マッカランダブルカスクはまずい?噂の真相と美味しい飲み方 | Guide of Whisky

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スコッチ マッカラン

マッカランダブルカスクはまずい?噂の真相と美味しい飲み方

 

こんにちは。ウイスキーガイド、運営者の「のい」です。

 

「マッカラン ダブルカスク まずい」という、ちょっぴり衝撃的なキーワードで検索してこのページに来てくれたあなたは、きっと今、購入を迷いに迷っている最中ではないでしょうか?

 

酒屋の陳列棚の前でウイスキーのボトルを手に取り、購入するかどうか真剣に悩んでいる日本人男性の様子


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これからさらに値上げが予想されるマッカランだけに、定価で買っても後悔しないか、本当にその価値があるのか、すごく気になりますよね。

 

「シェリーオークとの違いは何なのか」「終売の噂は本当なのか」といった疑問や、せっかくのボトルをハイボールにするのはもったいないことなのか、それとも美味しい飲み方なのか、色々な不安が頭をよぎっている頃かなと思います。

 

実は、そのネガティブな評判の裏には、飲む人の好みや飲み方による「誤解」が隠れていることも多いんです。

 

この記事では、そんなあなたのモヤモヤを晴らすために、ダブルカスク 12年の実際の「評価」や「味」の特徴、そして一番美味しく楽しむためのポイントまで、私の視点でしっかりと深掘りしてお伝えしていきますね。

 

記事のポイント

  • まずいと言われる最大の理由と味のギャップ
  • シェリーオークやトリプルカスクとの決定的な違い
  • 損をしないための美味しい飲み方とハイボールの相性
  • 2025年の価格改定とダブルカスクの資産価値

 

Table of Contents

マッカランダブルカスクはまずいという評判の真相

スマートフォンでウイスキーの評判を検索し、少し不安そうな表情でマッカランダブルカスクのボトルを見つめている日本人男性


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「シングモルトのロールスロイス」と呼ばれるマッカランですが、なぜダブルカスクには「まずい」という検索ワードがついて回るのでしょうか。

 

ここでは、その味わいの特徴や、他のシリーズとの違いを比較しながら、ネガティブな評判が生まれる背景を紐解いていきます。

 

ダブルカスクはどんな味ですか?風味を徹底解説

マッカランダブルカスクの特徴であるバニラ、柑橘、蜂蜜の香りを表現したテイスティングイメージ


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「マッカラン ダブルカスクはまずい」という噂を聞いて不安になっている方もいるかもしれませんが、結論から言わせていただくと、決して「まずい」ウイスキーではありません。

 

むしろ、マッカランの伝統的な重厚さと、現代的な飲みやすさを高度に融合させた、非常に完成度の高い一本です。

 

では、なぜ「まずい(=期待外れ)」という感想が出てしまうのか?

 

その正体を理解するためには、このボトルの核となる「2種類のオーク樽」の魔法を知る必要があります。

 

「アメリカンオーク」と「ヨーロピアンオーク」の融合

バニラやシトラスを象徴するアメリカンオークと、スパイスやドライフルーツを象徴するヨーロピアンオークが融合し、黄金色のウイスキーが生まれるイメージ図


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ダブルカスクの「ダブル」とは、単に2つの樽を混ぜたという意味ではありません。

 

マッカランがこだわり抜いた、以下の2種類の「シェリー樽」を使用していることを指します。

 

ヨーロピアンオーク(シェリー樽)

マッカランの代名詞。スペインで育った木で、ドライフルーツやスパイス(生姜やクローブ)のような、どっしりとした重厚感と渋みを与えます。

 

アメリカンオーク(シェリー樽)

ここが重要です。

 

アメリカ産の木材をスペインに運び、シェリー酒で味付けしたものです。

 

この木材は、ウイスキーに「バニラ」「柑橘(シトラス)」「ココナッツ」のような、明るくクリーミーな甘みを与えます。

 

従来の「マッカラン=色の濃いドライフルーツ味」というイメージは、前者のヨーロピアンオークによるものでした。

 

ダブルカスクは、そこにアメリカンオーク由来の「バニラのような甘み」と「軽やかさ」を意図的に加えているのです。

 

ダブルカスク 12年の詳細テイスティングノート

グラスに注がれた黄金色のウイスキーと、その周囲に配置されたバニラ、キャラメル、オレンジ、チョコレートなどの風味イメージ


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実際に私がテイスティングした際に感じた、具体的な風味の要素です。

