マッカラン蒸留所の見学予約や資産価値は?歴史や味も徹底解説 | Guide of Whisky

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スコッチ マッカラン

マッカラン蒸留所の見学予約や資産価値は?歴史や味も徹底解説

 

こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。

 

「シングルモルトのロールスロイス」と称され、世界中の愛好家を魅了し続けるマッカラン。

 

その名前を聞くだけで、リッチなシェリーの香りを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

バーの棚に並ぶそのボトルは、まさに成功とラグジュアリーの象徴そのものですよね。

 

しかし、いざこのブランドについて深く知ろうとすると、

 

「マッカラン蒸留所はどこにありますか?」

 

といった基本的な場所の疑問から、

 

「世界で最も古いウイスキー蒸留所はどこですか?」

 

という歴史的な立ち位置、さらには

 

「サントリー」による「買収」の噂や「所有者は誰ですか?」

 

といったビジネス的な側面まで、意外と知らないことが多いことに気づかされます。

 

特に最近は、「マッカランは高級ですか?」という素朴な疑問以上に、2025年4月の価格改定や、投資対象としての「資産価値」に注目が集まっています。

 

定番の「マッカラン 12年」でも種類によって味がどう違うのか、かつて免税店で見かけた「エステート リザーブ」のような希少ボトルは今どうなっているのか、気になっている方も多いはずです。

 

そして、いつかは聖地へ行ってみたいと願うファンにとって、「ザ マッカラン蒸溜所」への「アクセス」手段や、入手困難と言われる「ツアー」の「予約」、「見学」の方法は、非常に切実な問題かなと思います。

 

この記事では、単なるスペックの羅列ではなく、私がリサーチした最新の現地情報や市場動向を交えながら、皆さんが抱く疑問を一つひとつ丁寧に紐解いていきます。

 

記事のポイント

  • マッカラン蒸留所の歴史やサントリーとの深い関係性
  • マッカラン12年の種類による味の違いや現在の資産価値
  • 予約困難な蒸留所ツアーの攻略法と現地へのアクセス手段
  • 現地でしか味わえないバーや限定品ショップの魅力

 

Table of Contents

マッカラン蒸留所の歴史やサントリーとの関係

スコットランドの広大な自然の中に佇む、歴史的な石造りのマナーハウスと黄金色に輝く大麦畑の風景


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まずは、マッカランというブランドがどのようにして現在の地位を築いたのか、その背景にある歴史や、私たち日本人になじみの深いサントリーとの関係について掘り下げてみましょう。

 

単なるお酒としてだけでなく、企業としての立ち位置を知ることで、グラスの中の液体がより味わい深くなるかなと思います。

 

世界で最も古いウイスキー蒸留所とは

マッカランの味の決め手となる、スペイサイドで最小クラスの伝統的な小型銅製ポットスチルが並ぶ蒸留室の様子


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マッカランはその圧倒的な知名度とブランド力から、しばしば「歴史も世界で一番古いのでは?」と誤解されがちですが、実はウイスキーの歴史という長いタイムラインで見ると、マッカランの創業(1824年)は比較的「近代」に属します。

 

では、マッカランよりも古い歴史を持つ蒸留所はどこなのか?

 

そして、なぜ1824年という年がマッカランにとって重要なのか。

 

ウイスキー愛好家なら知っておきたい「世界最古」の真実と、マッカランが選んだ「合法化」という道について、少し深掘りしてみましょう。

 

「世界最古」の称号を持つアイルランドの巨人

まず、世界全体を見渡した時に「最古のライセンスを持つウイスキー蒸留所」としてギネスブックにも認定されているのは、スコッチではなくアイリッシュウイスキーの「オールド・ブッシュミルズ蒸留所」です。

 

ブッシュミルズ蒸留所


ブッシュミルズ蒸留所 公式

 

その歴史は驚くべきことに1608年まで遡ります。

 

イングランド王ジェームズ1世が蒸留免許を与えたのが始まりとされており、マッカランが創業する200年以上も前から、彼らはウイスキーを作り続けていたことになります。

 

スコットランド国内での「最古」争い

では、スコットランド(スコッチウイスキー)に限った場合はどうでしょうか。

 

ここでもマッカランより先輩にあたる蒸留所がいくつか存在します。

 

蒸留所名創業年特徴
グレンタレット1775年スコットランド最古の稼働中蒸留所とされる(諸説あり1763年説も)。
ボウモア1779年アイラ島最古の蒸留所。女王も訪れた歴史ある貯蔵庫を持つ。
ストラスアイラ1786年「ハイランド最古」を名乗り、創業以来一度も閉鎖せず稼働し続けている。

 

一般的には、パースシャーにある「グレンタレット蒸留所」がスコットランド最古の蒸留所として知られています。

 

また、ブレンデッドウイスキー「シーバスリーガル」のキーモルトとして有名な「ストラスアイラ蒸留所」も、美しい双子のパゴダ屋根とともに古い歴史を誇ります。

 

なぜマッカランは「1824年」なのか?

