マッカラン最高級の値段は?4億円の伝説から定価まで全網羅 | Guide of Whisky

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スコッチ マッカラン

マッカラン最高級の値段は?4億円の伝説から定価まで全網羅

 

こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。

 

ウイスキーのロールスロイスと称されるザ・マッカラン。

 

その最高級と聞いて、みなさんはどんなボトルを思い浮かべるでしょうか。

 

ニュースで話題になるような1本数億円のオークション品なのか、それとも百貨店のショーケースに並ぶ数十万円のヴィンテージなのか。

 

実はこの言葉には、まったく異なる2つの世界が含まれています。

 

私自身、バーのバックバーに鎮座する長期熟成のマッカランを見上げるたびに、その琥珀色の液体の奥にある長い歴史に想いを馳せてしまいます。

 

単なるお酒という枠を超え、飲む芸術品として世界中の愛好家を熱狂させ続けるその魅力は、価格が高騰した今でも色褪せることがありません。

 

しかし、手に入れるためのハードルが年々上がっているのも事実ですね。

 

2025年4月にはメーカー価格の大幅な改定もあり、私たちの手の届く範囲のボトルでさえ、その資産価値や希少性は高まる一方です。

 

今回は、世界一の記録を持つ伝説のボトルから、頑張れば手に入る現行ラインナップの頂点まで、マッカランの最高峰について徹底的に掘り下げていきます。

 

記事のポイント

  • マッカラン1926などオークションで取引される億越えボトルの詳細
  • レッドコレクションやラリックなどコレクター垂涎のシリーズ
  • シェリーオーク30年など現行最高峰の味わいと最新定価
  • 資産としてのマッカランの価値と失敗しない選び方

 

Table of Contents

マッカラン最高級ランクの価格と市場価値

照明付きのガラスキャビネットに希少なウイスキーが並ぶ高級プライベートセラーで、ボトルを鑑賞するスーツ姿の日本人投資家


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まずは、もはや「飲む」という次元を超え、資産や芸術品として扱われるマッカランの価格について見ていきましょう。

 

オークションでの落札額や、限られた富裕層しか手にできないコレクションの市場価値は、まさに天井知らずです。

 

1本数千万円?レッドコレクションの全貌

高級感あふれる赤い木箱に収められた、熟成年数の異なるマッカラン・レッド・コレクションのボトルラインナップ


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現行のマッカランにおいて、実質的な最高峰として君臨するのが「ザ・レッド・コレクション」です。

 

このシリーズは、マッカランのブランドカラーである「赤」を象徴しており、創業者アレクサンダー・リード(Reid=赤毛)へのオマージュでもあります。

 

ラインナップは40年、50年、60年、71年、74年、77年、そして78年という驚異的な熟成年数を誇ります。

 

特に78年は、発売当時、マッカラン史上最も古い熟成年数のウイスキーとして世界的なニュースになりました。(その後、81年の「ザ・リーチ」が登場し記録は更新されましたが、その存在感は別格です)

 

気になる価格ですが、これらは通常の酒販店で見かけることはまずありません。

 

リリース時の参考価格でも数百万円から、78年クラスになると1,000万円を軽く超える設定でした。

 

さらに、二次流通市場(オークションや専門店)では、以下のような家一軒が買えるレベルの金額で取引されています。

 

熟成年数市場流通価格の目安(2025年時点)
レッドコレクション 40年約450万円 〜 600万円
レッドコレクション 50年約750万円 〜 900万円
レッドコレクション 60年約1,000万円 〜 1,200万円
レッドコレクション 78年約1,500万円 〜 2,000万円以上

※価格は為替や状態により大きく変動します。あくまで目安としてご覧ください。

 

ザ・マッカラン カスクストレングス レッドラベル57.4%750ml 旧ボトル

 

これほどの高額ボトルですが、実は2024年から2025年にかけて市場への供給量が少し増えたことで、以前のような「出せば即完売・即高騰」という過熱感は少し落ち着きを見せています。

 

だからこそ、今のレッドコレクションは「単なる投機対象」から、真のコレクターがじっくりと選んで手に入れる「資産性の高い芸術品」へと、その立ち位置を変化させていると言えるでしょう。

 

なぜ「赤」なのか?