 

香り(Nose)

グラスに注ぐと、まずはクリーミーなバタースコッチやトフィーの甘い香り。

 

その奥から、砂糖漬けのオレンジやレモンのような爽やかさが顔を出します。

 

シェリー樽特有の熟したブドウの感じは控えめで、全体的に「明るい」印象です。

 

味わい(Palate)

口当たりは非常に滑らかで、蜂蜜やミルクチョコレートのような優しい甘さが広がります。

 

マッカラン特有の「オイリー(とろみ)」な質感もしっかり残っていますが、決してくどくありません。

 

中盤から、オーク樽由来の優しいスパイスが味を引き締めてくれます。

 

余韻(Finish)

ここが評価の分かれ目となるポイントです。

 

甘く温かい余韻が続きますが、ドライフルーツの渋みがいつまでも残るタイプではなく、スッと切れるような爽やかさがあります。

 

「まずい」と言われる正体は「軽さ」へのギャップ

マッカランダブルカスクの滑らかな口当たりとクリーミーな味わいを表現した、黄金色のシルク布と蜂蜜の抽象的なイメージ


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つまり、このウイスキーに対して「まずい」「薄い」と評価する人の多くは、アメリカンオーク由来の「バニラ香」や「ライトな飲み口」を、マッカランらしくない「劣化」あるいは「希釈」だと感じてしまっている可能性が高いです。

 

しかし、これは品質の劣化ではなく、「シェリー樽の重厚さが苦手な人でも美味しく飲めるマッカラン」を目指した、メーカーの明確なスタイル変更と言えます。

 

実際、世界的な品評会である「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)」では、審査員満場一致の最高金賞(ダブルゴールド)を受賞しており、客観的な「味の品質」は世界トップクラスであると証明されています。

 

濃厚なシェリーボムだけが正義ではない、新しいマッカランの形として味わってみると、そのバランスの良さに驚くはずですよ。

 

マッカランの1番人気は何ですか?種類による選び方

酒屋でシェリーオークとダブルカスクのボトルを見比べ、自分の好みや用途に合わせて慎重に選んでいる日本人男性の様子


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マッカランというブランドの中で、歴史・知名度ともに圧倒的No.1の座に君臨しているのは、間違いなく「シェリーオーク 12年」です。

 

長年のファンにとって、マッカランと言えばこの「黒い箱」に入ったボトルであり、これがブランドの代名詞であることは揺るぎない事実です。

 

しかし、ここ数年のウイスキーブームによる原酒不足で、「シェリーオーク」は酒屋の棚から姿を消し、ネットでは定価の倍近い価格(プレ値)で取引されることが常態化しています。

 

そこで、現在実質的なメインストリームとして多くのユーザーに選ばれているのが、この「ダブルカスク 12年」なのです。

 

「理想のシェリーオーク」と「現実のダブルカスク」

「じゃあ、ダブルカスクはシェリーオークが買えない人のための妥協案なの?」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

 

実は、用途や好みによっては、あえてダブルカスクを選んだ方が満足度が高いケースも多いのです。

 

それぞれのシリーズが「どのような人」や「どのようなシーン」に向いているのか、選び方の基準を以下の表にまとめました。

 

比較項目シェリーオーク 12年ダブルカスク 12年
人気・地位絶対的エース(入手困難)現在の主力(入手安定)
味わいの方向性濃厚・重厚・スパイシー軽やか・甘口・バランス
おすすめの飲み方ストレート、ロックハイボール、ロック
ギフト適性ウイスキー通の上司や父へ友人やウイスキー初心者へ

 

失敗しない選び方のポイント

「シェリーオーク」を選ぶべき人

昔からのウイスキー愛好家へのプレゼントや、自分へのご褒美として「濃厚なドライフルーツ感」を何よりも重視する人。

 

予算(1.2万円〜1.5万円程度)を気にせず、最高峰を味わいたい場合。

 

「ダブルカスク」を選ぶべき人

ウイスキーをこれから趣味にしたい初心者の方や、食中酒としてハイボールを楽しみたい人。

 

また、日常的に飲む「ちょっと贅沢な家飲み用」として、1万円以下でマッカランブランドを楽しみたい場合に最適です。

このように、1番人気は「シェリーオーク」ですが、実際に手に取りやすく、現代のライフスタイル(特にハイボール需要)にマッチしているのは「ダブルカスク」と言えます。

 