こうして見ると、マッカランの1824年創業は決して早いわけではないことがわかります。

 

しかし、この「1824年」には、スコッチウイスキー業界を変えた大きな転換点としての意味があります。

 

当時、スコットランドでは重税を逃れるための「密造」が横行していました。

 

マッカランが位置するスペイサイドの「Maghellan(マグヘラン)」と呼ばれていた地域も、密造酒造りのメッカでした。

 

しかし、1823年に酒税法(Excise Act)が改正され、現実的な税率で合法的に蒸留ができるようになると、創業者のアレクサンダー・リードはいち早く政府公認のライセンスを取得しました。

 

ポイント

マッカランのすごさは、「誰よりも古くから作っていた」ことではなく、密造時代から続く技術をいち早く「合法的なビジネス」へと転換し、品質管理を徹底した先見の明にあります。

 

つまり、マッカランは「古さ」ではなく、創業当初から貫かれた「品質への執着」と、後に確立されるシェリー樽熟成へのこだわりによって、数ある古参蒸留所を追い抜き「シングルモルトのロールスロイス」という頂点に上り詰めたのです。

 

歴史の長さだけがブランドの価値ではないことを、マッカランの成功は物語っていますね。

 

マッカラン蒸留所の所有者は誰ですか

重厚な革張りのソファがある高級感あふれる書斎で、シングルモルトウイスキーの入ったグラスを片手にくつろぐ、スーツ姿の日本人男性(オーナーシップやラグジュアリーなブランドイメージの象徴)


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世界的なラグジュアリーブランドとして不動の地位を築いたマッカランですが、そのオーナー企業の実態は意外と知られていません。

 

現在、マッカラン蒸留所を所有・運営しているのは、スコットランドのグラスゴーに本拠を置く「エドリントン・グループ(The Edrington Group)」です。

 

しかし、単に「エドリントンが所有している」という事実以上に重要なのが、そのユニークな株主構成です。

 

実はエドリントン・グループの株式の過半数は、スコットランド最大の独立系慈善団体である「ロバートソン・トラスト(The Robertson Trust)」が保有しています。

 

つまり、私たちがマッカランを飲んで支払ったお金の一部は、巡り巡ってスコットランドの慈善活動や社会福祉に還元されているのです。

 

豆知識

なぜ巨額投資ができるのか?
一般的な上場企業と異なり、慈善団体がバックボーンにあることで、マッカランは「四半期ごとの短期的な利益」に追われることなく、10年、20年先を見据えた長期的な戦略をとることができます。

200億円を超える新蒸留所の建設や、コストのかかるシェリー樽への莫大な投資(樽の管理だけで年間数十億円とも言われます)が可能なのは、この特殊な経営体制のおかげなのです。

 

サントリーとの資本関係について

日本において「マッカラン=サントリー」というイメージが強いのは、サントリーが長年正規輸入代理店を務めているからだけではありません。

 

実は、サントリーホールディングスは2020年にエドリントン・グループの株式の約10%を取得しており、名実ともに重要な戦略的パートナー(株主)となっています。

 

2025年には、エドリントンが主力ブレンデッドウイスキーブランド(フェイマスグラウスなど)を売却し、マッカランを含む「ウルトラプレミアム」なシングルモルト事業に経営資源を集中させるという大胆な戦略転換を行いました。

 

これにより、マッカランの品質追求とブランド価値向上へのコミットメントは、今後さらに強固なものになると予想されます。

 

サントリーによる買収や資本提携の真実

日本のオーセンティックなウイスキーバーのカウンターで、丁寧にウイスキーを注いでいる日本人女性バーテンダーの手元と、その背景にある並んだボトル


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検索窓に「マッカラン」と打ち込むと、サジェスト(関連キーワード)に「サントリー 買収」と出てくることがよくあります。

 

これを見て、「えっ、マッカランって今はサントリーのブランドなの?」と驚く方も多いのですが、結論から言うと、サントリーはマッカランを「完全買収」したわけではありません。

 

正しくは、日本のサントリーホールディングスが、マッカランの親会社であるエドリントン・グループの株式の約10%を保有する「戦略的パートナー(大株主)」という立ち位置です。

 

なぜ「買収」という噂が流れるのか?