マッカランにとって赤は特別な色です。

 

創業者の姓「リード(Reid)」がスコットランド語で「赤」を意味すること、1903年にオーナーとなったロデリック・ケンプが高級ラインの輸送箱に赤い文字を使ったこと、そして1980年代に当時の会長アラン・シアックがヴィンテージボトルに赤いリボンを結んだこと。

 

これら3つの歴史的な「赤」が、このコレクションの由来となっています。

 

驚異の落札額を誇るヴィンテージボトル

美術館のような展示台にスポットライトを浴びて飾られた、歴史的価値を持つ1926年ヴィンテージの希少なウイスキーボトル


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「マッカラン 最高級」と検索して、我々が目にする最も衝撃的な存在。

 

それが「ザ・マッカラン 1926」です。

 

 

ウイスキー愛好家の間では「聖杯(Holy Grail)」とも崇められるこのボトルは、1926年に蒸留され、シェリー樽(カスクナンバー263)で60年間熟成された後、1986年にわずか40本だけボトリングされました。

 

この40本は、誰の手に渡ったか、どのようなラベルが貼られたかによって、その後の運命と価値が大きく分かれています。内訳は以下の通りです。

 

サー・ピーター・ブレイク(12本)

 

 

ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ』のジャケットを手掛けたイギリスの巨匠によるデザイン。

 

ヴァレリオ・アダミ(12本)

 

 

イタリアのポップアート画家によるデザイン。現在の最高額記録保持ラベルです。

 

マイケル・ディロン(1本)

アイルランドの画家による手描きボトル。

 

2018年に初めて100万ポンド(約1.5億円)の壁を突破しました。

 

ファイン&レア(最大14本)

マッカラン ファイン アンド レア 1954 47年

マッカランの公式ヴィンテージラベル。

 

特に世界を震撼させたのが、2023年11月にロンドンのサザビーズに出品された「ヴァレリオ・アダミ」ラベルの1本です。

 

このボトルは、出品前にマッカラン蒸留所にてコルクの交換やラベルの補修といった「リコンディショニング(修復)」が行われ、極めて完璧に近い状態で登場しました。

 

その結果、218万7,500ポンド(当時のレートで約4億2,000万円)という、ワイン・スピリッツ部門の史上最高額で落札されました。

 

マンション一棟ではなく、たった1本のウイスキーの値段です。

 

また、2025年には新たな動きもありました。

 

ベトナムの著名なコレクターが所有する「1926」のボトルに、イタリアの画家ロベルト・フェリが直接ガラスに「大麦とオークの精霊」を描くというプロジェクトが発表されたのです。

 

これは既存のボトルを「唯一無二のキャンバス」として使用したもので、マッカランが単なるお酒から、完全なる「美術品」へと昇華した瞬間でもありました。

 

 

東日本大震災での悲劇

実はこの世界最高額を記録した「アダミ」ラベルの1本は、2011年の東日本大震災の際に日本国内で破損し、失われてしまったと言われています。

 

また、少なくとも1本は開封して飲まれたことが確認されており、現存するボトルはさらに減っています。

 

この「喪失」のエピソードが、皮肉にも残されたボトルの希少性をさらに高めることになりました。

 

定番の中で最も高価なシェリーオーク30年

オーセンティックバーのカウンターに置かれた、濃厚なマホガニー色のシェリーオーク30年とクリスタルグラス、背景に日本人のバーテンダー


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ここまでは数千万円、数億円という「雲の上」の話でしたが、私たち一般のウイスキー愛好家が、人生の成功や大きな節目に手に入れたいと願う「現実的な最高峰」。

 

それが「ザ・マッカラン シェリーオーク30年」です。

 

とはいえ、こちらも2025年4月にサントリーが実施した価格改定により、もはやおいそれとは手が出せない「資産」クラスの価格帯へと突入しました。

 

特に30年の値上げ幅は衝撃的で、定価ベースでも約80万円(税別)となっています。

 

銘柄改定前定価(税別)2025年4月改定後(税別)
マッカラン シェリーオーク 25年308,000円396,000円
マッカラン シェリーオーク 30年550,000円796,000円

 

消費税を含めれば約87万円。

 