「人気だから」という理由だけで無理をして高騰しているシェリーオークを探すよりも、ご自身の飲み方に合わせて選ぶのが、最も賢い選択ですよ。

 

シェリーオークとダブルカスクの違いは何ですか

ダブルカスクの構成要素となるアメリカンオークとヨーロピアンオークの木材の違いを比較するイメージ


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検索でもよく比較されるこの2本ですが、決定的な違いはズバリ、「使用している樽の木材(品種)」にあります。

 

どちらも「シェリー樽熟成」であることには変わりないのですが、その樽を作っている「木の産地と種類」が違うのです。

 

違いは「木の品種」だけ。製法はどちらも贅沢

少しマニアックな話になりますが、ここを理解すると「ダブルカスク」の味わいの意図がハッキリと見えてきます。

 

シェリーオーク 12年

 

 

スペイン北部などで育った「ヨーロピアンオーク」(Quercus robur)で作った樽のみを100%使用しています。

 

この木はタンニン(渋み成分)が多く、ウイスキーに濃いマホガニー色と、ドライフルーツやスパイス(生姜・クローブ)のような重厚な風味を与えます。

 

マッカラン12年 シェリーオーク 40度 700ml (専用BOX入) 【正規品】

 

ダブルカスク 12年

 

 

上記の「ヨーロピアンオーク樽」に加えて、アメリカ産の「アメリカンオーク」(Quercus alba)で作った樽をブレンドしています。

 

アメリカンオークは、バニリンという甘い香りの成分が多く、ウイスキーに「バニラ」や「ココナッツ」、「シトラス」のような明るく甘い風味を与えます。

 

ここで非常に重要なのが、「ダブルカスクに使われるアメリカンオーク樽も、すべてスペインでシェリー酒によって味付け(シーズニング)されている」という点です。

 

マッカラン12年 ダブルカスク 40度 700ml (専用BOX入) 【正規品】

 

注意ポイント

よくある誤解に注意!

「ダブルカスクは、バーボン樽(安い樽)を混ぜているから安いんでしょ?」と勘違いされることがありますが、これは間違いです。

通常、アメリカンオークといえば「バーボン樽」として使われるのが一般的ですが、マッカランはわざわざアメリカからスペインへ木材を運び、そこでシェリー酒を入れて熟成させるという、非常にコストと手間のかかる工程を経ています。

つまり、コストカットのためのブレンドではなく、「アメリカンオーク由来のバニラ香」をマッカランの味わいにプラスするための、意図的なレシピ構成なんですね。

 

色と味のコントラスト

バーカウンターに並べられた2つのウイスキーグラス。左側は濃いマホガニー色のシェリーオーク、右側は明るい黄金色のダブルカスクが入っている比較画像


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この木材の違いは、見た目の「色」にも表れます。

 

シェリーオーク

濃いマホガニー色(赤褐色)

 

ダブルカスク

ハーベストサン(明るい黄金色)

 

ダブルカスクの色が明るいのは、味が薄いからではなく、アメリカンオークの色素特性によるものです。

 

マッカランは一切着色料を使わない「ナチュラルカラー」にこだわっているため、この色の違いこそが、樽構成の違いを正直に物語っている証拠だと言えますね。

 

マッカラントリプルカスクとダブルカスクの違い

トリプルカスクの特徴であるバーボン樽由来の明るい木材と、そこから生まれる軽やかなフレーバーを表現したイメージ


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「ダブルカスク」と似た名前で、以前販売されていた(または並行輸入品で見かける)「トリプルカスク」

 

名前が似ているので混同されがちですが、中身の構成は明確に異なります。

 

この2つの決定的な違いは、「バーボン樽」を使っているかどうかという点です。

 

「3つ目の樽」の正体

それぞれの構成を分解してみると、その違いがハッキリします。

 

ダブルカスク(2種)

①ヨーロピアンオーク(シェリー樽) + ②アメリカンオーク(シェリー樽)
※つまり、100%シェリー樽熟成です。

 

トリプルカスク(3種)

①ヨーロピアンオーク(シェリー樽) + ②アメリカンオーク(シェリー樽) + ③アメリカンオーク(バーボン樽)
※シェリー樽ではない、バーボン樽原酒がブレンドされています。