この誤解には、サントリーとマッカランの長きにわたる深い歴史が関係しています。

 

実は、サントリーは1990年代からマッカラン蒸留所の株式を直接保有していた時期がありました。

 

当時、マッカランが敵対的買収の危機にあった際、ホワイトナイト(友好的な買収者)として手を差し伸べたのが、ハイランドディスティラーズ社(現エドリントン)とサントリーだったのです。

 

ここがポイント

その後、2020年にサントリーはエドリントン・グループ全体の株式の10%を取得する契約を締結し、単なる販売代理店を超えた強固な資本提携関係を再確認しました。

 

「所有」と「パートナーシップ」の違い

ウイスキーファンとして知っておきたいのは、同じスコッチでも「ボウモア」や「ラフロイグ」と「マッカラン」では、サントリーとの関係性が異なるという点です。

 

ボウモア・ラフロイグ

 

 

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サントリーグローバルスピリッツ(旧ビームサントリー)が100%所有する「自社ブランド」。

 

マッカラン

エドリントンが所有し、サントリーが出資・輸入販売を行う「提携ブランド」。

 

とはいえ、日本国内におけるマッカランのマーケティングや販売はサントリーが一手に引き受けており、実質的にはファミリーのような扱いを受けています。

 

私たち日本の愛好家が、限定ボトルや新作を比較的スムーズに入手できる(価格高騰はさておき…)のは、この数十年にわたる信頼関係があるからこそなのです。

 

マッカラン12年の種類や味の違い

ウイスキーに深い色と香りを与える、スペイン産シェリーオーク樽が静かに熟成されている薄暗い貯蔵庫の内部


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「マッカラン 12年」と一口に言っても、実はラベルの色や樽の構成によって全く異なるキャラクターを持つ商品が存在することをご存知でしょうか?

 

バーや酒屋の棚で「黒い箱」「青い箱」を見て迷ってしまわないよう、現在流通している主要なラインナップの違いを、製法や味わいの観点から徹底的に比較・解説します。

 

特に2025年以降、一部のボトルは入手難易度や価格が大きく変動しているため、選ぶ際の基準が変わってきています。

 

1. ザ・マッカラン シェリーオーク 12年(黒ラベル)

 

 

これぞ「シングルモルトのロールスロイス」の異名を持つ、マッカランの真髄です。

使用樽

スペイン・ヘレス産のスパニッシュオーク(ヨーロピアンオーク)シェリー樽を100%使用。

 

味わい

レーズンやイチジクなどのドライフルーツ、ジンジャー、クローブといったスパイスの香りが濃厚に漂います。口当たりは重厚でリッチ。

 

市場動向

シェリー樽の不足と原酒の希少性から、メーカー希望小売価格は最も高く設定されています(2025年4月改定後:約13,500円)。

 

マッカラン12年 シェリーオーク 40度 700ml (専用BOX入) 【正規品】

 

「昔ながらのマッカラン」を求めるなら迷わずこれですが、入手は年々難しくなっています。

 

2. ザ・マッカラン ダブルカスク 12年(青ラベル)

 

現代のマッカランにおける「新定番」として、世界中で最も広く流通しているボトルです。

使用樽

「アメリカンオークのシェリー樽」と「ヨーロピアンオークのシェリー樽」をバランスよくヴァッティング(ブレンド)。

 

味わい

シェリーオーク特有のスパイス感は残しつつ、アメリカンオーク由来のバニラ、ハチミツ、シトラスの甘さが加わっています。

 

重すぎず、クリーミーで飲みやすいのが特徴です。

 

マッカラン12年 ダブルカスク 40度 700ml (専用BOX入) 【正規品】

 

市場動向

価格はシェリーオークより抑えられており(2025年4月改定後:約9,900円)、日常的に楽しむ贅沢として最適です。

 

3. ザ・マッカラン トリプルカスク 12年(水色ラベル・終売傾向)

 

 

かつて「ファインオーク」という名称で親しまれたシリーズの後継ですが、現在は生産終了(ディスコン)の流れにあり、市場在庫のみとなっています。

 

使用樽

上記2種のシェリー樽に加え、アメリカンオークの「バーボン樽」を使用。

 

味わい

マッカランの中では異色のライトボディ。

 