 

さらに、酒販店やネットオークションなどの二次流通市場(プレ値)では、1本100万円〜150万円前後で取引されるのが常態化しています。

 

それでも需要が尽きないのは、このボトルが「シェリー樽熟成ウイスキーの到達点」とされているからです。

 

マッカラン シェリーオーク 25年 43° 700ml

 

30年熟成の味わい

25年物が濃厚な「シェリーの爆発力」と評されるのに対し、30年はすべての要素が調和した「静寂とエレガンス」が特徴です。

 

特筆すべきは、超長期熟成によってのみ現れる「サンダルウッド(白檀)」「マカダミアナッツ」の香り。

 

アルコールの角は完全に取れ、シルクのように滑らかな口当たりと、ブラックチェリーやイチジクの余韻が永遠のように続きます。

 

バーでワンショット(30ml)飲むだけでも数万円は下らないこのボトル。

 

もし出会うことがあれば、それは単なる飲酒ではなく、30年という歳月そのものを味わう体験と言えるでしょう。

マッカランの定価一覧と価格推移についてはこちら

 

芸術品と呼べるラリック社とのコラボ

複雑なカッティングが施されたラリック社製のクリスタルデキャンタと、その中で輝く長期熟成ウイスキーの美しい琥珀色


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マッカランには、ウイスキーづくりの根幹を成す「シックス・ピラーズ(6つの柱)」という厳格な製造哲学が存在します。

 

この哲学をテーマに、フランス最高峰のクリスタルガラス・メゾン「ラリック(Lalique)」と10年以上の歳月をかけて作り上げたのが、「ラリック・シックス・ピラーズ・コレクション」です。

 

 

このシリーズは、単に高級なボトルに入ったウイスキーではありません。

 

2005年から2016年にかけて順次リリースされた6種類のボトルは、それぞれ50年から65年という超長期熟成の原酒が封入されており、デキャンタのデザイン自体が各「柱」を象徴する芸術作品となっています。

 

リリース順熟成年数テーマ(6つの柱)
第1弾(2005年)50年Exceptional Oak Casks(卓越したオーク樽)
第2弾(2007年)55年Natural Colour(天然の色)
第3弾(2009年)57年Finest Cut(最高級のカット)
第4弾(2011年)60年Curiously Small Stills(極小の蒸留釜)
第5弾(2014年)62年Spiritual Home(精神の家)
第6弾(2016年)65年Peerless Spirit(比類なきスピリッツ)

 

これらは世界でわずか400本〜470本程度しか生産されておらず、発売当時の価格でも数百万円クラスでした。

 

しかし現在では、1本あたり数千万円で取引されるのが当たり前の「ブルーチップ(超優良株)」として扱われています。

 

特筆すべきは、中身のウイスキーだけでなく、「空き瓶(デキャンタ)」そのものに数十万円から数百万円の価値がつくという異常な人気ぶりです。

 

ラリック社の職人が手作業で仕上げたクリスタルは、ウイスキーを飲み干した後も美術品としてショーケースに飾られ続けています。

 

Macallan 55 Year Old Lalique / マッカラン 55年 ラリック

 

1億円を超えるフルセットの価値

この6種類すべてを揃えた「コンプリートセット」は、過去のオークションで約99万ドル(当時のレートで約1億1000万円)で落札された記録があります。

 

個別に集めることが極めて困難であるため、セットで出品された際には「美術館が丸ごと出品された」かのような衝撃をもって迎えられます。

 

投資対象として注目される資産価値

ヴィンテージウイスキーのボトルをルーペで鑑定し、液面や状態を入念にチェックしている日本人専門家の手元


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ウイスキー投資の世界において、ザ・マッカランは株式市場で言うところの「ブルーチップ(優良銘柄)」であり、最も安全かつ換金性の高い資産の一つとして認知されています。

 

英国の専門機関「Rare Whisky 101」などのデータを見ても、マッカランは長年にわたりコレクターズランキングで不動の1位を維持しており、過去10年間のリターン率は他のラグジュアリー資産(時計、ワイン、アートなど)を凌駕する+280%以上という驚異的な成長を記録してきました。

 

