に値段がつくのか?】

コレクション・ディスプレイ需要

重厚な木箱や美しいラベルは、高級バーのインテリアや個人のコレクション棚を飾るアイテムとして非常に人気があります。

 

付属品の補完需要

木箱や鍵、冊子を紛失してしまったコレクターが、手元のボトルを「完品」にするために、付属品目当てで空き瓶セットを購入するケースがあります。

 

【要注意】偽造品リスク
希少なウイスキーボトルのラベルや液面をルーペで入念にチェックする、白手袋をつけた日本人鑑定士


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空き瓶に別のウイスキーを詰め替えて「偽物(リフィル品)」を作る悪質な業者も存在します。

 

トラブルを避けるため、フリマアプリ等での個人売買よりも、信頼できる専門業者への売却が安全です。

 

ここで査定額を大きく左右するのが、やはり「付属品の有無」です。

 

ただのガラス瓶だけであればそこまでの高値はつきませんが、マッカラン1946特有の「重厚な木箱」「鍵」「シリアルナンバー入りの冊子(証明書)」が全て揃っている状態であれば、それは立派な資産となります。

 

もしご自宅の飾り棚に眠っているなら、決してゴミとして捨てずに、一度査定に出してみることを強くおすすめします。

 

マッカラン1946の真価を総括

静かで高級感のある日本のオーセンティックバーで、ヴィンテージボトルを扱うバーテンダー


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ここまで、マッカラン1946という「伝説」について深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

このボトルは、単に「値段が高いお酒」ではありません。

 

第二次世界大戦直後の混乱と物資不足という、時代が強いた苦境の中で、それでもウイスキー造りを止めなかった職人たちの執念と、偶然が生んだ「飲む文化遺産(リキッド・ヒストリー)」だと言えます。

 

本来のマッカランのスタイルではなかった「ピート」を使用せざるを得なかったピンチが、半世紀以上の時を経て、誰も真似できない奇跡の味へと昇華された――。

 

そんなドラマチックな背景を知ると、ただでさえ美味しいウイスキーが、より一層味わい深く感じられる気がします。

 

もし、運良くバーなどでこのボトルを見かける機会があれば(ワンショットで数万円〜数十万円は覚悟が必要ですが…)、そのグラスの中に詰まった1946年の空気を、少しだけ想像してみてください。

 

まとめ:マッカラン1946のポイント

圧倒的な資産価値

買取価格は100万円超え、販売価格は数百万円クラスで推移。

 

唯一無二の味わい

戦後の燃料不足により、特例的にピートを使用した「スモーキーなマッカラン」。

 

2つの顔

「セレクト・リザーブ(52年)」と、さらに希少な「ファイン&レア(56年)」が存在。

 

空き瓶の価値

木箱や鍵などの付属品が揃っていれば、中身がなくても高値で売れる可能性がある。

 

なお、本記事でご紹介した価格情報は、執筆時点(2025年-2026年頃)の市場調査に基づく目安です。

 

実際の取引価格は、その時々の市場動向やボトルのコンディションによって大きく変動しますので、売買を検討される際は、必ず信頼できる専門家の査定を受けるようにしてくださいね。

 

【参考情報一覧】

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