レモンやメロンのようなフレッシュな果実味があり、ハイボールにしても腰が折れない爽やかさがあります。

 

The Macallan ザ・マッカラン 30 年 Fine Oak ファイン オーク 700ml 箱無し スコッチ ウイスキー

 

市場動向

公式ラインナップからのフェードアウトに伴い、希少価値が上昇中。

 

見つけたら確保しておくべき一本です。

 

琥珀色の濃淡が異なる2種類のウイスキーが入ったテイスティンググラスを並べ、色や香りの違いを真剣に比較している日本人の様子


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選び方の結論

シェリーオーク

濃厚でリッチな「王道の味」を楽しみたい方

 

ダブルカスク

バニラの甘さとバランスを求める方

 

トリプルカスク

軽やかなハイボールや希少性を楽しみたい方

サントリーによる2025年の価格改定以降、特に「シェリーオーク」と「ダブルカスク」の価格差が広がりました。

 

まずはダブルカスクでマッカランの世界観に触れ、特別な日にシェリーオークを開栓する、という楽しみ方もおすすめですね。

 

マッカラン エステート リザーブの特徴

重厚なオーク樽の上に置かれた、深い琥珀色のプレミアムウイスキーが入ったクリスタルグラスと、背景にある薄暗い熟成庫の様子


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「マッカラン エステート リザーブ(The Macallan Estate Reserve)」は、かつて免税店市場(トラベルリテール)限定で展開されていた「1824コレクション」の一つです。

 

現在は生産終了(ディスコン)となっており、空港の免税店で見かけることはなくなりましたが、そのクオリティの高さから今なお根強い人気を誇るボトルです。

 

このウイスキーが特別な理由は、単なる限定品というだけでなく、マッカランの伝統的なスタイルを「より純粋に、より濃厚に」楽しむために設計されたスペックにあります。

 

80%の風味を決める「樽」への特殊なこだわり

エステート リザーブの最大の特徴は、熟成に使用される樽の選定です。

 

通常のラインナップとは異なり、シェリーでシーズニングされた「ホグスヘッド樽(約250リットル)」の原酒をメインにヴァッティングしています。

 

ホグスヘッドは、一般的なシェリーバット(約500リットル)に比べてサイズが小さいため、原酒と木材が接触する面積の比率が大きくなります。

 

これにより、オーク由来の香味成分がより短期間で濃厚に溶け出し、深くリッチな味わいが生み出されます。

 

エステート リザーブの3つの高スペックポイント

 

 

アルコール度数 45.7%

一般的な40%や43%よりも高く設定されており、骨太で飲みごたえのあるボディ感を実現しています。

 

ノンチルフィルタード

冷却濾過を行わないことで、原酒本来の旨味成分や油脂分をそのままボトリング。

 

とろりとした舌触りが楽しめます。

 

1824コレクションの遺産

セレクトオーク、ウィスキーメーカーズエディション、オスクーロなどと共に展開されていたシリーズで、現在は「クエスト・コレクション」にその役割を譲っています。

 

 

味わいは、マッカラン特有のドライフルーツやジンジャーの香りに加え、古き良き時代のスコッチを思わせるオイリーさと、ダークチョコレートのようなほろ苦い甘みが特徴です。

 

現在は流通在庫のみとなっているため、バーで見かけたり、中古市場で適正価格のものを見つけたりした場合は、迷わず試してみる価値のある「失われた名作」と言えるでしょう。

 

マッカランは高級なのか資産価値を検証

オークションやコレクションの対象となる、高級感あふれるヴィンテージウイスキーのボトルがスポットライトを浴びて展示されている様子


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「マッカランは高級ですか?」と聞かれたら、その答えは間違いなく「イエス」です。

 

ウイスキー業界全体を見渡しても、マッカランほど強固なブランド価値を築き上げ、価格を維持(あるいは高騰)させ続けている例は他にありません。

 

なぜこれほどまでに高いのか?

 

そして、よく耳にする「マッカラン投資」は本当に儲かるのか?