「何でも買えば儲かる」時代の終焉と市場の選別

しかし、これから投資を検討する方は、市場のトレンドが2024年から2025年にかけて大きく変化しているという「不都合な真実」も理解しておく必要があります。

 

2022年頃まで続いた「マッカランであれば何でも値上がりする」というバブル的な高騰期は終わりを告げ、現在は市場全体が「調整局面(コレクション・フェーズ)」に入っています。

 

著名な資産レポート「Knight Frank Wealth Report」の2024年版でも、希少ウイスキー全体の指数が前年比でマイナスを記録したことが報告されました。

 

これはマッカランの価値がなくなったわけではありません。

 

むしろ、投資家たちが「本当に価値のあるボトル」をシビアに選別し始めたことを意味します。

 

その結果、市場では以下のような明確な二極化が進んでいます。

 

価値を維持・向上させるもの(勝ち組)

「18年」「25年」などのヴィンテージ表記があるオフィシャルボトル、1970年代以前蒸留のオールドボトル、ラリックのような芸術性の高い限定品。

 

これらは「歴史の証人」として底堅い需要があります。

 

苦戦・値下がりするもの(負け組)

マーケティング主導で乱発されたノンエイジ(年数表記なし)の限定品や、投機目的で買い占められ供給過多になった一部の現行ハイエンド品。

 

つまり、これからのマッカラン投資は、単にブランド名に飛びつくのではなく、そのボトルの「希少性の根拠」や「需給バランス」を見極める、高度な審美眼が求められる時代になったと言えるでしょう。

 

投資の最大のリスク:偽物と保管

マッカランは世界で最も価値が高いため、同時に世界で最も偽造品(フェイク)が多いブランドでもあります。

 

特にオールドボトルは、中身を安いウイスキーに詰め替えた精巧な偽物が多く出回っています。

 

投資目的で購入する場合は、必ず「来歴(プロヴィナンス)」がはっきりした信頼できる専門店や、鑑定保証のある大手オークションハウスを利用することが鉄則です。

 

また、コルク痩せによる液面低下(エンジェルズシェア)を防ぐための温湿度管理も、資産価値を守る絶対条件となります。

 

マッカラン最高級品を味わう・贈る知識

チューリップ型のテイスティンググラスに注がれたウイスキーの香りを、目を閉じて楽しんでいる日本人の横顔


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価格の話ばかりしてしまいましたが、マッカランの本質はその「味」にあります。

 

最高級のマッカランを手にしたとき、あるいは大切な人に贈るとき、知っておくべき知識と楽しみ方について解説します。

 

長期熟成が織りなす味と香りの特徴

シェリー樽熟成の特徴であるダークチョコレート、ドライフルーツ、スパイス、オレンジなどの芳醇な香りをイメージしたイメージカット


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マッカランの最高級ライン(25年、30年、およびレアカスクなど)の最大の特徴は、アルコールの刺激(ピリピリ感)が極限まで削ぎ落とされた、驚異的な「円熟味」と「粘性」にあります。

 

通常の12年ものでも十分にフルーティーでリッチですが、25年を超えたマッカランは、もはや別次元の飲み物と言っても過言ではありません。

 

香りの変化:フレッシュな果実から「香水」へ

グラスに注いだ瞬間、部屋中に広がる香りは「飲む香水」と形容されます。

 

若いうちは青リンゴや柑橘のようなフレッシュさがあったものが、長期熟成を経ることで以下のように変化します。

 

ダークフルーツの凝縮感

レーズン、デーツ(ナツメヤシ)、イチジクといった、黒く濃厚なドライフルーツの香りが支配的になります。

 

スパイスと樹木のニュアンス

シナモン、クローブ、ナツメグといった温かみのあるスパイス香に加え、高級家具のような「ポリッシュド・オーク(磨かれた木材)」や、ほのかな「シガー(葉巻)」の香りが重なります。

 

味わいの真骨頂:25年と30年の決定的な違い

同じ長期熟成でも、25年と30年では到達する境地が異なります。

 

それぞれの個性を理解することで、より深くその価値を感じることができます。

 