 

以前、「ファインオーク」というシリーズがあったのを覚えている方もいるかもしれませんが、トリプルカスクはその実質的な後継ラインでした。

 

 

バーボン樽を使用することで、シェリー樽特有の重さやスパイス感を抑え、よりライトでフルーティーに仕上げたのがトリプルカスクの特徴です。

 

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味わいの比較:甘みの質が違う

この「バーボン樽」の有無によって、味わいの方向性は大きく変わります。

 

比較項目ダブルカスクトリプルカスク
キーワード甘み・バランス軽快・シトラス
風味の特徴トフィー、蜂蜜、生姜
しっかりした甘み
メロン、パパイヤ、レモン
トロピカルでドライ

 

トリプルカスクは、メロンやパパイヤのようなトロピカルフルーツの香りと、シトラス系の爽快感が特徴でした。

 

一方で、現在主流となっているダブルカスクの方が、マッカランのアイデンティティである「シェリー樽のコク」をしっかり残しつつ、飲みやすさを実現しています。

 

トリプルカスクは終売へ

現在、マッカランのコアレンジ(定番商品)は再編され、トリプルカスク 12年は基本的に生産終了(終売)の方向へ進んでいます。

 

もし「マッカランってバーボン樽も入ってるんでしょ?」という知識をお持ちの方がいたら、それはこのトリプルカスクの情報ですので、現在のダブルカスクとは混同しないように注意してくださいね。

 

マッカラントリプルカスクはまずいと言われる理由

濃厚なシェリーのイメージとは異なる、シトラスや青リンゴのような軽快でドライな味わいを表現した抽象的なイメージ


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実は、ネット上で囁かれる「マッカランは味が落ちた」「まずい」という評判の震源地は、ダブルカスクではなく、かつて販売されていた「トリプルカスク(旧ファインオーク)」にあることが多いんです。

 

なぜ、トリプルカスクはこれほどまでに辛辣な評価を受けてしまったのでしょうか。

 

その背景には、マッカランというブランドに対する「ファンの期待値」と「実際の味わい」の間に生じた、埋めがたい溝がありました。

 

「シェリーボム」を求めるファンとのミスマッチ

マッカランのファン、特に古くからの愛好家は、マッカランに対して「濃厚で、とろりとしたシェリー感」を求めて高いお金を払います。

 

彼らにとってマッカランとは、グラスの向こうが見えないほど色が濃く、ドライフルーツの凝縮感がある「シェリーボム(シェリー爆弾)」であるべきなのです。

 

しかし、トリプルカスクは「バーボン樽」を使用しているため、どうしても味わいが以下のようになってしまいます。

 

トリプルカスクの特徴とファンの反応

 

 

特徴

色が薄い、ライトボディ、シトラスや青リンゴのような爽やかさ、ドライな余韻。

 

ファンの反応

「味が薄い」「水っぽい」「マッカラン特有の重厚感がない」「これなら半額の他のスペイサイドモルトで十分」

 

決してウイスキーとして品質が悪いわけではなく、むしろハイボールなどで飲むには最高に爽やかなのですが、「マッカランに求めているのはその爽やかさじゃないんだよ!」というファンの嘆きが、「まずい」という言葉に変換されて拡散されてしまったわけですね。

 

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ダブルカスクへの飛び火

この「トリプルカスク(ファインオーク)への失望」が、同じく複数の樽を使っている「ダブルカスク」にも飛び火してしまっているのが現状です。

 

「ダブルカスクもどうせ混ぜ物をしているから薄いんでしょ?」と勘繰られがちですが、先ほど解説した通り、ダブルカスクは100%シェリー樽熟成です。

 

トリプルカスクのような「ドライな軽さ」とは一線を画す、しっかりとしたコクと甘みを持っています。

 

もし、「昔飲んだマッカラン(トリプルカスク)が薄くてまずかったから、ダブルカスクも買わない」と思っている方がいたら、それは非常にもったいない誤解だと言えますね。

 

辛口な意見もあるマッカランダブルカスクの評価

バーでウイスキーの色や香りを真剣に評価し、品質を見極めようとしている日本人男性の様子


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では、実際に飲んだ人たちはどのように評価しているのでしょうか。

 

ネット上の口コミやレビューサイトを詳しくリサーチしてみると、正直なところ、「絶賛する人」と「酷評する人」で意見が真っ二つに割れているのが現状です。

 