 

2025年の最新市場動向と、衝撃的な価格改定の裏側を徹底的に検証します。

 

2025年4月:衝撃の価格改定(値上げ)

マッカランの「高級化」を決定づけたのが、サントリーによる度重なる価格改定です。

 

特に2025年4月の改定は、原材料費や輸送費の高騰だけでなく、ブランドのラグジュアリー化戦略を色濃く反映したものとなりました。

 

銘柄改定前(税別)2025年4月改定後上昇率
シェリーオーク 12年12,500円13,500円約8% UP
ダブルカスク 12年9,040円9,900円約9.5% UP
シェリーオーク 18年52,000円62,000円約19% UP
シェリーオーク 30年550,000円796,000円約45% UP

 

特に注目すべきは、30年物の価格です。

 

かつては30万円台だった定価が、短期間で55万円、そして2025年には約80万円へと跳ね上がりました。

 

これは単なるコスト増ではなく、マッカランが自らを「富裕層向けの嗜好品」として再定義している証拠と言えるでしょう。

 

なぜそんなに高いの?

最大の理由は「樽」への投資です。

 

マッカランが使用するシェリー樽は、一般的なバーボン樽の約10倍のコストがかかると言われています。

 

自社で森林管理から製樽、シェリーのシーズニングまで行うこの異常なまでのこだわりが、価格に直結しているのです。

 

「飲む資産」としてのマッカラン

二次流通(オークション)市場においても、マッカランは別格の扱いを受けています。

 

「ウイスキー投資」という言葉が一般化したのも、マッカランの功績が大きいでしょう。

 

世界記録の樹立

2023年11月、サザビーズオークションにて「マッカラン 1926(ヴァレリオ・アダミ ラベル)」が、ワイン・スピリッツ部門の史上最高額となる約218万ポンド(当時のレートで約4億円以上)で落札されました。

 

これは「ウイスキーの聖杯」と呼ばれています。

 

市場の二極化

ただし、注意が必要です。

 

Knight Frankなどの投資インデックス(KFLII)によると、2023年〜2024年にかけてレアウイスキー市場は調整局面に入り、マッカランのインデックスも一時下落しました。

 

つまり、「マッカランなら何でも買えば儲かる」というバブル期は過ぎ去ったと言えます。

 

資産価値を見極めるポイント

現行品(12年など)

基本的に「飲むためのもの」。

 

定価上昇に伴い中古相場も上がりますが、投資対象としては弱いです。

 

ヴィンテージ・限定品

「18年」の旧ボトルや、「アーカイヴシリーズ」「クラシックカット」などの限定品は、コレクター需要が高く資産価値が維持されやすい傾向にあります。

 

 

結論として、マッカランは確かに「高級」であり、特定のボトルには強烈な「資産価値」があります。

 

しかし、投機目的で購入する際は、市場のトレンドを冷静に見極める目利きが必要です。

 

個人的には、資産価値を気にするよりも、その比類なき味わいをグラスで楽しむのが、最も贅沢なマッカランとの付き合い方かなと思います。

 

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マッカラン蒸留所の見学予約やアクセス方法

スコットランド・スペイサイド地方の美しい緑の丘陵地帯を背景に、地図を広げて蒸留所へのルートを確認している日本人カップルの後ろ姿


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さて、ここからは実際にスコットランドへ飛び、マッカランの聖地を訪れたいと考えている方への実践的なガイドです。

 

2018年に新設された蒸留所は、もはや単なる工場ではなく、現代建築の傑作としても知られています。

 

マッカラン蒸留所はどこにありますか

スコットランドの丘陵地帯に溶け込むように設計された、波打つ緑化屋根が特徴的なマッカラン新蒸留所の外観


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ザ・マッカラン蒸留所が位置するのは、スコットランド北東部、ウイスキー造りの聖地として名高いスペイサイド地方の「クレイゲラキ(Craigellachie)」という村の近郊です。

 

住所だけを聞くと「単なる田舎の工場」を想像するかもしれませんが、実際に行ってみるとそのスケールに圧倒されます。

 

敷地である「マッカラン・エステート」の広さはなんと約485エーカー(約196ヘクタール)

 

東京ドーム40個分以上という広大な土地には、独自の農地や水源、そしてウイスキーの仕込み水となるスペイ川の流域(約2.4kmにわたる漁場)が含まれており、この美しい景観は「地域景観重要地区(Area of Great Landscape Value)」に指定されています。

 

ラベルに描かれた「精神の家」

マッカランのボトルのラベルをよく見ると、一軒の家が描かれているのに気づくはずです。

 

これは敷地内に実在する「イースター・エルキーズ・ハウス(Easter Elchies House)」と呼ばれる邸宅で、1700年にジョン・グラント大尉によって建設されました。

 

蒸留所の「スピリチュアル・ホーム(精神の家)」として大切に保存されており、マッカランの歴史と伝統を見守り続ける象徴的な存在です。

 

訪問者はこの建物を間近に見ることで、ブランドが歩んできた数世紀の重みを感じることができます。

 