銘柄香味のキーワード特徴的なニュアンス
シェリーオーク 25年圧倒的なパワーと濃厚さ「シェリー・ボム(爆弾)」と評されるほどの濃厚な甘み。ジンジャーシロップのようなスパイシーさと、重厚なオークの風味が力強く主張します。まさに「リッチ」を体現した一本です。
シェリーオーク 30年静寂とエレガンス25年の力強さが落ち着き、すべての要素が完全に調和(統合)しています。特筆すべきは、超長期熟成でのみ現れる「サンダルウッド(白檀)」「マカダミアナッツ」の香り。口当たりはシルクのように滑らかで、ブラックチェリーやエスプレッソの余韻が永遠に続きます。

 

これら最高級ラインの根底にあるのは、マッカランが自社で森林管理から行う「スパニッシュオークのシェリー樽」への異常なまでのこだわりです。

 

アメリカンオーク(バーボン樽など)由来のバニラ香とは一線を画す、タンニンを含んだ重厚でスパイシーな風味は、長い時間をかけることでしか生み出せない「液体の宝石」の証明なのです。

 

芳醇さを最大限に引き出すおすすめの飲み方

チューリップ型のテイスティンググラスに注がれたウイスキーの香りを、目を閉じて楽しんでいる日本人の横顔


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もし奇跡的に「マッカラン シェリーオーク30年」や「レアカスク」といった最高峰のボトルを口にする機会が巡ってきたなら、そのポテンシャルを100%引き出す飲み方は、間違いなく「ストレート(Neat)」一択です。

 

「強いお酒は苦手」という方も、まずは一口だけで良いので、常温のままストレートで味わってみてください。

 

なぜなら、マッカランの最高級品において最も価値があるのは、舌で感じる味以上に、鼻腔を抜ける圧倒的な「香りの層」にあるからです。

 

温度とグラスへのこだわり

最高級のマッカランを飲む際、実は「冷やすこと」は御法度です。

 

ウイスキーの香り成分(エステル類)は、常温でこそ最も揮発し、華やかに開きます。

 

氷を入れて冷やしてしまうと、せっかくの30年分の熟成香が閉じてしまい、非常に高価な「冷たいアルコール水」になりかねません。

 

 

また、グラスは一般的なロックグラスではなく、香りを逃さない「テイスティンググラス(チューリップ型)」を使用することを強くおすすめします。

 

注いでからすぐに飲み干さず、10分、20分と時間を置くことで、グラスの中で眠っていた香りが次々と目覚めていく「劇的な変化」を楽しむことができます。

 

プロが実践する「トワイスアップ」の魔法

ストレートで香りを楽しんだ後、もし変化をつけたいなら「トワイスアップ」がおすすめです。

 

これはウイスキーと常温の天然水を「1:1」で割る飲み方です。

 

水を加えることでアルコールの刺激が和らぐだけでなく、化学反応(加水分解)によって、ストレートの時には隠れていたフローラルな香りやフルーティーさが一気に解き放たれます。

 

これを専門用語で「香りが開く(ブルーミング)」と呼び、ブレンダーがテイスティングを行う際にも用いられる由緒ある愉しみ方です。

 

なぜ「シングルモルトのロールスロイス」か

マッカランの濃厚な味わいを生み出す、スペイサイドで最小と言われる伝統的な小型の銅製ポットスチル(蒸留釜)


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マッカランが「シングルモルトのロールスロイス」と呼ばれるようになったのは、かつて英ハロッズ百貨店が出版したウイスキー読本の中で、その品質を讃えて記述されたことが由来とされています。

 

しかし、この異名が現在まで語り継がれている真の理由は、現代の効率化とは真逆を行く「徹底的に非効率な製造工程」にあります。

 

マッカランの味わいを決定づける、妥協なき「3つのこだわり」をご紹介します。

 

スペイサイド最小の蒸留釜(Curiously Small Stills)

マッカランは、エリアで最も小さな蒸留釜をあえて使い続けています。

 

釜が小さいと蒸気が銅と触れ合う面積が増え、独特の「オイリーでクリーミーな酒質」が生まれます。

 

これが、長期熟成に耐えうる重厚なボディの源です。

 

ファイネスト・カット(The Finest Cut)

蒸留された無色透明な液体のうち、樽詰めされるのは「ハート」と呼ばれる最も純粋な中心部分のみ。

 