なぜこれほど評価が分かれるのか、その理由を「ネガティブ」と「ポジティブ」の両面から深掘りしてみましょう。

 

「まずい・高い」派の主張:コスパへの不満

「まずい」という検索ワードの裏にある最も大きな要因は、やはり「価格に対する期待値の高さ」です。

 

実売価格が9,000円前後に達している現在、ユーザーの見る目は非常に厳しくなっています。

 

主なネガティブな口コミ
「味が薄い・軽い」

かつてのマッカラン(シェリーオーク)のような、ねっとりとした濃厚さを期待すると、「パンチがなくて水っぽい」「余韻がすぐに消える」と感じてしまうようです。

 

「コスパが悪い」

「この味なら、半額(4,000〜5,000円台)で買える『グレンドロナック12年』の方がシェリー感が強くて美味しい」といった、他社のシェリー系ウイスキーと比較して割高だと指摘する声が目立ちます。

 

「面白みがない」

完成度が高すぎてクセがないため、個性を求めるウイスキー愛好家からは「優等生すぎて退屈(Boring)」と評されることもあります。

 

「世界的評価」派の主張:プロが認める完成度

一方で、感情や価格バイアスを排除した「プロの評価」は、驚くほど高いのが事実です。

 

個人の好みを超えた「品質」の面では、世界トップクラスの称号を得ています。

 

権威ある受賞歴とスコア
SFWSC ダブルゴールド受賞(2017年)

世界三大スピリッツコンペティションの一つ「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」において、「ダブルゴールド(最優秀金賞)」を受賞しています。

 

これは、審査員全員が満場一致で「金賞」を付けた場合にのみ与えられる、最高ランクの栄誉です。

 

Whisky Advocate 90点(Outstanding)

アメリカの権威あるウイスキー専門誌では、90点という高得点を獲得。

 

「シロップのようにならず、温かみがありリッチ」「品質に対して驚くほど手頃(※当時の価格基準)」と絶賛されています。

 

結論:評価の違いは「求めているもの」の違い

整理すると、以下のような図式が見えてきます。

 

まずいと評価する人

「シェリー爆弾」のような強烈な個性と重厚さを求めている人。

 

コスパ重視の人。

 

美味しいと評価する人

「バランスの良さ」や「飲み疲れしない滑らかさ」を求めている人。

 

プロの審査員。

 

つまり、マッカラン ダブルカスクは「品質が低いからまずい」のではなく、「玄人好みの重厚さはないけれど、誰が飲んでも美味しいと感じるように精密に設計されたウイスキー」というのが、公平な評価だと言えるでしょう。

 

マッカランダブルカスクはまずいという誤解を解く飲み方

休日の昼下がり、自然光が差し込む明るいリビングで、リラックスしてマッカランのハイボールを楽しんでいる日本人女性


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ここでは、ダブルカスクの価値を再確認しつつ、「まずい」なんて言わせないための、おすすめの飲み方について解説します。

 

特にハイボールに関しては必見です。

 

マッカラン12年ダブルカスクに終売の噂がある理由

オーセンティックバーの棚に主力商品として堂々と鎮座し、安定した供給と存在感を示しているマッカランダブルカスクのボトル


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「ダブルカスクがお店にない!もしかして終売?」という不安な声をSNSなどで見かけることがありますが、結論から言うと、マッカラン ダブルカスク 12年は終売にはなりません。

 

むしろ、現在のマッカランにおいて最も重要な「主力選手(コアレンジ)」としての役割を担っています。

 

では、なぜこのような「終売説」がまことしやかに囁かれているのでしょうか。

 

その背景には、マッカラン特有の事情と、少しややこしいラインナップの変更履歴が関係しています。

 

犯人は「トリプルカスク」の終売

一番の大きな原因は、名前が似ている兄弟分、「トリプルカスク 12年」(旧ファインオーク)が実際に生産終了(終売)へと向かったことです。

 

ダブルカスク(2種の樽)

継続販売(現在の主力)

 

トリプルカスク(3種の樽)

終売(市場から消えつつある)

 

この「トリプルカスクが終わるらしいよ」という情報が、伝言ゲームのように広まる過程で「マッカランの〇〇カスクが終わるらしい」「ダブルカスクも終わるんじゃないか?」という誤った噂に変換されてしまった可能性が高いです。