総工費200億円!丘に溶け込む現代建築

そして、現在のマッカランを語る上で欠かせないのが、2018年にオープンした新蒸留所です。

 

世界的建築家リチャード・ロジャース率いる「ロジャース・スターク・ハーバー+パートナーズ」が設計を担当し、総工費はなんと1億4000万ポンド(当時のレートで約200億円以上)にも上ります。

 

建築のここがすごい

最大の特徴は、5つの丘が連なるような波状の屋根です。

 

38万個もの部材で組まれた複雑な木造屋根は、表面が地元の野草や芝生で覆われた「緑化屋根」になっており、空から見ると建物が風景の中に完全に溶け込んで見えるよう設計されています。

内部に足を踏み入れると、そこはまるで「ウイスキーの大聖堂」。

 

円形に配置された巨大なマッシュタンや、マッカランの代名詞である「スペイサイド最小のポットスチル」が整然と並ぶ様は、工場というよりも現代アートの美術館のようです。

 

この場所は、単にウイスキーを作る場所ではなく、マッカランというブランドの世界観を五感で体験するための究極のラグジュアリー空間と言えるでしょう。

 

最寄り駅から蒸留所へのアクセス手段

スコットランド・スペイサイド地方の緑豊かな丘陵地帯を走るタクシーと、車窓から風景を眺める日本人旅行者


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スコットランドの田園地帯に位置するマッカラン蒸留所へのアクセスは、旅行者にとって最大の難関と言えます。

 

「地図上では近く見える」からといって油断していると、現地で移動手段がなくなり途方に暮れるリスクがあります。

 

ここでは、最も現実的で安全なアクセス方法を、優先度順に詳細に解説します。

 

1. 推奨ルート:エルギン駅(Elgin)からタクシー

最も一般的で確実な方法は、鉄道で「エルギン駅」まで移動し、そこからタクシーを利用するルートです。

所要時間と距離

エルギン駅から蒸留所までは約20km、車で20分〜30分程度です。

 

タクシー料金の目安

片道 約50〜60ポンド(約9,500円〜11,500円)

 

往復で考えると2万円近い出費になりますが、これが最も標準的なコストです。

 

重要・予約必須

エルギンは地方都市であり、駅前に常にタクシーが待機しているとは限りません。

 

特に帰りの蒸留所から駅までのタクシーは、流しの車が捕まることはまずありません。

 

必ず行きに「帰りの迎車」も予約するか、チャーターしておくことが必須です。

 

2. バス利用の危険性(公式が非推奨)

地図アプリで検索すると、エルギンから「36番」のバス(Stagecoach社)が近くを通っているように見えます。

 

しかし、公式サイトではバス利用に対して強い警告を発しています。

 

なぜバスは危険なのか?

最寄りのバス停(Craigellachieなど)から蒸留所のゲートまでは距離があり、その道中には歩道が整備されていません。

 

交通量の多い幹線道路(A95号線)の路肩を歩くことになり、非常に危険です。

 

公式にも「歩道がないため徒歩での来場は安全ではない」と明記されています。

 

3. レンタカーで訪問する場合の注意点

自由に動けるレンタカーは便利ですが、2つの大きなハードルがあります。

 

厳格な飲酒運転規制

スコットランドの飲酒運転基準値は、イングランドや日本よりも厳しく設定されています(呼気中アルコール濃度22mcg/100ml)。

 

試飲を含むツアーに参加する場合、ドライバーは一滴も飲めないと考えた方が良いでしょう(ドライバー用のお持ち帰りキットが用意される場合もあります)。

 

事前の車両登録

マッカラン蒸留所の敷地内に入るには、ゲートでセキュリティチェックがあります。

 

ツアー予約時に「車のナンバープレート情報」を登録していないと、敷地内への進入を拒否される場合があります。

 

レンタカーの場合は、予約確定後に必ず車両情報を蒸留所へ連絡してください。

 

結論として、予算はかかりますが「エルギン駅からの往復タクシー予約」または「地元のショーファー(運転手付き)サービス」を利用するのが、最も安全かつ確実にマッカランを楽しむ方法です。

 

マッカラン蒸留所ツアーの予約と見学

近代的で芸術的な曲線を描く木造屋根が特徴的な蒸留所内部で、輝く銅製のポットスチルを見学する日本人観光客


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2025年現在、マッカラン蒸留所への訪問は、ある意味でウイスキーそのものを手に入れるよりも難易度が高いかもしれません。

 