その割合はわずか16%です。

 

業界平均よりも圧倒的に少ないこの数字は、雑味を一切許さない品質へのプライドの証です。

 

樽への異常なこだわり(Exceptional Oak Casks)

「マッカランの品質の80%、色の100%は樽に由来する」と公言し、自社でスペインの森林選定から製樽、シェリーのシーズニングまでを管理しています。

 

ウイスキー業界で最も樽にコストをかけている蒸留所としても有名です。

 

このように、手間とコストを惜しまず作られているからこそ、マッカランは単なる高級酒ではなく、一種の「工芸品」として世界中で愛され続けているのです。

マッカランの歴史や製造のこだわりについてはこちら

 

失敗しないプレゼント選びの重要ポイント

高級リカーショップで、贈答用のウイスキーが入った木箱を慎重に選んでいる日本人の様子


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マッカランは知名度が抜群に高いため、お酒好きな方へのプレゼントとしては「絶対に失敗しない」鉄板の銘柄です。

 

しかし、2025年の価格改定により「予算感」が以前とは大きく変わっている点に注意が必要です。

 

予算1万2千円〜1万5千円

「ダブルカスク 12年」または「シェリーオーク 12年」。

 

最もスタンダードな一本ですが、知名度は抜群。

 

日常の食卓を少し贅沢にするギフトとして最適です。

 

予算6万円〜7万円

「シェリーオーク 18年」。

 

 

愛好家の間で「マッカランの真価は18年にあり」と言われる傑作。

 

以前は3万円台でしたが、現在は高級ギフトの代名詞となりました。

 

特にお世話になった上司や、還暦祝いなどに間違いのない選択です。

 

マッカラン18年 シェリーオーク 43度 700ml (専用BOX入) 【正規品】

 

予算40万円以上

「シェリーオーク 25年」。

 

経営者クラスや、特別な記念日の贈り物に。

 

木箱に入った重厚な佇まいは、渡した瞬間に「別格」であることを伝えてくれます。

 

注意ポイント

並行輸入品に注意

贈答用であれば、箱の状態が良く、品質管理が徹底されている「正規品(サントリー輸入品)」を選ぶのが無難です。

ネットショップなどで見かける並行輸入品は少し安い場合がありますが、流通経路によっては箱にダメージがあったり、ラベルが汚れていたりすることがあります。

大切な方へのギフトなら、安心を買う意味でも正規品をおすすめします。

 

マッカラン最高級に関するまとめ

重厚なマホガニーのテーブルに置かれたウイスキーグラスとボトルのシルエット、最高級の体験を象徴する静謐な雰囲気


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今回は「マッカラン 最高級」というテーマで、1本数億円という伝説の世界から、私たちが実際に手に入れることができる現行ラインナップの頂点まで、その全貌をご紹介しました。

 

記事を通じて、マッカランというブランドが単なるウイスキーメーカーの枠を超え、アートや資産としての地位を確立している理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

最後に、今回のポイントを振り返ります。

 

天井知らずの資産価値

「1926」や「ラリック」などの限定品は、もはや飲むためのお酒ではなく、歴史的遺産や美術品として億単位で取引されています。

 

現行品の価格改定と変化

2025年の大幅な定価改定により、シェリーオーク25年や30年も「高級嗜好品」から「資産」へとその性質を変えつつあります。

 

変わらぬ本質

しかし、どれだけ価格が高騰しても、その価値を支えているのは「スペイサイド最小の蒸留釜」や「シェリー樽への執念」といった、妥協なき職人技の積み重ねです。

 

高嶺の花となってしまった最高級マッカランですが、もしオーセンティックバーなどでボトルの姿を見かけた際は、ぜひ勇気を出してオーダーしてみてください。

 

1杯数万円の出費は決して安くはありません。

 

しかし、グラスの中で30年という長い歳月が織りなす「液体の宝石」の香りを利く体験は、一生の記憶に残る素晴らしい財産になるはずです。

 

注意ポイント

※本記事の価格情報は2025年時点の調査に基づきます。

正確な価格は公式サイトや販売店をご確認ください。

また、投資に関する記述は過去のデータに基づくものであり、将来の利益を保証するものではありません。

最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

【参考情報一覧】

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