 

ポイント

メーカーは現在、ラインナップを「シェリーオーク」と「ダブルカスク」の2本柱に整理しようとしています。

ダブルカスクは“終わる”どころか、むしろこれから“メインになる”ボトルなんですよ。

 

「品薄=終売」という勘違い

もう一つの理由は、シンプルに「人気すぎて売っていないから」です。

 

特に2020年頃から続く世界的なウイスキーブームと原酒不足により、マッカランは常に供給が不安定です。

 

酒屋さんの棚が空っぽになっている状態が続くと、消費者はどうしても「もう作っていないのでは?」と不安になりますよね。

 

しかし、これはあくまで「欠品」であって「終売」ではありません。

 

実際にサントリーからも、2025年4月からの価格改定(値上げ)リストの中に、しっかりと「マッカラン ダブルカスク 12年」の名前が含まれています。

 

2025年の公式発表が存続の証拠

もし終売にする商品なら、わざわざ来年の新価格を発表したりはしませんよね。

 

定価は上がってしまいますが、それはメーカーが今後もこの商品を「ブランドの顔」として売り出し続けるという意思表示でもあります。

 

値上げが続くマッカランダブルカスク12年の価値

価格改定後も資産価値とステータスを感じさせる、高級感あふれるウイスキーボトルのディスプレイ


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ここが購入を迷う、一番シビアなポイントですよね。

 

正直なところ、「ウイスキー1本に1万円」というのは、私たち一般の飲み手にとってはかなり大きな決断です。

 

すでにご存知の方も多いと思いますが、サントリーから公式に発表があり、2025年4月1日出荷分からマッカラン製品の定価がさらに値上げされることが決定しています。

 

この改定が、ダブルカスクの「価値」をどう変えるのか、具体的な数字を見ながら冷静に判断してみましょう。

 

ついに突破する「1万円の壁」

今回の価格改定により、ダブルカスク 12年のメーカー希望小売価格(定価)は以下のように変更されます。

 

商品名改定前(税別)改定後(税別)税込価格目安
ダブルカスク 12年9,040円9,900円10,890円

 

これまでは「実売価格でギリギリ1万円以下」で買えることもありましたが、今後は消費税込みで「定価が約11,000円」という時代に突入します。

 

かつて4,000円〜5,000円台で買えていた時期(2016年頃)を知っている方からすると、倍以上の価格になってしまった現実は、正直ため息が出ますよね。

 

それでも「マッカランの中では安い」という現実

テーブルの上に置かれた美味しそうなマッカランのハイボールと、それに合うチョコレートやナッツのおつまみが美しくセットされた様子


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「じゃあ、もうマッカランなんて買えないよ」と諦める前に、少しだけポジティブな視点も紹介させてください。

 

実は今回の値上げ、ダブルカスクは他のラインナップに比べて「値上げ幅が抑えられている」のです。

 

ダブルカスク 12年

値上げ率 +9.5%(+860円)

 

マッカラン 18年

値上げ率 +19.2%(+10,000円)

 

マッカラン 30年

値上げ率 +56.5%(+198,640円)

 

上位モデルである「18年」は定価で6万円を超え、「30年」に至っては55万円という超高額商品になってしまいました。

 

これらはもう、一般人が気軽に飲めるお酒ではありません。

 

そう考えると、相対的に見て「ダブルカスク 12年」こそが、唯一現実的な価格でマッカランの世界観を楽しめる「最後の砦(ゲートキーパー)」としての役割を強めていると言えます。

 

結論:買う価値はある?

「コスパ(アルコール摂取の効率)」だけで見れば、他にも安くて美味しいウイスキーは沢山あります。

 

しかし、「マッカランというブランド体験」「ステータス」を買うという意味では、1万円という価格は決して高すぎる投資ではないと私は思います。

 

特に、プレゼントや特別な日の乾杯において、「マッカラン」という名前が持つ威力は健在です。

 

高騰し続ける今だからこそ、今のうちに確保しておくというのも一つの賢い選択かもしれませんね。

 

マッカランのハイボールはもったいないのか

高級感のあるレストランで、美味しい料理と共にマッカランのハイボールを食中酒として楽しむ優雅なシーン


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「1本1万円もするマッカランを、炭酸水で割るなんて正気か?」

 

「シングルモルトはストレートで飲むのが礼儀だ」

 

古くからのウイスキーファンや、バーで飲むシニア世代の方々からは、そんな声が聞こえてきそうですよね。

 

確かに、かつての「シェリーオーク 12年」であれば、私も「ハイボールにするのは少しもったいないかも…」と答えていたかもしれません。

 

しかし、断言します。「ダブルカスク 12年」に関しては、ハイボールにするのは決して「もったいない」ことではありません。

 

むしろ、このボトルのポテンシャルを最大限に引き出す、メーカー推奨の「正解」の飲み方の一つなのです。

 

 

なぜダブルカスクはソーダ割りに合うのか?