かつてのように「近くまで来たからちょっと寄ってみよう」という気軽な訪問は、残念ながら一切できません。

 

敷地(エステート)の入口にはゲートハウスがあり、警備員が常駐しています。

 

ここで事前の予約確認が取れないと、ゲートを通過することすら許されないという、徹底したセキュリティ体制が敷かれているんです。

 

注意ポイント

注意:完全予約制です
ツアー、バー、ショップ(ブティック)、レストランのいずれかの予約がない場合、敷地内に入場できません。

タクシーで向かっても、予約がなければゲートでUターンすることになります。

 

旅行の計画を立てるため、ノートパソコンを開いて蒸留所の公式サイトや予約カレンダーを確認している日本人女性の手元と表情


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主な見学ツアー(Experience)の種類と価格

マッカランのツアーは「Experience(体験)」と呼ばれ、単なる工場見学とは一線を画すラグジュアリーな内容になっています。

 

予算と時間に合わせて選べる主なプランを整理してみました。

 

プラン名価格(目安)所要時間内容・特徴
The Macallan Discovery Experience£50〜
(約15,000円)
約2.5時間最もスタンダードな入門ツアー。製造工程の見学と、数種類のテイスティングが含まれます。一番人気ですぐに完売します。
The Macallan Mastery Experience£250〜
(約53,000円)
約4時間より詳細な製造プロセスの見学に加え、レストランでのペアリングランチや、希少なヴィンテージを含むプレミアムな試飲が付いた没入型プランです。
The Curated Collection£75〜
(約15,800円)
約1時間蒸留所内の歩行見学を含まない、テイスティング特化型プラン。バーでゆっくりと解説を聞きながら味わいたい方向けです。

 

このほかにも、£5,000以上する「Bentley」とのコラボレーション体験など、富裕層向けの超高額プランも存在します。

 

予約争奪戦を勝ち抜くための裏技

「Discovery Experience」などの人気ツアーは、予約枠が公式サイトで開放された瞬間に、世界中のファンによる争奪戦になります。

 

通常、訪問日の3〜4ヶ月前の月初などに枠がオープンすることが多いですが、気づいた時には「Sold Out」ということも珍しくありません。

 

そこで、私がおすすめする「どうしても中に入りたい場合」の攻略法は以下の2つです。

 

1. バーやブティックの予約を狙う

ツアーが満席でも、「The Macallan Bar」の席予約や、「The Macallan Boutique」でのショッピング予約なら空いている可能性があります。

 

これらを予約しておけば、堂々とゲートを通過し、あの美しい蒸留所の建築や内部の雰囲気を楽しむことができます。

 

2. こまめなキャンセルチェック

意外と直前にキャンセルが出ることもあります。

 

諦めずに公式サイトのカレンダーをチェックし続けましょう。

 

なお、ツアーの言語は基本的に英語のみです。

 

日本語のオーディオガイドなどは用意されていないことが多いので、英語に自信がない方は、事前に製造工程の予習をしておくか、通訳ガイドを手配することをお勧めします。

 

現地での限定品購入やバーの利用

蒸留所内の洗練されたバーカウンターで、ウイスキーのテイスティンググラスを傾けながらくつろぐ日本人観光客の様子


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「ツアーの予約が取れなかった…」と落ち込むのはまだ早いです。

 

実は、蒸留所見学ツアー(Discovery Experienceなど)に参加できなくても、敷地内にある「ザ・マッカラン・バー」「ブティック(ショップ)」の利用枠だけを予約して、マッカランの世界を十分に堪能するという「裏ルート」が存在します。

 

ここでは、ツアーに参加しなくても楽しめる、あるいはツアーと合わせて絶対にチェックしておきたい、現地のショッピングとバー体験の魅力について深掘りします。

 

圧巻の「ウイスキー・ウォール」と世界最高峰のバー

蒸留所の2階に位置する「The Macallan Bar」に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、壁一面に並べられたウイスキーボトルです。

 

これは「ウイスキー・ウォール」と呼ばれ、マッカランの歴代ボトルや希少なアーカイブが約840本も展示されています。

 

この光景を見るだけでも、ここまで来た価値があると思えるはずです。

 

バーの窓からはスペイサイドの美しい丘陵地帯とスペイ川が一望でき、最高のロケーションで至高の一杯を楽しめます。

 

ここでは世界で最も種類豊富なマッカランのラインナップが揃っており、日本ではお目にかかれないようなヴィンテージや限定品をグラス(ドラム)単位でオーダー可能です。

 

ここだけの限定品!ザ・マッカラン・ブティック

併設されているブティックは、単なるお土産屋さんではありません。

 

世界中の空港や主要都市にある「マッカラン・ブティック」の本店とも言える場所で、ここでしか手に入らない限定ボトルが販売されています。

 

洗練されたデザインの蒸留所内ブティックで、棚に並ぶ限定ボトルのパッケージを興味深そうに手に取って眺めている日本人観光客


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狙い目の限定アイテム
The Macallan Boutique Collection

その名の通り、ブティック限定でリリースされているシリーズ。

 

日本国内の一般流通ではまず手に入りません。

 

The Home Collection

マッカランのエステート(敷地)をテーマにしたシリーズで、現地訪問の記念に最適です。

 

ライフスタイルグッズ

ラリック社製のグラスウェアや、高級ツイードを使用したアパレル、アートブックなど、ウイスキー以外のアイテムも充実しています。

 

新設されたダイニング「TimeSpirit」

さらに最新情報として、世界的なレストラン「エル・セジェール・デ・カン・ロカ(El Celler de Can Roca)」とコラボレーションした常設ダイニング体験「TimeSpirit(タイムスピリット)」がエステート内にオープンしています。

 

 

地元の食材を使った最高級の料理とマッカランのペアリングを楽しめるこの施設も、事前の予約があれば利用可能です。

 

このように、ツアー以外の要素も非常に充実しています。

 

もしツアー枠が満席でも、バーやブティックの予約枠が空いていないか、公式サイトをくまなくチェックすることをお勧めします。

 

マッカラン蒸留所に関する総括と最新情報

蒸留所のバーカウンターで、ウイスキーの入ったグラスを掲げて乾杯をする、満足げな表情の日本人男性


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ここまで、マッカランの歴史から種類、そして現地への訪問方法まで、かなりディープな情報をお届けしてきました。

 

最後に、これからのマッカランがどこへ向かおうとしているのか、2025年以降の最新トレンドと総括をまとめておきましょう。

 

「200 Years Young」:次の200年への野心

2024年に創業200周年を迎えたマッカランは、単に過去を振り返るだけでなく、「200 Years Young(200歳の若者)」というテーマを掲げて、驚くほど革新的な動きを見せています。

 

その象徴が、サステナビリティ(持続可能性)への本気の取り組みです。

 

親会社であるエドリントン・グループは、2045年までの「ネット・ゼロ(温室効果ガス排出実質ゼロ)」達成を目標に掲げています。

 

あの美しい蒸留所の屋根が緑化されているのも、単なるデザインではなく、環境負荷を減らすための巨大なエコシステムの一部なんですね。

 

最新の取り組み例

ハーモニー・コレクション

カカオの殻やコーヒーの豆皮など、本来捨てられるはずの自然素材をパッケージに再利用したシリーズを展開。

 

ラグジュアリーとエコの融合を模索しています。

 

Time:Space コレクション

過去と未来をテーマにした超限定ボトルで、ドーナツ型の容器など、ウイスキーの常識を覆すデザインを発表しています。

 

市場の沈静化と本質への回帰

投資や資産価値の面では、2025年は「熱狂からの調整局面」と言えるかもしれません。

 

パンデミック中に異常な高騰を見せたウイスキー市場ですが、Knight Frankなどのデータによると、現在は価格が安定、あるいは一部で調整が入っています。

 

これは決して悪いことではなく、投機的なマネーが抜け、本当にマッカランを愛するコレクターやドリンカーが、適正な価値を見極められる健全な状態に戻りつつあるとも捉えられます。

 

「何でも買えば上がる」時代は終わりましたが、「本当に良いものは、時間をかけて価値を高める」というウイスキーの本質は変わりません。

 

ポイント

2025年4月の価格改定で定価は上がりましたが、それによって「ブランドの格」はさらに強固なものになりました。マッカランは今後も、安売りされることなく、常に高嶺の花であり続けるでしょう。

 

もしあなたが、いつかスペイサイドの丘に立つあの蒸留所を訪れる計画を立てているなら、それは単なる観光ではなく、ウイスキーという文化の最先端を目撃する旅になるはずです。

 

数ヶ月前からの予約、移動の手配など準備は大変ですが、グラス一杯の「液体の宝石」が、その労力をすべて報いてくれることを私が保証します。

 

それでは、あなたのウイスキーライフが、マッカランのように芳醇で、長い余韻を持つ素晴らしいものになりますように。

 

乾杯!

 

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