その理由は、ダブルカスクの設計図(レシピ)に隠されています。

 

何度も触れている通り、このウイスキーには「アメリカンオーク樽」が使われています。

 

樽の種類特徴ハイボールとの相性
ヨーロピアンオークドライフルーツ、渋み(タンニン)、スパイス渋みが強調されやすく、少しえぐみが出ることがある(好みが分かれる)
アメリカンオークバニラ、蜂蜜、シトラス、ココナッツ炭酸と共に香りが弾け、爽快感と甘みが倍増する

 

ストレートで飲むと「少し軽いかな?」と感じるダブルカスクの繊細なバニラや柑橘の香りは、炭酸の気泡に乗ることで一気に花開きます。

 

一方で、シェリー樽特有のネガティブな要素(硫黄っぽさや過度な渋み)は炭酸がマスクしてくれるため、驚くほどフルーティーで飲みやすい一杯に化けるのです。

 

「薄める」のではなく「広げる」

テーブルの上に置かれた美味しそうなマッカランのハイボールと、それに合うチョコレートやナッツのおつまみが美しくセットされた様子


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ハイボールを「ウイスキーを水で薄めた安い酒」と捉えるのは、もう過去の話です。

 

特にダブルカスクで作るハイボールは、居酒屋で飲むそれとは次元が違います。

 

口に含んだ瞬間に広がるリッチな蜂蜜の甘み、鼻に抜けるオレンジのような爽やかな香り。

 

それは単なるアルコール飲料ではなく、「カクテル」としての完成度を持っています。

 

反論のヒント

もし誰かに「もったいない」と言われたら、こう返してあげましょう。

 

「実はこれ、アメリカンオークを使っているから、ハイボールが一番香りが立つように作られているんだよ。サントリーやマッカラン公式も推奨している飲み方なんだ」と。

 

1杯あたりの原価を計算すると数百円〜千円近くになりますが、バーで飲めば2,000円は下らない「ラグジュアリー・ハイボール」を自宅で楽しむ。

 

これこそが、ダブルカスクを持つ者だけに許された最高の贅沢ではないでしょうか。

 

マッカランダブルカスクのハイボールがお勧めな理由

マッカランダブルカスクの風味を引き立てる、オレンジピールを使用したこだわりのハイボールを作る瞬間


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私が個人的にも「ぜひ一度は試してほしい!」と心からおすすめするのが、このダブルカスクで作るハイボールです。

 

なぜなら、ダブルカスクに含まれるアメリカンオーク由来の「バニラ」や「シトラス」の香りは、炭酸と一緒に弾けることで一気に華やかさが増すからです。

 

シェリーオーク(ヨーロピアンオーク主体)の場合、炭酸で割るとタンニンの渋みが強調されてしまい、「えぐみ」として感じてしまうことがありますが、ダブルカスクは非常にスムーズ。

 

食事にも合わせやすく、まさに「万能型の贅沢ハイボール」に仕上がります。

 

最高に美味しい作り方(ゴールデンルール)

グラスいっぱいの氷にウイスキーとソーダを1対3の黄金比率で注ぎ、炭酸が美しく弾ける瞬間を捉えたクローズアップ


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ただ炭酸で割るだけでも十分美味しいですが、ちょっとしたひと手間で、バーで飲むようなクオリティに劇的に変化します。

 

公式の推奨や、プロのバーテンダーが実践しているテクニックを取り入れたおすすめレシピをご紹介します。

 

ダブルカスク・ハイボールの極意
黄金比率は「1:3」〜「1:4」

ウイスキー30mlに対して、ソーダは90ml〜120ml。

 

濃いめのリッチな味わいが好きなら1:3、食中酒としてゴクゴク飲みたいなら1:4がベストバランスです。

 

グラスと氷はキンキンに

これが一番重要です。

 

氷が溶けて水っぽくなるのを防ぐため、グラスに氷を山盛りに入れて冷やし、できればウイスキーのボトルごと冷凍庫で冷やしておく(パーシャルショット)のも手です。

 

仕上げの「オレンジピール」
氷がたっぷり入ったハイボールグラスの上で、バーテンダーが仕上げにオレンジピールを絞り、香りを付けている瞬間のクローズアップ


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ここが最大のポイント。

 

最後にオレンジの皮(ピール)を軽く絞って香りづけをします。

 

レモンではなく「オレンジ」というのが鉄則です。

 

 

ダブルカスクが持つ「砂糖漬けのオレンジ」や「ドライフルーツ」の風味とリンクして、驚くほどフルーティーで高級感のある一杯になります。

このオレンジの香りを纏ったハイボールは、もはや単なるウイスキーのソーダ割りではなく、完成されたカクテルのような満足感があります。

 

「味が薄い」なんて言わせない、華やかでリッチな時間をぜひ楽しんでみてください。

 

結論:マッカランダブルカスクはまずい酒ではない

自宅のリビングでくつろぎながら、笑顔でウイスキーハイボールのグラスを合わせ乾杯している日本人カップルの様子


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ここまで、ネット上の「まずい」という噂の真相から、実際の味、そして最高に美味しい飲み方まで、かなり深掘りして解説してきました。

 

最後に、ウイスキーガイドとしての私の正直な結論をお伝えします。

 

マッカラン ダブルカスク 12年は、決して「まずい」お酒ではありません。

 

それどころか、マッカランの重厚な伝統を守りつつ、現代の私たちが飲みやすいように進化させた、非常に完成度の高い一本です。

 

「まずい」の正体は「愛」の裏返し?

検索でネガティブな言葉が出てくる主な原因は、品質の問題ではなく、「昔ながらのマッカラン(シェリーオーク)への愛が強すぎるあまり、新しいスタイルのダブルカスクが物足りなく感じてしまう」という、好みのミスマッチにあります。

 

「醤油のような濃厚なコク」や「ドライフルーツの凝縮感」だけを求めている人にとっては、確かにダブルカスクは軽く感じるかもしれません。

 

でも、それはラーメンで言えば「こってり豚骨」を期待して「淡麗醤油」を食べた時に感じる「物足りなさ」と同じです。

 

淡麗醤油にはその繊細で素晴らしい世界があるのと同じように、ダブルカスクには「バニラの甘み」や「スムースな飲み心地」という、シェリーオークにはない独自の魅力が詰まっています。

 

ダブルカスク 12年の総評

 

 

品質

世界的なコンペティションで最高金賞を取るお墨付き(混ぜ物や劣化ではない)。

 

味わい

ウイスキー初心者でも抵抗なく飲める、甘く華やかなバランス型。

 

用途

自分へのご褒美はもちろん、クセが少なく知名度が抜群なのでプレゼントにも最適。

 

迷っているあなたへ、最後のアドバイス

大切な記念日にマッカランダブルカスクをプレゼントとして手渡し、相手に喜ばれている温かいシーン


ウイスキーガイド イメージ

 

2025年からの値上げで、定価は約1万円になります。

 

「失敗したくない」という気持ち、痛いほど分かります。

 

もしあなたが、「とにかく濃いシェリー樽ウイスキーが飲みたい!」というのであれば、少し予算を足してでも「シェリーオーク」を探すか、別のシェリー系銘柄(グレンドロナックなど)を検討するのも一つの正解です。

 

でも、もしあなたが

 

「マッカランというブランドの世界観を楽しみたい」

 

「ハイボールやロックでリッチな時間を過ごしたい」

 

「失敗しないプレゼントを選びたい」

 

と思っているなら、ダブルカスクは間違いなく「買って後悔しないボトル」です。

 

ネットの噂だけに惑わされず、ぜひ一度、ご自身の舌でこの「黄金比率のバランス」を確かめてみてください。

 

オレンジ香るハイボールを一口飲めば、「なんだ、全然まずくないじゃん!むしろ美味しい!」ときっと笑顔になれるはずですよ。

 

注意ポイント

※本記事の情報は執筆時点のものです。

価格やスペックは変更になる可能性がありますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

お酒は20歳になってから。

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